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Windows Updateがうまくいかない?それ、キャッシュのせいかも
「Windows Updateのエラーが何度も出て進まない」「PCの動作が重くなった」「再起動ループに陥った」などのトラブル、経験ありませんか?
そんなときに見落としがちなのが、「Windows Updateのキャッシュ」です。キャッシュが破損していると、更新に必要なファイルがうまく読み込めず、さまざまな不具合の原因になります。
この記事では、キャッシュの削除手順や、削除してよいフォルダ・絶対に消してはいけないフォルダを丁寧に解説します。初心者の方でも安心して作業できるよう、図解レベルでわかりやすくお伝えします。
なぜキャッシュが原因になるのか?
Windows Updateは、更新プログラムを一時的に保存しながらインストール作業を進めます。この保存領域が「キャッシュフォルダ」と呼ばれるものです。
しかし、更新に失敗したファイルや古い情報が残っていると、何度も壊れたファイルを読み込む→失敗するという悪循環に陥ります。これが原因で以下のようなトラブルが起きることがあります。
- 更新が進まない
- PCがフリーズ・再起動ループに入る
- アップデート後にパフォーマンスが悪化する
Windows Updateキャッシュの削除手順
以下の手順に沿って、キャッシュを安全に削除しましょう。
STEP1:Windows Updateサービスを停止する
Windowsキー + R
を押して「services.msc」と入力- 「Windows Update」を右クリックし「停止」を選択
STEP2:キャッシュフォルダ内のファイルを削除
C:\Windows\SoftwareDistribution
を開きます- Download と DataStore フォルダ内の中身(ファイルやサブフォルダ)をすべて削除します
※SoftwareDistributionフォルダ自体は削除しないでください!
STEP3:Windows Updateサービスを再開
- 再度「services.msc」を開き、「Windows Update」を右クリック
- 「開始」を選んでサービスを起動します
STEP4:PCを再起動
最後にPCを再起動して変更を適用しましょう。
削除しても安全なフォルダと、危険なフォルダ
安全に削除できるフォルダと中身
ではここからは、安全に削除できるフォルダの説明をします。
フォルダ名 | 内容 | 削除の影響 |
---|---|---|
Download | ダウンロード済みの更新ファイル | 再取得されるため削除OK |
DataStore | 更新履歴の一時データ | 履歴は消えるが、インストール済み更新には影響なし |
これらのフォルダはWindowsが自動的に再生成する一時ファイルのため、削除しても問題ありません。
⚠️逆に、絶対に削除してはいけないフォルダ
- SoftwareDistributionフォルダそのもの
- EventCacheフォルダ
- その他、不明なフォルダ・システム関連のファイル
これらはWindows Updateの動作に必要不可欠です。フォルダの中身だけを削除するようにしましょう。
キャッシュ削除後でも不具合が出る場合
Windows Updateのキャッシュを削除してもエラーが解消されない場合、Windowsのシステムそのものに問題があることがあります。そんな時は、以下の方法を試してみましょう。
■ システムファイルチェッカー(SFC)を使う
Windowsには「システムファイルが壊れていないかチェックし、修復する」ためのコマンドがあります。
次の手順で実行できます。
- スタートボタンを右クリックして「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選びます
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
sfc /scannow
- チェックと修復が自動で始まり、完了まで数分〜数十分かかることがあります。
→ システムの基本的な不具合を修復してくれるので、更新エラーの原因が解消されることがあります。
■ DISMコマンドでWindowsイメージを修復する
「DISM(展開イメージのサービスと管理)」は、Windowsの内部データベースを修復するためのより強力なツールです。
以下の順に実行していきます。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開きます
- 以下の3つのコマンドを1行ずつ入力し、それぞれ実行します
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
→ これにより、Windows Update関連のファイルが破損していないか調べ、必要に応じて修復されます。
■ セーフモードでWindows Updateを実行する
普段は正常に動作しているように見えるPCでも、常駐アプリやドライバが裏で干渉していることがあります。
この場合は、Windowsを「セーフモード」で起動して、余計なソフトを止めた状態で更新することで、エラーが起きにくくなります。
→ セーフモードは、最小限の構成でWindowsを起動するため、干渉の原因を避けて更新が成功することがあります。
■ Microsoftの公式トラブルシューティングツールを使う
Windowsには、問題を自動的に診断・修正してくれる便利なツールが内蔵されています。
- 「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティングツール」を開きます
- 「Windows Update」の項目を探して「実行」ボタンをクリックします
→ これにより、Windowsが自動で問題を検出し、修復してくれることがあります。
必要に応じて、これらの方法を「キャッシュ削除」と組み合わせて実行すると、より確実にWindows Updateの問題を解消できる可能性があります。
2025年7月時点の関連トラブル
最近は以下のような不具合が多く報告されています。
- KB5060842 / KB5063060:更新失敗や無限ループ
- Windows 11 24H2:更新が進まない・再起動後にフリーズ
こうした問題では、キャッシュ削除+セーフモード or スタンドアロンインストールの併用が有効です。
⇩各エラーの詳細はこちらのページに書いています。
▶︎ KB5063060エラーの対処法
▶︎ KB5060842エラーの対処法
裏技:Microsoft Updateカタログを使った手動インストール
Windows Updateがどうしても動かない場合は、「スタンドアロンインストーラー」がおすすめです。
Microsoft Updateカタログから目的のKB番号で検索し、.msuファイルをダウンロード・手動実行すれば、キャッシュの影響を受けずに更新が行えます。
注意点とおすすめ設定
- 操作前に「復元ポイントの作成」をしておくと安全です
- ストレージセンサーで定期的に一時ファイルを削除する設定も有効
更新直後にPCが重い理由
Windows Update後やキャッシュ削除後は、バックグラウンドで設定の再構築や最適化が進むため、一時的にPCが重くなることがあります。半日〜1日ほどで安定することが多いので、慌てず様子を見てください。
それでも直らない場合は、専門業者に相談を
キャッシュの削除やコマンド操作を試しても状況が改善しない場合、ハードウェアの故障や複雑なシステム障害が起きている可能性があります。
「自分ではどうしても不安」「一刻も早く直したい」という方は、訪問型のパソコンサポートを利用するのもひとつの手です。
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まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
削除OK | Download、DataStoreの中身 |
削除NG | SoftwareDistribution全体、EventCache |
おすすめ対策 | DISMやSFCの実行、セーフモード起動 |
最終手段 | Microsoft Updateカタログで手動更新 |
PCの基本的なメンテナンスを覚えることで、日常のトラブルにも慌てず対応できるようになります。大切なデータのためにも、バックアップを忘れずに!
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