〜Windows 10/11で「もしもの時」に備える〜

「ある日突然、Windowsが起動しなくなったらどうしよう…」
「PCを買い替える前に、今の環境をそのまま残しておきたい」
そんな不安を一気に減らしてくれるのが、Cドライブを“まるごと”バックアップしておくことです。
通常の「ファイルのコピー」や「復元ポイント」と違い、
Cドライブを丸ごとバックアップ(=システムイメージ)しておくと、
- Windows本体
- ドライバー
- アプリ
- 設定
- ユーザープロファイル内のデータ
を一括で“当時の状態”に戻すことができます。
この記事では、
- Cドライブを丸ごとバックアップする仕組み
- Windows標準機能での手順(Windows 10/11 共通)
- サードパーティ製ソフトを使う場合の考え方
- 復元するときのざっくり流れ
まで、順番にわかりやすく解説します。
1. 「Cドライブをまるごとバックアップ」とは?
Windowsの世界では、Cドライブをまるごと保存することを、
- システム イメージ(System Image)
- ディスクイメージ
- フルシステムバックアップ
などと呼びます。
これは、Cドライブの中身を丸ごと“1つの大きなファイル(イメージ)”として保存する仕組みです。
普通のバックアップとの違い
- 通常のバックアップ(ドキュメントや写真だけ)
- 特定のフォルダーやファイルだけをコピーする
- パソコンが壊れたら、Windowsやアプリは入れ直し
- システムイメージ(Cドライブ丸ごと)
- Windows・アプリ・設定・データをひっくるめて保存
- 復元すると、バックアップ時点の状態にPC全体が戻る
イメージとしては、
「PC全体の“タイムマシンのスナップショット”を1枚撮っておく」
という感覚に近いです。
2. Cドライブ丸ごとバックアップの注意点と準備
①外付けHDD/SSDを用意する
システムイメージは容量が大きくなりがちです。
目安としては、
- Cドライブの「使用済み容量」× 1.5〜2倍程度の外付けストレージ
を用意しておくと安心です。
【例】
- Cドライブの使用量が 200GB → 500GB〜1TB クラスの外付けHDD/SSD
- 写真・動画が多い方は、最初から1TB以上あると余裕が持てます。
ポイント:
・速度重視なら外付けSSD
・コスパ重視なら外付けHDDを選ぶと良いです。
👉「まだバックアップ用のディスクを持っていない…」という方は、この機会に1台用意しておくと、今後のトラブル対策にも役立ちます。
下記リンクから、容量別・用途別のおすすめ製品をピックアップしています。
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②バッテリー切れ防止・スリープ無効を確認
バックアップ中にPCの電源が切れると、
イメージが壊れる原因になります。
- 【ノートPCの場合】
→ ACアダプタを接続して実行する - 電源オプションで
- 一定時間でスリープしない設定
- フタを閉じたときにスリープしない設定
にしておくと安心です。
③バックアップにかかる時間の目安
- Cドライブの使用量が多いほど時間がかかる
- USB接続の速度(USB 2.0 / 3.0 / SSDかHDDか)にも左右される
【ざっくりとした目安】
- 100〜200GB程度:30分〜1時間前後
- 500GBクラス:数時間かかることも
夜寝る前や、半日パソコンを使わないタイミングで実行するのがおすすめです。
3. Windows標準機能でCドライブを丸ごとバックアップする方法
(システムイメージの作成)
Windows 10 / 11 には、古くからある「バックアップと復元(Windows 7)」というツールが残っており、ここからシステムイメージ(フルバックアップ)を作成できます。
※機能としては使えますが、Microsoftは既にこの機能を非推奨(非サポート)としており、今後Windowsから削除される可能性もあると言われています。
その点を理解したうえで、「とりあえず今の環境を丸ごと残しておきたい」という用途に使うとよいです。
①システムイメージ作成の手順(Windows 10/11 共通)
- 外付けHDD/SSDを接続する
- USBポートに接続し、Windowsに認識されているか確認します。
- コントロールパネルを開く
- スタートボタン横の検索ボックスに
controlと入力 - 「コントロール パネル」をクリック
- スタートボタン横の検索ボックスに
- [バックアップと復元(Windows 7)]を開く
- 表示方法を「大きいアイコン」または「小さいアイコン」に変更
- 一覧の中から「バックアップと復元(Windows 7)」を選択
- 左側のメニューから [システム イメージの作成] をクリック
- バックアップの保存先を選ぶ
- 「ハードディスク上」 を選択し、
- 先ほど接続した外付けHDD/SSDをプルダウンから選ぶ
- 「次へ」をクリック
- バックアップするドライブを確認
- 通常、Cドライブ(システムパーティション)にチェックが入っています。
- 特別なことがなければ、そのまま「次へ」
- バックアップの開始
- 内容を確認し、「バックアップの開始」をクリック
- あとは完了するまで待ちます(途中で電源を切らない!)
- システム修復ディスクの作成について聞かれたら
- 光学ドライブ(DVD)がないPCも多いので、
多くの場合は「今は作成しない」を選んでOKです。 - 代わりに 回復ドライブ(USB)を作成しておくと安心です。
- 光学ドライブ(DVD)がないPCも多いので、
バックアップ用ストレージは“少し余裕のある容量”がおすすめです
Cドライブを丸ごとバックアップするには、外付けHDD/SSDなどの保存先が必須です。
目安としては、Cドライブの「使用済み容量」の1.5〜2倍以上あるものを選ぶと安心です。
- コスパ重視の方には → 外付けHDD(大容量)
- スピード重視・コンパクトさ重視の方には → 外付けSSD
- 回復ドライブ用には → 32GB以上のUSBメモリ があると便利です。
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②バックアップが完了したら、必ずやっておきたいこと
- バックアップファイルが作成されているか確認
- 外付けHDDを開き、
WindowsImageBackupフォルダーが作成されているかチェックします。
- 外付けHDDを開き、
- バックアップ先をラベリングしておく
- 外付けHDDにラベルシールを貼る
「Cドライブシステムイメージ 2025年11月作成」など - いつ作ったバックアップか、ひと目で分かるようにしておくと便利です。
- 外付けHDDにラベルシールを貼る
- 定期的に取り直す計画を立てる
- アプリをよく入れ替える人:1〜3ヶ月ごと
- あまり環境を変えない人:半年〜1年に1回でもOK
4. バックアップから復元するときの“ざっくり流れ”
詳しい画面解説は別の記事にしてもいいですが、ここでは「どういうイメージで復元されるのか」だけ押さえておきます。
復元の前提
- バックアップ時点と同じか、近い構成のPCで使うことが前提
- まったく別の機種でも動くことはありますが、ドライバーなどでトラブルになる可能性もあります。
- 復元すると、Cドライブはバックアップ時点の状態に完全に上書きされる
→ それ以降に作成したファイルや設定は消えてしまいます。
復元のおおまかな手順イメージ
- Windowsが起動しない状態で、回復環境(WinRE)に入る
- 自動修復画面 → 「詳細オプション」
- または、あらかじめ作成しておいた「回復ドライブ(USB)」から起動
- 「トラブルシューティング」 → 「詳細オプション」 →
「イメージでシステムを回復」(または同様のメニュー)を選択 - 外付けHDD/SSDを接続し、
WindowsImageBackupが保存されているディスクを指定 - 復元したいバックアップ日時を選び、復元を開始
- 復元が完了したら再起動し、バックアップ時点の状態で起動する
5. サードパーティ製ソフトでCドライブを丸ごとバックアップする選択肢
Windows標準の「バックアップと復元(Windows 7)」は便利ですが、Microsoft自身はすでに「新しいバックアップには推奨しない」と明言しています。そのため、長期的・継続的に使うなら、
- 専用のバックアップソフト(イメージ作成ソフト)を検討する価値があります。
代表的なイメージバックアップソフトの例
※ここでは名前だけざっくり挙げておきます。
- Acronis系の有料バックアップソフト
- AOMEI Backupper / AOMEI製のクローン・バックアップツール
- Macrium Reflect(※Free版は2024年で正式に終了)
これらのソフトは、
- スケジュールバックアップ
- 増分・差分バックアップ
- メール通知
- 別PCへの移行サポート
など、Windows標準機能より柔軟な機能を備えたものが多いです。
「とりあえず今の環境を残したい」人向けのおすすめ方針
読者をざっくり分類すると、
- とりあえず一度、今の状態を丸ごと残しておきたい
- 定期的にバックアップを回したい・何台かPCを持っている
に分かれます。
- ①だけの人
- → まずはWindows標準のシステムイメージを一度作っておく
「PC修理に出す前」「大きなアップデートの前」など。
- → まずはWindows標準のシステムイメージを一度作っておく
- ②の人
- → 専用ソフトの導入を検討した方が、長期的には安心&楽です。
6. 「回復ドライブ」「復元ポイント」との違いも知っておこう
Cドライブまるごとバックアップと混同されやすいのが、
- 回復ドライブ(USB)
- システムの復元ポイント
です。
ざっくりまとめると、
- 回復ドライブ(USB)
- Windowsが壊れたときに、「初期化して工場出荷状態に戻す」ためのUSB
- 自分のアプリやデータまでは戻らない
- 復元ポイント
- ドライバーや更新プログラムのインストール前に、設定やレジストリの状態をスナップショットしておく機能
- ドキュメントや画像ファイルは対象外
- システムイメージ(Cドライブまるごと)
- OS・アプリ・設定・データを含めて、ディスク単位で保存するもの
それぞれ役割が違うので、
「復元ポイントだけで安心」
「回復ドライブを作ったから、もうバックアップはいらない」
とは考えず、用途に応じて使い分けるのがおすすめです。
7. まとめ:Cドライブ丸ごとバックアップは「一度やっておくと安心度が段違い」
Cドライブをまるごとバックアップしておくと、
「Windowsが起動しない」
「修理で初期化された」
というときに、バックアップ時点の状態まで一気に戻せます。
Windows 10/11には、今でも
「バックアップと復元(Windows 7)」→「システム イメージの作成」
が残っており、外付けHDD/SSDにフルバックアップを保存できます。
長期的・本格的に運用したい場合は、サードパーティ製のバックアップソフトも検討すると◎です。
「回復ドライブ」「復元ポイント」とは役割が違うので、組み合わせて使うことで、より安全なPC環境を作れます。
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