ごちゃごちゃデスクトップ卒業!ファイル整理術をゼロからやさしく解説

はじめに
「デスクトップがアイコンだらけ」
「ダウンロードに全部たまる」
「保存したのに見つからない」
こうしたお悩みは、PCが苦手な方だけでなく、多くの人が経験します。実は、ファイル整理に特別なセンスは要りません。大切なのは置き場所(フォルダ)を決めることと、未来の自分が分かる名前を付けることの2点だけです。
そこで今回は、PCが苦手な方でも理解できる手順で、Windows 10/11の基本から、クラウドやUSBの扱い、バックアップまで解説します。
1. 最初の10分で“ラクになる”リセット
いきなり全整理は大変なので、まずは“散らかりを一ヶ所にまとめる”だけでOKです。
- 「ドキュメント」を開き、「_未整理(あとで仕分け)」という新しいフォルダを作ります(先頭にアンダースコアを付けると上に来ます)。
- 「デスクトップ」と「ダウンロード」にある、残しておきたいファイルを選び、切り取り → ドキュメントの「_未整理」へ貼り付けます。
- デスクトップがすっきりしました。まだ“整理”はしていません。混在をひと箱にまとめただけで次の作業が落ち着いて進みます。
2. 迷わないための“5つの基本フォルダ”
「ドキュメント」内に、次の5つを作りましょう。日本語名でOKです。
- 01_個人(身分証・学校・各種申請など)
- 02_仕事(勤務・副業・ポートフォリオ等)
- 03_お金(家計・請求書・確定申告・領収書)
- 04_メディア(写真・動画・音声)
- 05_アーカイブ(完了・保管用・めったに触らないもの)
数字を付けると並びが安定します。完璧を目指さず、各フォルダの中に2~4個だけサブフォルダを用意しましょう(例:「02_仕事>案件」「レポート」「素材」など)。
次に「_未整理」から“自分ならまずここを見る”という場所へ、テンポよく移動します。迷ったら「05_アーカイブ」でOK。止まらないことがコツです。
3. “未来の自分”が分かるファイル名のコツ
日付+短い説明で十分です。おすすめ形式は西暦-月-日(YYYY-MM-DD)。並べ替えやすく、言語に依存しません。
- 例:
2025-11-07_保険_請求書.pdf - 例:
2025-10-12_旅行_予約.xlsx - プロジェクト物は先頭か直後にキーワード:
2025-08-01_案件A_設計書_v1.docx
避けたい例は「最終」「ほんとに最終」「完成版」など曖昧な言葉。バージョンは_v1 → _v2 → _v3と上げ、確定版はバージョンなしで保存し、旧版は「05_アーカイブ>案件名>Versions」へ。
※使用NG記号:/ \ : * ? " < > |
※スペースはOKですが、見やすさ重視で_や-も活用しましょう。
「保存」と「名前を付けて保存」の違い
- 保存(Save):いま開いている場所のファイルを上書き。
- 名前を付けて保存(Save As):新規に保存先を選んで保存。
新しく作るファイルは最初に「名前を付けて保存」で、正しいフォルダへ置き、きちんと命名しましょう。見失いの多くはアプリ既定の保存先(例:ダウンロード)に吸い込まれることが原因です。
ダウンロードは“仮置き場”という習慣
「ダウンロード」は一時置きと決めます。保存後はそのままにせず、切り取り→適切なフォルダへ移動しておきましょう。
週1回、ダウンロードを空にするだけで、ほとんどの混乱が未然に防げます。怖ければ、残りは「05_アーカイブ」へ避難でもOKです。
デスクトップは“発射台”、倉庫ではない
デスクトップは今週使う数点だけにしましょう。
どうしても置きたい場合は「On-Desk(今週)」フォルダを作り、その中に入れて管理します。終わったら所定のフォルダへ移動。視界の静けさは思考の静けさです。
4. うっかりミスに強い操作:移動・コピー・取り消し
- 移動:選択 → Ctrl + X(切り取り)→ 保存先で Ctrl + V(貼り付け)
- コピー:選択 → Ctrl + C → Ctrl + V
- 取り消し:Ctrl + Z(直前の操作を元に戻す)
- 複数選択:Ctrlで個別、Shiftで範囲
誤って置いたらすぐにCtrl + Zを押すクセを付けると安心です。
5. “探せる”検索:思い出せるヒントを打ち込む
エクスプローラー右上の検索欄に、思い出せる要素を入力します。まずは心当たりのフォルダで検索し、見つからなければ範囲を広げます。
- 名前の一部:
予約 - 種類:
type:pdf/type:docx - 日付:
date:2025/date:>2025-10-01 - 組み合わせ:
予約 type:pdf date:>2025-01-01
検索は狭い場所→広い場所の順で行うと速く正確です。
6. OneDriveを使う【メリットと注意点】
OneDriveはWindowsと相性がよく、自動同期・自動バックアップが魅力です。
ただし「勝手に同期された」と感じる方もいるので、“どのフォルダを同期するか”を自分で決めることが大切です。
- Microsoftアカウントでサインイン → OneDriveフォルダがエクスプローラーに追加
- 「ドキュメント」「ピクチャ」をOneDrive配下に置けば自動でクラウドに
- ファイルの雲アイコン=オンラインのみ、緑チェック=ローカル&同期済み
- 重要なフォルダは右クリックで「このデバイス上で常に保持」を選ぶとオフラインでも開けます
Google ドライブやDropboxでも考え方は同じ。1つに統一すると迷わず使えます。
【補足】 USB・外付けドライブの“安全な扱い方”
- 取り外す前に、タスクバーの「安全な取り外し」を実行(破損防止)。
- 使用中エラーが出たら、開いているアプリを閉じ、数秒待って再実行。
- Windows・Mac間で使う新規ドライブはexFATで初期化(※初期化は中身が消えます)。
外付けはバックアップと大容量保管に使い、唯一の保存場所にしないことが大切です。
7. 怖くないバックアップ術
完璧を目指さず、二重化から始めます。
- 普段使いは「OneDrive\ドキュメント」を中心に。
- 週1回、外付けドライブをつないで、「ドキュメント」「ピクチャ」をまるごとコピーします。(後から見直してわかるように、日付と簡単な名前を付けて保存します)
- 誤削除はまずごみ箱を開いて「元に戻す」で戻ります。
慣れたらWindowsのファイル履歴や専用ソフトに挑戦でもOKです。
片付けを続ける超短時間ルーティン
- 毎日(3分):作業終わりに、今日のファイルを正しいフォルダへ移動。デスクトップを空ける。
- 毎週(10~15分):ダウンロードを空に、名前の整理、外付けにバックアップ。
- 毎月(15分):旧バージョンをアーカイブに寄せ、使わないものを削除。
短時間でも“決まったリズム”が大掃除いらずの近道です。
よくあるトラブルと落ち着いた対処法
Q. 保存したのに見つからない
アプリで「ファイル>開く>最近使ったファイル」から場所を確認してみましょう。見つけたら正しいフォルダへ移動すればOK。
Q. 移動できない・アクセス拒否
開いているアプリ(プレビュー含む)を閉じ、数秒待って再試行。OneDrive同期中は完了を待ってから再試行してみてください。
Q. 重複ファイルが多い
最新版または名前が整っている方を“基準”にし、旧ファイルは「05_アーカイブ>重複」へ退避するのが好ましいです。完璧主義もいいですが万が一のことを考えると、まずは二重化から始めることをおすすめします。
Q. 検索が遅い
最初から“PC全体”で探さず、心当たりのフォルダから検索してみましょう。タイプ別や日付などで絞ると早く見つかったりします。
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まとめ:片付いたPCを目指しませんか?
「置き場所を決める」
「未来の自分に分かる名前にする」
「少しのリズムで保つ」
この3つだけで、PCの迷子は終わります。まずは10分のリセットと“5つの基本フォルダ”から始めましょう。明日の自分が、すぐ探せる。その積み重ねが、作業の速さと心の余裕になります。
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