「Windows Update、今すぐ入れて大丈夫?」
「トラブルになったら困る…」
2025年6月現在、Windowsでは大型アップデート「24H2」や毎月の累積更新が順次配信されています。でも、すべてのアップデートをすぐに入れるべきとは限りません。
この記事では、「アップデートをすぐ適用すべき人」「しばらく様子見すべき人」の違いを明確にし、今月のアップデートが自分にとって“今すぐ必要かどうか”を判断するポイントを解説します。
■ 今回のアップデート:注目ポイント
- 6月11日:累積セキュリティ更新(Patch Tuesday)
→ OS全体の脆弱性修正(ゼロデイ脆弱性対応含む) - Copilot+ PCや24H2展開が加速中
→ AI操作やスペック表示機能の導入など、今後の基盤となる重要機能 - 一部環境でのドライバ互換性問題あり
→ Intel SST や Dirac Audio、ゲーム関連ドライバとの競合報告
6月のWindows Updateは、単なる不具合修正にとどまらず、今後のOS全体に関わる「新機能の本格展開」や「企業ネットワークに影響する制限」など、幅広い変更が含まれています。
特に、AIとの連携を強化した「Copilot+ PC」や、ハードウェアとソフトウェアの橋渡しを強化する「トップカード」などの導入は、使い方によっては大きな恩恵があります。一方で、古い機器や特定のドライバとの互換性問題も報告されており、慎重な対応が求められる月でもあります。
■ すぐアップデートすべき人
次のような方は、できるだけ早く最新の更新を適用するのがおすすめです。
- 個人情報を多く扱う業務用PCを使っている
→ セキュリティパッチ未適用は大きなリスク - 新機能(Copilot、トップカードなど)を試したい
→ 24H2やプレビュー更新で機能追加が行われています - ハードウェアが比較的新しく互換性に不安がない
→ 2023年以降のPCならトラブルも比較的少ない
これらに該当する方は、セキュリティリスクを最小限に抑えるためにも、最新の更新プログラムを早めに適用しておくことが重要です。特に仕事用のPCや個人情報を扱う環境では、古いバージョンのまま放置すると、マルウェアやゼロデイ攻撃などのリスクが高まります。
また、新しい機能やUIの改善をすぐに体験したい方にとっても、今月のアップデートは見逃せない内容です。安定した環境が整っていれば、積極的に取り入れることで作業効率や快適さが向上するはずです。
■ 様子見した方がいい人
逆に、次のような方は数日〜1週間ほど様子を見るのが無難です。
- 過去にアップデートでトラブルを経験したことがある
- 古い周辺機器(プリンター・スキャナーなど)を使っている
→ ドライバとの互換性で不具合が出やすい - 業務や授業で毎日使っており、トラブルによる影響が大きい
- 「Intel Smart Sound Technology」や「Dirac Audio」搭載PCを使っている
→ 一部環境でスリープから復帰できないなどのバグ報告あり
これらに当てはまる方は、アップデートによる不具合リスクを最小限にするために、数日から1週間ほど他のユーザーの報告を待ってから適用するのが安心です。
特に過去にトラブルを経験していたり、古い周辺機器を使用している場合、アップデートが原因で突然印刷できなくなったり、音が出なくなったりすることもあります。そうした不具合情報が出揃うまで、慎重に見守るのも立派な「対策」の一つです。
■ 判断ポイントまとめ表
チェック項目 | アップデートの対応 |
---|---|
仕事で個人情報を扱う | できるだけ早くアップデート |
最新機能を使いたい | すぐ適用してもOK |
古いプリンターを接続している | 1週間ほど様子見推奨 |
過去にアップデート失敗経験あり | 慎重に。復元ポイント作成を |
ゲームを多くプレイしている | Easy Anti-Cheatとの競合に注意 |
業務用PCで常時利用 | 週末や作業がない時間に実施 |
この表を参考にすると、「今すぐアップデートすべきか」「少し様子を見たほうがいいか」が簡単に判断できます。ポイントは、「自分の使い方」と「過去のトラブル経験」。特に業務用PCや学業で使用している場合は、アップデートによる影響が大きいため、慎重な判断が求められます。逆に、リスクを把握しつつ早めに適用することで、新機能やパフォーマンス改善をいち早く活かせるケースも多いです。
■ 安全にアップデートするための準備
- 復元ポイントを作成しておく
→ 万が一の不具合時に簡単に戻せます - 重要なファイルはバックアップ
→ OneDriveやUSBメモリなどで事前対策を - プリンタードライバなど、古い周辺機器の更新も確認
これらの準備をしておくことで、万が一アップデート後に不具合が起きたとしても、すぐに元の状態に戻すことができ、安心して対処できます。
とくに復元ポイントの作成は見落とされがちですが、トラブル発生時に「戻れる場所」を確保しておくための非常に重要なステップです。事前のひと手間が、後々の安心につながります。
■ まとめ:自分の環境に合わせて「待つ」判断も賢い
Windows Updateは重要な保守作業ですが、必ずしも“すぐに”適用しなければいけないわけではありません。
自分のパソコンの用途や過去のトラブル歴を踏まえ、必要な準備をした上でアップデートすることで、安心して活用できます。トラブルが不安な方は、「様子見」→「他の人のレポート確認」→「アップデート実施」という流れが理想です。
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