Windowsパソコンがワイヤレスイヤホンを認識しないときの簡単な解決策まとめ

A woman looking frustrated while trying to connect her wireless earphones to a laptop via Bluetooth. She is holding the earphones case and checking the pairing status.

「Windowsパソコンがワイヤレスイヤホンを認識しない」

「接続はできているように見えるのに音が出ない」

このようなご相談をよくいただきます。原因は、Windows側の設定やドライバの不調、イヤホン側の同期ずれ、そして無線干渉など幅広く、症状ごとに最適な対処が異なります。

本記事では、Windowsパソコンがワイヤレスイヤホンを認識しないときの解決法を、初めての方でも迷わず実践できるように順序立ててご紹介いたします。あわせて、主要メーカー別のリセット方法、OS別の再接続ガイド(参考:iPhone/Android)、再発防止のコツ、そして「片耳だけ無音」のときの見落としがちなポイントまで丁寧に解説いたします。

まず最初に:症状の整理と考え方

「認識しない」と一口にいっても、

(1)デバイス一覧に表示されない/ペアリングできない

(2)接続表示は出るが音が出ない

(3)片耳だけ無音

(4)音が途切れる・ブツブツ切れる

の4系統に分かれることが多いです。Windows側(PC)とイヤホン側(機器)を切り分けて確認していくと、原因に素早く近づけます。

Windows側での基本対処(順番にお試しください)

1. 登録情報のリセット(削除 → 再起動 → 再ペアリング)

古い接続情報が残っていると、見かけ上は「接続済み」のように表示されても、実際には音が出ないことがあります。
「設定 → Bluetoothとデバイス」から該当イヤホンをいったん削除し、PCを再起動したうえで再ペアリングしてください。再起動を挟むことで、Bluetoothスタックのキャッシュが初期化され、再接続が安定しやすくなります。

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2. 出力先の確認(ステレオ/ハンズフリーの選択に注意)

Bluetoothイヤホンは、音楽用の「ステレオ(A2DP)」と、通話用の「ハンズフリー(HFP/HSP)」という2種類のプロファイルを切り替えて使用します。通話用が既定になっていると音質が低下したり、アプリによっては無音に見えることがあります。
「設定 → システム → サウンド → 出力デバイス」

で、ステレオ側(例:「~ Stereo」「~ A2DP」)が選ばれているかをご確認ください。

会議アプリ使用後は通話用に切り替わったまま戻らないケースもあります。

3. Bluetoothサービスとドライバの見直し

Windows Updateの適用直後や大型アップデート後は、ドライバとOS側のBluetooth機能がうまく噛み合わず、認識不良が起きることがあります。
「デバイス マネージャー → Bluetooth」

からアダプタ(例:Intel/Realtekなど)を右クリックし、「ドライバーの更新」をご実施ください。

改善しない場合は一度

「デバイスのアンインストール」→ 再起動

で再検出させると復旧することがあります。加えて、「サービス」アプリからBluetooth Support Serviceを再起動すると安定するケースも確認されています。

4. 省電力設定と高速スタートアップの調整

省電力機能が強く効いている環境では、スリープ復帰後にBluetooth機器だけ認識しなくなることがあります。
①デバイス マネージャー

②Bluetooth を選択

③アダプタのプロパティの中の 電源の管理タブで、「電力の節約のために、このデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外してみてください。
また、「コントロール パネル → 電源オプション → 電源ボタンの動作の選択」から高速スタートアップを無効化すると、起動時の認識不良が改善する場合があります。

5. 無線干渉の低減(Wi-Fiの帯域・距離の見直し)

Bluetoothは2.4GHz帯を使用します。同じ帯域のWi-Fi機器や電子レンジ等の影響で、途切れ・無音・ペアリング失敗につながることがあります。
可能であればルーターのWi-Fiは5GHz帯に切り替え、PCとルーターの距離を離してお試しください。不要なBluetooth機器の電源を一時的に切るだけでも改善することがあります。

イヤホン側の対処(メーカー別リセットを含む)

PC側で改善が見られない場合は、イヤホン本体に保存されたペアリング情報の不整合が疑われます。多くのモデルはケースへの出し入れやボタン操作で「イヤホン側のリセット」が可能です。以下は代表例です。詳細は各社公式の取扱説明書もご参照ください。

Sony(WFシリーズ)

両側のイヤホンをケースに入れて10秒ほど待ってから取り出し、再ペアリングをお試しください。
アプリ「Sony Headphones Connect」でファームウェアを最新にしていただくと、同期アルゴリズムの改善により安定するようです。

Apple(AirPodsシリーズ)

両側をケースに入れ、ケース裏の設定ボタンを約15秒長押しし、インジケーターがオレンジから白点滅に変わりましたらリセット完了です。その後、Windowsで再ペアリングしてください。片耳だけ無音の際にも有効です。

Bose

イヤホンをケースに入れてフタを閉め、30秒待ってから取り出して接続します。Bose Musicアプリ上で接続状態や更新の有無をご確認ください。

Anker Soundcore

両側をケースに入れ約10秒待機後、片耳のみ取り出して接続→もう片方を追加する手順で同期が整うケースがあるようです。アプリで左右バランスが中央になっているかも合わせてご確認ください。

Jabra

片耳ずつケースに戻してリセットしたうえで、Jabra Sound+アプリから再ペアリングを行ってください。片耳モードの設定が残っていると、Windows側で認識はしても音が出ないことがあります。

「片耳だけ無音」への追加確認ポイント

片耳のみ聞こえない場合は、充電状態・端子の汚れ・左右の役割(親機/子機)のいずれかが関係していることが多いです。
まずはケースの端子を綿棒+無水エタノールで軽く清掃し、充電を十分に行ってから再接続してください。モデルによっては片耳ずつペアリングが可能で、どちらに不具合があるか切り分けやすくなります。

参考:OS別の再接続ガイド

Windows 11

① 設定 → Bluetoothとデバイスを選択

② 該当デバイスを削除

③ PCを再起動

④ 再ペアリング

の順で実施してください。改善しない場合は

①デバイス マネージャーを選択

② Bluetooth からドライバ更新、または一度アンインストールして再検出

アプリごとの出力先は「設定 → システム → サウンド → アプリの音量とデバイスの設定」で個別に指定可能です。

iPhone(参考)

① 設定 → Bluetooth

当該デバイスの「このデバイスの登録を解除」→ ケースに戻してから再ペアリングしてください。

音量バランスは「設定 → アクセシビリティ → オーディオ/ビジュアル → バランス」で中央に戻せます。

Android(参考)

① 設定 → 接続デバイス等から登録解除

② 再接続を行います。

音が出ない/片側のみ小さい場合は、「設定 → アクセシビリティ」内の左右バランスが中央かをご確認ください。機種によっては開発者オプションでコーデック変更(SBC/AAC/LC3等)も有効です。

以下、編集部おすすめのイヤホン紹介ボックスです。接続が不安定な方は、最新世代・最新ファームウェアのモデルもご検討ください。

さらに踏み込んだ診断(改善しない場合)

非表示デバイスの削除(ゴーストの一掃)

同じイヤホンを何度も登録・削除していると、Windows内部に古いエントリが残り、接続の邪魔をすることがあります。
① デバイス マネージャー を選択

② 表示 → 非表示のデバイスの表示を有効

③ Bluetooth配下の古いエントリ(薄い表示)を削除してから再起動

④ 再ペアリング

を、お試しください。

会議アプリだけ音が出ない/入力に切り替わる

TeamsやZoom、Discord等は、自動で「ハンズフリー(通話用)」に切り替えることがございます。各アプリ内のスピーカー/マイク設定で、出力:ステレオ(A2DP)、入力:内蔵マイク or イヤホン側マイクのどちらか狙いの構成になっているかご確認ください。

アプリ毎に設定が保持されるため、ブラウザ版とデスクトップ版で動作が異なることもあります。

切り分けのコツ(故障判断を急がないために)

同じイヤホンをスマートフォンや別のPCに接続し、再現するかをご確認ください。
他機器では正常 → PC側の設定/ドライバの可能性が高いです。
すべてで不安定 → イヤホン側リセットやファーム更新、あるいはハード不良の可能性が高いです。
なお、社用PCや学内PCではセキュリティポリシーでBluetoothが制限される場合もあります。

FAQ(よくあるご質問)

Q1: 充電しても片耳だけ無音です。どうすればよいですか?
A: まずはケースの端子を清掃し、十分に充電してから、イヤホン側のリセット→ 再ペアリングをお試しください。左右の役割(親機/子機)の不調が原因のこともございますので、片耳ずつ接続テストを行うと切り分けに役立ちます。

Q2: デバイス一覧にイヤホンがそもそも出ません。
A: Bluetooth機能自体が停止しているか、ドライバが不整合を起こしている可能性がございます。PC再起動 → ドライバ更新/再インストール → 非表示デバイスの削除の順でご確認ください。

Q3: 音がブツブツ切れます。
A: 2.4GHz帯の干渉が疑われます。Wi-Fiを5GHzに切り替える、ルーターとの距離を取る、不要なBluetooth機器の電源を切る、で改善することが多いです。

まとめ

Windowsパソコンがワイヤレスイヤホンを認識しない場合は、

(1)登録情報のリセット

(2)出力先の見直し

(3)ドライバ/サービス

(4)省電力設定

(5)無線干渉の低減

の順に確認していただくのが近道です。改善が見られないときは、イヤホン側のリセットファームウェア更新も併せて実施してみてください。

それでも解消しない場合は、外付けのBluetoothアダプタ導入やイヤホンの点検・交換をご検討ください。ひとつずつ順を追って見直していただくことで、短時間で本来の快適なリスニング環境を取り戻せるはずです。

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