
2025年11月11日、MicrosoftはWindows 10 Version 22H2向けに「KB5071959(OSビルド 19045.6466)」を緊急リリースしました。
この更新は、通常の月例(Patch Tuesday)ではなく「アウト・オブ・バンド(臨時)」更新として配信されています。
今回の修正対象は、Windows 10延命利用者にとって非常に重要な 「ESU(Extended Security Updates)」登録ウィザードが動作しない不具合。
10月のサポート終了以降、登録を試みても「Something went wrong」などのエラーで進めない状況が報告されていました。
1. 更新の目的と内容(KB5071959 概要)
Microsoft公式ページによると、この更新には以下の修正が含まれています。
- Addresses an issue that prevents the ESU Registration Wizard from completing successfully.
- Fixes minor stability issues in the Windows Update service.
つまり、ESU登録時にエラーが出ていた環境でこの更新を入れることで、再度登録ウィザードが正常に動作するようになります。
登録に失敗していたユーザーにとって「ようやく動いた」と報告が上がっている重要パッチです。
2. 他の更新(KB5068861など)との違い
同じ日に配信された「KB5068861」は、Windows 11 24H2/25H2向けの月例更新です。
一方、この KB5071959 は、サポート終了後もWindows 10を使い続けるユーザー(ESU対象)専用の緊急修正です。
そのため、以下のように明確に分けて考えましょう。
| バージョン | 更新番号 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Windows 11 24H2 / 25H2 | KB5068861 | 月例(Patch Tuesday)セキュリティ更新 |
| Windows 10 22H2 | KB5071959 | ESU登録不具合の修正(OOB配信) |
3. 適用対象の確認
次の条件に該当するユーザーは、KB5071959の適用を強く推奨します。
✅ Windows 10 Version 22H2 を利用中
✅ 10月以降、ESU登録ウィザードが途中で止まる/エラーが出る
✅ 今後もWindows 10を使い続ける予定がある
一方で、すでにWindows 11へ移行済みの方や、ESU登録を行わない予定の方は、更新を急ぐ必要はありません。
4. インストール方法
通常の手順
- 設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update を開く
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 「2025-11 Cumulative Update for Windows 10 Version 22H2 (KB5071959)」が表示されたら「今すぐインストール」
- 再起動後、ビルド番号が「19045.6466」となっていれば成功
表示されない場合
- 一時的な配信遅延やキャッシュが原因の場合があります。
以下の手順で手動インストール可能です:
≫ Microsoft Update カタログ からダウンロード
※ それでも表示されない場合は、更新履歴(KB5068861やKB5059453等)を一度削除して再試行すると改善する場合があります。
適用後、3つの確認ポイント
①「ESU登録ウィザード(Extended Security Updates Enrollment)」がエラーなく完了するか確認
②Windows Updateサービスが正常に起動し、セキュリティ更新が再開されているかをチェック
③OSビルドが 19045.6466 になっているか「winver」で確認
よくある質問(FAQ)
Q1. この更新を入れないとどうなる?
→ ESU登録が完了できず、今後のセキュリティ更新を受け取れない可能性があります。特に法人契約ユーザーは早期適用を推奨します。
Q2. 更新後に再起動ループが発生した場合は?
→ KB5071959をアンインストール後、更新キャッシュ削除(net stop wuauserv → SoftwareDistributionフォルダ削除)を行い、再試行してください。
Q3. ESU登録をしていなくてもインストールしてよい?
→ はい。ESU対象外でもWindows Updateで表示される場合は入れて問題ありません。
今後の見通し
今回のKB5071959で、ESU登録関連のバグはほぼ修正されました。
Microsoftは個人ユーザー向けにも有償のESU提供を開始しており、「Windows 10を安全に延命するための土台」が整いつつあります。
ただし、根本的なサポートは終了済みのため、最終的にはWindows 11への移行を検討することをおすすめします。
導入前の準備(安全第一)
KB5071959を適用する前に、念のため以下の準備をしておきましょう。
- システムの復元ポイントを作成しておきましょう。
- 大切なデータは外付けドライブやOneDriveにバックアップをおすすめします。
- セキュリティソフトを一時停止してから更新実行してください。
🧯 10. 不具合時の対処フロー(簡易版)
1️⃣ 更新が止まる → Windows Updateトラブルシューティングを実行
2️⃣ 「インストールに失敗」 → 一時ファイル削除+再起動
3️⃣ 「再起動ループ」 → セーフモードでアンインストール(KB5071959)
4️⃣ 「ESU登録がまだ失敗する」 → 再起動後もう一度登録ウィザードを実行
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まとめ
- KB5071959は、ESU登録エラーを修正するWindows 10 22H2向けの緊急更新
- 対象はOSビルド19045系列
- 今後もWindows 10を使うなら、この更新の適用は必須
- 適用後は「登録ウィザードが正常動作するか」を確認
- 併せてWindows 11移行やバックアップ対策も検討を
今回の更新でESU登録が正常化され、Windows 10を延命したいユーザーにとっては大きな一歩です。
ただし、Microsoftは今後もWindows 11移行を前提とした構成にシフトしていくため、
「延命」ではなく「安全な移行」を見据えた準備を進めていきましょう。
追記予定:今後、ESUポータルでの登録フロー変更や新しいツールが公開された場合は、本記事内で随時更新します。
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