【注意】Windows Updateの途中で中止しても大丈夫?知らないと怖い中断リスクと安全な対処法

Windows Update中に電源を切ろうとして悩んでいる人物と「更新中」のパソコン画面

はじめに:アップデート中の「やめたい」は危険信号?

Windowsパソコンを使っていると、突然始まるWindows Update。

「時間がないのに…」

「今だけ中断できないの?」

と焦ったことはありませんか?

この記事では、

・Windows Updateが入っている最中に途中で中止しても大丈夫なのか?

・どこまでなら止めてもいいのか?

・どうしても止めたいときの対処法は?

などを、わかりやすく解説していきますので、よかったら最後まで読んでみてください。

そもそもWindows Updateの「途中」とは?

Windows Updateには、いくつかの段階があります。それぞれの段階で、中止できるかどうかが変わってきます。

段階内容中止の可否
① ダウンロード中更新ファイルをネット経由で取得中〇(比較的安全)
② インストール中(バックグラウンド)パソコン操作中に裏でインストールしている段階△(一時停止可能だが注意)
③ インストール中(再起動後)再起動後に画面に「更新しています」と表示される段階✕(中止は危険)
④ 構成中(再起動中)「〇〇%完了」などの画面表示時✕(絶対に止めない)

上の表をご覧いただくとわかるように、アップデートの段階によって中止してよいタイミングと絶対に避けるべきタイミングがはっきり分かれています。
特に「再起動後」に入ってからの中断は、システムの破損や起動不能といった重大なトラブルにつながる可能性があります。
逆に、まだダウンロード段階であれば、安全に中断する方法もありますので、状況を見極めて慎重に対応しましょう。

再起動後のアップデート中断は絶対NG!

「再起動しています」

「Windowsを構成しています」

「電源を切らないでください」

と表示されているときは、Windowsがシステムを上書きしている最中です。

このときに電源を落とすと…

  • システムファイルが壊れる
  • パソコンが起動しなくなる
  • 「回復画面」や「ブルースクリーン」が表示される

など、深刻なリスクやトラブルに発展する恐れがあります。

【補足】

この段階で強制終了してしまった場合、「修復ループ」や「自動修復が始まるが失敗する」といった現象が多く報告されています。最悪、初期化(工場出荷状態)が必要になるケースもあるので、ご注意ください。

アップデートを止めたくなる「あるある」シーンとは?

「急ぎのZoom会議が始まるのに再起動が始まってしまった」

「外出前にPCを落とそうと思ったら“更新してシャットダウン”しか選べない」

など、思わず中断したくなる場面は意外と多くあります。

こうした“あるある”を避けるには、事前に手動で更新を確認しておくことや、「更新して再起動」ではなく「再起動しない」選択を徹底するといった工夫も有効です。 特にプレゼンや会議の前などは、余裕を持ってPCの状態を確認しておくと安心です。

ダウンロード中であれば比較的安全

更新ファイルをまだダウンロードしているだけなら、中止しても致命的な問題にはなりにくいです。

以下の方法で安全に中断できます。

【対処法】Windows Updateのダウンロードを止める手順

  1. スタートメニューから「設定」→「Windows Update」へ
  2. 「更新を一時停止する」をクリック
  3. 一時停止できない場合は、下記のコマンドを使う(上級者向け)
net stop wuauserv
net stop bits

※コマンドは「管理者として実行」したコマンドプロンプトで使用します。

【補足】
この方法は「サービスを一時停止する」だけなので、再起動や設定変更後に再開される場合があります。一時的な停止として活用してください。

アップデート前なら「延期」や「スケジュール変更」も可能

アップデートがまだ始まっていない場合は、設定で延期するのが最も安全です。

【手順】アップデートの延期方法(Windows 11)

1. 「設定」→「Windows Update」へ
2. 「更新を一時停止する」を選択(最大5週間)
3. 「アクティブ時間の設定」で再起動のタイミングも調整可能

【補足】
「アクティブ時間」をしっかり設定しておくことで、作業中に勝手に再起動されることを防げます。

電源を切る・バッテリー切れはNG!

途中で「急いでいるから…」と電源ボタンを長押しして強制終了するのは、極めて危険です。

また、ノートパソコンの場合はバッテリー切れによる電源断もリスクがあります。

【予防策】
• アップデートが始まる前に電源ケーブルをつなぐ
• アップデートは余裕のある時間帯に行う

どうしても止めたいときの裏ワザ(ただし自己責任)

システム管理者向けの方法ですが、Updateサービスを一時的に無効化する方法もあります。

【コマンド例】Windows Updateサービスを停止・無効化する

sc stop wuauserv
sc config wuauserv start= disabled

※この方法を使うと、その後自動アップデートが完全に停止します。再度有効に戻すまで更新が行われないため、セキュリティ面に注意が必要です。

まとめ|中止していいのは「まだ始まる前」だけ

状態、理由を以下にまとめてみました。

状態中止してよいか?理由
ダウンロード中システムに影響なし
インストール準備中タイミングによるが比較的安全
再起動後の構成中ファイル破損・起動不能の恐れ
電源ボタンでの強制終了最悪OS破損も

アップデート前にできる“予防策”はあるのか

Windows Updateは、ある日突然始まるわけではなく、ある程度の“予兆”や“設定変更”で回避できることがあります。たとえば、「アクティブ時間」の設定を行えば、自分がパソコンを使っている時間帯にはアップデートが自動で実行されなくなります。 また、「更新を一時停止する」設定を定期的に活用することで、大型アップデートの初期トラブルを避けることも可能です。

さらに、外出前や会議前など、時間に余裕がない場面では、あらかじめ「電源オプション」から自動再起動を無効化しておくのも有効です。ちょっとした準備で、予期せぬアップデート中断リスクを大きく減らせます。

【もし中断してしまった場合の対処法】

万が一、Windows Updateの途中で電源を落としてしまったり、バッテリーが切れてしまった場合でも、あきらめる必要はありません。まずは、もう一度電源を入れて、Windowsが自動修復を試みるのを待ちましょう。

それでも正常に起動しない場合は、「セーフモード」での起動や、システムの復元、あるいはインストールメディアによる修復といった方法で復旧を試みることができます。 必要に応じて、Microsoft公式サイトや信頼できるパソコン修理サポートを活用するのも一つの手段です。

Windows Updateは、始まってしまったら基本的には「見守る」ことが大切です。

どうしてもスケジュールの都合がある場合は、事前に延期や一時停止の設定をしておきましょう。

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