
Windows 11 バージョン24H2にアップデート後、
• Windows Updateが止まったまま動かない
• Wi-Fiや有線LANでネットが切れる
といった不具合が多く報告されています。
そこで今日は、原因の特定と具体的な対処法を順番に解説します。
不具合1:Windows Updateが「0%のまま止まる」
まずWindows updateが0%で止まり、全く進まない事案についてです。
【主な原因】
• Microsoftの一時サーバー不具合
• Updateキャッシュの破損
• VPNやセキュリティソフトの干渉
• ストレージ不足(Cドライブ)
• システムファイルの破損
【対処法1】PCを再起動してネット接続を見直す
1. スタート → 「再起動」
2. 再起動後、必ずWi-Fiや有線が安定しているか確認
3. 可能であればスマホのテザリングで再度試す
ヒント:ネットが切れると感じたら、まずは「飛行機モードをON→OFF」にしてみるだけでも接続が復活することがあります。
【対処法2】トラブルシューティングツールを実行する
1. 「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」
2. 「その他のトラブルシューティングツール」→「Windows Update」
3. 「実行」をクリック
4. 自動で修正できるか確認
【対処法3】更新キャッシュを手動で削除する(上級者向け)
1. 「スタートメニュー」 → 「cmd」と入力し、右クリックで「管理者として実行」
2. 以下のコマンドを入力して実行
続いて、以下のコマンドを入れて実行
3. フォルダ C:\Windows\SoftwareDistribution を開き、中のファイルをすべて削除
4. 続いて以下のコマンドを入力して実行
続いて、以下のコマンドを入力して実行
このあと、PCを再起動し、Windows Updateを試してください。
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まずは“空き”と“安全”を確保
- 外付けSSD 1TB(バックアップ&一時退避)
- USBメモリ 32GB〜(回復ドライブ/インストールUSB用)
- 小型UPS(更新・復元中の停電対策)
※バックアップ媒体はBitLocker等で暗号化して運用しましょう。
不具合2:Wi-Fiや有線LANの通信が切れる
ここからはWindows update中に通信が途切れてしまう不具合の対処法です。
【主な原因】
• 24H2でネットワーク管理方式が変更された影響
• ドライバーの未対応
• VPN/Proxyとの相性不具合
• DHCPの不具合(IPアドレスが割り当てられない)
【対処法1】Wi-Fi/有線接続の再構築
1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「状態」
2. 「ネットワークのリセット」を選択し、再起動
3. Wi-Fiなら再度パスワードを入力、有線なら接続し直す
📶 内蔵Wi-Fiが不安定な方
アップデート後にWi-Fiが使えなくなった場合は、USB接続のWi-Fiアダプターを使えば一時的にネット接続が復活することがあります。
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- USB Wi-Fiアダプター
※ドライバーが当たらない場合は、有線LANやテザリングも併用を。
【対処法2】DNS設定の変更
1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「アダプターの設定」
2. 使用中のネットワークを右クリック→「プロパティ」
3. 「インターネットプロトコルバージョン4 (TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」クリック
4. 「次のDNSサーバーを使う」を選択し、以下を入力
*優先DNSが使えないときの予備として、以下も同様に入力し設定します
必ず「.(ドット)」まで含めて正しく入れてくださいね。
【補足】片方だけでもいいの?
優先DNSだけでも通信は可能です。
しかし、代替DNSがあると安定性がアップすると言われています。
特に、ネットが頻繁に途切れる人は、両方設定するのがベストです!
【対処法3】Windows Updateコンポーネントを“完全リセット”
0%停止が長引く場合は、更新関連のサービスとキャッシュをまとめて初期化します(管理者で実行)。
net stop wuauserv
net stop cryptsvc
net stop msiserver
ren %systemroot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren %systemroot%\System32\catroot2 catroot2.old
netsh winsock reset
netsh int ip reset
ipconfig /flushdns
net start msiserver
net start cryptsvc
net start wuauserv
net start bits
再起動後、Windows Updateを再実行します。Microsoftのトラブルシューティングや手動適用(Microsoft Update カタログ)も有効です。
【対処法4】VPN・プロキシを一時停止
1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「VPN」
2. 現在接続中のVPNを「切断」
3. 「プロキシ」がONの場合は「無効」に変更
▪️バックアップがまだの方▪️
Windowsアップデートや復元作業の前に、重要なデータはUSBメモリや外付けHDD/SSDに保存しておくと安心です。
【対処法5】ドライバー更新+省電力設定の見直し
- OEM最新ドライバーを適用:メーカー(例:Intel/Realtek/Qualcomm)サイトの 24H2 対応版を入手→再起動。
- デバイス マネージャー → ネットワーク アダプター → 対象をダブルクリック → 電源の管理:「このデバイスの電源をオフにできるようにする」を無効。
- 169.*.*.* が出る等の異常時は、管理者ターミナルで
ipconfig /release
→ipconfig /renew
を実行。
それでもダメなら…
• 復元ポイントを使ってアップデート前に戻す
• Windows 11 23H2へダウングレード
• KB5034848など関連する更新プログラムを削除してみる
✔️Microsoft・Windowsヘルプ公式ページはこちら
【補足】 2025年6月の累積更新 KB5060842(OS Build 26100.4349)以降、一部環境でネットワーク不安定(特に一部Intel Wi-Fi)が報告されています。まずは最新の累積更新(7月の非セキュリティ更新を含む)まで適用し、改善が無い場合は本記事のドライバー更新・ネットワークリセット等をお試しください。
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Windows11 24H2不具合・まとめ
不具合 | 主な原因 | 対処法(例) |
更新が止まる | キャッシュ破損 / 通信不安定 | 再起動、トラブルシューティング、キャッシュ削除 |
ネットが切れる | ドライバー / DHCP / VPN | DNS変更、ドライバー更新、VPN停止 |
今後の対策
Microsoftからは現在も根本的な修正パッチは出ていません(2025年3月時点)。
そのため、アップデート前のバックアップや復元ポイントの作成が重要です。
>今後、新しい修正がで次第、ここで解説していきます。
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