
「最初は調子がよかったのに、最近やたらと音が途切れる…」
「家の中でも音がブツブツ切れて使い物にならない」
そんなBluetoothの音切れ問題、あなたも経験していませんか?
実はこのトラブル、環境要因・PC側の設定・Bluetoothドライバー・OS不具合など、複数の原因が絡み合って起きていることがほとんどです。
「諦めて有線に戻った」「結局買い替えた」という声も多いですが、しっかり対処すれば改善できるケースも少なくありません。
この記事では、初心者から上級者まで納得できる複数の角度から、Bluetoothの音飛び・途切れ問題を解決する方法を詳しくご紹介します。
ブツブツ切れる原因と対処法
原因その1・電波干渉(Wi-Fiや電子レンジ)
Bluetoothは2.4GHz帯を使用しており、Wi-Fiルーター(2.4GHz)や電子レンジと干渉しやすいという特性があります。
改善方法
- BluetoothイヤホンやスピーカーをPCやスマホの近くに置く
- Wi-Fiを5GHzに切り替える(ルーター側設定)
- 電子レンジや他の家電製品から距離を取る
原因その2・Bluetoothドライバーの不具合や古さ
PCの場合、Bluetoothアダプターのドライバーが古い・不安定だと、音が途切れることがあります。
改善方法
- デバイスマネージャーを開く(
Win + X → デバイスマネージャー
) - 「Bluetooth」→対象デバイスを右クリック→「ドライバーの更新」
- 「ドライバーを自動検索」で最新を確認
- 更新がなければ、メーカーサイトから直接ダウンロードして更新
原因その3・Bluetoothの電力管理が効きすぎ
Windowsでは、省電力のためにBluetoothアダプターの電力供給を制限していることがあり、これが通信断の原因になることがあります。
改善方法
- デバイスマネージャーからBluetoothデバイスを右クリック→「プロパティ」
- 「電源の管理」タブで「電力の節約のために…」のチェックを外す
- PCを再起動
原因その4・複数デバイスとの同時接続
スマートフォンやPC、タブレットなど、複数の機器とペアリングされたままのBluetoothスピーカーやイヤホンは、切り替えで不安定になることがあります。
改善方法
- 一度すべてのBluetooth接続を解除(ペアリングリストを初期化)
- 本当に使う1台だけと再ペアリング
原因その5・OSのバグやWindows Updateの影響
Windowsアップデート後に、Bluetooth機能が不安定になる事例も報告されています。
改善方法
- 直近のWindows Updateを確認(
設定 → 更新とセキュリティ → 更新履歴
) - 問題のある更新(KB番号)があれば一時的にアンインストール
- 今後のパッチで修正される可能性があるため、公式情報も確認
原因その6・Bluetoothのバージョンが古い
PC側のBluetoothが古い(v3.0以下など)と、最新のイヤホンやスピーカーと相性が悪いことがあります。
改善方法
- USB接続のBluetoothアダプター(Bluetooth 5.0以上対応)に買い替え
- ノートPCでもUSBドングルなら比較的安く導入可能
原因その7・マルチポイント機能の誤作動
最近のイヤホンには「マルチポイント(複数端末同時待機)」機能がありますが、Windowsとの相性問題で音が切れることもあります。
改善方法
イヤホンの設定アプリ(例:Sony Headphones Connect、Jabra Sound+など)からマルチポイント機能をOFFにすることで改善する場合があります。
それでも治らないときの「裏ワザ」
どうしても治らない場合は、以下のような工夫で回避できることもあります。
- 有線接続に切り替え(AUXケーブルで接続できる製品の場合)
- Bluetoothの「再起動」:
Win + R → services.msc
→「Bluetooth Support Service」を再起動 - WindowsのBluetoothトラブルシューティングを試す(
設定 → システム → トラブルシューティング
)
忘れがちな「音質設定」やアプリとの相性も見直してみよう
Bluetoothの音がブツブツ切れる場合、Windows側の「音質設定」や再生アプリの影響も見落とせません。
音質設定を変更してみる
とくにハイレゾ再生や高ビットレート設定になっていると、Bluetooth通信が追いつかず、音飛びが発生することがあります。
【操作手順】
- 右下スピーカーアイコンを右クリック →「サウンド設定」
- 対象のBluetoothデバイスを選び、「プロパティ」→「詳細」タブへ
- 「既定の形式」を 44100HzのCD音質 に変更
- 「排他モード」のチェックを外しておくのも有効
この設定を下げることで、安定重視の転送に切り替えることができ、音が切れにくくなります。
使用アプリとの相性やバックグラウンド処理にも注意
特定の音楽再生アプリ(Spotify、iTunes、VLCなど)でだけ音が飛ぶなら、アプリ自体の設定やPCの処理負荷が関係している可能性があります。
チェックポイント
- イコライザーやエフェクト設定を無効にしてみる
- ハードウェアアクセラレーションをOFFにしてみる
- バックグラウンドアプリ(クラウド同期、アンチウイルス)が負荷をかけていないか確認
これらの調整で音の安定性が大きく改善されることもあります。
USBポートや無線LANの干渉も盲点になりやすい
意外に見落とされやすいのが、Bluetoothアダプターの接続位置やUSBハブとの干渉です。たとえば、USB 3.0ポートにBluetoothドングルを挿していると、無線干渉が起きやすくなります。
【対策】
- 可能ならUSB 2.0ポートにBluetoothドングルを挿す
- 延長ケーブルを使って、PC本体から離して設置する(これで劇的に改善する例も)
USB 3.0は2.4GHz帯のノイズを発生させやすく、BluetoothやWi-Fiと干渉しやすいです。
「音が切れる時間帯が決まっている」場合なども、環境の影響を疑ってみましょう。
「相性問題」の可能性も
すべてを試しても改善しない場合、最終的には機器同士の相性という問題もあります。とくに、
- 中華製Bluetoothイヤホン × Windows PC
- 旧式ノートPC × Bluetooth 5.3対応機器
- Bluetoothオーディオ機器 × ノートPCの省電力チップセット
などは、スペックや対応プロファイルの不一致で音切れが起きやすいです。
対処の選択肢
- 信頼性のあるメーカー製(Sony、Anker、Jabra、Boseなど)を選ぶ
- 別のBluetooth機器とペアリングして、症状の差を見る
- 最終手段として、有線またはUSBワイヤレス(専用レシーバー)の製品に切り替える
補足:Macやスマホではどうなの?
Windowsに比べてMacやスマートフォンではBluetoothの安定性が高い場合があります。
そのため、「Windowsとの組み合わせでのみ起きる不安定さ」というのもありえます。
もしiPhoneやAndroidでは音が切れないなら、問題はPC側に絞られます。
反対に、どの機器でも切れる場合は、Bluetoothイヤホンやスピーカーの劣化や故障も疑ってください。
思い切って買い替えも
Bluetoothイヤホンの「音飛び」や「ブツブツ切れる」問題は、本体の相性や通信方式の古さによることも少なくありません。もし長く使っている機種で、いろいろ試しても改善しない場合は、通信の安定した最新モデルに買い替えることで、驚くほど快適になることも。
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まとめ
Bluetoothの音がブツブツ切れる問題は、1つの原因だけではなく、複数の要因が絡み合っていることが多いです。
この記事で紹介したように、「電波干渉」「ドライバー」「省電力設定」「複数ペアリング」といったポイントを1つずつ見直すことで、多くのケースで改善が期待できます。
「しょうがない」と諦める前に、ぜひ今回のチェックポイントを丁寧に試してみてください。
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