
毎日のパソコン作業で、「フォルダを一つひとつ開いて中身を確認するのが面倒…」と感じたことはありませんか?特にファイル数の多いフォルダを扱うときは、目的のファイルを見つけるだけでも手間がかかってしまいます。
そんなお悩みを解決するために、Windowsにはフォルダを開かずに中身を把握したり、目的のファイルにすばやくアクセスしたりする便利な機能が多数搭載されています。
この記事では、Windows 10 / 11(2025年時点の最新UI含む)で使えるフォルダ操作の時短テクニック7選を、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
Windowsのフォルダ操作の時短テクニック
1. プレビューウィンドウで中身を確認
エクスプローラーの「表示」タブにある「プレビューウィンドウ」を有効にすると、選択したファイルの中身を右側にプレビュー表示できます。画像・テキスト・PDF・Officeファイルなど幅広く対応し、開かずに中身を把握できるため効率的です。
【設定方法】
① エクスプローラーを開いて上部メニューの「表示」
②「プレビューウィンドウ」をクリックでONになります。
※Windows 11 バージョン24H2以降では、リボンではなく「…(三点メニュー)」の中にある場合もあります。
2. 詳細表示でファイル情報を一覧に
エクスプローラーの表示形式を「詳細」に切り替えると、ファイル名のほか、更新日時・種類・サイズなどの情報を一目で確認できます。
並び替えやソート機能を活用することで、探しているファイルをすぐに見つけられます。
【設定方法】
①「表示」タブ → 「詳細」
② または レイアウト変更アイコンから「詳細」を選択します。
3. クイックアクセスにピン留め
よく使うフォルダは「クイックアクセス」に登録しておくと、左のナビゲーションバーからワンクリックでアクセスできます。
【設定方法】
登録したいフォルダを右クリック →「クイックアクセスにピン留め」
4. フォルダーオプションをカスタマイズ
Windowsの「フォルダーオプション」を調整することで、フォルダ操作をより快適にすることが可能です。以下の3つのカスタマイズが特におすすめです。
▶ アイコン表示に切り替える(表示速度向上)
「常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない」にチェックを入れると、画像の読み込み遅延が軽減されることがあります。
▶ 隠しファイルを表示する
システムや設定ファイルなど、通常は非表示のデータも一時的に表示可能。※誤操作には注意が必要です。
▶ 拡張子を表示する
ファイルの種類を明確に確認でき、誤って違うアプリで開くミスを防げます。
【共通の設定手順】
① エクスプローラーを開く(Windows + E)
②「表示」タブ →「オプション」→「フォルダーオプション」
③「表示」タブで各項目を調整
④「適用」→「OK」で完了
「拡張子表示」や「隠しファイル」の扱いは、Windowsの基礎操作をしっかり学んでおくと安心です。
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5. 検索機能をもっと活用する
エクスプローラー右上の検索ボックスにファイル名やキーワードを入力すると、瞬時に一致するファイルを探し出せます。
【検索テクニック】
更新日時やファイルサイズで絞り込みたい場合は、「更新日:今週」や「サイズ:巨大」などの検索演算子が便利です。
6. ナビゲーションペインを整理する
「クイックアクセス」や「PC」など、左側のナビゲーションエリアを整理することで、迷わず目的の場所にたどり着けます。使わないフォルダは非表示にもできます。
補足:Windows 11 では OneDrive との連携表示が強化されているため、必要に応じてナビゲーションからの表示もカスタマイズ可能です。
7. ショートカットで爆速アクセス
よく使うフォルダやファイルにはショートカットキーやデスクトップショートカットを設定しておくと、よりスピーディにアクセスできます。
【例】
Windows + E:エクスプローラー起動
Alt + ← / →:前後のフォルダへ移動
右クリック →「送る」→「デスクトップ(ショートカット)」も便利です。
表示だけじゃない!ファイル操作をもっと快適にする裏ワザ集
1. ファイルを開かずに中身を“回転表示”する方法(画像編)
画像ファイル(JPEGやPNGなど)を開かずに、右クリックメニューから回転できるのをご存じですか?
やり方はこちら
- エクスプローラーで画像ファイルを右クリック
- 「右に回転」または「左に回転」を選ぶ
複数画像を選んで一括回転も可能です。Windows標準機能だけで簡単に整理できるので、スクリーンショット整理にも便利です。
2. マウスホバーでファイル詳細を一瞬表示する「ポップアップヒント」
エクスプローラーでファイルやフォルダの上にマウスを数秒置くと、サイズ・作成日時・種類などが自動表示されます。これは「詳細ポップアップ」と呼ばれるもので、知らない方も多い便利機能です。
このポップアップは、「詳細表示」モードでなくても使えるので、アイコン表示派の方にもおすすめです。
3. 「最近使ったファイル」や「履歴」からすぐに戻れる
「クイックアクセス」の下には「最近使用したファイル」という項目があります。ここから、最後に使ったファイルやフォルダに即アクセスできます。
さらに便利な方法として、
Windows + R → recent と入力 → Enter
とすると、「最近使用した項目」専用のフォルダが開き、削除や整理もできます。
4. 自動展開ナビゲーションでサイドバーの階層移動がラクに
エクスプローラーのナビゲーションウィンドウ(左側)で、フォルダ移動するたびに自動でツリーが展開される設定があります。
【設定方法】
- フォルダーオプション → 「表示」タブ
- 「ナビゲーションウィンドウにすべてのフォルダーを表示する」にチェック
- 「展開時に現在のフォルダーまで自動的に移動する」にもチェック
これで、現在開いているフォルダの階層が左のツリー上でも常に追従され、複雑な構造の中でも迷いにくくなります。
5. 拡張子や属性で一括フィルター検索する
たとえば、「画像だけを抽出したい」ときは検索バーに次のように入力できます:
- *.jpg(JPEG画像だけ)
- *.docx(Word文書だけ)
- *.mp4 date:this month(今月保存された動画ファイルだけ)
また、attributes:readonly で「読み取り専用ファイルだけ表示」なども可能です。
これらの「裏技」は、慣れれば作業スピードを何倍にも高めてくれる便利機能ばかりです。基本テクニックに加えて、こうした上級技も使いこなすことで、フォルダ操作のストレスを大幅に減らせるはずです。
まとめ
一つひとつフォルダを開いて確認する手間は、Windowsの機能を活用することで大幅に削減できます。
プレビューウィンドウ、詳細表示、クイックアクセス、拡張子表示、検索オプションなどをうまく組み合わせて、日々の作業をもっと快適に・効率的に進めてみてくださいね。
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