Windowsアップデートを行う際、「0xc1900208」というエラーコードが表示されて、アップデートに失敗することがあります。本記事では、その原因と対処法についてわかりやすく解説いたします。
エラーコード「0xc1900208」とは?
エラーコード「0xc1900208」は、主に互換性のないソフトウェアがPCにインストールされている場合に表示されるものです。特定のアプリケーションやドライバがWindowsのアップグレードを妨げていることが原因です。
このエラーは、Windows 10から11へのアップグレード時、またはWindows 11の大型更新(例:24H2)時によく見られます。
よくある原因
以下のような原因が考えられます。
原因 | 詳細説明 |
---|---|
サードパーティ製のアンチウイルスソフト | Windows Defenderと競合し、アップデートをブロックすることがあります。 |
古いドライバソフト | プリンタやグラフィックボードのドライバが最新でないと互換性に問題が出ます。 |
古いバージョンのアプリケーション | 特定のユーティリティやカスタマイズソフトが新しいOSに対応していない可能性があります。 |
不要なスタートアップアプリ | 起動時に常駐するアプリが干渉することがあります。 |
対処法ステップ
ステップ1:互換性のないアプリを探す
- 「PC Health Check」 または「Windowsアップグレードアシスタント」などを使って、互換性の問題がないかチェックします。
- または、「互換性レポートを確認」することで、問題となっているアプリ名が表示される場合があります。
ステップ2:問題のアプリを一時的にアンインストール
- アンチウイルスや古いドライバ、ユーティリティアプリ(たとえば古いバージョンのCCleanerなど)をアンインストールして、再度アップデートを試します。
ステップ3:ドライバの更新を行う
- デバイスマネージャーから、ディスプレイドライバやネットワークドライバなどを「右クリック→ドライバの更新」で最新版にします。
ステップ4:クリーンブートを行う
- 「msconfig」と検索してシステム構成を開きます。
- 「スタートアップの項目をすべて無効にする」にチェック。
- PCを再起動後、再度アップデートを試します。
その他の対策
Windows Updateトラブルシューティングツールの実行
- 「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティングツール」→「Windows Update」から実行できます。
DISMとSFCでシステム修復
コマンドプロンプト(管理者)で以下のコマンドを順に実行します。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
sfc /scannow
どうしても解決しない場合
どうしてもエラーが解消されない場合は、以下の方法も試して見てください。
- WindowsアップデートのISOファイルを使って手動アップグレード
▶︎Microsoftの公式サイトから最新版のISOをダウンロードして、手動でセットアップを実行することで回避できる場合があります。
まとめ
今回の「0xc1900208」エラーは、単なるネットワーク障害や一時的なバグではなく、互換性の問題によってアップデートが拒否されるという比較的深刻なエラーです。特に、長年使い続けているPCや、過去に多くのアプリケーションをインストールしてきた環境では、このような問題が発生しやすくなります。
対策 | 内容 |
---|---|
問題のあるアプリの削除 | アンチウイルス・古いアプリなどを一時的にアンインストール |
ドライバ更新 | デバイスマネージャーで確認・更新 |
クリーンブート | スタートアップアプリを無効にして実行 |
手動アップグレード | ISOファイルを使用してアップデート |
上記の表でご紹介したように、まずは問題のあるアプリやドライバを特定し、削除・更新することが第一歩です。また、クリーンブートによって余計なアプリを一時的に停止し、アップデートを安全に進める方法も非常に効果的です。
さらに、Windowsのアップグレードがどうしても進まない場合には、ISOファイルを用いた手動アップグレードという手段もあります。これは少し上級者向けの方法ではありますが、確実性が高く、多くのユーザーがこの方法で成功しています。
トラブルに直面すると焦りがちですが、順を追って対処することで、ほとんどの場合は問題を解決できます。ぜひ落ち着いて、一つひとつの方法を実践してみてください。
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