
使わなくなったタブレット、家に眠っていませんか?
学校や仕事で新しいPCを購入したあと、古い端末を持て余している方も多いと思います。
実はそのタブレット、Windows PCの“サブモニター”として再利用することができるのです。
この記事では、無料アプリやワイヤレス接続を使ってタブレットを拡張ディスプレイ化する手順を、やさしく丁寧に解説していきます。
1. タブレットをサブモニターにするメリット
- 作業スペースを広げることで、資料を見ながらWordやExcelを操作できるようになります。
- 動画やチャットを別画面に置くことで、メイン画面の作業がスムーズになります。
- 古い端末を再利用することで、無駄な出費を抑えることができます。
2. 超カンタン!無料で試せる「ワイヤレス接続」方式
Windows 10/11では、「ワイヤレスディスプレイ機能」を使うことで、タブレットを追加モニターとして利用できます。
以下の手順で設定を行ってください。
- PC側で「設定」→「システム」→「このPCへのプロジェクション」を開きます。
- 「他のデバイスからの投影を許可する」をオンに設定します。
- タブレット側で「設定」→「ディスプレイ」または「ワイヤレス表示」を開きます。
- PC名が表示されたら、接続を選択して接続を許可します。
Wi-Fi経由で画面が拡張され、簡単にサブモニターとして使用できるようになります。
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快適に使うためのおすすめ周辺機器
- HDMIケーブル(遅延を防ぎ安定した映像出力ができます)
- USBメモリ(アプリ導入やドライバ保存用に便利です)
- 高音質マイク付きヘッドセット(在宅ワークにも最適です)
3. 有線で安定させたい場合の方法
ワイヤレス接続では遅延が気になる場合があります。
その場合は、「有線接続」+「専用アプリ」を使う方法がおすすめです。
代表的なアプリ
- spacedesk(無料):Windows用として人気が高く、設定も簡単です。
- Duet Display(有料):iPadを高品質なサブモニターとして使える定番アプリです。
接続方法
- PCにアプリをインストールして、ドライバを有効化します。
- タブレット側でも対応アプリをインストールします。
- ケーブルで接続すると、自動的に拡張モードになります。
遅延が少なく、安定して動作するため、動画編集や配信作業にも適しています。
代表的なアプリ「 spacedesk 」の“知られていない”注意点と裏ワザ
- spacedeskは無料ですが、「商用利用は非推奨」と明記されています。職場で使う場合は注意してください。
- 解像度が合わない場合は、「ディスプレイ設定」→「拡大縮小とレイアウト」で 縮小率を 100% に変更すると、にじみが軽減されます。
- Wi-Fiルーターを介さず、モバイルホットスポット(PC側でオン)経由でつなぐと遅延が減ります。
💡裏情報:spacedeskの開発元はドイツ企業で、リモート作業用に最適化された独自ドライバを使っているため、セキュリティ面も比較的安心です。
Duet Display の“買い切りライセンス”を安く入手する方法
- Duet DisplayはApp Storeで2,000円前後ですが、定期的に20〜30%OFFセールを実施しています。
- 旧バージョンをすでに購入している人は、「Duet Air」「Duet Pro」へのアップグレードが割引されます。
- 一度ライセンスを買えば、Windows・macOS・iPadのどれでも共通で使えます。
- しかも有線接続の場合、バッテリー消費が少なく、遅延もほぼゼロです。
💡お得情報:Duet Displayは学生・教育機関向けの割引があり、教育メールアドレスがあれば最大50%OFFで購入できます。
意外と知られていない裏ワザ情報
HDMI接続の“非公式代替”テクニック
- HDMI出力のないタブレットでも、「USB-C to HDMI変換アダプタ」+「DisplayLinkドライバ」を組み合わせることで外部出力が可能な機種があります。
- ただし、DisplayLinkはCPU負荷が高めなので、4K表示には向きません。
- Surface Go・Lenovo Tabなど一部モデルでは、OTG対応ケーブル+給電ハブで安定動作します。
💡裏情報:DisplayLink対応チップを搭載したドングルは、Anker・Plugable社製が最も安定しています。
タブレットを「時計・モニタ・楽譜表示」などに転用する裏ワザ
- サブモニターに飽きたら、壁掛け時計/情報ボード化して再活用できます。
→ 無料アプリ「DAKboard」や「Rainmeter」を組み合わせると、天気・カレンダー・写真スライドが常時表示されます。 - ピアノやギター練習用に譜面表示専用端末として使うのも人気です。
- 「Google Home」と組み合わせて、デジタルフォトフレーム+音声操作ディスプレイに変えることもできます。
電力・通信を抑える“省エネ設定”
- サブモニター化したタブレットは、画面輝度を50%以下に設定しても十分見やすいです。
- Wi-Fiの「節電モード」を有効にすると、バッテリー持ちが約1.5倍になります。
- 長時間利用する場合は、Type-C PD対応ケーブルを使うと発熱が抑えられます。
トラブルが起きたときのチェックリスト
- □ タブレットとPCが同じWi-Fiにつながっていますか?
- □ ファイアウォールやセキュリティソフトが接続を遮断していませんか?
- □ spacedeskサーバーアプリが管理者権限で実行されていますか?
- □ ドライバが最新の状態になっていますか?
接続がうまくいかないときは、焦らず一つずつ確認してみてください。
特にWi-Fiの帯域やファイアウォールの設定が原因になっていることが多いです。
それでも解決しない場合は、アプリをいったんアンインストールして再起動後に入れ直すと、改善するケースもあります。
小さな設定ミスでつながらないだけのことも多いため、順番に確認することが大切です。
タブレット活用の注意点
- 画面の焼き付きやバッテリー劣化を防ぐため、輝度を下げて使用することをおすすめします。
- 長時間の接続を行う場合は、電源ケーブルをつないだまま使用すると安心です。
- 公共Wi-Fiを使う場合は、VPNを利用して通信を保護することをおすすめします。
思い出の詰まったガジェットを“再生”しよう!
中学生や高校生のお子さんが使っていたタブレット、もう使い道がないと感じていませんか?
ちょっとした設定で、PCの便利な作業モニターとしてよみがえります。もしタブレットが余っているなら、サブモニター化だけでなく、情報ボードやフォトフレーム、学習端末としても再利用できます。ガジェットの再活用は、節約だけでなく環境にも優しい取り組みです。
3連休の時間を使って、親子で一緒に設定してみるのもおすすめです。
「古いけど捨てられない」端末を、もう一度役立つデバイスに変えてあげましょう。