「Shiftを押したつもりなのに、全部大文字になってしまった」
「パスワードが通らないと思ったら、Caps LockがONだった」
そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか?
特に最近、「何もしていないのにCaps Lockが勝手にONになる」という現象が多く報告されています。
本記事では、主な原因・対策・裏ワザ・再発防止法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
Caps Lockってそもそも何?
Caps Lock(キャップスロック)キーは、英字をすべて大文字で入力するためのキーです。一度押すとONになり、再度押すとOFFになる「トグル型」のキーです。
しかし、問題はここから──
トグル型ゆえに「知らぬ間にONになっていた」というトラブルが多く発生します。
よくある原因とその対策
よくある原因と対策を表にまとめてみました。
原因 | 内容 | 対策方法 |
---|---|---|
誤操作 | Caps Lockキーが左小指に近く、無意識に押してしまいやすい | PowerToysなどでキー無効化 |
外付けキーボード・Bluetoothの誤動作 | Caps Lockの状態が保持されたままになる場合がある | 接続を一度切る・ドライバの更新 |
リモート接続の影響 | リモートPC側のCaps Lock状態が反映されてしまう | 双方のキーボード設定を確認 |
BIOS/UEFIの初期状態設定 | 起動時にCaps LockがONになる設定になっていることがある | BIOS画面で設定変更(Caps Lock初期状態の設定) |
Windowsのバグやレジストリ異常 | 一部アップデートでCaps Lock状態が保持されるバグがある | レジストリ編集または更新プログラムのロールバック |
このように、Caps Lockが勝手にONになる原因は一つではなく、キーボードの物理的な問題からソフトウェア設定の誤動作まで、さまざまなケースが考えられます。
特に最近は、外付けキーボードやBluetoothデバイス、リモートワーク用の接続環境などが影響するケースが増えてきました。
それぞれの原因に応じた対策を取ることで、意図しないCaps LockのON状態を防ぐことができます。次の章では、Caps Lockを無効化する方法や、誤作動を防ぐための具体的な手順を丁寧に解説していきます。
【手順1】Caps Lockキーを完全に無効化する方法

どうしても誤操作してしまう方は、Caps Lock自体を無効化するのが有効です。
方法①:PowerToysを使う(Microsoft公式無料ツール)
- Microsoft Storeで「PowerToys」を検索・インストール
- 起動後「Keyboard Manager」→「キーの再マップ」を選択
- 左側に「Caps Lock」、右側に「無効化(Disable)」を設定
- 保存して終了
→ 再起動するとCaps Lockが反応しなくなります。
【手順2】Caps Lockを別のキーに置き換える
たとえば「Ctrl」や「Esc」キーに変更することで、より使いやすくなることもあります。
方法:PowerToysで再マッピング
- まず、Microsoft Store または公式サイトから「PowerToys」をダウンロードしてインストールします。
- PowerToys を起動したら、左のメニューから「Keyboard Manager(キーボードマネージャー)」をクリック。
- 「キーの再マップ(Remap a key)」を選択します。
- 「+(追加)」ボタンを押し、左側に Caps Lock を、右側に変更したいキー(例:Ctrl、無効化など)を選びます。
- 「OK」または「適用」を押して完了!その場で設定が反映されます。
*左「Caps Lock」→ 右「Ctrl(左)」などに設定するだけなので簡単です!
【手順3】レジストリでCaps Lockを無効にする(上級者向け)
※誤るとシステムに影響が出るため、自己責任で実行してください。
- regedit でレジストリエディターを起動
- 以下のキーに移動
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout - 新規バイナリ値を作成・・「Scancode Map」
- 値データを以下に設定
→ Caps Lockが無効化されます(要再起動)
【手順4】再発を防ぐチェックリスト

- 外付けキーボードを使う場合は、一度電源OFFして接続し直す
- リモートデスクトップ利用者は、双方のCaps Lock状態を一致させる
- ソフトウェア入力(IME)との競合を避けるため、IMEの設定も確認する
Caps Lockが勝手にONになる現象は、一度だけなら見逃しがちですが、何度も繰り返すと日常の作業効率を大きく下げてしまいます。
特にパスワード入力や書類作成などの重要な場面でミスが起きると、ストレスや誤解にもつながりかねません。
今回ご紹介したチェックリストを日常的に意識することで、こうした「うっかりトラブル」を未然に防ぎ、快適なPC作業を維持できます。
とくに外部キーボードやリモート環境を使う方は、習慣的な確認がトラブル予防につながります。ぜひご自身の環境に合わせて、チェックリストを活用してみてください。
【補足】パスワード入力時のトラブル防止
ログイン時にCaps LockがONになっていると、パスワード認証が通らず「パスワードが間違っています」と表示されます。WindowsではON時にCaps Lock注意表示が出ますが、無反応なケースも。
対策
- ログイン画面で「Shiftキーを長押し」→ 強制的にCaps Lock解除
- パスワード再入力時は「目のアイコン(表示切り替え)」で確認
よくある質問(FAQ)
Q. Caps Lockの状態を画面で見えるようにしたいです。
→ 無料アプリ「Caps Lock Indicator」「TrayStatus」などを使うと、タスクトレイに常時表示されます。
Q. ノートPCで勝手にONになるのは壊れてる?
→ 可能性あり。キーボードテスト(オンラインサービスあり)で物理故障をチェックしましょう。
Q. Windowsアップデート後から発生した?
→ 一部バージョンで報告があります。更新履歴を見て該当アップデートを一時アンインストールするのも選択肢です。
Caps Lockの問題は、一見すると小さなことのように思えますが、日常的なパソコン作業においては意外なストレス源になりがちです。特にパスワード入力や文章作成など、ミスが許されない場面では影響が大きくなります。
今回ご紹介したような基本的な確認から、PowerToysの活用、レジストリ編集などの上級対策までを知っておくことで、突然のトラブルにも落ち着いて対応できるようになります。
もしこの記事が参考になったら、ブックマークしておくと、再発時にもすぐに対処できて安心です。今後も身近なトラブルをわかりやすく解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
「Caps Lockが勝手にONになる」問題は、一見些細でも実は多くの人を困らせる“日常的トラブル”です。
- 原因を正しく知ること
- 自分に合った無効化・再設定を行うこと
- 万が一の再発防止策を用意すること
これらを実践することで、日々のストレスを大きく減らすことができます。
💡次に読みたい関連記事