Microsoft Storeでアプリを入れようとしたのに、
「ダウンロード待ち」「保留」「0Bのまま」から動かない…。
これ、ネット回線が原因のこともありますが、実は Store側のキャッシュ・サインイン・更新コンポーネントの不調でもよく起こります。
この記事では、初心者でも試しやすい順に、安全度の高い対処法 → 効くけど少し上級の対処法まで、ひとつずつ解説します。
最短で直る順番(表)
| まず試す | 効果 | データ消える? |
|---|---|---|
| PC再起動・回線確認 | 一時不調が解消 | いいえ |
| 日付と時刻の自動設定 | 0B固着の定番原因 | いいえ |
| Storeの「修復」 | 壊れた設定を修正 | いいえ |
| Storeの「リセット」 | キャッシュ/設定を初期化 | 一部ログインし直し |
| wsreset(キャッシュ削除) | Storeキャッシュを再生成 | いいえ |
| サインアウト→サインイン | 認証不調を修正 | いいえ |
| Store再登録(PowerShell) | かなり効く最終系 | いいえ(手順注意) |
途中でStoreのダウンロードが再開した場合は、それ以降の対処法を無理に行う必要はありません。
逆に、すべて試しても改善しない場合は、このあと紹介する「原因別の確認ポイント」まで進んでみてください。
対処法
1. まず確認:回線とMicrosoft側障害
- Wi-Fiでも一度LAN/テザリングで試す(可能なら)
- 他のアプリ(ブラウザなど)が普通に通信できるか
- 同じMicrosoftアカウントでWebのMicrosoft Storeが開けるか
Microsoft Store の不具合は、自分のPC設定が原因とは限りません。
回線の一時的な不安定さや、Microsoft 側の配信サーバーの混雑・軽微な障害によって、
ダウンロードや更新が正常に開始されないこともあります。
2. 日付と時刻を“自動”にする(意外に多い)
設定 → 時刻と言語 → 日付と時刻
- 「時刻を自動的に設定」:オン
- 「タイムゾーンを自動的に設定」:オン(または手動で日本)
- 「今すぐ同期」を押す
Storeは認証が絡むので、時刻がズレると止まりやすいです。
3. Microsoft Storeを「修復」→「リセット」
設定 → アプリ → インストールされているアプリ → Microsoft Store → 詳細オプション
- まず「修復」
- ダメなら「リセット」
4. wsresetでStoreキャッシュを削除(定番)
- Win + R を押す
wsresetと入力してOK- 黒い画面が数秒〜1分ほど出て、Storeが起動したら完了
ポイント:途中で固まって見えても、しばらく待ってみましょう。(数分程度)。
5. Storeでサインアウト→サインイン
Store右上のプロフィール(アイコン)から
- サインアウト
- もう一度 サインイン
「更新だけ止まる」場合、これで直ることがあります。
6. Windows Updateを先に当てる(順番が逆だと詰む)
Storeは内部コンポーネントと連携しているので、更新が溜まっていると止まることがあります。
設定 → Windows Update → 更新プログラムのチェック
- すべて適用 → 再起動 → Store再試行
7. トラブルシューティング(Windows 10/11)
- 設定 → システム → トラブルシューティング → その他のトラブルシューティング
- 「Windows ストア アプリ」→ 実行
8. 最終手段:Storeの再登録(PowerShell)
- スタートを右クリック → ターミナル(管理者)(またはPowerShell 管理者)
- 以下を貼り付けて実行
Get-AppxPackage -allusers Microsoft.WindowsStore | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppxManifest.xml"}終わったら再起動 → Store再試行してみてください。
よくある原因
Store のダウンロードが止まるときに特に多い原因を整理しておきます。
- Storeのキャッシュ破損
- Microsoftアカウント認証の一時不調
- Windows Update未適用でStore周りの部品が古い
- 日付と時刻のズレ
- VPN/広告ブロック/セキュリティソフトの影響
原因が分からないまま操作を続けると、「何を直したのか分からない」「また起きたら不安」という状態になりがちです。自分の環境に当てはまるものがないかを確認してみてください。
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▶ USBメモリ(16〜32GB)を探す一発チェックリスト
ここまでの対処法を読んでも、「結局どれから試せばいいの?」と迷ってしまう方も多いと思います。
Microsoft Storeの不具合は、原因が1つとは限らず、キャッシュ・サインイン・Windowsの更新状態・関連サービスなどが重なって起きることがあります。
そこで最後に、上から順にチェックするだけで切り分けできるように、重要ポイントを「一発チェックリスト」にまとめました。時間がない方は、まずこのチェックリストを上から順番に試してみてください。
▢ 時刻の自動設定をオン
▢ Storeを修復→リセット
▢ wsreset実行
▢ サインアウト→サインイン
▢ Windows Updateを全部適用
▢ 再登録コマンド
VPN・広告ブロック・セキュリティソフトが原因になるケース
Microsoft Store が「ダウンロード待ち」「0B のまま」で止まる場合、VPN や広告ブロック、セキュリティソフトが通信を遮断していることがあります。
特に以下を使用している場合は、一時的にオフにして再確認してみてください。
- VPN接続(会社用VPN・海外IP切替ツールなど)
- ブラウザ拡張の広告ブロッカー(AdGuard / uBlock など)
- 常駐型セキュリティソフト(通信監視機能付き)
Microsoft Store は、通常のWeb通信とは異なる仕組みで接続するため、「ブラウザは普通に使えるのに Store だけ止まる」という症状が出やすいのが特徴です。
オフにしたあと、Store を一度終了し、再起動してから再度ダウンロードを試してください。
※確認後は、必ず元の設定に戻すようにしましょう。
バックグラウンドで止まっている「Store関連サービス」を確認
Store の動作は、複数の Windows サービスに依存しています。これらが停止していると、見た目上はエラーが出なくても処理が進みません。
以下の手順で確認できます。
- Win + R を押す
services.mscと入力して OK- 次のサービスが「実行中」になっているか確認
- Windows Update
- Background Intelligent Transfer Service(BITS)
- Microsoft Store Install Service
停止していた場合は、右クリック →「開始」を選択してください。
特に BITS は、ダウンロード処理全般に関わるため、ここが止まっていると Store だけでなく Update も不安定になります。
ストレージ容量不足で「待機中」になることもある
意外と見落とされがちなのが、空き容量不足です。
Store は、ダウンロード前に一時ファイルを作成するため、実際のアプリ容量よりも 多めの空き領域が必要になります。目安としては、
- Cドライブに 5〜10GB以上の空き を確保
不要な一時ファイルは、以下から削除できます。
・設定 → システム → 記憶域 → 一時ファイル
ここを整理したあと、PC を再起動してから Store を再度開いてみてください。
「特定のアプリだけ」進まない場合の考え方
Store 全体が止まるのではなく、特定のアプリだけダウンロードできないケースもあります。この場合は、以下を確認してください。
- そのアプリが Windows 11 非対応ではないか
- 過去に同アプリを強制終了・失敗した履歴が残っていないか
- 同じアプリがすでに部分的にインストールされていないか
一度、
設定 → アプリ → インストールされているアプリ から
該当アプリが残っていないか確認し、あればアンインストール後に再試行します。
それでも直らない場合は「時間を置く」のも正解
Microsoft Store は、Microsoft 側の配信サーバー状況によって一時的に不安定になることがあります。SNS や公式発表が出ない軽度障害の場合、数時間〜半日ほどで自然復旧するケースも珍しくありません。
すべての対処を試しても変わらない場合は、無理に操作を続けず、時間を置いてから再確認するのも立派な対処法です。
まとめ
Microsoft Storeが「ダウンロード待ち」「0Bのまま」で止まる原因は、回線よりも Storeのキャッシュや認証、更新コンポーネントの不調であることが多いです。
まずは 修復→リセット→wsreset の順で試し、それでも直らない場合は サインインし直しや 再登録(PowerShell)まで進めれば、かなりの確率で復旧できます。
焦らず、上から順番に切り分けていきましょう。
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