【完全ガイド】Windowsインストールメディアとは?作成方法と使い方を初心者向けに徹底解説(Windows10/11対応)

落ち着いたブルー背景に、光るUSBメモリとWindowsロゴ。 「インストールメディアって何?」というテキストが中央に配置

「インストールメディア」という言葉、Windowsのトラブル対処法を調べているとよく目にしますよね。

「でも実際、何のこと?」

「どうやって作ればいいの?」

「USBって何GBあればいいの?」

と戸惑う方も多いはずです。

この記事では、Windows 10・11両対応で「インストールメディアとは何か?」という基本から、実際の作成手順・必要な準備・使い方の例までを、パソコン初心者の方にもわかりやすく・丁寧に解説します。

「パソコンが起動しないとき」や「クリーンインストールしたいとき」の強力な復旧手段になりますので、今のうちに理解しておくと安心です。

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インストールメディアとは何か?

「インストールメディア」とは、Windowsのインストールに必要なファイルを保存したUSBメモリやDVDのことです。

パソコンが正常に起動しなくなったときや、Windowsを一から再インストールしたいときに、このメディアからパソコンを立ち上げることで、新たにOSをセットアップしたり、修復作業を行ったりできます。

Windowsでは、USBメモリを使ったインストールメディア作成が一般的で、「Media Creation Tool(メディア作成ツール)」というMicrosoft公式の無料ツールを使って簡単に作成できます。

どんな時に使うの?

インストールメディアは、次のような場面で活躍します。

  • Windowsが起動しなくなった(ブルースクリーン・黒画面など)
  • 自力でWindowsを初期化したい(クリーンインストール)
  • 新しいSSDやHDDにWindowsをインストールしたい
  • 古いパソコンを再利用したい(OSの入れ直し)
  • インプレースアップグレードでトラブルを修復したい
  • 他のパソコンにも同じWindowsを入れたい

つまり、復旧・修復・再インストール・移行など、いざというときの「Windows再構築ツール」として頼れる存在です。

2025年版の最新注意点

  • この記事の手順で作成できる Windows 11 のメディアは最新リリース(現時点では 24H2) が取得されます。今後新しいリリースが一般提供された場合は、ツールが自動的に最新を取得します。
  • Media Creation Tool(MCT)は x64 向け専用Arm(Snapdragon等)PC は「ディスクイメージ(ISO)」の直接ダウンロードを使う必要があります。ページ内の案内に明記されています。
  • Windows 10 は 2025年10月14日でサポート終了。引き続き Windows 10 を使う方も、復旧用USBは早めに用意をしておくことをおススメします。

※25H2(次期年次版)については、現時点で「ISOが先行公開された」という報道がありますが、一般公開前は公式ダウンロードページの対象外の場合があります(公開され次第、MCTも切り替わります)。

準備するもの

インストールメディアを作成するには、以下のものを用意します

必要なもの内容・補足
USBメモリ容量 8GB以上(推奨:16GB以上 / USB 3.0)。作成時に中身は全消去されます。Microsoft
インターネット接続作成時にWindowsの最新ファイルをダウンロードします。マイクロソフトサポート
Windows PC作成用として使える Windows 10/11 PC。Arm PCにインストールメディアを作る場合は、MCTではなくISO直ダウンロードを使用

*DVDでの作成も可能ですが、現在はUSBが主流です。

これらの準備が整っていれば、インストールメディアの作成は難しくありません。

特に重要なのはUSBメモリの容量と中身の確認です。作成時には中のデータがすべて削除されるため、事前にバックアップを取っておくことを忘れないようにしましょう。

また、Windowsのインストールファイルは数GB以上あるため、安定したインターネット環境も必須です。途中で通信が途切れると、メディアの作成が失敗する可能性があります。

これらをしっかり準備したうえで、次のステップに進んでください。

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インストールメディア作成の“安心セット”

  • 外付けSSD 1TB:システムの丸ごとバックアップISOファイル保管に最適。BitLockerで暗号化しておけば紛失時も安心。
  • USBメモリ(32〜64GB / USB 3.0):Windows 10/11のインストールメディア回復ドライブ作成用。※作成時に中身は初期化されます。

※回復ドライブは16GB以上推奨。バックアップ用SSDとインストール用USBを分けて持つと、トラブル時に迷いません。

Media Creation Tool(メディア作成ツール)のダウンロード方法

Microsoft公式サイトから無料でダウンロードできます。

それぞれのページにアクセスし、「ツールを今すぐダウンロード」をクリックしてください。

インストールメディアの作成手順(Windows 10 / 11共通)

ここでは、Windows 10・11ともに共通の手順をご紹介します。

① USBメモリをパソコンに挿す(中のデータは消えるので注意)

② ダウンロードしたMedia Creation Tool を実行

③「ライセンスに同意する」を選択

④「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択し「次へ」

⑤ 言語・エディション・アーキテクチャ(通常は推奨のままでOK)

⑥「USBフラッシュドライブ」を選択

⑦ 使用するUSBドライブを選び、「次へ」

⑧ Windowsのダウンロードとメディア作成が始まる(数十分かかります)

⑨ 完了したら「USBメモリがインストールメディア」になっています!

作成したUSBメディアの使い方(起動方法)

作成したインストールメディアを使うには、パソコンの起動順序(ブート順)を変更してUSBから起動させる必要があります。

基本手順(機種により異なります)

  1. 電源を入れた直後に「F2」「Delete」「ESC」などを連打してBIOS/UEFIを起動
  2. 「Boot」設定からUSBメモリを最優先にする
  3. 変更を保存して再起動すると、USBから起動します

起動すると、Windowsセットアップ画面が表示されます。

USBから起動後、「今すぐインストール」ではなく左下の「コンピューターを修復する」を選ぶと WinRE(回復環境)に入れます。ここから スタートアップ修復 / システムの復元 / コマンドプロンプト などが使えます。

Windows上から入る場合は 設定 > システム > 回復「高度なスタートアップ」/「Windows Updateで再インストール」 が使えます。後者はアプリや設定を保持したままカレントバージョンを再展開する公式機能です。

注意点とトラブル対処

  • USBメモリはFAT32形式でフォーマットされます(NTFS不可なPCもあるため)
  • 作成には安定したネット環境が必要(通信が切れると失敗)
  • Macでは作成できません(Windows PCが必要)
  • セキュリティソフトやVPNが邪魔することも(OFFにすると解決)

どれくらいの頻度で更新するべき?

USBには作成時点の版が入ります。大きな年次更新(例:24H2 → 25H2)が来たら作り直し、普段は年1回+トラブル時に更新で十分です。

安全面の注意

  • BitLockerの回復キー:修復や初期化に入る前に、回復キーを必ず確認・保管しておきましょう(WinRE操作で求められる場合あり)。
  • アクティベーション:同一PCでの再インストールならデジタルライセンスにより自動的に再認証されます。

Windows 11 の要件(TPM 2.0 / セキュアブート等)は公式要件を満たすPCでインストールするのが前提です。

よくある質問(FAQ)

Q. 作ったUSBは他のPCでも使えますか?
A. はい(機種は問いません)。ただし Windows 11 の動作要件を満たすPCが前提です。

Q. 起動しないPCの修復に使えますか?
A. 可能です。USBから起動→「コンピューターを修復する」スタートアップ修復/システムの復元/回復を順に試します。

Q. プロダクトキーは必要?
A. そのPCが以前に認証済みなら通常 不要(デジタルライセンス)。再インストール後に自動で認証されます。

Q. Arm PC(Snapdragon)向けは?
A. MCTでは作れません。公式ページの ISOダウンロード を使って作成します。

【お得な余談】インストールメディアの“裏技的”な使い方も

作成したUSBインストールメディアは、単なるOSインストールだけでなく、「トラブル修復専用USB」としても活用できます。

実はこのUSBをPCに挿して起動させることで、「Windowsの修復」「システムの復元」「スタートアップ修復」「コマンドプロンプトの利用」などが行える回復環境(Windows RE)にアクセス可能になるのです。

これにより、パソコンが起動しない状態でも、

  • bootrecコマンドでブート領域を修復
  • sfc /scannowでシステムファイルを修復
  • DISMコマンドでWindowsイメージを復元

といった高度な復旧操作も可能になります。

つまりこのUSB、ただのインストール用ではなく、「万一のときの非常用ツール」として、1本常備しておく価値が非常に高いのです。

保存用ラベルを貼っておくなど、わかりやすく管理しておくと安心です。

インストールメディアと「回復ドライブ」は何が違う?

    • インストールメディア:Windowsを新規/再インストールしたり、WinRE(回復環境)から修復に入るための“汎用USB”。機種非依存。
    • 回復ドライブ:現在のPC専用の回復USB。WinREから「このドライブから回復」を実行できます(16GB 以上推奨)。

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    まとめ

    Windowsインストールメディアは、トラブル時や再インストール時に欠かせない「非常用の復旧USB」です。

    初心者でもMicrosoft公式のツールを使えば、数クリックで簡単に作成でき、誰でも使いこなせます。

    大事なパソコンを守るためにも、今のうちに作成しておくことを強くおすすめします。

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