Windows 11 バージョン 24H2 (2024 Update) 適用後に、音が出ない・Bluetoothが繋がらないといった不具合が多数報告されています。

記事では、最新の症状と原因、そして自分でできる解決策を詳しく紹介します。
Windows 11 24H2 のオーディオ・Bluetooth 不具合の概要
オーディオ・Bluetooth 不具合には次のような報告が上がっています。
(1) オーディオの不具合
• 音が出ない
• 音が途切れる、ノイズが入る
• スピーカーやヘッドホンが認識されない
• 一部のアプリだけ音が出ない
(2) Bluetooth の不具合
• Bluetooth デバイス(イヤホン、スピーカー、マウス、キーボード)が接続できない
• Bluetooth デバイスが認識されない
• 接続はできるが音が出ない、または音質が悪い
• ペアリングはできても動作しない
この状態が続くのは、困りものなので、自分でできる対処法を説明します。
Windows 11 24H2 でオーディオが出ない場合の対処法
方法①:オーディオのトラブルシューティングツールを実行
1. [設定] → [システム] → [トラブルシューティング] → [その他のトラブルシューティング] を開く。

2. [オーディオ] の [実行] をクリック。

3. 指示に従って修正を適用する。
方法②:オーディオドライバーを更新または再インストール
1. [スタート] → [デバイス マネージャー] を開く。
2. [サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー] を展開する。

3. 使用しているオーディオデバイス(例:Realtek High Definition Audio)を右クリックし、[ドライバーの更新] を選択。
4. [ドライバーを自動的に検索] を選択し、最新のドライバーを適用。
5. それでも解決しない場合は、[デバイスのアンインストール] を選択し、PCを再起動する。
方法③:サウンド設定を確認
1. [設定] → [システム] → [サウンド] を開く。

2. [出力デバイス] の項目で、正しいスピーカーまたはヘッドホンを選択。
3. [テスト] ボタンを押して音が出るか確認。
方法④:オーディオサービスを再起動
1. [スタート] を右クリックし、[ファイル名を指定して実行] を選択。
2. 「services.msc」と入力して Enter。
3. [Windows Audio] を探して右クリックし、[再起動] を選択。
Windows 11 24H2 で Bluetooth が接続できない場合の対処法
方法①:Bluetooth のトラブルシューティングツールを実行
1. [設定] → [システム] → [トラブルシューティング] → [その他のトラブルシューティング] を開く。
2. [Bluetooth] の [実行] をクリックし、指示に従う。
方法②:Bluetooth をオフ・オンしてみる
1. [設定] → [Bluetooth とデバイス] を開く。
2. Bluetooth をオフにし、数秒待ってから再びオンにする。
方法③:Bluetooth デバイスを削除して再ペアリング
1. [設定] → [Bluetooth とデバイス] を開く。
2. 問題のある Bluetooth デバイスをクリックし、[削除] を選択。
3. PC を再起動 し、もう一度ペアリングを試す。
方法④:Bluetooth ドライバーを更新
1. [スタート] → [デバイス マネージャー] を開く。
2. [Bluetooth] を展開し、使用している Bluetooth アダプター(例:Intel Wireless Bluetooth)を右クリック。
3. [ドライバーの更新] を選択し、[ドライバーを自動的に検索] を選択。
方法⑤:Bluetooth サービスを再起動
1. [スタート] を右クリックし、[ファイル名を指定して実行] を開く。
2. 「services.msc」と入力して Enter。
3. [Bluetooth Support Service] を探し、右クリックして [再起動] を選択。
それでも直らない場合の最終手段
⚠️データが消える可能性もあるためバックアップは必須です。
方法①:システムの復元
1. [設定] → [システム] → [回復] を開く。
2. [PCを以前の状態に戻す] から復元ポイントを選択して実行。
方法②:Windows 11 24H2 を一時的にアンインストール
Windows Update で発生した不具合であれば、更新プログラムを削除することで解決できる場合があります。
1. [設定] → [Windows Update] → [更新履歴] を開く。
2. [更新プログラムのアンインストール] を選択。
3. [Windows 11 24H2 の更新プログラム] を探し、[アンインストール] を実行。
方法③:Windows をクリーンインストール
最終手段として、Windows 11 をクリーンインストールする方法があります。
バックアップを取り、[設定] → [システム] → [回復] から PC をリセット してください。
Windows 11 24H2で音が出ない/Bluetoothが繋がらないときのまとめ
Windows 11 24H2 のオーディオ・Bluetooth 不具合は、ドライバーの不具合や Windows Update による影響が主な原因 です。
以下の手順で解決できる可能性が高いので、順番に試してみてください。
1. トラブルシューティングツールを実行
2. ドライバーを更新・再インストール
3. 設定を見直す
4. 関連する Windows サービスを再起動
5. 最終手段として Windows Update をアンインストールまたはシステム復元
それでも解決しない場合は、Microsoft の公式サポート に相談するのも一つの手です。
>Microsoftサポート・https://support.microsoft.com/ja-jp
Windows 11 24H2 のアップデートはまだ不具合が多いため、安定版を待つのも賢明な選択肢でしょう。
アップデートや設定を手動で変更する前に、データのバックアップをしておきましょう。
Windows 11 24H2 の状況と補足
公開からしばらく時間が経過した Windows 11 24H2 (2024 Update) ですが、依然として一部の環境でオーディオや Bluetooth に関する不具合が報告されています。特に、特定のハードウェア構成やドライバーとの相性問題が原因となるケースが見受けられます。
ご紹介した基本的なトラブルシューティングで改善しない場合、以下の点についても確認することをおすすめします。
追加の確認事項
- 製造元のサポートページを確認する: お使いの PC やオーディオ機器、Bluetooth デバイスの製造元が、Windows 11 24H2 に関する既知の問題や、最新のドライバー、ファームウェアを提供している場合があります。各社のサポートページを一度確認してみましょう。
- BIOS/UEFI のアップデート: マザーボードの BIOS/UEFI が古い場合、新しい OS との互換性に問題が生じることがあります。製造元の指示に従い、最新の BIOS/UEFI にアップデートしてみるのも有効な手段です。ただし、アップデート作業は慎重に行う必要があります。
- 周辺機器との相性: 特定の USB ハブやドッキングステーションを経由してオーディオデバイスや Bluetooth アダプターを接続している場合、それらが原因で不具合が発生することがあります。直接 PC に接続して動作を確認してみてください。
- イベント ビューアーの確認: システムのイベントログには、エラーや警告などの情報が記録されています。オーディオや Bluetooth に関連するエラーメッセージがないか確認し、問題解決の糸口を探るのも有効です。イベントビューアーは、スタートメニューを右クリックして「イベント ビューアー」を選択すると起動できます。
- コミュニティフォーラムの活用: Microsoft の公式コミュニティや、他のユーザーが情報を交換するフォーラムなどで、同様の問題に遭遇している人がいないか探してみるのも良いでしょう。解決策が見つかるかもしれません。
もしこれらの追加の確認を行っても改善が見られない場合は、お使いの環境固有の問題である可能性も考えられます。その際は、詳細なシステム構成や発生している具体的な状況を Microsoft のサポートに伝えることで、より専門的なサポートを受けられるでしょう。
【2025年8月補足】新たに報告されている不具合と追加対処法
2025年8月時点でも、Windows 11 バージョン 24H2 に関連するオーディオ・Bluetoothの不具合は継続中であり、新たな報告も寄せられています。以下は、最近特に多く見られるトラブルと、確認しておきたいポイントです。
▶ 特定アプリ(Zoom・Teams・Discordなど)だけ音が出ない
Windows自体では正常に音が出るのに、ZoomやDiscordなど通話系アプリでのみマイクやスピーカーが機能しないというケースがあります。これは多くの場合、プライバシー設定またはアプリ側のオーディオ設定が原因です。
【対処法】
- [設定] → [プライバシーとセキュリティ] → [マイク] を開き、該当アプリにマイクの使用を許可
- アプリ内でも、正しいマイクやスピーカーが選ばれているか確認する
▶ USB DAC(外付けアンプ)を使っていると音が出ない
USB接続のオーディオデバイス(DAC)を利用している場合、アップデート後に出力が「スピーカー」に戻ってしまうトラブルがあります。
【対処法】
- [設定] → [サウンド] → [出力] にて、使用中のUSB DACを手動で再選択
- 「既定の出力」に設定し直すことで、音が出るようになる場合があります
▶ Bluetoothサービスの依存関係が停止しているケース
Bluetooth Support Service が動作していない場合、デバイスの再接続ができなくなることがあります。内部的に依存関係のあるサービスが停止していると、Bluetoothも正常に動作しません。
【対処法】
- [スタート] → 「services.msc」と入力して実行
- 以下のサービスが「実行中」か確認し、止まっている場合は開始する。
- Device Association Service
- RPC Endpoint Mapper
- Windows Connection Manager
▶ CopilotやEdgeのバックグラウンド動作が干渉することも
一部環境では、CopilotやMicrosoft Edgeがバックグラウンドでデバイスを制御しており、オーディオ機能に予期せぬ干渉を与えていることがあります。
【対処法(一時的)】
- Edgeのバックグラウンド実行を無効化
→ [設定] → [システム] → [アプリのバックグラウンド実行] - Copilotを非表示にする
→ タスクバーを右クリック → [Copilotを表示] のチェックを外す
上記のように、ドライバー更新やトラブルシューティングに加えて、環境固有の設定や依存サービスの確認も重要です。どうしても改善しない場合は、該当の更新プログラムのアンインストールやクリーンインストールを検討しましょう。
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設定で解決しない場合は、相性切り分けのため一時的に外部デバイスを使うと原因が明確になります。
- 代替Bluetooth経路の確保:USB Bluetoothアダプター
- 音声入出力の独立化:ヘッドセット
- ドライバー退避/回復用USBメモリ
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