「作業中にSNSや趣味のウィンドウを開きたくなる…」
「業務とプライベート、同じ画面で切り替えるのが面倒」
そんな悩みをスッキリ解決するのが、Windows標準の仮想デスクトップ機能(Virtual Desktop)です。
これを使えば、ひとつのPCでも「仕事用」と「趣味用」など複数のデスクトップ環境を切り替えて使えるようになります。
仮想デスクトップとは?
仮想デスクトップとは、物理的には1台のパソコンを、複数の作業スペースに分けて使える機能のことです。
たとえば…
- デスクトップ1:仕事用(Excel・メール・Teamsなど)
- デスクトップ2:趣味用(YouTube・写真編集・ゲームなど)
同時に複数のアプリを開いていても、それぞれのデスクトップに整理して表示できるので、画面がごちゃつかず集中できます。
仮想デスクトップはどちらにも標準搭載!
Windows 10でもWindows 11でも仮想デスクトップ機能は利用できます。
ただし、細かな機能差や見た目の違いがあるので、以下にまとめます。
項目 | Windows 10 | Windows 11 |
---|---|---|
仮想デスクトップの作成 | ○(可能) | ○(可能) |
デスクトップの切り替え | ○(ショートカットやタスクビュー) | ○(同様) |
デスクトップの名前変更 | ❌(できない) | ✅(可能)※右クリックでリネーム |
デスクトップごとの背景変更 | ❌(共通背景のみ) | ✅(デスクトップごとに別の壁紙が設定可能) |
UIの見た目(タスクビュー) | やや簡素 | より直感的&視覚的に整理しやすい |
- Windows 10でも基本機能はすべて使えます。作成・切り替え・削除は問題なし。
- Windows 11の方がカスタマイズ性が高く、使い分けやすいです(名前・壁紙の個別設定など)。
- 両OSとも、ショートカット操作(Win + Ctrl + D など)は共通です。
【操作編】仮想デスクトップの基本的な使い方(Windows 10・11共通)

■ 新しい仮想デスクトップを作る
方法 | 操作内容 |
---|---|
ショートカットキー | Windowsキー + Ctrl + D を押すだけで新しいデスクトップを追加 |
マウス操作 | タスクバーの「タスクビュー」アイコン(または Windowsキー + Tab )をクリック → 右下の「+ 新しいデスクトップ」をクリック |
仮想デスクトップは、何枚でも追加することができるので、用途別にいくつか作っておくと非常に便利です。
たとえば「1つは業務用」「もう1つはリラックスタイム用」など、目的に応じて切り替えることで、頭の切り替えまでスムーズになります。
作成した仮想デスクトップは、再起動しても維持されるため、日常的なタスク管理にも使えるのが魅力です。
まずは2つ作ってみて、どんな使い分けがしっくりくるかを試してみましょう。
■ デスクトップを切り替える
仮想デスクトップをいくつか作ったら、次は「切り替える操作」を覚えましょう。
作業ごとにスムーズに移動できるようになると、まるで“マルチPC環境”のように快適になります。
以下の方法を覚えておけば、ストレスなくデスクトップ間を行き来できます。
方法 | 操作内容 |
---|---|
ショートカット | Windowsキー + Ctrl + → または ← で左右の仮想デスクトップに移動 |
マウス | タスクバーの「タスクビュー」から、切り替えたいデスクトップをクリック |
ショートカットを使えば、キーボードだけで一瞬で切り替えができるのでとても快適です。
マウス操作が苦手な方でも、直感的に扱えるようになるので、ぜひ実際に試してみてください。
複数デスクトップを活用すれば、画面の整理整頓と集中力アップに大きく貢献してくれます。
■ デスクトップを削除する
タスクビューから、不要になったデスクトップの「×」をクリックするだけ。
アプリは閉じず、自動的に前のデスクトップに移動されるので安心です。
【応用編】作業効率がグンと上がる!使い分けアイデア集
仮想デスクトップは、シンプルに分けるだけでも集中力アップ&時間管理に効果抜群。
以下のような使い方がおすすめです。
デスクトップ名 | 用途例 |
---|---|
デスクトップ1:仕事 | 会社メール、資料作成、Web会議 |
デスクトップ2:学習 | オンライン講座、Notion、Wordなど |
デスクトップ3:趣味 | YouTube、Spotify、画像編集ソフト |
デスクトップ4:雑務 | チャット、個人メール、調べもの など |
コツ:仮想デスクトップごとに背景を変えると「今どこで何をしているか」が感覚で分かるようになります(※Windows 11限定)。
こんなときにも便利!仮想デスクトップの実践アイデア
「作業スペースを分ける」だけではもったいない!
仮想デスクトップは、使い方をちょっと工夫するだけで、驚くほど生活に馴染みます。
1. 子どもとパソコンを共有している家庭で使い分ける
家族で1台のPCを使っている場合でも、
• デスクトップ1:保護者用(家計管理・仕事)
• デスクトップ2:子ども用(学習アプリ・YouTube)
と使い分けることで、お互いの作業を邪魔せずに済みます。ログアウトせずに環境を分けられるのがポイントです。

2. 本番とテストの画面を同時に操作する業務に最適
たとえばブログやECサイトの運営、資料づくりなどでは、
• 本番環境:1つのデスクトップで実際の出力確認
• 作業環境:別のデスクトップで編集や検証
というように、切り替えながら作業することで誤操作を防げるという効果も。
3. 「今は集中したい!」という時の強制スイッチに
趣味やSNSが目に入るとつい気が散ってしまう方も多いですよね。
仮想デスクトップを「集中モード用」に設定し、必要最低限のウィンドウだけを配置しておけば、環境そのものが集中を促してくれます。
💡 逆に「休憩専用デスクトップ」を作っておくと、リフレッシュしやすくなります!
【おまけ】こんな工夫で使いやすさアップ!
• デスクトップごとに背景を変える(Windows 11限定)
→ 今どの環境にいるかがひと目で分かる!
• ショートカットキーを付箋に貼ってディスプレイに貼っておく
→ 慣れるまでは視覚サポートでストレス減!
• 日付ごとに作業用デスクトップを切り替える
→ 1日ごとにスッキリした状態で作業開始!
一度使えば戻れない「もう一つの机」
仮想デスクトップは、単なるPC機能ではなく、暮らし方を最適化するためのツールともいえます。
最初は慣れなくて戸惑うかもしれませんが、使うごとに「なんで今まで使ってなかったんだろう…」と思うはずです!ぜひ、今日から“もう一つの机”を作ってみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. アプリを別のデスクトップに移動できますか?
A. はい。タスクビュー画面でアプリをドラッグして、別の仮想デスクトップに移動できます。
Q. 仮想デスクトップに名前は付けられますか?
A. Windows 11では可能です。タスクビューでデスクトップ名をクリック→名前を変更。Windows 10は名称変更不可です。
Q. デスクトップをたくさん作っても重くなりませんか?
A. 仮想デスクトップはメモリを共有しているため、開いているアプリ数が多すぎると動作が重くなる可能性があります。不要なアプリは適宜閉じましょう。
仮想デスクトップは、使い始めるまでは「難しそう」「必要あるのかな」と思われがちですが、
一度使ってみると、「もっと早く知りたかった!」と感じる方が本当に多い便利機能です。
特に、仕事と趣味の切り替えや、複数作業をこなすシーンでは、「頭の切り替え」までスムーズになるというメリットもあります。
アプリを閉じたり最小化する必要がなくなるので、作業効率がぐんとアップしますよ。
まずは「2つのデスクトップを使い分けてみる」ことから始めてみてください。
パソコンの使い方が、ちょっと変わって見えてくるはずです。
まとめ:仮想デスクトップで集中力も生活も“切り替え”上手に!
仮想デスクトップは、「パソコンの中に部屋を複数持てる」ような感覚です。
- 仕事とプライベートを切り分けたい
- 画面が散らかるのが苦手
- 作業に集中したい
という方には、一度使えば手放せない便利機能になること間違いなし!
今日からぜひ、あなたのPCにも“もう一つの作業空間”を作ってみてください。
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