
Windows Updateを実行中に、
「ディスクの空き容量が不足しているため、更新をインストールできません」
というエラーメッセージが表示されたことはありませんか?
このエラーは特に Cドライブの容量が少ないノートPCやタブレット で起こりやすく、更新が進まなくなる原因のひとつです。
この記事では、最新のWindows 11(24H2以降)にも対応した形で、原因と解決策を初心者にも分かりやすく解説します。
容量不足エラーの原因とは?
Windows Updateには、更新ファイルを一時的に保存・展開するための 数GB以上の空き容量 が必要です。
エラーが出る主な原因は次の通りです。
- Cドライブの空き容量不足
- 不要な一時ファイルや古い更新データが残っている
- ごみ箱やダウンロードフォルダが整理されていない
- 古いPCでストレージ容量自体が少ない
Windows Updateに必要な容量の目安
更新内容によって必要な容量は変わりますが、特に 機能更新プログラム の場合は次のくらいを目安にしてください。
- 小規模なセキュリティ更新:数GB程度
- 機能更新(例:22H2→23H2、23H2→24H2):10〜20GB以上
近年のノートPCは 128GB SSD など容量が小さいモデルも多いため、日頃からのメンテナンスが重要です。
対処法ステップガイド
1. ストレージセンサーで自動クリーンアップ
Windows 11では「ストレージセンサー」が推奨されています。
設定方法は以下の通りです。
- 設定 → システム → 記憶域 → ストレージセンサー
- 「今すぐ空き容量を増やす」をクリック
- 「一時ファイル」「Windows Updateのクリーンアップ」などを選択して削除
👉 従来の「ディスククリーンアップ」よりも新しい仕組みなので、こちらを優先しましょう。
2. ディスククリーンアップ(従来ツール)
古いPCや慣れている人向けには「ディスククリーンアップ」も有効です。
- スタートで「ディスククリーンアップ」と検索
- Cドライブを選択
- 「システムファイルのクリーンアップ」をクリック
- 「Windows Updateのクリーンアップ」「一時ファイル」「ごみ箱」などを削除
3. 不要なアプリや大容量ファイルを整理
- 設定 → アプリ → アプリと機能 から使わないアプリを削除
- エクスプローラーで「サイズ順」に並び替え、大きな動画・バックアップを外付けHDDやSSDへ移動
👉 特にゲームや動画ファイルは数GB〜数十GBを占有するため、移動するだけで効果大です。
4. OneDriveや外部ストレージを活用
- 写真・ドキュメントを OneDriveやGoogle Drive に移動
- USBメモリや外付けHDD/SSD にバックアップ
👉 これによりCドライブを軽く保ちながら、安全にファイルを管理できます。
5. 更新後の再クリーンアップ
Windows Updateが終わった後も、一時的に古いファイルが残っていることがあります。
再度「ストレージセンサー」や「ディスククリーンアップ」を実行するとさらに容量が確保できます。
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Windows Updateのエラー解決には、外付けストレージや便利なソフトウェアを活用すると安心です。おすすめのアイテムを紹介します。
- 外付けSSD(SanDiskなど):大容量のファイル移動やバックアップに必須
- USBメモリ:更新用の補助ストレージや一時保存に便利
- Microsoft 365 Personal / Microsoft 365 ファミリー:OneDriveクラウド保存で容量不足を根本解決
- Office 2024 永続版:サブスク不要で使える定番オフィス
まとめ表(対処法と効果)
対処法 | 内容 | おすすめ度 |
---|---|---|
ストレージセンサー | 自動で不要ファイル(旧更新データ・一時ファイル・ごみ箱 等)を削除。「設定 → システム → 記憶域」から実行。 | ◎ |
ディスククリーンアップ | 従来ツールで細かく削除項目を選択。「システムファイルのクリーンアップ」で Windows Updateのクリーンアップ などを一括削除。 | ◎ |
アプリやファイルの整理 | 「設定 → アプリ → アプリと機能」で未使用アプリを削除。エクスプローラーでサイズ順に並べ替えて大容量データを外部へ移動。 | ○ |
OneDrive・外付けSSD/HDD活用 | 写真・動画・ドキュメントをクラウド or 外部ストレージへ移動し、Cドライブの空きを確保。 | ○ |
更新後の再クリーンアップ | アップデート完了後に残る一時ファイルや旧更新データを再度削除してさらに容量を回復。 | △ |
上記の対処法を組み合わせて実践することで、Windows Update時の「ディスク容量不足」エラーはほとんど解決できます。特に、ストレージセンサーを有効にしておくと、自動的に不要ファイルを整理してくれるため、初心者でも安心です。更新のたびに慌てることがなくなり、安定した環境を保つことができます。
容量不足を防ぐための習慣
- ごみ箱は定期的に空にする
- 「ダウンロード」フォルダを月1回整理
- 不要アプリをアンインストール
- ストレージセンサーを常時有効にしておく
👉 こうした習慣があると、次回のWindows Updateがスムーズになります。
容量を確保するまで更新を一時停止する方法
空き容量を用意する前に自動更新が始まらないようにするには、一時停止機能を使えます。
- 設定 → Windows Update → 更新の一時停止
- 最大5週間まで停止可能(その間に対策を済ませる)
さらに役立つ裏技的な対処法
一時的に仮想メモリ(ページファイル)のサイズを変更する
ディスク容量が不足してアップデートが進まない場合、ページファイル(仮想メモリ)の設定を一時的に調整することで空き容量を増やせることがあります。
- 「設定」→「システム」→「バージョン情報」→「システムの詳細設定」
- 「パフォーマンス」→「設定」→「詳細設定」タブ
- 「仮想メモリ」で「ページングファイルなし」に設定し再起動
アップデート完了後は、再度自動管理に戻すことを忘れないでください。
外付けUSBメモリを「更新用の補助ストレージ」として使う
Windows Updateは、条件を満たしたUSBメモリや外付けHDD/SSDを補助ストレージとして利用できます。
- 容量16GB以上のUSBメモリを接続
- 更新時に「追加のストレージが必要です」と表示されたら選択
これにより、Cドライブが小さくても大型アップデートを実行できることがあります。
よくある質問(FAQ)
Q:外付けHDDに移動したデータは削除していい?
A:はい。ただし、コピーが確実にできていることを確認してから削除してください。
Q:削除してはいけないファイルは?
A:「一時ファイル」「ごみ箱」「ダウンロード済み更新データ」は基本的に削除OK。
ただし、個人データ(写真・動画・ドキュメント) は消さないよう注意しましょう。
Q:SDカードを挿して容量不足を回避できる?
A:一部の更新では利用可能ですが、信頼性のため外付けSSD/HDDの利用がおすすめです。
まとめ
Windows Updateの「ディスク容量不足」エラーは、
ストレージセンサーの活用・不要ファイル削除・外部ストレージの併用 でほとんど解決できます。
特に容量の小さいノートPCやタブレットでは、普段からのファイル整理が重要です。
空き容量を確保して、快適なWindowsライフを送りましょう!
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