
「最近、PCの起動が遅い」「何もしていないのに、常に動作が重い気がする…」
そんなとき、いきなり買い替えを考える前に見直してほしいのが、Windowsの設定です。
Windows 10/11 には「標準でオン」になっているけれど、
- ほとんどの人には不要
- オフにすると、起動が軽くなる
- バッテリー持ちがよくなる
といった設定が意外とたくさんあります。
この記事では、Windows 10 / 11で“オフ推奨”の設定を10個に厳選して紹介します。
PCにくわしくない方でも分かるように、「どこをクリックすればいいか」も順番に解説します。
この記事の前提と注意点
この記事で紹介するのは、一般的な家庭用PCで試しやすい設定です。ただし、会社支給のパソコンでは管理者によって設定が制限されている場合があります。
また、すべての設定をオフにする必要はありません。
「使っていない機能だけ見直す」という気持ちで読み進めてください。
1. PC起動時に勝手に起動する「スタートアップアプリ」
まず一番効果が大きいのがここです。
● 何が問題?
PCの電源を入れたときに、
- メールソフト
- チャットアプリ
- クラウドストレージ
- ゲームランチャー
- 動画配信のランチャー
などが勝手に起動していることがあります。
その多くは「入れたときに自動でスタートアップ登録された」だけで、実は
- 毎回起動しなくてもいい
- 必要なときに自分で起動すれば十分
というものがほとんどです。
● オフにした方がいいものの例
- ほとんど使っていないクラウドアプリ
- ゲーム系のランチャー(Steam、Epic など)
- Adobe Updater などのアップデート支援ツール
- 「常時使わない」Zoom / Teams / LINE などのチャットアプリ類
● 設定方法(Windows 10/11 共通)
- キーボードの 「Ctrl」+「Shift」+「Esc」 を押して「タスクマネージャー」を開く
- 上部のタブで 「スタートアップアプリ」(または「スタートアップ」) をクリック
- 不要そうなものを右クリック → 「無効化」 を選択
または、
- 「設定」 → 「アプリ」 → 「スタートアップ」 を開く
- 起動時に不要なアプリのスイッチを オフ にする
※ よく分からないアプリ名は、すぐに無効にせず、一度名前で検索してから判断するのがおすすめです。
2. 裏で動き続ける「バックグラウンドアプリ」
● 何が問題?
アプリの中には、画面を閉じても裏で動き続けていて、
- 更新チェックや同期のために通信する
- 通知を出すために常駐する
- CPU・メモリ・バッテリーをじわじわ使い続ける
ということがあります。
特に、インストールしたまま忘れているアプリが多いほど「何もしていないのに重い」「バッテリーが減る」といった原因になりがちです。
※ここでいう「バックグラウンド」とは、ウイルスのような危険なものではなく、正規アプリが裏で動いているだけのケースがほとんどです。不要なものだけ整理すればOKです。
● オフにした方がいいものの例
- 普段ほとんど使っていないアプリ
- ゲーム系ランチャーや周辺ツール
- プリインストールで入っているが使っていないアプリ
- 「通知いらない」系のサービスアプリ
逆に、メール・チャット・クラウド同期など「常に通知が必要」なものは、無理にオフにしなくてもOKです。
● 設定方法(Windows 11:確実に見つかる手順)
Windows 11は環境によってメニュー表記が少し違うことがあります。迷ったら、次のルートがいちばん確実です。
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 対象のアプリを探して右側の「…」をクリック → 「詳細オプション」(Advanced options)
- 「バックグラウンド アプリのアクセス許可」を探し、
→ 「常にオフ(Never)」 または 「電源最適化(Power optimized)」に変更する
※「詳細オプション」が表示されないアプリもあります。その場合はバックグラウンド権限をこの方法では切れないタイプなので、スタートアップ(起動時に勝手に起動)の方で整理するのがおすすめです。
● 設定方法(Windows 10)
- 「設定」→「プライバシー」を開く
- 左メニューから「バックグラウンド アプリ」をクリック
- 不要なアプリをオフにする(全部オフにする必要はありません)
● うまくいかない時(よくある落とし穴)
- この設定が見当たらない:アプリ側で制御できないタイプの可能性があります → スタートアップや通知設定を見直す
- オフにしたのに重い:OneDrive同期やアップデートなど別の原因が動いていることがあります → 他の項目も順番にチェック
バックグラウンドアプリは「全部切る」より、使っていないものだけ静かにするのがコツです。これだけでも起動直後の重さや、バッテリー消耗がかなり落ち着くことがあります。
3. OneDriveの「何でもかんでも同期」
● 何が問題?
OneDriveは便利なサービスですが、大容量の写真や動画まで常に同期していると、通信やディスクアクセスが増えて動作が重く感じることがあります。
特に回線速度が遅い環境では、同期処理がパソコンの快適さに影響することもあります。
● 見直したいポイント
- デスクトップや「ピクチャ」「ビデオ」などを全部同期している
- ほとんど開かない大容量フォルダも同期対象になっている
- 回線が遅いのに、常に同期が走っている
● 設定方法
- 画面右下(タスクトレイ)の OneDriveアイコン(雲マーク) を右クリック
- 「設定」 をクリック
- 「アカウント」タブ → 「フォルダーの選択」 をクリック
- 同期したいフォルダだけにチェックを付け、不要なフォルダはチェックを外す
写真・動画を大量に保存する人ほど、フォルダ選びはシビアにした方が快適です。
すぐ軽くしたいときは、雲アイコンから 「同期を一時停止」 して様子を見るのも有効です。
また容量節約したい場合は 「ファイル オンデマンド」 をオンにして、使うファイルだけダウンロードする運用もおすすめです。
4. エクスプローラー内の「お知らせ・広告」
● 何が問題?
Windows 10/11 では、エクスプローラーに
- OneDrive の案内
- Microsoft 365 の宣伝のような通知
が表示されることがあります。
表示されるだけで大きく重くなるわけではありませんが、作業中の集中力をそがれる原因になります。
● 設定方法(エクスプローラーのフォルダーオプション)
- エクスプローラー を開く
- 上部メニューから
- Windows 11:「…(その他)」 → 「オプション」
- Windows 10:「表示」タブ → 「オプション」 をクリック
- 「フォルダーオプション」が開いたら 「表示」タブ をクリック
- 詳細設定一覧から 「同期プロバイダーの通知を表示する」 のチェックを外す
- 「OK」で閉じる
5. Bluetoothの「常時オン」
Bluetooth機器を使わない場合は、Bluetoothを常時オンにしておく必要はありません。
特にノートPCでは、バッテリー消費を抑えるためにも、使うときだけオンにする運用がおすすめです。
● 設定方法
- 「設定」 → 「Bluetooth とデバイス」 を開く
- 一番上の 「Bluetooth」スイッチ をオフにする
ワイヤレス機器を使うときだけオンにする運用がおすすめです。
6. 使っていないのにオンの「位置情報サービス」
● 何が問題?
地図アプリや天気アプリなどでは位置情報があると便利ですが、
デスクトップPCで場所を変えずに使うだけなら、常時オンである必要はあまりありません。
● 設定方法(Windows 11)
- 「設定」 → 「プライバシーとセキュリティ」
- 「アプリのアクセス許可」内の 「位置情報」 をクリック
- 位置情報自体をオフにする
- または、位置情報へのアクセスを許可するアプリを個別にオフにする
Windows 10 も同様に、「設定 → プライバシー → 位置情報」から設定可能です。
ノートPCで外出先でも使う場合は、「全部オフ」ではなく、必要なアプリだけオンにしておく方がバランスが良いです。
7. 不要な通知をオフにする
● 何が問題?
Windows では、アプリやサービスがどんどん通知を出してくるため、
- 作業中にポンポン出てきてイライラする
- 作業の集中が切れる
- 実は大事な通知が紛れてしまう
といったことになりがちです。
● 設定方法
- 「設定」 → 「システム」 → 「通知」 を開く
- 上部の「通知」をオンにしたまま、下にあるアプリごとの通知スイッチを調整
- メールアプリ → 必要ならオン
- よく分からないアプリ → オフ
- ゲーム系・プロモ系 → 基本オフでOK
「トースト通知がうるさい」という方は、とくにゲーム関連・プリインストールアプリの通知を切ると、かなり静かになります。
8. 見た目重視の「アニメーション効果」
● 何が問題?
Window を開いたり閉じたりする際の、ふわっとしたアニメーション。
見た目はきれいですが、スペックの低いPCや古めの機種では負荷になります。
- 画面の切り替えがモタつく
- 体感として「重い」と感じやすい
といった症状がある場合、アニメーションを切るとサクサク感が増すことがあります。
● 設定方法(Windows 11)
- 「設定」 → 「アクセシビリティ」 → 「視覚効果」 を開く
- 「アニメーション効果」 をオフにする
- 同じ画面にある「透過効果」もオフにすると、さらに軽くなります
Windows 10 の場合は、
- 「設定 → 簡単操作 → ディスプレイ」
- 「Windows でアニメーションを再生する」のチェックをオフ
といった形で設定できます。
9. 電源モードが「省電力寄り」になりすぎている
● 何が問題?
パソコンが遅いと感じる場合、電源モードが「省電力」寄りになっていることがあります。
特にノートPCでは、バッテリーを優先する設定によってCPU性能が抑えられ、動作が重く感じることがあります。
● 設定方法(Windows 11)
- 「設定」 → 「システム」 → 「電源」 を開く
- 「電源モード」から
- 「バランス」
- 「最適なパフォーマンス」
のいずれかを選ぶ。また、電源モードは用途で変えてOKです(作業が重い日は「最適なパフォーマンス」、外出中は「バランス」など)。
(※ 省電力寄りになっている場合は「最適なパフォーマンス」に変更)
Windows 10 では、タスクバー右下のバッテリーアイコンから
- 「バッテリー節約」
- 「より良いバッテリー」
- 「より良いパフォーマンス」
などのスライダーが出るので、「より良いパフォーマンス」側に寄せると高速化が期待できます。
常にコンセントにつないで使うデスクトップ寄りの運用なら、多少パフォーマンス寄りに振っても問題ないケースが多いです。
10.「オフにしてはいけない」重要設定
ここまで「オフ推奨」の設定を紹介してきましたが、なかには軽さと引き換えに安全性や復旧性を下げてしまう設定もあります。
次の項目は、基本的にオンのまま使うことをおすすめします。
● Windows Update(自動更新)
- セキュリティホールを塞ぐために必須
- トラブル時だけ一時停止するのはOKですが、長期間オフのまま放置はNG
● Microsoft Defender のリアルタイム保護
- 無料で使える標準のウイルス対策
- 他社製セキュリティソフトを入れていないのに Defender をオフにすると、丸腰状態 になります
● バックアップ関連機能(復元ポイント・ファイル履歴など)
- もしものトラブル時の命綱です
- 「重くなるから」という理由だけでオフにするのはおすすめしません
よくある質問
Q1. 紹介されている設定は全部オフにした方がいいですか?
いいえ。すべてをオフにする必要はありません。
使っていない機能や不要なアプリだけを見直すのがおすすめです。仕事や趣味で利用している機能は、そのままオンにしておきましょう。
Q2. 設定を変更すると本当にパソコンは軽くなりますか?
環境によりますが、スタートアップアプリやバックグラウンドアプリを整理すると、起動時間や動作の快適さが改善することがあります。
特に数年前のパソコンでは効果を感じやすい傾向があります。
Q3. オフにした設定は元に戻せますか?
ほとんどの設定は同じ画面から再度オンにできます。
不安な場合は、変更した項目をメモしながら進めると安心です。
Q4. パソコンが重い場合、まず何から見直せばいいですか?
最初は「スタートアップアプリ」を確認するのがおすすめです。
使っていないアプリが起動時に自動実行されているだけで、パソコンの起動や動作が遅くなっていることがあります。
補足:最適化ソフトには注意
「ワンクリックで高速化」などをうたう最適化ソフトの中には、常駐して逆に動作を重くするものもあります。パソコンが重い場合は、まずWindows標準の設定を見直すのがおすすめです。
まとめ:一気に全部変えなくてOK。少しずつ試してみて
パソコンが重いからといって、すぐに買い替える必要はありません。
まずは、
- スタートアップアプリ
- バックグラウンドアプリ
- OneDrive同期
- 通知設定
の4つを見直すだけでも、体感速度が改善することがあります。
すべてを一度に変更する必要はないので、気になる項目から少しずつ試してみてください。
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