
Windows を使っていると、こんな状況ありませんか?
- 「アップデートのために容量不足と言われる」
- 「毎回 Windows Update が数GB食ってくる…」
- 「低容量ノートPCだと更新のたびに止まる」
実はこれ、Windows Update の仕組み上“避けられない仕様”もありますが、
ユーザー側の工夫で容量消費を大幅に抑える方法がいくつか存在します。
この記事では、
✔ 更新データを軽くすることは可能?
✔ できること・できないこと
✔ 容量不足PCで本当に効果がある対処法
をわかりやすくまとめます。
Windows Update の“容量そのもの”は減らせません
まず大前提として、Windows Update のパッケージサイズを小さくすることは不可能です。
更新ファイルは Microsoft が提供しているため、ユーザーが設定で「軽くする」ことはできません。
しかし,
➤ 「PCがダウンロードする容量」や「残り続ける不要データ」を減らすことはできます!
つまり、“更新データ自体は軽くできないが、容量消費は減らせる”ということです。
できる/できない 一覧表(超わかりやすい早見表)
| やりたいこと | できる? | 説明 |
|---|---|---|
| 更新データそのものを軽くしたい | ❌ 不可能 | Microsoft が決めた更新サイズは変更できない |
| 更新データの保存先を外付けSSD/HDDに変えたい | ❌ 不可能 | 仕組み上、変更不可 |
| 容量不足時に外部ストレージを“補助的”に使う | △ 可能 | USBメモリは公式対応。外付けSSD/HDDは非公式 |
| 更新後の不要データ(Windows.old 等)を削除 | ✅ 可能 | 最大40GB以上空く |
| Windows Update のキャッシュ容量を減らす | ✅ 可能 | 配信の最適化OFFで効果大 |
| 細かい差分更新の頻度を減らしたい | ✅ 可能 | 更新一時停止で実質的に軽くなる |
| 大型アップデートを遅らせて容量消費を減らす | ✅ 可能 | 「最新の更新プログラムを入手する」OFF |
| 自分のデータを外付けSSD/HDDに移動して容量確保 | ◎ 最も効果的 | 写真・動画・ゲーム・OneDrive などを移動 |
| アプリを外付けSSDに移動したい | △ 一部のみ可能 | 対応アプリは「移動」で動かせる |
1. 更新データの保存先は変えられない(仕組み)
Windows Update のデータは必ず
📁 C:\Windows\SoftwareDistribution
に保存されます。これは設定変更できません。
2. 容量不足時だけ外部ストレージを使える(USBが安全)
Windows Update が容量不足を検知すると、「USBドライブを接続してください」と表示されることがあります。これは USBメモリを
“一時的な作業スペース(テンポラリ)” として使う機能です。
✔ 展開作業の補助
✔ インストール一時ファイルの置き場
としてのみ使われ、更新データがUSBに保持されるわけではありません。
容量不足や更新トラブルでWindowsが起動しなくなっても、回復ドライブや再インストールに使えます。
▶ 回復ドライブ用のUSBメモリ(16〜32GB)を探す
❌ 外付けSSD/HDDは非公式
動作する例もあるものの、Windows が一時領域として認識しない場合が多いため推奨されません。
3. Windows Update の容量消費を減らす方法(効果高い順)
① 配信の最適化をOFFにする(キャッシュをためない)
Windows は「P2Pダウンロード」で大量のキャッシュを保持することがあります。
【手順】
設定 → Windows Update → 詳細オプション → 配信の最適化 → OFF
✔ 無駄なキャッシュが溜まらなくなる
✔ 今後の更新データ量をわずかに抑えられる
② 「更新のクリーンアップ」で不要ファイルを削除
特に削除すべき項目
- Windows Update のクリーンアップ
- 一時Windowsインストールファイル
- 配信の最適化ファイル
- Windows.old(大型アップデート後)
これで 5GB〜40GB 空くことも。
③ 更新を一時停止して細かい差分更新を避ける
更新が小刻みにくると、その分容量消費も多くなります。
→ まとめて更新させたほうが結果的に軽くなります。
【手順】
設定 → Windows Update → 更新の一時停止(1〜5週間)
④ 大型アップデートの自動適用をOFF
大型アップデート(24H2 → 25H2)は数GB消費。
【手順】
設定 → Windows Update → 詳細オプション
「最新の更新プログラムを入手する」をOFF
→ 大型アップデートを遅らせるだけで容量を節約できます。
⑤ ストレージセンスで自動で不要ファイルを整理
設定 → システム → 記憶域
ストレージセンスをONにすると
✔ キャッシュ
✔ 一時ファイル
✔ 古い更新バックアップ
を自動で削除できます。
4. 根本的な解決は「自分のデータを外付けに移動」
結局はこれが 最も即効性のある対策 です。
特に移動すると効果的なもの
✔ 写真・動画
✔ ダウンロードフォルダ
✔ OneDrive(保存場所の変更が可能)
✔ ゲーム・アプリ(移動対応のもの)
OneDrive を外付けSSDに移すだけで数十GB〜数百GB 空くケースもあります。
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外付けSSDにスクショや資料を逃がして容量を確保するのがおすすめです。
5. 外付けSSDに「仮想ディスク(VHDX)」を作る上級テク
外付けSSD上に VHDX を作り、自動マウントさせることで内蔵ドライブと同じように扱えます。
✔ アプリも安定
✔ データ移動しやすい
✔ 容量不足PCでも運用しやすい
まとめ:できないものはできないが、“容量消費を減らす工夫”はできる
Windows Update の更新サイズ自体は軽くできませんが、PCの容量を圧迫しないようにする方法は複数あります。
特に大事なのは次の3つです。
- 更新キャッシュをためない(配信の最適化OFF)
- 不要な更新データを定期的に削除する(Windows.old等)
- 自分のデータを外付けSSD/HDDへ移動して容量確保する
この3つをやるだけで、低容量PCでも Windows Update が安定します。
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