みんなもうWindows 11だと思ってない? 実はまだ多いWindows 7・8・10ユーザーの理由

Windows 7・8・10・11の4台のノートPCが並び、Windows 11だけ少し高く強調されているグラフ風イラスト。まだ古いWindowsも一定数使われていることをイメージした画像。

「もう、みんなWindows 11でしょ?」

X(旧Twitter)やネットの情報を見ていると、そんな気がしてきませんか?
でも、世界全体のデータをよく見ると、じつは Windows 10ユーザーがまだかなり多く、Windows 7や8を使い続けている人も少なくありません。

たとえば、Statcounterの統計では、2025年10月時点でのデスクトップ向けWindowsのシェアは、おおよそ次のようになっています。

  • Windows 11 … 約55%
  • Windows 10 … 約42%
  • Windows 7 … 約2〜3%
  • Windows 8 / 8.1 … 合わせて約0.3%前後

※データ出典:StatCounter GlobalStats(Windows Version Market Share, 2025年10月時点)

「え、7や8ってまだそんなにいるの?」
「11って、80%ぐらい行ってると思ってた…」

今回は、

  • 最新のWindowsバージョン別シェアのざっくりした現状
  • どうしてWindows 7・8・10ユーザーがまだこんなに残っているのか
  • 今、あなたのPCはアップグレードすべきなのかどうか

を、PCが苦手な人にもわかるようにやさしく解説していきます。


目次
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「みんなWindows 11だよね?」という体感が生まれる理由

SNSやブログ界隈は“アップデート好き”な人が多い

まず、「体感」と「現実の数字」がズレる一番の理由は、情報に触れている人の層が偏っているからです。

  • XでWindows情報を追っている人
  • Windows 11のトラブルや新機能の記事を検索して読む人
  • 新しいPCやガジェットが好きな人

こういう人たちは、ほぼ確実にWindows 10か11を使っています。
さらに言えば、「きみよや」のようなトラブルシューティング系ブログを読みに来るのも、最新バージョンで困っている人が中心です。

その世界だけを見ていると、

「もう、全員11じゃない?」
と感じてしまうのは、ある意味当然なんですよね。

自分のまわりを見て“世界”だと感じてしまう

もう一つは、自分の周りの環境=世界の平均と錯覚しやすいことです。

  • 職場のPCは全部Windows 11
  • 家族のPCも、新しく買い換えたばかりで11
  • YouTubeでも11の画面ばかり見かける

こうなると、

「さすがに7や8は絶滅してるでしょ」
と思ってしまいますが、実際には 地域や用途によって事情がまったく違う ことも多いです。


最新データで見るWindows 7・8・10・11のシェア

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世界全体では「11:過半数」「10:まだ4割以上」

Statcounterの最新データ(2025年10月)では、デスクトップ向けWindowsのシェアはこのようになっています。

  • Windows 11: 約55%
  • Windows 10: 約41〜42%
  • Windows 7: 約2.5%
  • Windows 8: 約0.18%
  • Windows 8.1: 約0.16%

つまり、Windows 11がようやく過半数を超えたけれど、Windows 10もまだ4割以上残っているという状態です。

さらに別のレポートでは、Windows 10のサポート終了月(2025年10月)時点でも、まだ約41.7%のマシンがWindows 10のままだったという分析も出ています。

「サポート切れたのに、まだそんなに10が残ってるの!?」

そう思うかもしれませんが、これは 「変化を嫌う人」「企業の事情」「古いPCが大量に残っている」 など、いろいろな要因が重なった結果です。

Windows 7がいまだに数%残っている現実

さらに驚くのは、サポートがとっくに終わった Windows 7が、いまだに数%ほど残っている ことです。

世界全体で見れば数%でも、台数にすると何千万台規模になっている可能性もあります。

  • 新興国での古いPCの延命利用
  • 工場や医療機器など、専用ソフトの都合でOSを変えられない現場
  • 「昔のままの環境でないと動かないシステム」が残っている企業

こういった事情で、「7だからダメ」と分かっていても、簡単には変えられないケースがあるのです。

8/8.1はほぼ少数派だがゼロではない

Windows 8/8.1は、もともとWindows 7や10ほど人気がなかったこともあり、今のシェアはかなり少ないです(合わせて0.3%前後)。

ただ、それでも

  • たまたま古いノートPCをそのまま使っている
  • 8.1からアップグレードするタイミングを逃した
  • 「電源入れて、ネットとメールだけだから」と放置

といった形で、ゼロにはなっていないというのが現状です。


どうしてWindows 10から11へ移行しない人が多いのか

PCが古くてTPM 2.0やセキュアブートに対応していない

Windows 11で一番話題になったのが、「ハードウェア要件の厳しさ」です。

  • TPM 2.0
  • セキュアブート
  • 対応CPUの世代制限

これらに引っかかってしまい、**「まだ普通に動くのに、Windows 11にアップグレードできないPC」**が大量に生まれました。

「壊れてないPCを捨てるのはイヤだ」
「まだ買い替え予算がない」

という心理もあって、Windows 10を使い続けている人が多いのは、ある意味自然な流れです。

仕事ソフト・周辺機器の互換性が不安

特に企業や個人事業主にとっては、

  • 会計ソフト
  • 業務用システム
  • 古いプリンター・スキャナー

などが Windows 11で確実に動くのか が重要です。

「アップグレードして使えなくなったら困る」

というリスクを考えると、
「サポートが切れても、しばらくは10のままで様子見」 という判断になるのも無理はありません。

UIが変わるのがイヤ、「慣れた環境を崩したくない」

Windows 11は、スタートメニューやタスクバーの位置・デザインなど、見た目や操作感が結構変わりました。

  • スタートボタンが真ん中寄り
  • 右クリックメニューの構成変更
  • 設定アプリ中心の構造

こうした変化に対して、

「また覚え直すのが面倒」
「家族や年配の人に説明するのが大変」

という理由で、あえて10のままにしている人も多いです。

企業では検証や稟議が必要で、移行に時間がかかる

会社のPCを一気に11にするには、

  • 社内システムとの相性チェック
  • セキュリティポリシーの見直し
  • 社内マニュアルの更新
  • 予算の確保・稟議

など、事務作業と検証の山があります。

そのため、

「サポートが切れたから、はい今日から全部11にしましょう」
とはならず、数年かけてゆっくり移行するのが普通です。


Windows 7・8がまだ残っているリアルな理由

古いPCをそのまま使い続けている

特に個人利用では、

  • 「ネットとメールだけだから、これで十分」
  • 「新しいPCを買う予算がない」
  • 「そもそもOSのバージョンなんて気にしていない」

という理由で、サポートが切れたOSのまま使い続けている人もいます。

しかし、サポート終了=セキュリティ更新が来ないということなので、

  • 新しいウイルスや攻撃に対して丸腰
  • ブラウザも古くなり、対応サイトが減っていく

など、じわじわと危険が増えていきます。

ネットにつながない“スタンドアロンPC”として放置

一方で、工場や医療機器、古い専用ソフトのために、あえてネットに繋がずWindows 7マシンを残しているケースもあります。

この場合は、

  • 物理的にネットワークから完全に切り離す
  • USBメモリ経由のウイルスにも注意する

という前提で運用しているので、まだ理解できますが、家庭用PCでネットに普通につながっている7/8は、正直かなり危険です。


あなたのPCはアップグレードすべき?タイプ別チェックリスト

今Windows 10の人:いつまで使える?目安と注意点

Windows 10は、すでに通常サポートが終了していますが、有償の拡張セキュリティ更新(ESU)などで延命する選択肢も出てきています。

ただし、一般の家庭ユーザー目線でいえば、

  • できればPC買い替え or 11への移行を前向きに検討したほうが安全
  • どうしてもすぐに変えられない場合は、
    • 信頼できるセキュリティソフト
    • ブラウザやアプリを常に最新にする
    • 怪しいサイトやメールを開かない
      など、自己防衛をかなり意識したほうが良いです。

Windows 7・8の人:インターネット接続はほぼNG級の危険性

正直なところ、Windows 7・8でインターネットに常時接続して使うのはおすすめできません。

  • 新しい脆弱性の修正が来ない
  • 対応ブラウザがどんどん減る
  • ネットバンキングやショッピングは特に危険

もし身近に「まだ7のまま」「8.1のまま」という人がいたら、

「今すぐ変えろ!」ではなく、
「せめてネットバンキングや重要な操作だけは別の端末で」

と、一段階ソフトな声掛けをしてあげると良いかもしれません。

PC買い替え/Windows 11/他OS(例:Zorin OS)という選択肢

選択肢を整理すると、だいたい次の3つです。

  1. PC自体を買い替えて、Windows 11へ
    • 一番シンプルで、安全性も高い方法
    • 仕事にも使うなら、基本的にはこれがベスト
  2. 今のPCにWindows 11を入れる(要件を満たしていれば)
    • まだ新しいPCなら、これで十分
    • 念のため、アップグレード前にバックアップ必須
  3. 別OS(例:Zorin OSなどLinux系)への移行
    • 古いPCを活かしたい/ライセンスコストを下げたい人向け
    • ただし、Windows用ソフトが動かないケースも多いので、少し上級者向け

移行の前に“最低限これだけ”やっておこう

バックアップ(外付けHDD/クラウド)の基本

OSを変える・PCを買い替える前に、必ずやってほしいのがバックアップです。

  • 外付けHDDに大事なデータをコピー
  • OneDrive・Googleドライブなどのクラウドに重要ファイルを待避
  • 写真や動画、仕事のデータなど「失ったら困るもの」リストを作っておく

「あとでやろう」は本当に危険なので、
作業前にまずバックアップ、これが鉄則です。

MicrosoftアカウントとOneDriveの整理

Windows 10/11の場合、MicrosoftアカウントとOneDriveを使っていると、

  • デスクトップやドキュメントが自動的に同期されている
  • 新しいPCでもログインするだけで環境を戻しやすい

というメリットがあります。

逆にいうと、

  • どのフォルダがOneDriveに入っているのか
  • 容量がパンパンになっていないか

を一度確認しておくと、引っ越しがかなり楽になります。

今使っているソフト・周辺機器のリストアップ

アップグレードや買い替え前に、

  • よく使うアプリ名
  • 必須の周辺機器(プリンタ・スキャナなど)

をメモしておいて、新しい環境で使えるか事前チェックしておくと安心です。

「あの会計ソフト、11でも動く?」
「この古いラベルプリンタ、ドライバあるかな?」

という不安を減らしてから移行すると、トラブルがだいぶ軽くなります。

不安な人は「まず1台だけ」から試す

家の中や会社に複数台PCがある場合は、

  • まず1台だけWindows 11にしてみる
  • 使ってみて問題なければ、順番に移行

という段階的な移行がおすすめです。
一気に全部変えると、問題が出たときに収拾がつかなくなるので要注意です。


まとめ:「体感」と「数字」のズレを知ると、少し安心できる

SNSや技術系ブログの世界では、Windows 11ユーザーが目立つので「みんな11」に見えがちです。しかし、統計を見ると、まだWindows 10が4割以上、7や8も少数ながら残っているのが現実です。

「まだ10だけど大丈夫かな…」と不安になる気持ちは自然ですが、10は“計画的に卒業”を考えつつ、7・8は“できるだけ早く卒業計画を立てる”というイメージを立てておくのもおすすめです。

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買い替え前に「バックアップ環境」だけでも整えておこう

OSをアップグレードする前やPCを買い替える前に、データのバックアップ用ストレージを1つ用意しておくと安心です。

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