もう迷わない!Windowsで「画面の一部だけ」をスクリーンショットする方法

この記事でできること

  • 最速ショートカット Win + Shift + S で“部分スクショ”を一発実行
  • Snipping Toolの最新機能(OCR/HDR補正/自動保存)まで丁寧に解説
  • 保存先迷子色が白飛びなど“よくあるトラブル”を即解決
  • 仕事・学校・趣味で役立つ具体的な活用パターンを提案
デスクトップパソコン

「画面全体じゃなくて、ここだけ切り取りたい!」
資料作成やサポート対応をしていると、そんな場面は誰にでもあります。
実は、Windows 10/11には“部分的にスクリーンショットを撮る”方法が標準で備わっており、もう外部ツールを入れる必要はありません。
この記事では、最速のショートカット「Win + Shift + S」から、Snipping Toolの最新機能(OCR・自動保存・HDR補正)までを、初心者の方にもわかりやすく紹介します。

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1. 最速は Win + Shift + S(覚えるのはこれだけでOK)

  1. Win + Shift + S を同時押し
  2. 画面が薄暗くなり、マウスが“十字”に
  3. 切り取りたい範囲をドラッグで選択
  4. クリップボードにコピーされる
  5. Ctrl + V で Word/Excel/PowerPoint/メール/チャットへ貼り付け

ポイント

画面上部に出るモードで「四角形/フリーフォーム/ウィンドウ/全画面」を選べます。

貼り付ければ即共有できるので、会議中やチャット返信に最強です。


2. Snipping Toolで“撮る→編集→保存”を一気通貫

ショートカットが苦手/撮った後に注釈モザイクを入れたい方はこっち。

起動と基本操作

  • スタートで「Snipping Tool」と入力して開く
  • 新規(または Win + Shift + S)→ 範囲選択 → 自動で編集画面へ
  • 蛍光ペン/ペン/定規/消しゴム/トリミング/モザイク などで仕上げ
  • 保存 or コピー で完了

時間差で撮る(開いたメニューを撮りたい時)

  • 編集画面の [遅延](時計アイコン)で 3/5/10 秒を選択 → カウント後にキャプチャ

2025年の“便利”強化ポイント

  • OCR(画像内の文字をコピー)
    編集画面下部の [テキスト操作(Text actions)] から、画像内の文字を一括抽出できます。エラーメッセージやURLを手打ちせずにコピー可能です。
  • HDR環境での白飛び対策
    右上の […(三点)] → 設定 →「HDR スクリーンショット色補正」 をオンに。HDR有効時の“白っぽい/色あせる”を抑えられます。
  • 原本の自動保存/保存先の指定
    設定 →「元のスクリーンショットを自動保存」→ [変更] で保存フォルダを指定できます。(後述の“保存先迷子”予防に効きます)

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3. 「PrintScreen」キーで“領域切り取り”を開く(片手運用)

  1. 設定 → アクセシビリティ → キーボード
  2. 「Print Screen キーで画面領域切り取りを開く」 をオン
    → 以後、PrtScn だけで Win + Shift + S と同じ領域切り取りが起動します。

4. 自動保存と“ファイルの行方”を正しく理解する

ここを押さえると「保存したはずのスクショが見つからない…」が消えます。

  • Win + PrtScn … 画像ファイルとして ピクチャ > スクリーンショット に自動保存
  • Win + Shift + S … 基本はクリップボードにコピー(編集画面から保存可能)
  • Snipping Tool「元のスクリーンショットを自動保存」 をオンにすると自動保存+保存先を指定できる(推奨)
  • OneDrive連携の仕様変更(2025年時点)
    従来の「スクリーンショットを自動的にOneDriveへ」が設定から消滅。確実に同期したい場合は、ピクチャ(Screenshots)フォルダをOneDriveのバックアップ対象に含めるのが現行の推奨です。

保存先迷子を防ぐコツ

  • Snipping Toolの 自動保存ON保存先を明示
  • Win + PrtScn を使う場合は、ピクチャ > スクリーンショット をブックマーク
  • OneDriveで同期したいならピクチャをバックアップ対象へ(現行仕様)

■ Windows 11のスクショ保存場所一覧

【PrintScreen(PrtScn)キー】

→ OneDrive使用時
OneDrive > ピクチャ > スクリーンショット
→ OneDriveオフ
PC > ピクチャ > スクリーンショット

【Windowsキー + PrintScreen】

ピクチャ > スクリーンショット

【Snipping Tool(切り取り&スケッチ)】

→ 手動保存(デスクトップ or 最後に保存したフォルダ)
→ 自動コピーはクリップボードのみ

【Xbox Game Bar(Win + G)】
ビデオ > キャプチャ


■ OneDrive に勝手に入るのを防ぐ(保存先の変更)

① OneDriveの設定を開く
タスクバー右端 → 雲アイコン → 歯車 → 設定

②[同期とバックアップ]→[スクリーンショット]をOFF

OneDriveのスクリーンショット同期をオフにすると、PrintScreenキーで撮った画像は
自動でピクチャ→スクリーンショットに保存されるようになります。


■ Snipping Tool の保存先を固定したい人向け

  • Snipping Tool は「デフォルト保存先」を持っていない
  • 最後に保存した場所が次回の標準になる

スクショしたのに見つからないときは、👆これらの手順を試してみてください。

5. 活用シーンいろいろ(そのまま真似できる)

  • 仕事:Excelの特定セル範囲だけ切り取り → Teams/Chatworkへ貼付
  • 学校:PDF教材の一部をOCRで文字化 → ノートアプリへ
  • 趣味:ゲーム設定画面の一部を切り取り → ブログへ注釈つきで掲載
  • サポート:エラー画面を撮る → OCRで文字抽出 → コードやメッセージで検索・共有

6. トラブル解決(“あるある”を最短でつぶす)

6-1. Win + Shift + S が反応しない

  • 設定 → システム → クリップボード →「クリップボードの履歴」 をオン
  • Win + V で履歴が開けばOK(貼り付け先がブロックしていないかも確認)

6-2. PrtScnで領域切り取りが出ない

  • 設定 → アクセシビリティ → キーボード「Print Screen キーで…」 を再確認(オフ→オンし直し)。

6-3. Snipping Toolが起動しない/固まる

  • 設定 → アプリ → Snipping Tool → 詳細オプション → 修復/リセット
  • それでもNGなら Microsoft Store から再インストール

6-4. HDR環境で白っぽい/色が違う

  • Snipping Tool 設定 →「HDR スクリーンショット色補正」オン
  • 必要に応じて 設定 → システム → ディスプレイ → HDR → SDRの明るさ も微調整

6-5. 複数モニターでにじむ/ずれる

  • Windows Updateを適用(2025年に複数モニター時の歪み・DPI絡みの改善が入っています)
  • それでも厳しい場合は、一時的に同一スケーリング(例:両方100%)に合わせて再キャプチャ

6-6. 保存したはずの画像が見つからない

  • Snipping Toolの保存先(自動保存ON時のフォルダ)を確認
  • Win + PrtScn で撮った可能性 → ピクチャ > スクリーンショット を確認
  • OneDrive へ同期したいなら、ピクチャをバックアップ対象に(現行仕様)

7. よくある質問(FAQ)

Q. Win + Shift + S を“自動保存”できますか?
A. 直接は不可。Snipping Toolの自動保存を使うか、Win + PrtScnで撮る運用に切り替えましょう。

Q. 画像内の文字だけコピーしたいです。
A. Snipping Toolの[テキスト操作(Text actions)] を使います。エラーメッセージ、URL、表の文字も抽出可能。

Q. HDR環境で白飛びします。
A. 「HDR スクリーンショット色補正」 をオンにしてください。


8. 関連記事(内部リンク)

Windows標準アプリで画面録画する方法|進化したSnipping Toolの使い方完全ガイド

Edgeで画面を「思い通り」に印刷する方法

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10. まとめ(チェックリスト)

Win + Shift + S を覚える(最速)

Snipping Tool で編集・OCR自動保存を使いこなす XDA Developers+1

PrtScn で領域切り取りを開けるよう設定

保存先(Snipping Toolの保存フォルダ/ピクチャ>スクリーンショット)を把握

OneDrive はピクチャフォルダをバックアップ対象に(2025年の現行仕様)


Windowsのスクリーンショット機能は、年々進化しています。
特に2025年のSnipping Toolは“撮る・保存する・文字を抜き出す”までを一つで完結できるようになりました。
ぜひこの機能を日常の作業に取り入れて、「時間をかけない正確な共有」を実現してください。