【緊急対策】Windowsが勝手に強制終了・フリーズする原因とその対策

最近、Windowsパソコンが「勝手に強制終了してしまう」「頻繁にフリーズする」といったトラブルに見舞われる方が増えています。大切な作業中に突然電源が落ちてしまうと、大きなストレスになりますよね。

この記事では、主な原因と具体的な対処法を初心者の方にもわかりやすく解説いたします。

自動更新による再起動設定を確認しましょう

Windowsは、セキュリティ上の理由で自動的に更新を行い、その後に再起動する設定になっていることがあります。

対処法

①「設定」から「Windows Update」を選びます

②Windows updateの中の「詳細オプション」から「アクティブ時間の調整」を設定し、作業中の自動再起動を防ぎましょう。

>再起動のスケジュールも手動にすることで、勝手な終了を防ぐことができます。

電源オプションとスリープ設定

バッテリー駆動や電源管理の設定によって、予期せぬシャットダウンが起きることがあります。

「設定」>「システム」>「電源とバッテリー」>「電源モード」から「高パフォーマンス」に設定します。

対処法

「スリープ」設定を見直し、「〇分で自動的にスリープする」などの設定をオフにするのも有効です。

熱暴走の可能性をチェック

ノートパソコンから炎と煙が立ちのぼり、熱暴走に困って頭を抱える若い男性のイラスト。パソコンの過熱トラブルを表現したイメージ。

内部温度が高くなりすぎると、自動的にシャットダウンしてパソコンを守ろうとする機能が働きます。

対処法

  • パソコンの通気口をふさいでいないか確認し、ホコリが溜まっていればエアダスターで清掃しましょう。
  • 高負荷作業中に冷却ファンの音がしない場合、ファンの故障や設定ミスの可能性があります。

システムファイルが破損している可能性

システムファイルの破損により、突然フリーズや強制終了が起きることがあります。

対処法

  • 「スタート」>「Windowsターミナル(管理者)」を開き、以下のコマンドを実行します。
sfc /scannow

  • エラーが見つかった場合は、自動的に修復されます。完了までに10〜20分かかることがあります。

ドライバの不具合をチェック

グラフィックやオーディオなど、古い・互換性のないドライバが原因でフリーズやシャットダウンが発生する場合があります。

対処法

  • 「デバイスマネージャー」から各ドライバを選び、「ドライバの更新」を実行します。
  • 特にグラフィックドライバは、メーカー(Intel/NVIDIA/AMD)の公式サイトから最新版をダウンロードするのが安心です。

メモリやストレージの異常

メモリの劣化やSSD/HDDの異常により、システムが不安定になることもあります。

対処法

「Windowsメモリ診断」を使ってチェック

▪️Windowsメモリ診断のやり方(初心者向け)

Windowsに標準搭載されている「Windowsメモリ診断ツール」を使えば、PCのメモリ(RAM)に問題がないかを簡単にチェックすることができます。フリーズや強制終了が頻発する場合、メモリが原因のこともあります。

【手順1】検索バーに「メモリ診断」と入力します
  1. デスクトップ左下の「スタート」ボタンをクリックします。
  2. 検索バーに「メモリ診断」または「memory」と入力してください。
  3. 「Windows メモリ診断」と表示されたら、それをクリックします。
【手順2】「今すぐ再起動して問題を確認する」を選びます

ウィンドウが開くと、次の2つの選択肢が表示されます。

  • 「今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)」
  • 「次回コンピューターの起動時に確認する」

通常は、上の「今すぐ再起動して確認する」を選択してください。

パソコンは自動で再起動され、メモリチェックが始まります。

【手順3】診断が始まるのを待ちます

パソコンが再起動されると、青い画面でメモリのチェックが始まります。

  • チェックは数分〜10分ほどかかる場合があります。
  • 途中で何%進行しているかが表示されるので、終わるまで待ちましょう。
【手順4】Windowsが起動後、結果を確認します

診断が終わると、自動的にWindowsが起動します。診断結果は通常、**通知エリア(画面右下)**に表示されます。

もし表示されなかった場合は、次の手順で確認できます

  1. 「スタート」>「イベントビューアー」と検索
  2. 「イベントビューアー」>「Windowsログ」>「システム」へ移動
  3. 「MemoryDiagnostics-Results」で検索すると、診断結果が表示されます。

【補足】エラーがあった場合は?

診断でエラーが出た場合は、メモリに物理的な不具合がある可能性があります。

  • 一度パソコンの電源を切り、メモリを挿し直してみてください。
  • それでも改善しない場合は、メモリの交換が必要かもしれません。


ストレージ診断で確認

ストレージ診断・コマンドプロンプトで以下を実行し、異常がないか確認します。

chkdsk /f /r

【注意】コマンドを入力すると、よくでる表示内容

『このボリュームは、別のプロセスで使用されています。

次回のシステム再起動時にこのボリュームのチェックをスケジュールしますか?(Y/N)』

と表示されることがあります。

ここで Yキーを押してEnter すると、次回パソコンを再起動したときに自動的にストレージの診断が行われます。

*他にもバージョンや環境により多少の表示差がある場合がありますので、何か表示された内容に不安があれば、検索などして調べてみてください。(後日コマンド手順や表示例の記事も作成予定です)

【補足】

  • /f は、エラーを自動修復するオプションです。
  • /r は、物理的な不良セクタを検出し、読み取り可能な情報を回復するオプションです。
  • エラーが表示された場合は、早めにバックアップを取り、必要であれば交換を検討しましょう。

ウイルスやマルウェアの感染

PCのウイルス対策

知らないうちに動作を不安定にするソフトウェアが入り込んでいる可能性もあります。

【対処法】

  • Windows Defenderで「フルスキャン」を実行します。
  • 信頼できるサードパーティ製のセキュリティソフトでもチェックを行いましょう。

最近インストールしたソフトや更新の影響

新しく入れたアプリやドライバが原因で不具合が起きていることもあります。

【対処法】

  • 「設定」>「アプリ」から最近インストールしたアプリを一時的に削除して様子を見ます。
  • 「システムの復元」機能を使って、不具合が起きる前の状態に戻す方法も有効です。

まとめ

Windowsが突然強制終了する・固まってしまうという現象は、必ずしも故障とは限らず、設定や一時的な不具合によるものが多いです。

慌てず、ひとつひとつ原因を探りながら対処することが大切です。

もし上記の方法で改善しない場合は、専門の修理店やサポート窓口への相談も視野に入れましょう。大切なデータを守るためにも、こまめなバックアップをおすすめします。