Windowsパソコンを使用していて、ファイルの同期やバックアップをしようとした際に、「エラー 0x80070032」が表示されてしまったことはありませんか?
このエラーは、OneDriveやWindowsバックアップ機能などでよく発生するもので、適切に同期や保存ができないことを示しています。
この記事では、0x80070032エラーの意味や原因、そして自分でできる対処法を初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。
エラーコード「0x80070032」の意味とは?

このエラーは、主に以下のような場面で発生します。
・OneDriveでのファイル同期が失敗したとき
・Windowsバックアップ機能でデータ保存に失敗したとき
・システムが予期せぬ構成エラーを検出したとき
簡単に言うと、「ファイルやデータの保存場所にアクセスできない、または同期の設定に不具合がある」ということを示しています。
主な原因
原因 | 詳細 |
---|---|
OneDriveの同期トラブル | 設定の不備や一時的な通信障害が原因 |
Windows Updateの失敗 | アップデートの途中でエラーが発生した |
バックアップ設定のミス | 保存先の指定やディスクの空き容量不足 |
ユーザーアカウントの不具合 | 権限の問題やログイン情報のエラー |
このエラーが発生する原因は、主にOneDriveの同期設定やWindowsのバックアップ機能に関連しています。特に、設定の不整合や一時的な通信トラブル、保存先のドライブにアクセスできない場合などに多く見られます。
以下の表では、考えられる主な原因とその詳細について整理しています。まずは、どの原因がご自身の環境に当てはまりそうかを確認してみましょう。
対処法【かんたんチェックから始めましょう】
対処法1:パソコンを再起動する
- 一時的なエラーであれば、再起動で解消することがあります。
対処法2:OneDriveを一度ログアウト→再ログイン
- 設定をリセットすることで、再同期がうまくいく場合があります。
対処法3:OneDriveの再インストール
- コントロールパネルまたは設定から「アプリの削除」を行い、再度インストールしてください。
対処法4:Windowsのバックアップ設定を見直す
- 保存先ドライブの空き容量を確認し、外付けディスクなどを再接続してみましょう。
対処法5:SFC(システムファイルチェッカー)を実行する
以下の手順で行います
①検索バーに「cmd」と入力し、右クリックで「管理者として実行」
②コマンドプロンプトで次のコマンドを入力してください
sfc /scannow
▶︎これを実行することで、破損しているシステムファイルが修復される可能性があります。
■ 裏技的な対処法・知っておくと便利なテクニック
1. USBが反応しないときは「電源の完全オフ」も試す
シャットダウンではなく、Shiftキーを押しながら「再起動」を選ぶことで、メモリや電源系のキャッシュをリセットできます。これでUSB機器が復活することがあります。
2. セーフモードでの接続テスト
通常モードではドライバや常駐ソフトが干渉している場合もあります。セーフモードで起動し、USBが認識されるか確認することで、原因の切り分けが可能です。
3. BIOS(UEFI)での「USBレガシーサポート」確認
古いUSB機器が反応しない場合、BIOS設定で「USB Legacy Support」を有効にすると認識される場合があります。
4. USBポートの「物理的劣化」チェック
見落としがちですが、同じUSB機器でもポートによって認識が変わることがあります。複数ポートで試してみて、反応があるか確認しましょう。
これらはあまり知られていないテクニックですが、初心者でも試しやすく、トラブル解決の糸口になることが多いです。対処法とあわせてぜひ試してみてください。
4. よくある質問(FAQ)
ここでは、エラーコード0x80070032に関して、よく寄せられる疑問や不安についてまとめました。特に、初めてこのエラーに直面した方や、複数の原因が考えられて戸惑っている方にとって参考になる内容です。ご自身の状況に近い項目があれば、ぜひ参考にしてみてください。
Q. OneDriveを使っていないのにエラーが出るのはなぜ?
A. システム内部でOneDriveが自動的に動作している場合があります。無効化したい場合は、スタートアップ設定から停止できます。
Q. バックアップ保存先を変更すると直る?
A. はい。外部ドライブやクラウドサービスを変えてみると改善するケースがあります。
Q. アップデート後に出ることがありますか?
A. あります。Windowsの更新によって設定やレジストリが一時的に不安定になることがあります。
まとめ
エラー 0x80070032 は、ファイルの同期や保存先に関する問題がほとんどです。原因がはっきりしないと不安になるかもしれませんが、上記の方法を順に試していただければ、多くの場合はご自身で解決できます。
それでも直らない場合は、マイクロソフトのサポートに問い合わせるか、システムの復元なども検討してみてください。
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