前回、利用者識別者番号の取得方法について説明いたしました。
次は確定申告をe-Tax入力する前準備のお話です。
すぐにでも入力したい気持ちになりますが、最初に用意しておくと、とてもスムーズに申告が出来るので、是非ご覧ください。
準備するもの
・マイナンバーカード(マイナンバーがわかるものがあればOK)
*マイナンバーがわからない場合は、住民票を取得すればマイナンバーが記載されています。
給与所得の源泉徴収票
これは会社員さんは、、年末調整終了後に会社から配布されるので、それまで保留です。
副業や自営業分の所得に関する書類
商業・工業・漁業・農業・自由業などの所得があった場合の領収書等の書類です。
不動産所得の明細
不動産を貸して収入を得ている方は、1月から12月までの収入の明細が必要です。
利子所得・配当所得
利子所得なのですが、ほとんどの場合、源泉分離課税だと思います(利息や配当から所得税15%、住民税5%を天引きして支払う事)。配当所得はNISAもあるので、一概には言えませんが、事業所得など申告する際に、特定口座での損益通算をすることも可能です。
年金所得
国民年金・厚生年金・確定給付型企業年金・確定拠出企業年金等の確定申告用の書類は、郵便で送られてくる物が多いです。年金関係のハガキは年間に何通もくるので、捨てられがちですが、この時期の書類は必要なものが多いので要注意です。
土地の譲渡はないですか?
土地の譲渡など、申告を忘れてしまっている方は本当に多いです。税務署は情報を掴んでいますから、この時期になると
『申告しないといけない譲渡所得ありますよね?』とハガキがきます。
退職所得
退職所得には控除額が設定されています。勤続20年以下の場合、年数×40万円は税金がかかりません。(20年を超えると800万円+(70万円×勤続年数ー20年)という計算です)
それを超えた額の退職所得をもらった場合は申告して下さいね。
控除に必要な書類
雑損控除でこんなものも控除出来ます
災害や窃盗、水害など損失を受けたことを証明できる書類
医療費控除
ご存知の通り、医療費の領収書です。働いてるとか、別に申告するからとか関係なく、一家全員をまとめて、申告可能です。またスイッチOTC医薬品購入も可能になりました。
社会保険料控除証明
国民健康保険税・後期高齢者医療保険料・介護保険料・国民年金保険料など
小規模企業共済等掛金控除
生命保険控除・地震保険控除・個人年金保険控除
年末調整時に出しそびれた生命保険控除証明書も、確定申告の際に控除出来ます。
寄附金控除
寄付金総額2000円を超えている方が使える控除です。最近では、ふるさと納税がさかんです。ワンストップ特例制度もありますが、マイナンバーカードや住民票のコピーを送らないといけないので、ワンストップ特例を使わずに確定申告する人が増えています。
予定納税額
予定納税されている方のみ
還付がある人は還付する預金口座を準備
還付される方は、還付金を振り込む預金口座を入力する場所がありますので、自分名義の口座をご用意ください。
という具合で、必要書類の準備は整いましたか?まだ揃ってない書類や、届いていない書類もあると思います。(確定申告は2021年3月15日が期限です。)
『まだ日数あるから大丈夫!』
と思いがちですが、今から揃う書類は1箇所に集めて置くなどして、年末の大掃除の時に捨ててしまわないように気をつけましょう。