Core i3なのにWindows 11にアップグレードできない?原因と対処法まとめ【2025年最新版】

(最終更新:2025年10月)

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「Core i3なのに、なぜWindows 11にアップグレードできないの?」

——2025年秋になっても、この相談は多いままです。現在はWindows 11 バージョン25H2一般提供(GA)されており、24H2と同一コードベースの有効化パッケージ(eKB)として配信中。Home/Proはリリースから24か月、Enterprise/Educationは36か月のサポートが再カウントされます。まずは世代(第8世代以降か)必須要件(TPM 2.0/セキュアブート/UEFI)の満たし方を確認しましょう。

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まず確認!Core i3の世代による対応可否

  • 第8世代(例:i3-8100 以降):原則対応。対応CPUの最終確認は公式リストで。
  • 第7世代以前(例:i3-7100など)非対応(要件未満)。

Windows 11の基本要件(TPM 2.0、セキュアブート、UEFI、64GB以上のストレージなど)は25H2でも維持されています。迷ったらPC 正常性チェックの公式ツールで確認するのが近道です。

Copilot+ PCについて(誤解しやすいポイント)

Copilot+ PCの要件はNPUが40TOPS以上などの専用ハード条件です。一般的なCore i3(第14世代を含む多くのモデル)はNPU非搭載で要件を満たさず、Copilot+固有機能の対象外です(Windows 11自体の対応可否とは別軸)。対応の一例はSnapdragon Xシリーズ、Ryzen AI 300、Intel Core Ultra 200Vなど。

よくある相談例

  • 「第8世代以降なのに不可」→ BIOSが古く、TPM/セキュアブート項目が出ていなかった
  • メーカー製PCでTPMの名称が「PTT/セキュリティチップ」など表記違いで見落とし
  • MBRディスク+CSMで運用しており、UEFI/セキュアブートが有効化できない
  • 空き容量不足や不良セクタ気味のストレージで途中失敗

Windows 11に上げられない主な原因と対策

原因確認方法解決策
CPUが非対応dxdiagで型番確認→第8世代未満は不可対応CPUリストで最終確認
TPM 2.0が無効tpm.mscで確認BIOSで有効化(PTT/fTPM)
セキュアブートが無効msinfo32 →「セキュアブートの状態」UEFIで有効化(CSM無効が前提)
BIOSモードがレガシー/ディスクがMBRmsinfo32 →「BIOSモード」MBR2GPTでGPT変換→UEFI化
空き容量不足設定→記憶域64GB以上を確保(余裕推奨)]
ドライバー互換性デバイスマネージャー11世代の一部はSSTドライバーで互換性保持→最新版に更新で解消済み

上の表の要因は単体ではなく複合で起きることが多く、順序立てて整えていくのが近道です。とくにUEFI化(CSM無効+GPT化)→ TPM 2.0/セキュアブート有効化 → ドライバー更新の流れにすると、同じエラーを行き来せずに解決できます

BIOS更新は効果が高い反面リスクもあるため、AC電源接続・BitLockerの一時中断・正しい機種/版の確認を徹底してください。メーカー機は用語が独特なことがあるので、迷ったら型番+「TPM」「Secure Boot」で公式手順を確認すると安全です。

・配信は段階的に制御されており、互換性ブロックが解除されると提供が表示されることがあります。急ぐ場合のみ、公式ISOでの手動適用を検討してください。(サード製セキュリティは作業中だけ一時停止し、完了後は必ず再有効化)

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手順:要件の満たし方(公式ガイド)

  • TPM 2.0を有効化公式手順(IntelはPTT、AMDはfTPM等)。
  • セキュアブートを有効化公式手順
  • MBR→GPT変換MBR2GPT.exeの公式ガイドで非破壊変換(バックアップ推奨)。
  • 互換性の総合確認:「PC 正常性チェック」公式配布

上の公式手順は上から順番に進めればOKです。作業前にバックアップBitLocker回復キーの確認を行い、必要ならBitLockerを一時停止してから再起動→設定変更→再有効化してください。AC電源・安定したネット回線・管理者権限の3点を確保するとトラブルが大幅に減ります(TPMは機種により「PTT/fTPM」「セキュリティチップ」と表記されます)。

25H2へのアップグレード・配信の現状

25H2は24H2と同一コードベースで、有効化パッケージ(eKB)により再起動1回で切り替わる軽量アップデートです。段階配信中で、[最新の更新プログラムをできるだけ早く受け取る]をオンにすると入手が早まることがあります。企業向けのWSUS/ConfigMgr配信は2025年10月14日開始。

また、25H2ではPowerShell 2.0WMIC削除されるなど、レガシーの整理が進んでいます(管理面の影響に注意)。

対応CPUでも失敗する「意外な落とし穴」

CPUが対応でも、古いBIOSでTPM/セキュアブート項目が出ないCSM+MBRでSecure Bootが有効化できない特定ドライバーによる互換性ブロック(例:Intel SST、現在は解消済み)などで止まることがあります。先にBIOS更新・UEFI化・最新ドライバーの順で整備すると成功率が上がります。

上記でも解決しない場合

  • PC 正常性チェックで不足要件を特定し、順に解消。
  • Windows Updateの段階配信待ち(互換性ブロック解除後は48時間程度で提供されることあり)。
  • 公式ISO/メディアで手動アップグレードやクリーンインストール(自己責任でバックアップ必須)。
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要件未満の端末へのインストール(いわゆるバイパス)は非推奨で、サポート外・更新の提供も保証されません。実施する場合は自己責任で、メーカー保証にも影響します。

まとめ|Core i3でのアップグレードは「世代」と「要件の整え方」

結論:第8世代以降のCore i3で、TPM 2.0/セキュアブート/UEFIを満たせばWindows 11(25H2)へ移行可能です。25H2は24H2からの軽量切り替えで、サポート期間もリセット。Copilot+機能はNPU要件のため、従来のCore i3では対象外が基本です。迷ったらまずPC 正常性チェックで現状を可視化し、UEFI化→TPM/Secure Boot有効化→ドライバー更新の順で整えるのが近道です。

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