
「ZoomやTeamsで音声が届かない」「マイクが認識されない」といったトラブルは、テレワークやオンライン授業の現場でよく起こる問題です。
特に、パソコン内蔵マイクがデバイスマネージャに表示されない、音声を拾ってくれないといった現象が起きた場合、原因は単純な設定ミスとは限りません。
この記事では、2025年時点のWindows 11 / Windows 10環境に対応した「マイクが使えない時の7つの解決策」と、「マイクの再認識裏技」まで、順番に丁寧にご紹介します。
よくある原因
- ドライバーの破損や未更新
- マイク設定の無効化(プライバシー設定・アプリ権限)
- セキュリティソフトによるブロック
- BIOSでマイクが無効になっている
- ハードウェア故障(断線・接触不良)
これらの原因は、自分で何か設定を変えたつもりがなくても、Windowsの更新やセキュリティソフトの影響などで突然発生することがあります。ある日いきなり「Zoomで声が出ない!」ということもめずらしくありません。
STEP1:デバイスマネージャーでマイクが認識されているか確認
まずは、マイクがWindowsに認識されているか確認します。
- [スタート] →「デバイスマネージャー」で検索
- [表示] → [非表示のデバイスの表示] を選択
- [オーディオの入力および出力]にマイクが表示されているか確認
- 見当たらない場合は [サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー] も確認
黄色い「!」マークがある場合は、ドライバーに不具合があります。
STEP2:マイクドライバーを更新・再インストール
- デバイスマネージャーでマイクを右クリック → [ドライバーの更新]
- 自動検索でも改善しない場合 → [デバイスのアンインストール] → PC再起動
- Windowsが自動でドライバーを再インストールします
マイクのドライバーが壊れていたり古いままだと、パソコンがうまくマイクを動かせません。自動更新で直らない場合もあるので、一度削除してから再起動することで、新しく正しい状態で再認識してくれることがあります。
STEP3:Windowsのマイク設定を見直す
- [設定] → [プライバシーとセキュリティ] → [マイク]
- [マイクへのアクセスを許可] がオンになっているか確認
- [デスクトップアプリのマイクアクセス] もオンにする
また、[設定] → [システム] → [サウンド] → [入力] でも、正しいマイクが選択されているか確認しましょう。
STEP4:録音デバイスの設定を確認
[コントロールパネル] → [ハードウェアとサウンド] → [サウンド] → [録音] タブを開き、使用するマイクを右クリックして「既定のデバイスに設定」します。STEP5:トラブルシューティングツールを実行
- [設定] → [システム] → [トラブルシューティング]
- [その他のトラブルシューティング ツール] → [録音の問題] → [実行]
パソコンに詳しくなくても使える機能なので、初心者の方にもおすすめです。「どこを直せばいいのかわからない…」というときは、まずこの自動診断ツールを試してみましょう。
STEP6:セキュリティソフトのマイク制御機能を確認
Bitdefender、Kaspersky、Avastなどには「マイク保護」機能があり、これがZoomやTeamsの音声をブロックする原因になります。
一時的に無効にして、改善するか確認してください。
STEP7:BIOSで内蔵マイクが無効化されていないか確認
PC起動時に[F2]や[Del]キーを押してBIOSに入り、「Onboard Devices」や「Advanced」などの項目で「Internal Microphone」がDisabled
になっていないか確認します。
アプリ側の設定も忘れずに確認しよう
ZoomやTeamsでは、アプリ自体にマイク設定があるため、Windows側で正しく認識されていても、アプリ内の音声デバイスが別のものに設定されていると音が出ません。
▪️Zoomの場合は
①「設定」を選択
②「オーディオ」
で、正しいマイクが選択されているか確認しましょう。
▪️Teamsでも同様に、
①右上のプロフィール を選択
0②→「設定」→「デバイス」でチェックできます。
マイクの周辺環境にも注意
マイクが正しく動作していても、周囲の騒音やマイク穴の汚れ、端子の接触不良などで「声が届かない」と感じることがあります。ノートPCの場合は、通気口やスピーカー穴にホコリが詰まっていないかを確認し、必要に応じてエアダスターで清掃するのも効果的です。USB接続マイクを使用している場合は、別のポートに差し替えるだけで改善するケースもあるので、確認してみてください。
裏技:マイクを「再認識」させる方法
以下の“ソフト刺激”で、マイクが復活することがあります。
裏技:マイクを「再認識」させる方法
以下のような操作を行うことで、Windowsが内蔵マイクを再検出してくれることがあります。
① デバイスマネージャーを開き、「オーディオ入力と出力」でマイクを一度「無効」→「有効」に戻す
② [Windows + R] →「mmsys.cpl」→ 録音タブ → 右クリック →「無効なデバイスの表示」をオンにする
③ USBマイクを一時的に接続 → しばらくしてから外す(再認識のトリガーになることがあります)
設定やドライバーでは解決しなかった「マイクが表示されない」ケースでも、このような“刺激”を与えることで改善することがあります。
これらは「原因不明でマイクが見えない」状態のとき、意外に有効です。
それでも改善しない場合は?
- メーカー公式サイトから最新のチップセットドライバーを入手
- Windowsのクリーンインストールを検討(事前バックアップ必須)
- USBマイクやBluetoothマイクの導入も現実的な選択肢
内蔵マイクの物理的故障(ケーブル断線・マザーボードの不具合)が原因のケースもあるため、保証期間中であれば修理サポートに相談するのも有効です。
それまでの録音データやZoomの設定履歴などは、復旧後も元に戻らない場合がありますので注意しましょう。
外付けマイクでトラブル回避&音質向上
何をしてもマイクがうまく動かない場合、外付けマイクを使うだけで一気に解決することもあります。USB接続タイプやBluetoothタイプなど、使い方に合わせて選べるのもメリットです。
音が途切れる・声がこもるといったトラブルも減り、オンライン通話がグッと快適になります。
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ZoomやTeamsでのトラブルを避けるには、USB接続またはBluetoothの外付けマイクが便利です。ノイズキャンセリング機能付きの製品なら音質もクリアです。
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まとめ
ZoomやTeamsでマイクが使えない問題は、ソフト・設定・ドライバー・ハードのどこかで発生していることがほとんどです。
この記事のステップを上から順に試していくことで、多くのケースは改善が見込めます。
マイクが表示されない、何をやってもダメな場合は、BIOS設定や物理的な故障を疑い、外付けマイクの導入も検討してみてください。
トラブルのストレスを減らし、快適なオンライン通話環境を整えましょう!
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