
ChromeやMicrosoft Edgeを使っていて、
「この拡張機能、自分で入れたものだろうか」
「急に広告が増えたけれど、拡張機能が原因?」
「怪しい拡張機能を安全に削除したい」
と不安になることがあります。
ブラウザ拡張機能は、翻訳、広告ブロック、パスワード管理など、ChromeやEdgeに便利な機能を追加するためのものです。
一方で、拡張機能によっては、閲覧しているWebサイトのデータを読み取ったり、内容を変更したりする権限を持つものもあります。
ただし、広い権限を持っているだけで、すぐに危険な拡張機能と判断できるわけではありません。提供する機能によっては、その権限が必要な場合もあります。
大切なのは、拡張機能の名前だけで判断するのではなく、開発元、必要な権限、最近のレビュー、実際の動作などを総合して確認することです。
この記事では、Chrome・Edgeに入っている拡張機能の確認方法、怪しい拡張機能の見分け方、削除手順、被害が心配な場合の対処法をわかりやすく解説します。
まずは拡張機能の一覧を確認する
見覚えのない拡張機能や、長期間使っていない拡張機能がないか確認してみましょう。
アドレスバーに専用の文字列を入力すると、拡張機能の管理画面を直接開けます。
Google Chromeの場合
Chromeのアドレスバーに、次の文字列を入力してEnterキーを押します。
chrome://extensions/
メニューから開く場合は、Chrome右上の「︙」をクリックし、次の順番で進みます。
「拡張機能」→「拡張機能を管理」
Microsoft Edgeの場合
Edgeのアドレスバーに、次の文字列を入力してEnterキーを押します。
edge://extensions/
メニューから開く場合は、Edge右上の「…」をクリックし、次の順番で進みます。
「拡張機能」→「拡張機能の管理」
管理画面には、現在インストールされている拡張機能が一覧で表示されます。
ここで、
- 自分で入れた覚えがない
- 名前を見ても用途がわからない
- 現在は使っていない
- 「破損」「無効」「サポートされていない」などの表示がある
という拡張機能がないか確認します。
怪しいブラウザ拡張機能の見分け方
ひとつの特徴だけで「マルウェア」と断定することはできません。
ただし、次の項目に複数当てはまる場合は、いったん無効にして詳しく確認したほうが安心です。
自分でインストールした覚えがない
Windowsへソフトをインストールしたとき、関連するブラウザ拡張機能が一緒に追加されることがあります。
その場合でも、Chromeでは次回起動時に有効にするか削除するかを選ぶ画面が表示されます。
内容を確認せずに有効にした可能性もあるため、知らない名前の拡張機能がある場合は、開発元や用途を確認してください。
開発元や公式サイトがはっきりしない
拡張機能の詳細画面やストアページで、次の情報を確認します。
- 開発者名や会社名
- 公式サイト
- プライバシーポリシー
- 問い合わせ先
- ストアでの公開状況
開発元の情報がほとんどなく、公式サイトや問い合わせ先も確認できない場合は注意が必要です。
有名なサービスとよく似た名前やアイコンを使用した、非公式の拡張機能もあります。
機能に対して権限が広すぎる
拡張機能には、機能を実行するための権限が与えられます。
たとえば、
- 閲覧しているWebサイト上のデータの読み取りと変更
- 閲覧履歴へのアクセス
- ダウンロードの管理
- クリップボードへのアクセス
- タブやウィンドウの操作
などです。
翻訳や広告ブロックなど、Webページの内容に働きかける拡張機能では、広い権限が必要になる場合があります。
そのため、権限が広いことだけで危険とは判断できません。
しかし、単純な機能しかないのに「すべてのサイトのデータを読み取り、変更する」といった権限を求めている場合は、その理由を確認したほうがよいでしょう。
Chromeでは、拡張機能の「詳細」からサイトへのアクセス範囲を、
- クリックされた場合のみ
- 特定のサイト
- すべてのサイト
から選べる場合があります。
常に動作させる必要がなければ、アクセス範囲を狭くする方法もあります。
最近のレビューに不審な報告が増えている
評価の星の数だけでなく、最近投稿されたレビューも確認します。
次のような内容が急に増えている場合は注意が必要です。
- 広告が表示されるようになった
- 別のページへ転送される
- 検索結果が変わった
- ブラウザが重くなった
- 不要な権限を要求されるようになった
- アップデート後から動作がおかしい
- 開発元が変わったように見える
長年問題なく使えていた拡張機能でも、開発者や所有者が変わったり、アップデートによって動作が変わったりする可能性があります。
過去の高評価だけでなく、最近の状況も確認することが大切です。
ブラウザの動作が急に変わった
次のような症状が出始めた場合は、拡張機能が影響している可能性があります。
- 見慣れない広告やポップアップが増えた
- クリックしたリンクと違うページへ移動する
- 検索エンジンやホームページが勝手に変わった
- ブラウザの動作が急に重くなった
- 新しいタブに知らないサイトが表示される
- 利用しているサービスから頻繁にログアウトされる
- 拡張機能を無効にしても勝手に元へ戻る
ただし、これらの症状は、ブラウザの設定、別のソフト、Webサイト側の問題などでも発生します。
原因がわからない場合は、拡張機能をすべて一時的にオフにして、症状が改善するか確認します。
改善した場合は、必要な拡張機能をひとつずつオンに戻すと、原因を絞り込みやすくなります。
怪しい拡張機能は「オフ」と「削除」のどちらがよい?
原因を調べるために一時的に停止したい場合は「オフ」、不要または危険だと判断した場合は「削除」を選びます。
いったんオフにする場合
拡張機能の管理画面で、対象となる拡張機能のスイッチをオフにします。
オフにしても拡張機能自体は残るため、必要になった場合は再びオンにできます。
次のような場合は、まずオフにするとよいでしょう。
- ブラウザ不調の原因か確認したい
- 必要な拡張機能か判断できない
- 削除してよいか会社や管理者へ確認したい
削除したほうがよい場合
次のような拡張機能は、削除を検討します。
- 自分で入れた覚えがなく、用途も確認できない
- すでに使っていない
- 開発元や公開元が確認できない
- ストアから削除されている
- 不審な動作の原因と考えられる
- ブラウザから警告が表示されている
削除したあとで必要だったとわかった場合は、信頼できる公式ストアから改めてインストールできます。
Chromeで拡張機能を削除する方法
- Chrome右上の「︙」をクリックします
- 「拡張機能」を選択します
- 「拡張機能を管理」をクリックします
- 削除したい拡張機能の「削除」をクリックします
- 確認画面でもう一度「削除」をクリックします
拡張機能のアイコンがアドレスバーの右側に表示されている場合は、アイコンを右クリックして「Chromeから削除」を選ぶ方法もあります。
Edgeで拡張機能を削除する方法
- Edge右上の「…」をクリックします
- 「拡張機能」を選択します
- 「拡張機能の管理」をクリックします
- 削除したい拡張機能の「削除」をクリックします
- 確認画面が表示されたら削除を確定します
拡張機能のアイコンが表示されている場合は、アイコンを右クリックして削除できることもあります。
会社や学校から支給されたパソコンでは、管理者によって拡張機能が指定されている場合があります。自分で削除できない場合は、勤務先や学校の管理者へ確認してください。
怪しい拡張機能を削除したあとの対処法
拡張機能を削除しただけで、すべての対応が必要になるわけではありません。
表示の異常があったか、重要なサービスへログインしていたかなど、状況に合わせて対処します。
ブラウザを再起動して症状を確認する
拡張機能を削除したら、ChromeまたはEdgeをいったんすべて閉じ、もう一度起動します。
広告、転送、ホームページの変更などの症状が解消したか確認します。
ブラウザとWindowsを最新版にする
ブラウザやWindowsが古い場合は、セキュリティ上の問題が修正されていない可能性があります。
Chrome、Edge、Windows Updateを確認し、利用可能な更新があれば適用します。
セキュリティソフトでスキャンする
怪しい拡張機能のほかに、不審なソフトがパソコンへ入っている可能性もあります。
Windows セキュリティを使用する場合は、
「スタート」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windows セキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」
の順に開きます。
「スキャンのオプション」から「フルスキャン」を選択すると、パソコン内を詳しく確認できます。
他社のセキュリティソフトを使用している場合は、そのソフトのスキャン機能を利用してください。
検索エンジンやホームページを確認する
怪しい拡張機能によって、検索エンジン、起動時に開くページ、新しいタブなどが変更されていないか確認します。
設定が元に戻らない場合は、ブラウザの設定をリセットする方法もあります。
ただし、設定をリセットすると、一部の設定や固定したタブなども初期状態へ戻る可能性があります。同期しているデータへの影響も確認してから実行してください。
必要に応じてパスワードを変更する
拡張機能を入れていただけで、必ずパスワードが盗まれているとは限りません。
ただし、怪しい拡張機能を有効にした状態で、
- メール
- ネットバンキング
- クレジットカードや決済サービス
- Googleアカウント
- Microsoftアカウント
- SNS
- 仕事用のクラウドサービス
などへログインしていた場合は、念のためパスワードの変更を検討します。
変更する場合は、問題の拡張機能を削除してパソコンをスキャンしたあと、できれば安全が確認できた端末から行います。
また、各サービスに「すべての端末からログアウト」「ほかのセッションを終了」といった機能があれば実行し、2段階認証も有効にすると安心です。
拡張機能を安全に使うためのポイント
必要なものだけインストールする
「あったら便利かもしれない」という理由で増やしすぎると、管理が難しくなります。
普段使わない拡張機能はオフにするだけでなく、今後も使わないのであれば削除して構いません。
公式ストアから入れる
ChromeではChrome ウェブストア、EdgeではMicrosoft Edge アドオンからインストールします。
ただし、公式ストアに掲載されていることだけで、安全性が永久に保証されるわけではありません。
インストール前に、開発元、必要な権限、プライバシーポリシー、最近のレビューを確認します。
権限を確認してから追加する
インストール時に表示される権限を確認し、目的に対して不自然に広い権限を求めていないか考えます。
内容が理解できない場合や不安が残る場合は、無理にインストールしないほうが安心です。
定期的に一覧を見直す
月に1回と厳密に決めなくても、ブラウザやWindowsの大型更新後などに拡張機能の一覧を見直すとよいでしょう。
- 使っていないもの
- 更新が止まっているもの
- サポートされなくなったもの
- 動作が変わったもの
がないか確認し、必要なものだけを残します。
よくある質問
拡張機能をオフにすれば安全ですか?
オフにすると、その拡張機能の動作を一時的に止められます。
原因調査には役立ちますが、不要または危険だと判断した拡張機能は、オフのまま放置せず削除したほうがよいでしょう。
拡張機能を削除するとブラウザのデータも消えますか?
通常、拡張機能を削除しても、ChromeやEdgeに保存されたブックマークや閲覧履歴がすべて消えるわけではありません。
ただし、拡張機能の中だけに保存していた設定やデータは利用できなくなる可能性があります。必要なデータがある場合は、削除前にエクスポート方法や同期状況を確認してください。
「すべてのサイトのデータを読み取り、変更する」は危険ですか?
その表示だけで危険とは限りません。
広告ブロックや翻訳など、Webページ上で動作する機能には広い権限が必要な場合があります。
ただし、提供する機能と権限が見合っているか、開発元が信頼できるかを確認することが大切です。
削除しても拡張機能が戻ってくる場合は?
パソコンへ入っている別のソフトや、ブラウザの同期、会社・学校の管理設定などによって再び追加されている可能性があります。
セキュリティソフトでスキャンし、インストール済みソフトや同期設定も確認します。
会社や学校のパソコンでは、自分で変更せず管理者へ相談してください。
まとめ
ブラウザ拡張機能は便利ですが、Webサイト上の情報へアクセスできるものもあるため、必要なものだけを利用することが大切です。
怪しい拡張機能がないか確認するときは、次のポイントを見てみましょう。
- 自分で入れた覚えがあるか
- 用途と開発元を確認できるか
- 求める権限が機能に見合っているか
- 最近のレビューに不審な報告がないか
- ブラウザの動作が急に変わっていないか
見覚えのない拡張機能があっても、慌ててすべてのパスワードを変更する必要はありません。
まずは拡張機能をオフまたは削除し、ブラウザの動作確認、セキュリティスキャン、設定の確認を行います。そのうえで、重要なサービスへの影響が考えられる場合に、パスワード変更や全端末からのログアウトを検討するとよいでしょう。
拡張機能を定期的に見直し、信頼できる必要最小限のものだけを残すことが、安全に使い続けるための基本です。
【参考】
Google公式「拡張機能をインストールして管理する」
Microsoft公式「Microsoft Edgeで拡張機能を追加、無効化、削除する」

