
「気づいたらCドライブがパンパンになってる!」
「パソコンの動きが最近なんだか重い…」
そんなとき、知らないうちにパソコンの中に不要なファイルがたまっていることがあります。
とはいえ、ファイル整理って正直めんどうですよね。
そこで活躍するのが、Windowsに最初から入っている
「ストレージセンサー(Storage Sense)」
という自動お掃除機能です。
この記事では、2025年11月時点の仕様(Windows 11 24H2を含む)をふまえて、ストレージセンサー/一時ファイルの管理の基本と、安全な使い方を、PCが苦手な方にもわかりやすく解説します。
ストレージセンサーって何?

ストレージセンサーとは、Windowsが定期的に不要なファイルを自動で削除してくれる機能です。
たとえば、次のようなファイルを自動で整理してくれます。
- 一時ファイル(使い終わったインストールデータなど)
- ゴミ箱に入れてから◯日以上経ったファイル
- ダウンロードフォルダ内の古いファイル
- アップデート時に残る一時的なファイル
- (OneDrive利用時)一定期間開いていないクラウドファイルを「オンラインのみ」にする設定 ※必要に応じて
難しい操作を覚えなくても、一度設定しておくだけで自動でお掃除してくれるのが、ストレージセンサーの大きなメリットです。
どうして必要なの?
パソコンは使っているうちに、目に見えない「ゴミファイル」がどんどんたまっていきます。このゴミがたまると、次のようなトラブルが起こりがちです。
- 空き容量が足りず、アプリやWindowsアップデートができなくなる
- 動作が全体的に重くなり、起動や終了に時間がかかる
- エラーやトラブルのきっかけになることもある
ストレージセンサーを有効にしておけば、自動的に不要ファイルを掃除し、ある程度の空き容量をキープしてくれるので、トラブル予防にも役立ちます。
こんな方におすすめです
ストレージセンサーは、次のような方に特におすすめです。
- 最近、パソコンの動きが遅いと感じている
- 「空き容量が不足しています」というメッセージがよく出る
- ゴミ箱やダウンロードフォルダの整理をつい後回しにしてしまう
- 手動の「ディスククリーンアップ」は難しくて触りたくない
- 自動で掃除してほしいけれど、データが勝手に消えないか不安
ひとつでも当てはまる方は、ストレージセンサーを試してみる価値があります。
名前が変わった?「一時ファイルの管理」との関係
Windows 11 バージョン24H2以降では、設定画面の表記が環境によって少し変わっています。
- Windows 11 / 10 従来:「ストレージセンサー」
- Windows 11 24H2 以降の一部環境:「一時ファイルの管理」などに名称が変更されている場合あり
機能としては同じなので、「ストレージセンサー」「一時ファイル」「クリーンアップ」などのキーワードで設定画面を検索すると見つけやすいです。
ストレージセンサーの設定方法(Windows 11/10 共通)
ここからは、実際の設定手順を順番に見ていきます。
※画面の表記はWindows 11をベースにしていますが、Windows 10でもほぼ同じ流れです。
【ステップ1】設定を開く
- スタートボタン → 「設定(歯車マーク)」をクリック
- 左メニューから「システム」を選び、「記憶域(ストレージ)」をクリック
【ステップ2】ストレージセンサーをオンにする
- 「ストレージ管理」の中にある
「ストレージセンサー」または「一時ファイルの管理」を探します。 - 「ストレージセンサーを自動的に実行する」のスイッチをオンにします。
環境によっては、低空き容量時にWindows側の判断でオンにされることもあります。自分で一度開いて、設定内容を確認しておくと安心です。
【ステップ3】実行タイミングと削除対象を設定する
- 「ストレージセンサーの設定を構成するか、今すぐ実行する」をクリック
- 「ストレージセンサーを実行するタイミング」から
毎日/毎週/毎月/ディスクの空き容量が不足したとき などを選択 - 「ゴミ箱に移動してから○日後にファイルを削除する」
「ダウンロードフォルダー内のファイルを○日以上経過したら削除」などを好みに合わせて設定
ダウンロードフォルダは重要なファイルが残っていることも多いので、最初は「削除しない」にしておき、慣れてきたら見直すのがおすすめです。
【ステップ4】今すぐお掃除したいときは?
設定画面の中に「今すぐクリーンアップを実行」というボタンがあれば、それを押すだけでストレージセンサーがすぐに動きます。
終了後に「◯GB削除しました」と表示されるので、どれくらい効果があったかが一目で分かるのもポイントです。
※環境によってはこのボタンが表示されず、「一時ファイル」画面から手動で削除する形になっている場合もあります。
どれくらい安全なの?勝手に大事なデータは消されない?
「自動で削除されるなんて怖い…」という方のために、ポイントを整理しておきます。
- 削除されるのは、基本的に一時ファイルや古いゴミ箱の中身など、不要とみなされているデータ
- ゴミ箱・ダウンロードフォルダの扱いは自分で設定できる(消したくない場合は「削除しない」を選べばOK)
- OneDriveの「オンラインのみ」に切り替えられたファイルも、クラウド上には残るため、後からダウンロードし直せる
とはいえ、「ダウンロードフォルダに大事な書類を入れっぱなしにしている」という方も多いので、最初は慎重に設定し、慣れてきたら少しずつ自動削除の範囲を広げていくのがおすすめです。
どれくらい効果がある?
ストレージセンサーを使うと、環境にもよりますが、数百MB〜数GBの空き容量が一度に戻ることも珍しくありません。
とくに、容量の小さいSSDを搭載したノートPCでは、アップデート前にストレージセンサー+一時ファイル削除をしておくかどうかで、更新の成功率が変わってくることもあります。
【2025年11月補足】24H2以降の「一時ファイル」まわりの注意点
Windows 11 24H2 以降の一部環境では、「一時ファイル」画面で表示されるWindows Update関連のファイルが一度で全て削除されないケースが報告されています。
- 「8GBの一時ファイル」と表示されているのに、クリーンアップしても少ししか減らない
- 再起動や次回のアップデート後に、徐々に減っていく
これは、アップデートのロールバック用データを一定期間保持する仕様や、一部バージョン固有の挙動によるもので、必ずしも不具合とは限りません。
「一気にゼロにならないからといって、何度もクリーンアップを繰り返す」よりも、バックアップの確保+外付けストレージの活用で、余裕のある運用にシフトする方が安全です。
もっと容量が欲しいなら「外付けSSD」も検討しませんか?
ストレージセンサーで空きを増やしても足りない場合は、外付けSSDの活用が効果的です。写真や動画、大容量ファイルをSSDに保存すれば、Cドライブを圧迫せずに作業環境を快適に保てます。
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まとめ表・ストレージセンサーの基本情報
ここまでの内容をふり返ると、「ストレージセンサーって、思ったより簡単で便利かも」と感じていただけたのではないでしょうか。
最後に、ストレージセンサーの特徴やポイントをサッと確認できるまとめ表を用意しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 機能名 | ストレージセンサー(Storage Sense)/一時ファイルの管理 |
| 対象OS | Windows 10以降 |
| 役割 | 不要なファイルを自動で削除して容量を確保する |
| 初期設定 | 基本はオフ。低空き容量時に自動でオンをすすめられる場合もあり |
| 設定内容 | 実行タイミング・ゴミ箱/ダウンロード・クラウドファイルの扱いなどを細かく調整可能 |
最後に
ストレージセンサーは、「パソコンが遅い」「容量が足りない」と感じている人にこそ、知ってほしい“目立たないけど超便利な機能”です。
一度設定しておくだけで、あとは自動である程度の空き容量をキープしてくれるので、「こまめな掃除は苦手だけど、快適に使いたい」という方にはぴったりです。
大切なデータのバックアップとあわせて、今日からぜひストレージセンサー(または一時ファイルの管理)をオンにしてみてください。
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