「ミスしても謝らない人」の心理を考察してみた話。


あなたの周りに「ミスしても謝らない人」はいませんか?

謝らないだけならまだしも、人のせいにいたり、言い訳したり、逆ギレする人も実在します。そうういった人は何故、そういう行動を起こすのでしょうか?

今日は、メンタル面から見た「謝らない人」を考察していきたいと思います。

生活の中で、ミスをしてしまう瞬間は誰しもあります。逆にミスを全くしない人なんていないと思います。そしてほとんどの人は、ミスした事を誠心誠意、謝罪します。

しかし「過ちを認めたり」「謝罪したり」することを極端に嫌う人がいるのも事実です。

心理学的な観点から見ると、これは自己防衛のメカニズムである場合が多いです。自己の非を認めることは、彼らにとって自尊心を脅かす行為と感じられるため、過ちを認めずに済む方法を全力で探します。

謝罪をすることが「自分の立場や権威を弱める」と感じ、自分の行動や発言が他人にどのような影響を与えるかよりも、自分の感情や自尊心を守ることを優先しているのです。

(職場に1人でもこのような人がいると本当に迷惑です。)

例えば、職場での一コマ。

プロジェクトの遅延が発生し、チーム全体がその影響を受けています。

通常、リーダーや責任者は状況を認め、チームに対して謝罪します。しかし、謝罪を避ける人は、問題が発生した原因を外部の要因や他のチームメンバーに転嫁することで、自分の責任を回避しようとします。

このような行動は、チーム内の信頼感を損ない、結果としてチームの士気や生産性に悪影響を及ぼす結果になることを、本人は自覚すらしません。「自分がミスの原因ではない。」という行動や発言を繰り返す事で、自分の自尊心を守っているのです。

そのせいで、他の人が傷つこうが一切気にならないのが、このような人の特徴です。


しかし、謝罪をしないことが人間関係に及ぼす影響は深刻です。何故なら、信頼は人間関係の基盤であり、謝罪することはその信頼を保つために重要な事だからです。

その結果、謝罪を避ける人々は、他人との関係が壊れるリスクを高めます。

たとえば、家族間や友人関係で誤解やトラブルが生じた場合、謝罪することで修復の一歩を踏み出すことができますが、謝らないことで関係はさらに悪化することがあります。


私たちは謝罪を避ける人に、どう対処すべきでしょうか?

謝罪を避ける人々を理解し、自己反省の重要性を優しく伝えることが効果的かもしれませんが、それはなかなか難しい事です。

多くの謝罪を避ける人は、自分以外の「ミス」に対して厳しい傾向にありますし

自分には常に甘く、他人に対していつも優位でいたい気持ちも強く、また他人には厳しい人が多いように思います。

(しかし残念ながら、本人にその自覚はありません。)

結果、対話を通じて彼ら自身の行動が「他人にどのような影響を及ぼしているか?」を、理解してくれるとも思えません。

どうしても謝罪を避ける人との関係を断ち切れない場合(職場の人など)自分自身の感情や期待を明確に伝え、不快な行動を容認しない姿勢を示すことしか出来ません。しかし、それも度がすぎるとこちらの立場が劣勢になる場合もあるので、本当に難しいところです。

謝罪は弱さでは無い

誤りを認め謝罪する事は、至って当然の事(常識)なのです。


最終的に、謝らない人々に対する対応は、個々の状況や関係の性質によって異なりますが、共感と理解を持って接することも必要なのかもしれません。これにより、自己の行動を見つめ直し、改善の余地を見出す機会を持ってくれる事を期待したいところです。

このようにして、謝罪を避ける人々との関係を改善する試みは、ただ単に彼らが謝罪することを促すだけではなく、より広範な意味での人間関係の質を向上させることに繋がると言えるでしょう。

しかし、あまりにひどい場合は、こちらから距離を置くことも視野に入れて、自分の価値を下げないようにして下さいね。

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