
はじめに:アップデート後、PCが動かない…?
2025年11月現在、Windows Updateの適用後に「起動できない」「黒画面で止まる」といった深刻な不具合が相次いでいます。
特に、サポート終了(EOS)を迎えた Windows 10 環境では、更新後に再起動ループや自動修復が繰り返されるケースが増加しています。
Windows 11でも、一部の24H2/23H2端末で同様の報告が確認されています。
黒い画面のまま進まない/再起動すると修復ループに入る/ブルースクリーン(BSoD)が出て再起動を繰り返す…
こうした症状が、特定の更新プログラム(KB5066198 ほか)を適用した直後に発生しているとの報告もあります。
この記事では、2025年11月時点で確認されている最新の「Windows Update後に起動できない」不具合について、原因と対処法を解説します。
主な症状と現象パターン
現時点で報告されている症状には以下のようなパターンがあります。
- 黒い画面で止まり、マウスカーソルだけ表示される
- ロゴ画面でフリーズする(「Windows」ロゴから進まない)
- 「自動修復を準備しています」で止まる(ループ)
- 数分後にブルースクリーン(BSoD)になり、自動再起動を繰り返す
多くは「Windows Update直後の再起動時」に発生しており、正常に起動して使える状態まで進めないのが特徴です。
関連する更新プログラム(KB)
不具合が発生している環境の多くでは、以下の更新プログラムがインストールされています。
| 対象OS | 更新プログラム(KB) | 内容 |
|---|---|---|
| Windows 10 22H2 | KB5066198 | サポート終了前の最終プレビュー更新(非セキュリティ) |
| Windows 11 23H2 | KB5060829 | Copilot・Wi-Fi安定性向上(7月分だが継続影響あり) |
| Windows 11 24H2 | KB5060842 | RTM向け安定化、Copilotプロセス修正・起動最適化 |
※ これらのKBが直接の原因であると断定されてはいませんが、適用直後にトラブルが発生している報告が集中しています。
想定される原因
不具合の背景として、以下のような要因が複合的に関与している可能性があります。
- 一部のドライバ(特にグラフィック・セキュリティ関連)との整合性不良
- ストレージエラーやBitLockerの自動ロック
- セキュアブートやTPM構成の変更
- システムファイルの破損または更新失敗
- 特定KBの適用後、再起動タイミングでクラッシュ
特に報告が多いのはグラフィックドライバの不整合やストレージ暗号化(BitLocker)絡みのトラブルです。まずはセーフモードで起動してドライバ更新や無効化を確認し、次に更新プログラムのアンインストールを試す流れが推奨されます。
対処方法(段階的に試してください)
1. セーフモードでの起動を試す
- 電源ボタンを長押しで強制終了(3回繰り返す)
- 「自動修復」→「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「スタートアップ設定」
- 再起動後、セーフモード(4または5)を選択
セーフモードで起動できれば、ドライバの削除や更新プログラムのアンインストールが可能です。
2. 更新プログラムのアンインストール
セーフモードまたは回復環境から、以下の手順で不具合の原因となっているKBを削除します。
①回復環境で「コマンドプロンプト」を開く
②以下のコマンドを実行(例:KB5060829を削除)
※上記は「KB5060829」を削除する例です。
②お使いのPCで問題になっている更新プログラムのKB番号に置き換えて実行してください。
削除後は自動で再起動されることがあります。
3. システムファイルの修復
セーフモードまたは「コマンドプロンプト」から、以下のコマンドを順に実行します。
つづけて
これにより、破損したシステムファイルを修復できます。
処理が完了したらPCを再起動し、症状が改善しているか確認してください。
途中で止まったように見えても、完了メッセージが出るまでは電源を切らないようにしましょう。
4. スタートアップ修復を実行
「回復オプション」から「スタートアップ修復」を実行します。
これで自動的に起動関連の問題を診断し、回復できる可能性があります。
5. 復元ポイントからの復元(可能な場合)
以前に復元ポイントを作成していた場合は、それを使って不具合発生前の状態に戻すことが可能です。
6. 最終手段:インプレースアップグレードまたはクリーンインストール
① インプレースアップグレード
個人ファイルを保持したまま、Windowsを上書き再インストールする方法です。
▪️詳しいインプレースアップグレードのやり方はこちら
→【公式】再インストール不要の“インプレースアップグレード”のやり方
なお、アップデート後にBitLockerが自動有効になっている環境では、起動できない状態で回復キーの入力が求められるケースもあるため、事前にMicrosoftアカウントに回復キーを保存しておくと安心です。
②クリーンインストール
すべてを初期化し、まっさらな状態から再構築する方法です。
▪️詳しい手順はこちら
⚠️いずれもWindowsインストールメディアが必要です。
→Windowsインストールメディアの詳しい作成方法(Windows10/11対応)
実際に報告されているユーザー事例
本件の不具合は、特定のPC環境だけでなく、広く一般ユーザーの間でも報告されています。以下は、国内外のコミュニティやSNSで見られる声の一部です。
- 「Windowsアップデートをかけたあと、ロゴが出たきり真っ暗。何もできなくなった」
- 「マウスカーソルだけが動く黒い画面になって、そのまま数十分。何度再起動しても改善せず困っている」
- 「自動修復が何度も繰り返されるので、やむなく初期化を実施した」
- 「起動はするが、数分後にブルースクリーンで強制再起動になる…」
こうした声は、Windows 10・11を問わず広く見られ、2025年7月のWindows Update直後から集中して発生しています。とくに自動修復のループに入ってしまい、抜け出せないという報告が多く、家庭のPCだけでなく、仕事用PCでも大きな影響を与えています。
※Windowsが起動できない状態になった場合でも、USBメモリでインストールメディアを作れば復旧できることがあります。
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現時点でMicrosoft公式ページでは「重大な既知の不具合」としては明記されていませんが、国内外のフォーラムやReddit、Microsoft Communityでは同様の報告が散見されます。公式のリリースノートや「Windows リリースヘルス」ページも随時チェックしておくと安心です。
Copilotとの関連性はある?
今回のWindows 11向け更新(KB5060829やKB5060842)では、Microsoft Copilotの処理方式に変更が加えられたことが知られています。
具体的には、CopilotがWindowsの起動直後からバックグラウンドで常駐・起動される構成になっており、この変更が一部のPCでは起動時の負荷増大や、プロセス競合につながっている可能性が指摘されています。
特に次のような環境では、影響を受けやすいと考えられます。
- メモリ容量が8GB以下のPC
- ストレージに空き容量が少ない(Cドライブに空きが10GB未満)
- Copilotの動作が無効化されているが、裏ではプロセスが呼び出されている
現時点では、MicrosoftからCopilotとの直接的な因果関係は公表されていませんが、7月のアップデート以降に「起動時に何かが重くなる」「黒画面のあとフリーズする」という症状が出始めたことから、無視できない要素として注目されています。
【注意】
CopilotはWindowsの設定で「無効化」していても、バックグラウンドでプロセスが動作していることがあります。「タスクマネージャー」→「スタートアップ」で確認し、不要なら停止を検討してください。
再発防止のためにできること
- 今後のアップデート前にシステムの復元ポイントを作成する
- 問題のあるKBが特定できた場合は一時的に非表示に設定
- Windows Update後すぐに再起動せず、様子を見てから再起動する
- 重要なデータは常にバックアップしておく(外付け・クラウド等)
Windows Update後に起動できないトラブルは、アップデート自体が原因とは限らず、ドライバや暗号化設定など複数要因が絡むことが多いです。焦らず、セーフモード→KB削除→修復コマンド→復元の順で試すのが確実です。
Windows 10は2025年10月14日にサポートが終了しました。今後は更新適用も慎重に行い、データ保全とバックアップを最優先にしましょう。
「まさか自分のPCが…」
と思っている今こそ、対策を見直すタイミングかもしれません。
この記事が、あなたの大切なデータとPCを守る一助になれば幸いです。
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