
2025年8月の月例更新(KB5063875、KB5063709など)を適用したあと、
「このPCをリセット」や「Windowsの回復」が失敗して実行できないという深刻な不具合が多数報告されていました。
Microsoftはこの問題に対応するため、緊急の修正パッチ(Out-of-Band更新)を公開しました。
目次
対象となる修正パッチ
- KB5066189 : Windows 11 バージョン23H2 / 22H2
- KB5066188 : Windows 10 バージョン22H2、Enterprise IoT/LTSC 2021
- KB5066187 : Windows 10 Enterprise / IoT Enterprise LTSC 2019
これらを適用することで、「PCのリセット」「回復」操作が正常に完了できるようになります。
適用方法
Windows Update から適用する場合
- 設定 → Windows Update を開く
- 「追加のオプション更新プログラム(Optional updates)」に表示される KB5066189/6188/6187 を選択
- 「ダウンロードしてインストール」をクリック
- 再起動して完了
PR
Microsoft Update カタログから適用する場合
- Microsoft Update カタログ にアクセスし、KB番号で検索して .msu ファイルをダウンロード → 実行
注意点
- この更新は 現時点では、自動で配信されない 任意の更新です。
- 再起動が必要になります。
- 既に不具合でリセットを試みて失敗した場合も、適用後に再度「このPCをリセット」を試すことで正常に動作するはずです。
※ 今回の更新プログラム(KB5066189/KB5066188/KB5066187)は通常の自動更新では配信されません。現時点ではユーザー自身が手動で適用する必要があります。今後の月例更新に統合されれば、自動配信でインストールされる予定です。
今回のWindows更新プログラムの関する追記
① 不具合の具体的な内容
- 8月の更新(KB5063875/KB5063709など)後、「このPCをリセット」や「回復」でエラーが出て失敗するケースが報告されていました。
- 影響範囲は Windows 11 23H2 / 22H2、Windows 10 22H2、LTSC系 で確認済み。
- Microsoftは「更新のロールバック処理が正しく完了しないバグ」が原因と説明している。
② パッチの配信方法
- 今回のパッチは Out-of-Band(緊急臨時更新) として提供 → 月例パッチとは別枠。
- 自動更新ではインストールされないため、ユーザー自身が手動で適用する必要がある。
- 管理者向けには WSUSやMicrosoft Update Catalog での配布も行われている。
③ 適用対象かどうかの確認ポイント
- 「更新履歴」で 8月の更新KB5063875やKB5063709を適用済みか を確認。
- もし不具合が出ていなくても、念のため適用推奨です。
FAQ(よくある質問)
- Q: すでに不具合が起きているが、このパッチを入れれば直る?
→ はい、KB5066189/6188/6187を入れた後に再度「このPCをリセット」を実行すれば正常に進むはずです。 - Q: パッチを入れなくても大丈夫?
→ リセット機能を使う予定がなければ急がなくてもいいですが、万が一に備えて適用をおすすめします。 - Q: 再起動は必要?
→ 必須です。適用後は必ず再起動してください。
今後の注意点
Microsoftは今後の月例更新にこの修正を取り込む予定とのこと。ただし現時点では「任意更新」のため、早めに自分で手動適用しておくのが安心かと思います。
今後もシステム更新で同様のトラブルが起こり得るので、バックアップの習慣化が大事と言えるでしょう。
[スポンサーリンク]
まとめ
- 2025年8月の更新で「リセット・回復ができない」不具合が発生
- Microsoftが緊急修正パッチ KB5066189/6188/6187を公開
- Windows Updateの「オプション更新」または Microsoft Update カタログから適用可能
今回の不具合は、万が一のときに使う大切な“リカバリー機能”に影響する重大な問題でした。リセットできない不具合は、いざという時に大きな不安となります
早めに修正パッチを適用して、安心してWindowsを利用できる環境を整えることをおすすめします。
あなたにおすすめの関連記事
▶︎【2025年8月最新版】KB5063878 が WSUS/SCCM 環境でインストール失敗(エラー 0x80240069)する不具合と対処方法
▶︎Windows Update後にイベントビューアーで「エラーID 57」が記録される原因と対策