
「もう、みんなWindows 11でしょ?」
X(旧Twitter)やネットの情報を見ていると、そんな気がしてきませんか?
でも、世界全体のデータを見ると、いまはWindows 11が主流になった一方で、Windows 10もまだ一定数残っているというのが実際のところです。
Statcounterの世界向けデータでは、2026年2月時点のデスクトップ向けWindowsシェアは、おおよそ次のようになっています。
- Windows 11 … 約72.6%
- Windows 10 … 約26.5%
- Windows 7 … 約0.6%
- Windows 8.1 … 約0.1%
- Windows 8 … 約0.04%
※データ出典:StatCounter GlobalStats(Desktop Windows Version Market Share Worldwide, 2026年2月時点)
つまり今は、「Windows 11がかなり広がったが、Windows 10もまだ完全には消えていない」という状態です。数年前のように「10が主流」とは言いにくくなりましたが、「全員が11」というほどでもありません。
「みんなWindows 11だよね?」という体感が生まれる理由
SNSやブログ界隈は“アップデート好き”な人が多い
まず、「体感」と「現実の数字」がズレる一番の理由は、情報に触れている人の層が偏っているからです。
- XでWindows情報を追っている人
- Windows 11のトラブルや新機能の記事を検索して読む人
- 新しいPCやガジェットが好きな人
こういう人たちは、ほぼ確実にWindows 10か11を使っています。
さらに言えば、「きみよや」のようなトラブルシューティング系ブログを読みに来るのも、最新バージョンで困っている人が中心です。
その世界だけを見ていると、
「もう、全員11じゃない?」
と感じてしまうのは、ある意味当然なんですよね。
自分のまわりを見て“世界”だと感じてしまう
もう一つは、自分の周りの環境=世界の平均と錯覚しやすいことです。
- 職場のPCは全部Windows 11
- 家族のPCも、新しく買い換えたばかりで11
- YouTubeでも11の画面ばかり見かける
こうなると、
「さすがに7や8は絶滅してるでしょ」
と思ってしまいますが、実際には 地域や用途によって事情がまったく違う ことも多いです。
最新データで見るWindows 7・8・10・11のシェア
世界全体では「11が主流」「10はまだ一定数」
Statcounterの比較的新しいデータでは、デスクトップ向けWindowsの世界シェアは、すでにWindows 11が7割台、Windows 10が2割台半ばという水準に入っています。
- Windows 11:約72.6%
- Windows 10:約26.5%
- Windows 7:約0.6%
- Windows 8.1:約0.1%
- Windows 8:約0.04%
つまり、以前のような「11がようやく過半数」という段階は過ぎ、今はWindows 11がかなり優勢です。それでもWindows 10がまだ一定数残っているため、現場感覚としては「まだ10も見かける」が正しい印象に近いでしょう。
Windows 7はごく少数だが、まだゼロではない
さらに驚くのは、サポートがかなり前に終了したWindows 7が、いまも完全にはゼロになっていないことです。
世界全体で見ればシェアはかなり小さく、すでに主流とは言えません。ただ、それでも古い設備や専用ソフトの都合で、簡単には置き換えられない環境が残っていると考えられます。
- 工場や検査機器など、古い専用環境が残っている
- 業務ソフトの都合で、すぐに移行できない
- 個人利用でも、古いPCをそのまま延命している
つまり、「もう見かけないOS」ではあるものの、現実にはまだ一部で使われ続けている、という位置づけです。
8/8.1はかなり少ないが、完全には消えていない
Windows 8/8.1は、もともとWindows 7や10ほど広く定着しなかったこともあり、現在のシェアはかなり小さいです。2026年2月時点では、Windows 8.1が約0.1%、Windows 8が約0.04%となっています。
ほぼ少数派ではありますが、古いノートPCをそのまま使っていたり、アップグレードのきっかけを逃したまま残っていたりして、完全にゼロにはなっていません。
どうしてWindows 10から11へ移行しない人が多いのか
PCが古くてTPM 2.0やセキュアブートに対応していない
Windows 11で一番話題になったのが、「ハードウェア要件の厳しさ」です。
- TPM 2.0
- セキュアブート
- 対応CPUの世代制限
これらに引っかかってしまい、「まだ普通に動くのに、Windows 11にアップグレードできないPC」が大量に生まれました。
「壊れてないPCを捨てるのはイヤだ」
「まだ買い替え予算がない」
という心理もあって、Windows 10を使い続けている人が多いのは、ある意味自然な流れです。
仕事ソフト・周辺機器の互換性が不安
特に企業や個人事業主にとっては、
- 会計ソフト
- 業務用システム
- 古いプリンター・スキャナー
などが Windows 11で確実に動くのか が重要です。
「アップグレードして使えなくなったら困る」
というリスクを考えると、
「サポートが切れても、しばらくは10のままで様子見」 という判断になるのも無理はありません。
UIが変わるのがイヤ、「慣れた環境を崩したくない」
Windows 11は、スタートメニューやタスクバーの位置・デザインなど、見た目や操作感が結構変わりました。
- スタートボタンが真ん中寄り
- 右クリックメニューの構成変更
- 設定アプリ中心の構造
こうした変化に対して、
「また覚え直すのが面倒」
「家族や年配の人に説明するのが大変」
という理由で、あえて10のままにしている人も多いです。
企業では検証や稟議が必要で、移行に時間がかかる
会社のPCを一気に11にするには、
- 社内システムとの相性チェック
- セキュリティポリシーの見直し
- 社内マニュアルの更新
- 予算の確保・稟議
など、事務作業と検証の山があります。
そのため、
「サポートが切れたから、はい今日から全部11にしましょう」
とはならず、数年かけてゆっくり移行するのが普通です。
Windows 7・8がまだ残っているリアルな理由
古いPCをそのまま使い続けている
特に個人利用では、
- 「ネットとメールだけだから、これで十分」
- 「新しいPCを買う予算がない」
- 「そもそもOSのバージョンなんて気にしていない」
という理由で、サポートが切れたOSのまま使い続けている人もいます。
しかし、サポート終了=セキュリティ更新が来ないということなので、
- 新しいウイルスや攻撃に対して丸腰
- ブラウザも古くなり、対応サイトが減っていく
など、じわじわと危険が増えていきます。
ネットにつながない“スタンドアロンPC”として放置
一方で、工場や医療機器、古い専用ソフトのために、あえてネットに繋がずWindows 7マシンを残しているケースもあります。
この場合は、
- 物理的にネットワークから完全に切り離す
- USBメモリ経由のウイルスにも注意する
という前提で運用しているので、まだ理解できますが、家庭用PCでネットに普通につながっている7/8は、正直かなり危険です。
あなたのPCはアップグレードすべき?タイプ別チェックリスト
今Windows 10の人:すでにサポート終了後。使い続けるなら条件を理解しておく
Windows 10のサポートは、2025年10月14日で終了しています。つまり現在は、標準状態では以前のような継続サポート期間ではありません。
ただし、すぐに移行できない人向けに、個人向けのWindows 10拡張セキュリティ更新(ESU)という選択肢があります。対象PCでは、追加費用なしの条件付き登録・Microsoft Rewards・有償購入などの方法で、2026年10月13日までセキュリティ更新を受けられる仕組みが案内されています。
とはいえ、家庭ユーザー目線では、ずっと10を延命する前提で考えるより、Windows 11対応PCへの移行や買い替えを前向きに検討したほうが安心です。
- すぐ移行できるなら、Windows 11へ進む
- まだ時間が必要なら、ESU対象かどうか確認する
- 当面使い続ける場合でも、ブラウザ・アプリ・バックアップ体制は厳重にする
Windows 7・8の人:インターネット接続はほぼNG級の危険性
正直なところ、Windows 7・8でインターネットに常時接続して使うのはおすすめできません。
- 新しい脆弱性の修正が来ない
- 対応ブラウザがどんどん減る
- ネットバンキングやショッピングは特に危険
もし身近に「まだ7のまま」「8.1のまま」という人がいたら、
「今すぐ変えろ!」ではなく、
「せめてネットバンキングや重要な操作だけは別の端末で」
と、一段階ソフトな声掛けをしてあげると良いかもしれません。
PC買い替え/Windows 11/他OS(例:Zorin OS)という選択肢
選択肢を整理すると、だいたい次の3つです。
- PC自体を買い替えて、Windows 11へ
- 一番シンプルで、安全性も高い方法
- 仕事にも使うなら、基本的にはこれがベスト
- 今のPCにWindows 11を入れる(要件を満たしていれば)
- まだ新しいPCなら、これで十分
- 念のため、アップグレード前にバックアップ必須
- 別OS(例:Zorin OSなどLinux系)への移行
- 古いPCを活かしたい/ライセンスコストを下げたい人向け
- ただし、Windows用ソフトが動かないケースも多いので、少し上級者向け
移行の前に“最低限これだけ”やっておこう
バックアップ(外付けHDD/クラウド)の基本
OSを変える・PCを買い替える前に、必ずやってほしいのがバックアップです。
- 外付けHDDに大事なデータをコピー
- OneDrive・Googleドライブなどのクラウドに重要ファイルを待避
- 写真や動画、仕事のデータなど「失ったら困るもの」リストを作っておく
「あとでやろう」は本当に危険なので、
作業前にまずバックアップ、これが鉄則です。
MicrosoftアカウントとOneDriveの整理
Windows 10/11の場合、MicrosoftアカウントとOneDriveを使っていると、
- デスクトップやドキュメントが自動的に同期されている
- 新しいPCでもログインするだけで環境を戻しやすい
というメリットがあります。
逆にいうと、
- どのフォルダがOneDriveに入っているのか
- 容量がパンパンになっていないか
を一度確認しておくと、引っ越しがかなり楽になります。
今使っているソフト・周辺機器のリストアップ
アップグレードや買い替え前に、
- よく使うアプリ名
- 必須の周辺機器(プリンタ・スキャナなど)
をメモしておいて、新しい環境で使えるか事前チェックしておくと安心です。
「あの会計ソフト、11でも動く?」
「この古いラベルプリンタ、ドライバあるかな?」
という不安を減らしてから移行すると、トラブルがだいぶ軽くなります。
不安な人は「まず1台だけ」から試す
家の中や会社に複数台PCがある場合は、
- まず1台だけWindows 11にしてみる
- 使ってみて問題なければ、順番に移行
という段階的な移行がおすすめです。
一気に全部変えると、問題が出たときに収拾がつかなくなるので要注意です。
まとめ:「体感」と「数字」のズレを知ると、判断しやすくなる
SNSや技術系ブログの世界では、Windows 11ユーザーが目立つため、「みんな11」に見えやすいです。実際、世界全体の数字でも、現在はWindows 11が主流になっています。
ただその一方で、Windows 10もまだ一定数残っており、7や8もごく少数ながら完全には消えていません。 そのため、「自分だけまだ10で遅れているのでは」と必要以上に不安になる必要はありません。
とはいえ、Windows 10はすでにサポート終了後の段階です。今後は「まだ使えるか」よりも、いつ・どう移行するかを計画する時期に入っています。7・8を使っている場合は、できるだけ早めに卒業計画を立てるのがおすすめです。
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買い替え前に「バックアップ環境」だけでも整えておこう
OSをアップグレードする前やPCを買い替える前に、データのバックアップ用ストレージを1つ用意しておくと安心です。

