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Microsoftが報告したAI攻撃とは?Windows 11ユーザーが確認したい5つのこと

Windows 11のパソコンをAIによるサイバー攻撃から守るイメージ。盾と鍵のアイコン、セキュリティ対策、クラウドへの不正アクセスを表したイラスト

「AIを使ったサイバー攻撃が広がっているらしい」

「Microsoftが報告していると聞いたけれど、自分のパソコンは大丈夫?」

そんなニュースを見て、不安になった方もいるのではないでしょうか。

2026年10月21日、Microsoftは、攻撃グループ「Storm-0940」がAIを利用した侵入テスト用フレームワーク「ARTEX」を使い、世界各地の企業や組織を標的にしていたと発表しました。

ただし、今回の報告は、Windows 11を使っている人のパソコンが一斉に危険になったという意味ではありません。

主に問題となったのは、企業のクラウドサービスや、すでにアクセスを許可されているアプリを悪用した攻撃です。

では、一般のWindowsユーザーは何をすればよいのでしょうか。

この記事では、Windows 11で確認しておきたい5つの安全対策を、実際の操作手順とともに紹介します。

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AIによるサイバー攻撃で、自分のパソコンも危険になる?

今回Microsoftが報告したのは、「Storm-0940」と呼ばれる攻撃グループによる活動です。

攻撃者は「ARTEX」というAIを利用したツールを使い、企業のシステムを調査したり、不正なログインを試みたりする作業を高速化していました。

Microsoftによると、一部の攻撃では、標的を狙い始めてから3時間以内に、企業のクラウド環境で高い権限を取得した事例も確認されています。

また、企業向けのクラウドバックアップサービス「ConnectWise Cloud Backup」に関連する攻撃では、第三者のアプリに与えられていたアクセス権限が悪用されました。

攻撃者は、アプリの認証情報を使って企業のMicrosoft 365環境にアクセスしており、利用者本人がログイン操作をしなくても攻撃が進む場合がありました。

ただし、対象サービスを利用していた企業が、すべて情報漏洩の被害を受けたという意味ではありません。

Windows 11で今すぐ確認したい5つの安全対策

ここからは、Windows 11のパソコンで実際に確認できる項目を紹介します。なお、ここで紹介するのは、今回の攻撃を受けたかどうかを判定する検査ではなく、Windowsや個人用Microsoftアカウントで確認できる基本的な安全対策です。

すべて無料で確認でき、特別なセキュリティソフトを購入する必要もありません。

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① Windows Updateで更新プログラムを確認する

まずは、Windows 11が最新のセキュリティ更新を受け取れているか確認しましょう。

操作手順

  1. 画面下の「スタート」ボタンをクリックします。
  2. 歯車マークの「設定」を開きます。
  3. 左側のメニューから「Windows Update」を選択します。
  4. 「更新プログラムのチェック」をクリックします。
  5. 利用可能なセキュリティ更新があれば、内容を確認してインストールします。
  6. 再起動を求められた場合は、作業中のファイルを保存してから再起動します。

「最新の状態です」と表示されていれば、現時点でWindows Updateから提供されている更新プログラムについて、ひとまず確認できています。

なお、Windows Updateを実行しても、今回のようなクラウドアプリの不正利用を直接防げるとは限りません。

Windows本体の安全性を保つための基本対策として実施してください。

また、更新後に不具合が発生している場合は、Microsoftの既知の問題も確認しましょう。

② Microsoft Defenderでウイルススキャンを実行する

Windows 11には、標準で「Microsoft Defender ウイルス対策」というセキュリティ機能が搭載されています。

別のウイルス対策ソフトを使用していない場合は、通常、この機能がパソコンを保護します。

操作手順

  1. 「スタート」をクリックします。
  2. 検索欄に「Windows セキュリティ」と入力します。
  3. 検索結果の「Windows セキュリティ」を開きます。
  4. 「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。
  5. 「クイック スキャン」を選択します。
  6. スキャンが終了するまで待ちます。

何も検出されなければ、今回のスキャンでは脅威が見つからなかったことになります。

ただし、スキャンで異常が見つからなくても、Microsoftアカウントや企業のクラウドサービスが不正利用されていないと断定することはできません。

これは、パソコン内部のウイルス感染と、クラウド上の不正アクセスが別の問題だからです。

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保護の履歴も確認する

さらに、Windows セキュリティの「保護の履歴」を開いてみましょう。

ここには、Microsoft Defenderが検出・隔離した脅威や、注意が必要な項目が表示されます。

赤色や黄色の警告があれば、内容を確認してください。

なお、保護の履歴に表示されるイベントは、通常2週間で一覧から消えます。

③ Microsoftアカウントのサインイン履歴を確認する

今回の攻撃では、ログインやクラウドアプリの認証情報が重要な役割を果たしました。

そのため、Microsoftアカウントに不審なアクセスがないか確認することも役立ちます。

操作手順

  1. Microsoft公式のアカウントページにアクセスします。
  2. 自分のMicrosoftアカウントでサインインします。
  3. 「セキュリティ」を開きます。
  4. 「サインイン アクティビティ」または「最近のアクティビティ」を選択します。
  5. 身に覚えのないサインインがないか確認します。

確認ページはこちらです。👉https://account.live.com/Activity

このページでは、過去30日間の主なサインイン履歴などを確認できます。

海外からのアクセスが表示されても、それだけで不正アクセスと決まるわけではありません。

VPNや通信環境などの影響で、実際とは異なる場所が表示されることもあります。

特に注意したいのは、身に覚えのない「正常にサインインしました」という記録や、アカウント情報の変更です。

不審なアクセスが確認された場合は、Microsoftの案内に従ってアカウントを保護し、必要に応じてパスワードを変更してください。

なお、この履歴は主に個人用Microsoftアカウントのものです。会社や学校のMicrosoft 365アカウントでは、確認方法が異なります。

④ 2段階認証を設定する

2段階認証とは、パスワードだけでなく、スマートフォンなどを使って本人確認する仕組みです。

仮にパスワードが第三者に知られても、不正ログインされる危険を減らせます。

操作手順

  1. Microsoftアカウントの「セキュリティ」を開きます。
  2. 「セキュリティの詳細オプション」を選択します。
  3. 「2段階認証」の項目を確認します。
  4. 無効になっている場合は、画面の案内に従って設定します。
  5. 利用する認証方法や回復手段を確認します。

すでに有効になっている場合は、そのままで構いません。

また、Microsoft Authenticatorやパスキーなど、パスワードに依存しにくい認証方法も利用できます。

ただし、今回のように、企業が許可したクラウドアプリの認証情報そのものが悪用される攻撃では、2段階認証だけですべてを防げるわけではありません。

2段階認証は、個人のアカウントを守るための重要な対策の一つとして考えましょう。

⑤ 不審なメールやセキュリティ警告に注意する

大きなサイバー攻撃が報道されると、そのニュースに便乗した偽メールや詐欺にも注意が必要です。

例えば、次のような内容です。

  • 「Microsoftから緊急警告。今すぐログインしてください」
  • 「あなたのパソコンがAI攻撃の対象になっています」
  • 「セキュリティ対策のため、こちらのソフトをインストールしてください」
  • 「アカウントが停止されます。すぐに本人確認してください」

こうした文面が届いても、慌ててリンクを開かないようにしましょう。

確認が必要な場合は、メールのリンクからではなく、自分でMicrosoftの公式サイトを開いてください。

また、画面に突然「ウイルスに感染しています」と表示され、電話番号へ連絡するよう求められても、電話をかけないでください。

Microsoft Defenderの正規の警告は、見知らぬ電話番号に連絡して有料サポートを受けるよう求めるものではありません。

Microsoft 365やOneDriveを使っている人は?

今回の報告で重要なのは、企業向けクラウドサービスへの攻撃が含まれていることです。

ただし、Microsoft 365やOneDriveを使っているだけで、今回の攻撃を受けたという意味ではありません。

個人利用の場合は、まずMicrosoftアカウントのセキュリティ設定とサインイン履歴を確認してください。

一方、会社や学校のMicrosoft 365を利用している場合は、管理者による確認が必要になることがあります。

特に、ConnectWise Cloud Backupと連携するMicrosoft 365環境など、対象アプリを導入・承認していた組織では、Microsoftとサービス提供元の案内に沿った確認が必要です。

企業の管理者は、アプリのアクセス許可、サービスプリンシパルのサインイン履歴、認証情報の変更、管理者権限の変更などを確認する必要があります。

一般の従業員が、会社のクラウドアプリを自己判断で削除したり、アクセス権限を変更したりすることは避けてください。

こんな場合は、追加の対応が必要

ここまでの5つの確認で問題が見つからなければ、今回のニュースだけを理由に特別な操作を増やす必要はありません。

ただし、次のような状況があれば注意しましょう。

身に覚えのないサインイン成功がある場合

Microsoftアカウントのセキュリティページから、アカウント保護の手続きを行ってください。

Microsoft Defenderが脅威を検出した場合

警告の詳細を確認し、推奨される対処を実行してください。安全性を確認できないファイルを、自己判断で許可しないようにしましょう。

知らないアプリにアクセス許可を与えてしまった場合

アプリ名と許可した内容を確認し、個人アカウントで管理できる権限なら、公式の管理画面から不要なアクセス許可を見直してください。会社のアカウントなら管理者へ相談します。

会社から情報漏洩や不正アクセスの通知が届いた場合

通知の対象サービスと指示内容を確認し、必要な対応を行ってください。通知メールのリンクが不審な場合は、公式サイトから情報を確認しましょう。

よくある質問

Q. AIによる攻撃はMicrosoft Defenderで防げますか?

Microsoft Defenderは、パソコン内のウイルスや不審なプログラムなどを検出・防御するために役立ちます。

ただし、企業のクラウドアプリに許可されていたアクセス権限が悪用されるような攻撃を、家庭用PCのウイルススキャンだけで防ぐことはできません。

Q. 今すぐパスワードを変更した方がいいですか?

今回のニュースだけを理由に、すべてのパスワードを変更する必要はありません。

ただし、パスワードの使い回しがある場合や、不審なサインインが確認された場合は、変更を検討してください。

特に、複数のサービスで同じパスワードを使っている場合は、それぞれ異なるものにすることが大切です。

Q. OneDriveに保存しているファイルは危険ですか?

今回のMicrosoftの発表だけで、すべてのOneDrive利用者のファイルが危険になったとはいえません。

ただし、クラウドサービスはアカウントの安全性やアクセス許可の管理が重要です。

必要なファイルは、クラウドだけに依存せず、別の安全な場所にもバックアップしておくと安心です。

Q. セキュリティソフトを追加購入した方がいいですか?

今回のニュースだけを理由に、新しい有料セキュリティソフトを購入する必要はありません。

Windows 11にはMicrosoft Defenderが標準搭載されています。

まずは現在の保護機能が有効になっているか、更新プログラムが適用されているかを確認しましょう。

Q. AIを使った攻撃なら、対策しても意味がないのでは?

そんなことはありません。

AIは攻撃の速度や規模を拡大する可能性がありますが、すべてのセキュリティ対策を無効にするわけではありません。

OSの更新、アカウントの保護、不審な通知への注意など、基本的な対策には引き続き意味があります。

まとめ|ニュースを見て慌てるより、まず5つの確認を

2026年10月、MicrosoftはAIツール「ARTEX」を悪用した大規模なサイバー攻撃について報告しました。

今回の事例では、企業のクラウドアプリや認証情報が悪用されており、家庭用Windowsパソコンの新たな欠陥が発見されたという話ではありません。

一般のWindows 11ユーザーは、まず次の5つを確認しておきましょう。

  1. Windows Updateで更新プログラムを確認する
  2. Microsoft Defenderでウイルススキャンを実行する
  3. Microsoftアカウントのサインイン履歴を確認する
  4. 2段階認証を有効にする
  5. 不審なメールや偽の警告に注意する

大切なのは、ニュースを見て不安になるだけでなく、自分で確認できるところから対策することです。

特別なソフトを購入したり、難しい設定を変更したりしなくても、今すぐできる安全対策はあります。

参考情報

※本記事は2026年10月26日時点の公開情報に基づいています。攻撃の調査状況や対策情報は、今後変更される場合があります。

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