2025年8月最新版【Windowsエラー0x800705b4】更新エラーの原因と詳しい直し方

Windows Updateを実行したときに「エラーコード 0x800705b4」が表示されて困っていませんか?
このエラーは「タイムアウト」や「セキュリティソフトの影響」などで発生しやすい問題です。この記事では、具体的な対処法を手順付きでわかりやすく解説します。


■ エラー 0x800705b4 の原因とは?

このエラーは主に以下のような原因で発生します

  • Windows Update のタイムアウト(処理に時間がかかりすぎる)
  • セキュリティソフトやファイアウォールが通信をブロックしている
  • 更新ファイルの破損や不足
  • システムファイルの異常

■ 対処法ステップガイド

1. Windows Update トラブルシューティングツールを使用

  1. スタート →「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」
  2. 「その他のトラブルシューティングツール」→「Windows Update」→「実行」

表示された指示に従って修復してください。


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2. セキュリティソフト・ファイアウォールを一時的に無効にする

お使いのウイルス対策ソフト(例:ウイルスバスター、ノートン、McAfeeなど)が原因で更新が妨げられている可能性があります。一時的に無効にしてからWindows Updateを実行してみましょう。

※完了後は、必ず有効に戻してください。


3. システムファイルの修復(SFC・DISM)

以下のコマンドを、管理者として実行したコマンドプロンプトに入力してください。

Windows添付ファイルの詳細

SFC(システムファイルチェッカー)

sfc /scannow

DISM(イメージ修復)

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

これにより、破損したシステムファイルや更新イメージの修復が可能です。


4. Windows Updateサービスの再起動

Windows Update関連のサービスを手動で再起動します。

net stop wuauservnet stop bitsnet start wuauservnet start bits

この操作も「管理者として実行」したコマンドプロンプトで行ってください。


5. 更新アシスタントを使って手動で更新

公式サイトから「Windows 10 更新アシスタント」または「Windows 11 インストール アシスタント」を使えば、失敗を回避しながら更新できます。

Windows 10 ダウンロードページ

Windows 11 ダウンロードページ

↑公式サイトからダウンロードできます。

更新アシスタントは手軽にアップデートを進められる一方で、Media Creation Toolを利用すれば「クリーンインストール」や「インプレースアップグレード」など柔軟な方法を選べます。失敗が続く場合は、Media Creation ToolでISOを作成して上書きインストールを試すのがおすすめです。


【2025年8月追記】Windows 11 24H2環境でのエラー報告が増加中

2025年8月現在も、Windows Updateエラー「0x800705b4」が一部の環境で継続しています。

特に、Windows 11 バージョン 24H2 を適用しているPCにおいて、以下のような状況で再発するケースが報告されています。

BitLocker(デバイスの暗号化)が有効な状態

  • セキュリティソフトとの競合(ウイルスバスター・McAfeeなど)
  • Windows Defenderのリアルタイム保護が更新と干渉
  • ストレージ容量不足やStorage Senseの未設定

対処としては、次のような方法が有効です。

  • 「設定」→「記憶域」→「ストレージセンサー」をオンにして空き容量確保
  • Windows Defenderの「リアルタイム保護」「クラウド提供の保護」を一時的にオフにする
  • 必要に応じてBitLockerを一時的に無効化(再起動後、有効化を忘れずに)
  • Media Creation ToolでISOファイルを作成し、上書きインストール(インプレースアップグレード)を実行

また、以下のコマンドで「Windows Update コンポーネントのリセット」を行うと、頑固なトラブルが解決することもあります。

Windows Updateコンポーネントのリセット方法

【事前準備】管理者としてコマンドプロンプトを開く

① タスクバーの検索欄に

cmd

と入力します。

② 表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして、
 「管理者として実行」を選択してください。

③「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれたら、[はい]をクリックします。

【ステップ1】更新サービスを一時停止

以下のコマンドを1行ずつ入力し、Enterキーを押して実行してください。

net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver
[各コマンドの意味]
  • wuauserv:Windows Updateの本体サービス
  • cryptSvc:暗号化関連サービス
  • bits:バックグラウンド転送サービス
  • msiserver:インストーラー関連のサービス

これにより、Windows Updateの動作を一時的に停止します。


【ステップ2】キャッシュフォルダの名前を変更(バックアップ)

次に、以下の2つのフォルダの名前を変更します。これにより、新しい状態で更新が再構成されます。

ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old

◆ この操作は「削除」ではなく「リネーム」なので、元のデータも残ります。安心して実行してください。

【ステップ3】停止したサービスを再起動

最後に、最初に止めたサービスをもう一度起動します。

net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver

これで、Windows Updateのコンポーネントが初期化された状態になります。

完了後にやるべきこと

  1. コマンドプロンプトを閉じます
  2. PCを一度再起動します
  3. 「設定」→「Windows Update」から、更新を再試行してください

⚠️【 注意点

入力ミスに注意し、コマンドは1行ずつ確実に実行してください(コピー&ペーストがおすすめです)。

この作業はシステムに変更を加える処理です。念のため事前に重要なデータのバックアップをおすすめします。

対処法まとめ表

対処法内容難易度
トラブルシューティング自動でエラーを検出・修復かんたん
セキュリティソフトの無効化更新をブロックしている場合に有効中級者向け
SFC / DISM破損ファイルの修復中級者向け
Updateサービスの再起動関連サービスの手動再起動中級者向け
更新アシスタントの利用失敗した更新を直接実行初心者でもOK

再発防止のポイント

同じエラーを繰り返さないために、以下の工夫が役立ちます。

  • ストレージ容量を常に20GB以上確保しておく
  • 定期的に「SFC /scannow」でシステム整合性をチェック
  • 大型アップデート前は一時的にセキュリティソフトをオフにしておく
  • バックアップを取ってから更新を実施する

まとめ

エラー 0x800705b4 は、更新処理のタイムアウトやソフトの干渉などが原因で起きる一般的な問題です。この記事で紹介した対処法を順に試すことで、多くの場合は解決できます。

どうしても解決しない場合は、Microsoftサポートに相談することも検討しましょう。

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