パソコンが苦手でもできる|Windows Updateを手動で当てる完全ガイド【2025年最新版】

— パソコンが苦手でもわかるやさしい手順 —

パソコンが苦手でもわかる「手動でWindows Update」2025年最新版の解説をイメージしたアイキャッチ(ノートPCと更新アイコンのイラスト)

はじめに:なぜ「手動更新」なの?

普段は「設定」から自動で更新できますが、次のような場面では手動で更新すると解決が早いことがあります。

  • Windows Updateが「0%のまま」「ダウンロード中のまま」止まる
  • 特定の更新プログラム(KB)だけ先に入れたい
  • オフラインや社内ネットワークで台数をまとめて更新したい
  • 不具合の修正が公開されたので、なるべく早く適用したい

この記事では、パソコンが苦手な人でも迷わない順番で解説します。


手動更新の前に:安全チェックリスト

作業前に、次の4点だけ確認してください。これで失敗の多くを避けられます。

  1. 電源とバッテリー:ノートPCはACアダプターを接続します。
  2. 空き容量:目安としてCドライブに20GB以上。足りない場合は先に整理してください。
  3. ネットワーク:できれば有線LAN。Wi-Fiは不安定な場合があります。
  4. 常駐の干渉:セキュリティソフトやVPNを一時停止し、終わったら必ず戻します。

自動のトラブルシューティングも最初に実行しておくと効果的です(「設定」>「システム」>「トラブルシューティング」>「その他のトラブルシューティング ツール」>「Windows Update」を実行)。


全体の流れ(今日はここだけ覚えればOK)

  1. 自分の環境を確認(Windowsのバージョン・エディション・OSビルド)
  2. 更新内容を調べる(「既知の不具合」や対象KBを確認)
  3. 更新プログラムを入手(Microsoft Update カタログからダウンロード)
  4. インストールする(.msu/.cab を実行 → 再起動)
  5. 仕上げの確認(更新履歴とOSビルドをチェック)

以下、ひとつずつ丁寧にご案内します。


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1. 自分のWindowsを確認する

  • 画面左下の検索に winver と入力してEnter → バージョン(例:24H2/25H2)とビルド番号をメモします。
  • あるいは「設定」>「システム」>「バージョン情報」でも確認できます。

どの更新を入れるかは、この情報で決まります。Windows 11 25H2/24H2など、ご自身のバージョンに合うパッケージを必ず選びます。


2. 既知の不具合と対象KBを確認する

更新の前に、その月の既知の問題や対象のKB番号を確認します。Microsoftの「リリースヘルス」に、配信状況や既知の不具合が整理されています。たとえば Windows 11 25H2 のページはこちら(ブックマーク推奨です)。

また、毎月の累積更新(LCU)には個別ページがあり、「この更新にSSU(サービシングスタック更新)が同梱されているか」などの注意が書かれています。Windows 11では原則、LCUにSSUが同梱されるため、別々に入れる必要はほとんどありません。

例)2025年9月の累積更新 KB5065426 のページに、
「最新のSSUはLCUに同梱しています」と明記されています。


3. 更新プログラムを入手する(Microsoft Update カタログ)

3-1. 何をダウンロードすればいい?

手動更新の公式な入手先はMicrosoft Update カタログです。検索欄に KB番号(例:KB5065426)を入力し、自分のバージョン・アーキテクチャ(x64 / Arm64)に合うものを選んでダウンロードします。

ポイント

  • 「Windows 11, version 25H2 for x64-based Systems」のようにバージョンとアーキテクチャが一致していることを確認します。
  • 企業PCでは管理者の方針に従ってください(WSUS/Intuneで配布する場合もあります)。

3-2. 代替手段(バージョン更新そのものが目的のとき)

「月例の累積更新」ではなく、25H2へ上げたいなどバージョン更新が目的なら、Windows 11 インストールアシスタントISOも利用できます(公式ページに手順がまとまっています)。


4. インストールする(.msu/.cab の適用)

ダウンロードしたファイルの拡張子が .msu の場合は、ダブルクリックでインストーラーが起動します。案内に従い、完了後に再起動します。
.cab の場合は、PowerShellやコマンドで DISM /Online /Add-Package /PackagePath:更新ファイル.cab のように追加します(上級者向け)。

うまく入らないときのコツ

  • 他の更新の処理待ちがあると進まないことがあります。PCを再起動してやり直すと通るケースが多いです。
  • セキュリティソフトが妨げる場合は一時停止してから適用し、完了後に必ず有効化します。
  • 「互換性ブロック」や「既知の問題」に該当していないか、リリースヘルスを再確認します。

5. 仕上げの確認(更新履歴/OSビルド)

  • 「設定」>「Windows Update」>「更新の履歴」で、入れたKB番号が「成功」になっているか確認します。
  • winverOSビルドが想定どおり上がっているかもチェックします。
  • 最新の更新履歴ページ(Update history)には、その月の注意点も掲載されます。合わせて確認すると安心です。

うまくいかないときの“最後の切り札”

手動更新が失敗する原因の多くは、システムファイルの破損更新コンポーネントの不整合です。次の順で「土台」を整えます。

  1. Windows Update トラブルシューティング(再掲):自動で診断・修復します。
  2. SFC(システムファイルチェッカー)
    • 管理者のコマンドプロンプトで sfc /scannow を実行 → 完了後に再起動。
  3. DISM(Windowsイメージの修復)
    • 管理者のコマンドプロンプトで
      DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth を実行 → 再起動。
  4. Windows Update コンポーネントのリセット(必要時)
    • サービス停止 → SoftwareDistributionCatroot2 のリネーム → サービス起動の手順はMicrosoftの追加リソースにまとまっています。

それでもダメな場合は、インストールアシスタント/ISOによるインプレース修復(データを残したまま再構築)も検討します。手順は公式の「Windows 11 のインストール方法」に案内があります。


よくある質問(FAQ)

Q1. どのKBを入れればいいのか分かりません。
A. その月の「累積更新(LCU)」を選びます。例として2025年9月は KB5065426 でした。ページの「適用対象」を必ず確認し、ご自身の「バージョン(25H2/24H2など)」「アーキテクチャ(x64/Arm64)」に一致するものを選んでください。SSUはLCUに同梱されています。

Q2. 0%から動かないときは、どれくらい待てばいいですか?
A. 小規模更新なら30〜60分は様子を見ます。タスクマネージャーでネットワークやディスクの使用率が動いているかも目安です。全く動きがない・数時間変化がない場合は、本記事の手順へ進んでください。

Q3. 手動適用と自動配信、どちらが安全ですか?
A. 基本は自動配信が推奨です。手動は「詰まったときの解消」「緊急で先行適用したいとき」の選択肢と考えてください。既知の不具合や互換性ブロックはリリースヘルスで事前確認しましょう。

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まとめ:手動更新は“順番”が9割

  1. 自分の環境を確認(バージョン/ビルド)
  2. 既知の不具合とKB番号を確認(リリースヘルスと更新履歴)
  3. Microsoft Update カタログから正しいパッケージを入手(バージョン・x64/Arm64の一致)
  4. インストール → 再起動 → 仕上げの確認
  5. 失敗時は トラブルシューティング → SFC → DISM → コンポーネントリセット の順で土台を整える
  6. バージョン更新そのものはインストールアシスタント/ISOも活用する

この流れで進めれば、「0%のまま進まない」「エラーで適用できない」という場面でも、落ち着いて解決に近づけます。焦らず、一歩ずつ試してみてくださいね。

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