【Windows 10 ESU】KB5068781の詳細解説:対象バージョン確認からインストール手順・エラー対処まで

KB5068781のセキュリティ更新を解説するアイキャッチ画像。上部に『KB5068781 セキュリティ更新』という文字、下部には『Windows 10 ESU』と表示されたノートPCと、セキュリティ強化をイメージした黄色い盾と錠前アイコンが並んでいる。
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KB5068781とは?

KB5068781 は、Windows 10 向けの「2025年11月のセキュリティ更新プログラム(ESU初回パッチ)」です。
Windows 10 のサポートが 2025年10月14日で終了したあと、ESU(拡張セキュリティ更新プログラム)に登録したPCだけ に配信される最初の累積更新プログラムになります。

  • 配信日:2025年11月11日(日本時間 12日未明)
  • OSビルド
  • 主な役割
    • Windows 10 の脆弱性をまとめて修正
    • 10月の更新(KB5066791)までの修正内容もすべて含む累積アップデートです。

つまり、「ESUに加入しているWindows 10を、11月版の最新状態にするためのアップデート」ということです。


1. 自分のPCが KB5068781 の対象か確認する

まずは、自分のPCにこの更新が関係あるかどうか をチェックします。
PCが苦手な方でも、順番通りに進めれば大丈夫です。

1-1. Windows 10 のバージョンを確認する手順

  1. 画面左下の [スタート]ボタン をクリック
  2. [設定](歯車アイコン) をクリック
  3. [システム] をクリック
  4. 左メニューから [バージョン情報] を選ぶ
  5. 画面の下の方にある
    • エディション
    • バージョン
    • OS ビルド」を確認

KB5068781 の対象になるのは、次のPCです。

  • Windows 10 Enterprise LTSC 2021(21H2)
  • Windows 10 バージョン 22H2
  • かつ、ESU(拡張セキュリティ更新)に登録済みのPC

「Home」「Pro」で、ESU未登録のままの場合は、
Windows Updateを開いても KB5068781 は表示されません。

1-2. ESUに登録できているか、ざっくり確認するポイント

ESUの登録ウィザードを使って登録したPCであれば、

  • 10月以降も「セキュリティ更新プログラム」が届いている
  • Windows Update で「Windows 10 の更新サービスは終了しました」だけではなく、ESU関連の更新(KB5071959 など) が表示されているといった状態になっているはずです。

※「ESUの登録がちゃんとできているか不安…」という場合は、先に ESU 登録手順の記事(別記事)を確認しておくと安心です。👉まだ使えるWindows 10|拡張セキュリティ更新(ESU)の無料登録ガイド


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2. KB5068781 で何が変わる?主な内容

① セキュリティの脆弱性修正

KB5068781 では、主に次のような脆弱性がまとめて修正されています。

  • GDI+ のリモートコード実行の脆弱性
  • DirectX グラフィックス カーネルのサービス拒否の脆弱性
  • Broadcast DVR ユーザーサービスの権限昇格の脆弱性
  • そのほか、Windowsコンポーネント全般のセキュリティ更新(ゼロデイを含む月例パッチの一部)

技術的な内容は難しく見えますが、ユーザー側の理解としては、

「インターネットに接続して使い続けるなら、セキュリティ的に 必ず入れておいた方が良い更新

というイメージでOKです。

② 10月までの修正内容も「全部入り」の累積アップデート

KB5068781 は、過去の更新も含めた「累積」アップデート です。

  • 2025年10月の更新 KB5066791 の内容
  • それ以前の 2025年のセキュリティ更新内容

もすべて含まれているため、久しぶりに電源を入れたPCでも、KB5068781 を入れれば一気に追いつけるのが特徴です。

2-3. 「サポート終了メッセージ」の誤表示を修正

一部の環境では、ESUに登録しているのに
「お使いのバージョンの Windows は、サービス終了を迎えました」 というメッセージが誤って表示される不具合が報告されていました。

KB5068781 では、こうした 誤った終了メッセージの修正 も含まれています。


3. KB5068781 をインストールする方法

ここからは、PCが苦手な方でも迷わないように、画面の場所つきで手順を説明します。

① もっとも簡単な方法:Windows Update に任せる

通常は、Windows Update におまかせするのが一番安全 です。

  1. 画面左下の [スタート]ボタン をクリック
  2. [設定]>[更新とセキュリティ]>[Windows Update] を開く
  3. 上部にある [更新プログラムのチェック] をクリック
  4. 数十秒~数分待つ
  5. 一覧の中に
    • 「2025-11 累積更新プログラム(KB5068781)」
    • または類似の説明文
    が表示されていれば対象です窓の杜
  6. [今すぐインストール] をクリック
  7. ダウンロード → インストール → 再起動 を待つ

再起動後に、先ほど確認した 「OS ビルド」

  • 21H2:19044.6575
  • 22H2:19045.6575

になっていれば、KB5068781 の適用完了です。

② 更新が出てこない場合(ESU未登録の可能性)

更新のチェックをしても KB5068781 が表示されない 場合は、次の可能性があります。

  • ESUにまだ登録できていない
  • エディションが ESU 対象外(Home / Pro など)
  • 企業環境で、WSUS や Intune からの配信待ちになっている

この場合は、あわてて手動でファイルを入れるよりも、

  • まず ESU 登録状況の確認
  • 会社PCなら 管理者さんに確認

を行う方が安全です。

③ カタログから直接ダウンロードする方法(上級者向け)

どうしても Windows Update 経由でうまくいかない場合や、
オフライン環境で更新したい場合 は、Microsoft Update カタログから「.msu」ファイルをダウンロードして適用することもできます。

  1. 別のPCなどでブラウザを開き、
    Microsoft Update Catalog KB5068781」で検索
  2. 「Microsoft Update Catalog」 のサイトを開く
  3. 自分の環境に合ったものを選ぶ
    • Windows 10 Version 22H2(x64)
    • Windows 10 Enterprise LTSC 2021(x64) など
  4. [Download] をクリックしてファイル(.msu)を保存
  5. 対象のPCにコピーして、ファイルをダブルクリック
  6. 画面の案内に従ってインストール → 再起動

⚠ PCが苦手な方は、基本的には Windows Update の画面からの更新だけにしておく のがおすすめです。手動インストールは「どうしても必要なときだけ」にしましょう。


4. アップデート前にやっておきたい「安全チェック」

Windows Update が原因でトラブルになるケースは、Windows 10 でも少なくありません。
大きな問題を防ぐために、アップデート前に次の3つだけは確認しておきましょう。

①大事なデータのバックアップ

  • 「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」など、
    よく使うフォルダーを外付けHDDやUSBメモリにコピーしておく
  • OneDriveやGoogleドライブなどのクラウドに保存しておくのも◎

②空き容量をチェック

  1. [エクスプローラー] を開く
  2. 左側の [PC] をクリック
  3. 「Windows(C:)」のバーが 赤くなっていないか を確認

赤くなっている場合は、

  • 使っていないアプリのアンインストール
  • 一時ファイルの削除([設定]>[システム]>[記憶域])

などで少なくとも 10~20GB ほど空きを確保しておくと安心です。

③ 外付け機器を必要最低限にする

  • 外付けHDD
  • USBメモリ
  • プリンター
  • 以前使っていた古い周辺機器

これらは、アップデート前にいったん外しておくと、インストール中に固まるリスクを減らす ことができます。

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5. KB5068781 でトラブルが起きたときの対処

ここでは、よくあるパターン別 に対処方法をまとめます。

① 「インストールエラー」が出て進まない

Windows Updateの画面で

  • エラーコード(0x8007… など)が表示される
  • 「再試行」しても何度も失敗する

こういった場合は、次の順番で試してみてください。

  1. PCを完全に再起動する
    • [スタート]>[電源]>[再起動]を選ぶ
  2. セキュリティソフトがあれば、一時的に「保護の一時停止」などにする
  3. 再度 [更新プログラムのチェック] を実行
  4. それでも失敗する場合は、
    • Windows Update トラブルシューティングツールの実行
    • それでもダメなら、時間を空けて再試行 or カタログからの手動適用を検討してください。

②更新後に「調子が悪くなった」と感じた場合

  • 起動が極端に遅くなった
  • 特定のアプリだけ動かなくなった
  • どうしても元に戻したい

といった場合は、KB5068781 をアンインストールして様子を見る という選択肢もあります。

アップデートをアンインストールする手順

  1. [設定]>[更新とセキュリティ]>[Windows Update] を開く
  2. [更新の履歴を表示する] をクリック
  3. 下部の [更新プログラムをアンインストールする] をクリック
  4. 一覧の中から
    「累積更新プログラム(KB5068781)」 を探す
  5. 選択して、[アンインストール] をクリック
  6. 画面の案内に従って再起動

ただし、アンインストールすると 11月分のセキュリティ修正も一緒に消えてしまう ため、本当に困ったときだけの最終手段として考えてください。


6. どんな人が KB5068781 を「急いで」入れるべき?

KB5068781 を特に優先した方がよいのは、次のようなケースです。

  • Windows 10 を まだしばらく使い続ける予定 の人
  • Webブラウザーやメール、Office などで インターネットに常時接続しているPC
  • 業務用途や、家族共有PCなど 他の人のデータも一緒に入っているPC

逆に、すでにインターネットから完全に切り離して、オフライン専用で使っている古いPCであれば、今すぐ適用する必要性はやや下がりますが、ESU料金を支払っている以上、できるだけ早めに適用しておく方が無難 です。


まとめ:Windows 10 を安全に延命するなら、KB5068781は「通過点」になる

  • KB5068781 は、Windows 10 ESU向け初回の累積セキュリティ更新
  • 10月までの修正もすべて含んだ「全部入り」のパッチ
  • ESUに登録した Windows 10 を、今後も 安全に延命して使うための第一歩 の更新です

Windows 10 をまだ手放せない人にとって、2025年11月のこのアップデートは、単なる1つのパッチではなく、

【サポート終了後もWindows 10を守り続けるための、最初のテストケース】

とも言えます。

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