Windowsで「発行元を確認できません」と出たときの原因と安全な対処法

パソコンでアプリをダウンロードしたり、ファイルを開こうとしたときに、「発行元を確認できません」というメッセージが出て驚いたことはありませんか?

はじめて見る方にとっては、「何これ?ウイルスなの?」と不安になりますよね。でも大丈夫。この記事では、原因から安全な対処法まで、やさしく丁寧に解説します。

「発行元を確認できません」とは?

これは、Windowsがそのファイルに信頼できる情報(デジタル署名)が付いていないと判断したときに表示される警告です。

● 表示されるタイミングの例

Windowsエラー
  • インターネットからファイルをダウンロードしたあと
  • USBメモリなどからアプリを実行しようとしたとき
  • ZIPファイルを展開した中の実行ファイル(.exeなど)を開いたとき

この警告は、「不明なファイルだから、開いていいか一度考えてね」というWindowsからのアラートなんです。

なぜ「発行元を確認できません」と出るの?

Windowsは、インターネットからダウンロードしたファイルに「これは信頼できるソフトです」という“電子署名”がついているかどうかを確認しています。

● 出る主な理由

理由内容
ソフトに署名がないフリーソフトや個人開発のアプリに多い
ダウンロード元が信頼されていないあまり知られていないサイトや、リンク経由のダウンロード
ZIPファイルをそのまま開いている解凍前に中の実行ファイルを起動しようとしたとき

このメッセージが出たらどうする?安全な確認ステップ

ステップ1:そのファイルはどこから入手しましたか?

  • 信頼できる公式サイトからのダウンロードですか?
  • 知らない人からメールやSNSで送られてきたものではありませんか?

→ 不明な出所のファイルは絶対に開かないようにしましょう。

ステップ2:ファイルを右クリック→「プロパティ」を見る

  1. 該当ファイルを右クリック
  2. 「プロパティ」を開く
  3. 「全般」タブの下のほうに「セキュリティ:このファイルは他のコンピューターから取得したものです。〜」という警告があれば、
  4. 「許可する」にチェックを入れて「適用」
チェックポイント安全なファイルかどうか
ダウンロード元が公式か?〇:MicrosoftやAdobeなどの公式サイト
ウイルス対策ソフトで警告が出ていないか?×:何かしら警告が出たら実行しない
ソフト名・開発元の情報が明記されているか?〇:信頼性が高い

この操作で、「発行元不明」のブロックを手動で解除できます。

ステップ3:それでも不安なときはウイルススキャン

不安な場合は、Windows標準の「Microsoft Defender」や、お使いのセキュリティソフトでスキャンしましょう。

実行してもいいファイルか、見分けるコツ

チェックポイント安全なファイルかどうか
ダウンロード元が公式か?〇:MicrosoftやAdobeなど、信頼できる公式サイトからダウンロードされたものは基本的に安全です。
ウイルス対策ソフトで警告が出ていないか?×:インストール時や起動時に警告が出た場合は、すぐに実行せず内容を確認してください。
ソフト名・開発元の情報が明記されているか?〇:配布ページやインストーラーに開発者情報があり、評判の良いアプリなら安心度が高いです。
口コミやレビューが確認できるか?〇:他のユーザーが問題なく使えている実績があると、より信頼できます。
ZIPを解凍せずに実行していないか?×:圧縮ファイル内のまま実行すると、SmartScreenで警告が出やすくなります。必ず解凍してから実行しましょう。

上記のチェックポイントをもとにして、「これは安全そうだな」と判断できた場合でも、念のため一度ウイルススキャンを行うことをおすすめします。特に初めて使うアプリや、あまり聞き慣れない開発元のツールであれば、慎重すぎるくらいがちょうど良いでしょう。

また、ZIPファイルは必ず解凍してから使うのが基本です。解凍せずに中のファイルを直接実行すると、SmartScreenの警告が出やすくなったり、動作に不具合が出る場合もあります。

安全性に少しでも疑問がある場合は、「無理して開かない」という判断も立派なセキュリティ対策です。パソコンに詳しくない人ほど、「わからないものには手を出さない」という姿勢が、自分を守る最大の武器になります。

それでも不安なときの対処法

  • 公式サイトで最新版をダウンロードし直す
  • そのファイルを開かずに詳しい人に聞いてみる
  • 無理に開かず、代わりになる安全なソフトがないか探す

「発行元が確認できません」というメッセージが出て不安な気持ちが拭えないときは、無理にそのファイルを開こうとしなくても大丈夫です。不安を感じる直感は、セキュリティの第一歩です。

特に、はじめて使うソフトや、インターネット上で偶然見つけたアプリの場合、

「本当にそのファイルを使う必要があるのか?」

を改めて考えてみるのも大切です。

たとえ作業を一時中断することになっても、PCの安全を優先する判断は、正しい行動です。どうしても使いたい場合は、詳しい人に聞いたり、正規の情報を調べたりする時間を取りましょう。

まとめ・落ち着いて、あわてず確認を!

「発行元を確認できません」という警告は、WindowsがあなたのPCを守るために出しているセキュリティ機能のひとつです。初めて見ると驚くかもしれませんが、そのファイルやアプリが本当に安全かどうか、少し立ち止まって考える良い機会でもあります。

以下の表に、安全に対処するための基本的な行動と、そのポイントをまとめました。

やるべきことポイント
出所を確認する知らない人・不明なサイトはNG
プロパティでブロックを解除安全だとわかっている場合のみ
不安ならスキャンするDefenderなどでチェック
無理に開かないわからなければ詳しい人に相談

「発行元が不明」というだけで即座に危険とは限りませんが、軽視してはいけないサインでもあります。ファイルを実行する前に、出所や内容をきちんと確認することで、ウイルス感染や情報漏洩などのリスクを大きく減らすことができます。

どんなにパソコンに不慣れでも、「わからないときは開かない」が一番のセキュリティです。落ち着いて、この記事を参考に少しずつ対処していきましょう。

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