
「Windows Updateが来たけど、すぐに入れて大丈夫?」「あとで不具合が出たら困るし…」
毎月のように配信されるWindowsの更新ですが、特に2025年に入ってからは、新機能の追加やセキュリティ対策の強化とともに、不具合の発生も少なくない状況です。
この記事では、2025年8月時点の最新情報をもとに、「今すぐ更新すべきかどうか」をタイプ別にわかりやすく解説します。
加えて、最近の不具合事例・注意点・失敗時の対処法まで、すべてカバーしています。
「アップデートして後悔しないための判断材料」として、ぜひご活用ください。
2025年8月時点の注目ポイント
- Windows 10の無償延長サポート(ESU)提供が確定し、急いでWindows 11に移行する必要はなし
- Windows 11 バージョン24H2の不具合報告が続出(Wi-Fi切断・PCフリーズ・一部アプリクラッシュなど)
- 「Copilotキー」や「Recall機能」など、評価が分かれる新機能も追加中
こうした事情から、「更新すべきかどうか」はPCの用途や安定性重視かどうかによって判断が分かれます。
まず確認すべき:「Windows 10の方は、今すぐ移行しなくても大丈夫」
当初「2025年10月14日でサポート終了」とされていたWindows 10ですが、2025年6月に発表された新方針により、個人ユーザーでも最大1年の延長サポート(ESU)を無償で受けられるようになりました。
つまり、2026年10月までセキュリティ更新が提供されるため、今すぐWindows 11へ移行する必要はありません。
ただし、Home/Proの一部エディションに限られ、今後は段階的に有償化される見通しもあるため、余裕があるうちに移行計画を立てておくのがおすすめです。
タイプ別:アップデートするか、様子を見るか?
自分がどのタイプに当てはまるかで、アップデートのタイミングを判断しましょう。以下の表を参考にしてください。
ユーザータイプ | 判断の目安 | おすすめ対応 |
---|---|---|
セキュリティ重視 (金融・社用PCなど) | 最新の脆弱性対策が重要 | 今すぐ更新 |
新機能を試したい (Copilot・Recallなど) | 不具合を許容できる | プレビュー含め更新OK |
安定性重視 (古いPC・業務用途) | 不具合は避けたい | 1~2週間様子見 |
なお、大型アップデートのあとほど不具合が出やすい傾向があるため、慎重派の方は月末頃まで待つのが安心です。
2025年8月時点で報告されている主な不具合
- 起動後に30分以上フリーズする現象(24H2+一部ドライバで発生)
- Wi-Fiが切断される・認識されない(Intel AX201/AX211ドライバと非互換)
- 特定アプリがクラッシュ(古い.NET依存アプリ・ドライバ制御系)
- Copilot常駐による動作遅延・高負荷
不安な方は、バックアップ・復元ポイントの作成を行ってから実行するのがおすすめです。
アップデートが失敗したときの対処法
- PCを再起動(意外と多くのケースで解決)
- 設定 → トラブルシューティング → Windows Updateを実行
- キャッシュ削除:
SoftwareDistribution
フォルダのリネーム(コマンドで可能) - Microsoft Updateカタログから手動インストール
- 起動しない場合はセーフモードや復元ポイント
詳細手順は下記の関連記事をご参照ください。
▶︎ Windows Updateが失敗する原因と解決策まとめ
アップデート前のバックアップには、外付けSSDやUSBメモリがあると便利です。大切なデータを守るためにも、事前に保存しておきましょう。
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知らないと損する!裏情報
Windows Updateに関する“裏情報”と意外な落とし穴
ここでは、表には出にくいけれど、知っておくとトラブルを未然に防げる「Windows Updateの裏技・補足情報」をご紹介します。
1. Copilotが勝手にオン?不要なら完全無効化も可能
Windows 11の更新後、勝手に「Copilot」が画面右に常駐するようになることがあります。
設定ではオフにできないケースもあるため、レジストリから完全に無効化する方法を知っておくと便利です。
【無効化手順】
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsCopilot※「WindowsCopilot」がなければ右クリック→新規→キーで作成DWORD(32ビット)値:TurnOffWindowsCopilot → 値を1にする
この設定をしてからPCを再起動すると、Copilotの表示が無効になります。再び使いたい場合は、値を0に戻せばOKです。
2. アップデート直後の重さは「自動メンテナンス」が原因
この処理は「自動メンテナンス」と呼ばれ、通常は数時間以内に完了します。一晩放置しておくと自然に軽くなることが多いため、慌てず様子を見るのもひとつの方法です。
それでも続く場合は、「タスクマネージャー」でCPU・ディスク使用率が高いプロセスを確認して、不要なプロセスを一時終了すると快適になります。
3. 「プレビュー版」と「正式版」はどう違う?
Windows Updateには、正式版のほかに「プレビューリリース」と呼ばれる選択制のアップデートが存在します。
これは、来月の正式配信予定の内容を先行で試せるもので、機能追加や修正が早く受け取れる反面、不具合も含まれる可能性があります。安定性重視の方は「プレビューはスキップ」がおすすめ。設定 → Windows Update → 詳細オプション → オプションの更新プログラム で確認できます。
4. アップデートを一時的に止める「最も安全な方法」
「今は忙しくてトラブルが怖い…」そんなときは、Windows Updateを最大35日間停止することが可能です。
やり方は以下の通りです。
- 設定 → Windows Update → 「更新の一時停止」から最大5週間まで選択可能
- 業務PCなどでより厳密に管理したい場合は「wushowhide.diagcab」ツールで特定KBを非表示にも可能
▶︎ Microsoft公式:wushowhide.diagcab ダウンロード
5. セキュリティ上、避けたいNG行為とは?
アップデートを避けすぎてしまうと、次のようなリスクがあります。
- Microsoft Defenderが正常に動作しなくなる(定義ファイルが更新されない)
- 古い脆弱性を突いたマルウェア感染(特にRDPやEdge系)
- ドライバとの非互換によるクラッシュ
「不安だからずっと更新しない」ではなく、正しい知識でコントロールしながらタイミングを選ぶことが、PCを長く安全に使う秘訣です。
まとめ|「様子見」か「今すぐ」か、あなたに合った判断を
Windows Updateは「一律で早く入れるべき」とは限らず、PCの用途・使い方・新機能への関心度によってベストな判断が変わります。
特に2025年は不具合報告が相次いでいるため、焦って更新せず、この記事を参考にあなたにとって最適なタイミングを選んでください。今後も新たなトラブル情報や改善アップデートが出た際は、当サイトで随時お知らせします。
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