
企業やサービスからの情報漏洩のニュースを見ると、「自分のパソコンの設定も確認したほうがいいのかな」と不安になる方もいるでしょう。
Windowsの設定を見直すと、ウイルス感染や不正アクセス、パソコンの紛失・盗難などによって、手元の情報が漏れるリスクを減らせます。
ただし、利用している企業やサービスのサーバーから情報が流出した場合、パソコンの設定だけで防ぐことはできません。この記事では、Windows 11のパソコンでできる基本的な対策を、手順に沿って紹介します。
最初に確認したい設定
まずは、次の7項目を確認しましょう。すべてを一度に変更しなくても、できるところから進められます。
- Windows Updateを適用する
- Windows セキュリティの保護状態を確認する
- パソコンを離れるときに画面をロックする
- スリープ復帰時にサインインを求める
- デバイスの暗号化を確認する
- ファイアウォールを有効にする
- 怪しいサイトやダウンロードを警告する機能を確認する
1.Windows Updateを確認する
Windowsの更新プログラムには、機能の追加だけでなく、セキュリティ上の問題を修正する更新も含まれます。更新を長く適用していないと、修正済みの問題を悪用されるおそれがあります。
更新状況は、次の手順で確認できます。
- 「スタート」ボタンをクリックします。
- 「設定」を開きます。
- 左側の「Windows Update」を選びます。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 更新が表示されたら、画面の案内に沿ってダウンロード・インストールします。
- 再起動を求められた場合は、作業中のファイルを保存してから再起動します。
更新中は、電源を切らずに完了を待ちましょう。更新の一時停止を使っている場合は、停止期間が長くなりすぎていないかも確認してください。Windows Updateの操作手順は、Microsoftの案内でも確認できます。
2.Windows セキュリティの保護状態を確認する
Windows 11には、ウイルスや不正なアプリなどからパソコンを守る「Windows セキュリティ」が標準搭載されています。別のウイルス対策ソフトを使っていない場合は、保護機能が有効になっているか確認しましょう。
- タスクバーの検索欄に「Windows セキュリティ」と入力します。
- 検索結果から「Windows セキュリティ」を開きます。
- 「ウイルスと脅威の防止」を選びます。
- 「ウイルスと脅威の防止の設定」の「設定の管理」をクリックします。
- 「リアルタイム保護」がオンになっているか確認します。
別のウイルス対策ソフトをインストールしている場合、Microsoft Defender ウイルス対策が自動的にオフになることがあります。その場合は、使用している対策ソフトが有効で、更新されていることを確認してください。
同じ画面に「保護の更新」がある場合は、ウイルス定義が最新か確認できます。見慣れないファイルを開いてしまった場合などは、Windows セキュリティからスキャンを実行する方法もあります。
3.パソコンを離れるときは画面をロックする
自宅や職場でパソコンの前を離れるときは、画面をロックする習慣をつけましょう。開いたままのパソコンを他人に操作されると、メールや保存ファイルを見られる可能性があります。
キーボードの「Windows」キーを押しながら「L」キーを押すと、すぐに画面をロックできます。ロックを解除するには、設定しているPIN、パスワード、または顔・指紋認証が必要です。
席を立つたびに操作するのが難しい場合は、使っていないときに画面を消す時間も設定しておくとよいでしょう。
- 「設定」を開きます。
- 「システム」から「電源とバッテリー」を選びます。
- 「画面、スリープ、休止状態のタイムアウト」を開きます。
- 画面をオフにするまでの時間や、スリープにするまでの時間を設定します。
4.スリープから復帰したときにサインインを求める
画面が消えたりスリープしたりしたあと、誰でもすぐに使える状態だと、置き場所によっては第三者に操作されるおそれがあります。スリープ復帰時にサインインを求める設定を確認しましょう。
- 「設定」を開きます。
- 「アカウント」を選びます。
- 「サインイン オプション」を開きます。
- 「追加の設定」にある「しばらく操作しなかった場合に、もう一度サインインを求めるタイミング」などの項目を確認します。
- 選択できる場合は、「PCがスリープから復帰したとき」を選びます。
Windowsのバージョンや設定によって、項目名や表示位置が異なることがあります。また、会社や学校が管理しているパソコンでは、管理者の設定により変更できない場合があります。
5.デバイスの暗号化が有効か確認する
パソコンを紛失したり盗まれたりしたとき、ドライブが暗号化されていれば、第三者がストレージを取り出してファイルを読もうとするリスクを下げられます。Windows 11では、対応するパソコンで「デバイスの暗号化」を利用できます。
- 「設定」を開きます。
- 「プライバシーとセキュリティ」を選びます。
- 「デバイスの暗号化」を探して開きます。
- 「デバイスの暗号化」がオンになっているか確認します。
「デバイスの暗号化」が表示されない場合は、パソコンがこの機能に対応していない可能性があります。Windowsのエディションによっては、BitLockerの設定画面が表示される場合もあります。
暗号化を使う場合は、回復キーを確認できる場所に保管してください。回復キーが必要になったときに見つからないと、本人でもドライブにアクセスできなくなることがあります。Microsoftアカウントに保存されている場合も、別の端末から確認できるか把握しておきましょう。
6.Microsoft Defender ファイアウォールを有効にする
ファイアウォールは、ネットワークを通じた不正な通信を防ぐための機能です。特別な理由がなければ、Microsoft Defender ファイアウォールをオフにしないようにしましょう。
- タスクバーの検索欄に「Windows セキュリティ」と入力します。
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」を開きます。
- 「ドメイン ネットワーク」「プライベート ネットワーク」「パブリック ネットワーク」の各項目を確認します。
- 「Microsoft Defender ファイアウォール」が有効になっているか確認します。
アプリが接続できないときに、ファイアウォール全体をオフにすると、パソコンが不正アクセスを受けやすくなる可能性があります。必要なアプリだけを許可する方法を検討してください。
7.怪しいサイトやダウンロードへの警告を確認する
偽のログイン画面にパスワードを入力したり、メールの添付ファイルから不正なプログラムを実行したりすると、アカウントやファイルが盗まれる原因になることがあります。Windows セキュリティの「アプリとブラウザー コントロール」で、警告機能が有効か確認しましょう。
- タスクバーの検索欄に「Windows セキュリティ」と入力します。
- 「アプリとブラウザー コントロール」を開きます。
- 「評価ベースの保護」を選びます。
- Microsoft Defender SmartScreenなどの保護機能が有効になっているか確認します。
SmartScreenは、フィッシングの可能性があるサイトや危険なダウンロードに対して警告する機能です。警告が表示されたファイルやリンクは、送信元が信頼できるか確認できるまで開かないようにしましょう。
情報を守るために、設定以外で気をつけたいこと
パソコンの設定を整えても、偽メールに返信したり、偽サイトにパスワードを入力したりすると、情報が盗まれる可能性があります。次の点も心がけましょう。
- メールやSMSのリンクからログインせず、公式アプリやブックマークからサイトを開く
- 予期しない添付ファイルや、身に覚えのないソフトを開かない
- サービスごとに異なるパスワードを使い、可能であれば多要素認証を設定する
- 共有パソコンでは、作業後にサービスからサインアウトする
- 会社のファイルを個人のメールやクラウドへ送らない
- 公共の場所では、画面を他人に見られないようにし、離席時は必ずロックする
会社や利用サービスからの情報漏洩は、PC設定だけでは防げない
会社や通販サイトなどが管理するサーバーから情報が漏れた場合、利用者のパソコンが安全でも、登録情報が流出する可能性があります。情報漏洩の発表があったときは、企業やサービスの公式案内を確認し、対象者や必要な対応を確かめてください。
同じパスワードをほかのサービスでも使っていた場合は、該当するパスワードを変更しましょう。クレジットカードや銀行口座に関係する案内があった場合は、カード会社や金融機関の公式窓口にも確認してください。
まとめ
Windows 11では、Windows Update、Windows セキュリティ、画面ロック、デバイスの暗号化、ファイアウォールなどを確認することで、パソコンから情報が漏れるリスクを減らせます。
まずは「Windows Update」と「Windows セキュリティ」を確認し、パソコンを離れるときは「Windows」キーと「L」キーで画面をロックするところから始めてみましょう。
