「ZoomやTeamsで音声が届かない…」
「設定を見てもマイクが見当たらない…」
そんな時にまず確認すべきなのが、パソコン内蔵マイクが正しく認識されているかどうかです。
この記事では、デバイスマネージャにマイクが表示されない場合や、音声が一切拾われない場合の具体的な解決法を、わかりやすく紹介します。
よくある原因は?
- ドライバーの不具合(更新ミス・破損)
- Windows設定の変更(権限や無効化)
- ハードウェアのトラブル(マイク故障)
- セキュリティソフトの制限(プライバシー設定)
- BIOSで無効化されている(特に法人モデル)
マイクの不調は突然起こることが多く、「昨日まで普通に使えていたのに…」という声もよく聞かれます。実際には、Windowsの更新や設定変更、アプリの影響など、目に見えにくい部分でトラブルが発生していることがほとんどです。単純な「設定ミス」だけでは解決しないこともあります。
STEP1:デバイスマネージャでマイクを確認
まずは、マイクがWindowsに認識されているかを確認しましょう。
「スタート」→「デバイスマネージャー」と検索して開きます。
ここで以下の操作を行ってください
- 「表示」→「非表示のデバイスの表示」をクリック
- 「オーディオの入力および出力」にマイクがあるか確認
- 見当たらなければ「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」もチェック
表示されていても、黄色い「!」マークがある場合はドライバーに問題があります。
STEP2:ドライバーを手動で更新・再インストール
マイクのドライバーを右クリック →「ドライバーの更新」を選択し、自動更新を試みましょう。
それでも直らない場合は、以下の手順で削除と再認識を試します。
- マイクを右クリック →「デバイスのアンインストール」
- その後、パソコンを再起動
- Windowsが自動で再インストールを試みます
STEP3:Windows設定からマイクの有効化
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」
- 「マイクへのアクセスを許可」がオンになっているか確認
- 「デスクトップアプリのマイクへのアクセス」もオンにする
また、「設定」→「システム」→「サウンド」→「入力」セクションでも、マイクが選ばれているか確認してください。
STEP4:録音デバイスを既定に設定
「コントロールパネル」→「ハードウェアとサウンド」→「サウンド」→「録音」タブを開き、内蔵マイクを右クリック→「既定のデバイスとして設定」を選びます。
STEP5:トラブルシューティング機能を使う
Windowsに搭載されている「トラブルシューティング」で原因を自動で探せます。
- 「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」
- 「その他のトラブルシューティング ツール」→「録音の問題」→「実行」
STEP6:セキュリティソフトの影響を確認
ウイルス対策ソフトの中には、マイクへのアクセスを制限する機能がある場合があります(特にBitdefender、Avast、Kasperskyなど)。
プライバシー設定で「マイク保護」などの項目があれば、無効化して再確認してください。
STEP7:BIOS(UEFI)でマイクが無効になっていないか確認
PCの電源を入れた直後に[F2]や[Del]キーなどでBIOS(UEFI)に入り、「Advanced」や「Onboard Devices」などの項目にある「Internal Microphone」が「Disabled」になっていないか確認します。
裏技:マイクを一時的に再認識させる方法
以下の操作で、一度無効になったマイクを「再認識」させられるケースがあります。
1. 「デバイスマネージャ」→「オーディオ入力と出力」のすべての項目を右クリック→無効→再度有効 2. 「Windows + R」→「mmsys.cpl」と入力→録音タブから「表示されていないデバイスを表示」 3. USBマイクを一時的に接続 → 再度外す(トリガーとして内蔵マイクを再認識することがある)
これらの裏技は、「設定やドライバーは問題ないのに、なぜかマイクが使えない」という場合に効果を発揮することがあります。
特に、Windowsがマイクの存在を見失っているケースでは、他の音声デバイス(例:USBマイク)を一時的に接続することで、再スキャンがトリガーになり、内蔵マイクが復活する例もあります。
一見すると「気休め?」と思われがちですが、実際にこの方法で復活したという報告は少なくありません。
本格的な再インストールの前に、一度こうしたソフト的な“刺激”を与えてみるのもおすすめです。
それでもだめなら?
以下の対応も検討してみてください。
- メーカーのサポートページからチップセットドライバを手動でダウンロード
- Windowsを再インストール(最終手段)
- USBマイクやBluetoothマイクの導入
ここまでの方法をすべて試しても改善しない場合は、ソフトウェアの問題ではなく、ハードウェアそのものに異常がある可能性が高くなります。
特に、
「マイクの項目がまったく表示されない」
「何度再起動しても認識されない」
といった状況では、内蔵マイクのケーブルが断線している、あるいはマザーボード側の不具合なども考えられます。
このような場合は、無理に設定をいじり続けるよりも、メーカーのサポート窓口に相談することをおすすめします。保証期間内であれば、無償修理や部品交換の対象となる可能性もあります。
また、外付けマイクを活用することで、急場をしのぎつつ、会議や録音を継続することも可能です。数千円で購入できるUSBマイクやBluetoothマイクも多く、音質も向上する場合があります。
よくある質問(FAQ)
Q:マイクがデバイスマネージャにまったく出てこないのですが?
→「非表示のデバイスを表示」がオンになっているか確認、それでも出ない場合はBIOS設定かハードの物理故障の可能性があります。
Q:Zoomでは使えないのに、他のアプリでは音が拾える?
→ アプリ側のマイク設定で正しいデバイスが選ばれているか確認してください。
まとめ
パソコンの内蔵マイクが反応しない問題は、ドライバーの不具合や設定ミスなど、意外と単純な原因で起こることがあります。
今回紹介した方法を上から順に試していけば、ほとんどのケースで改善が見込めます。
それでも改善しない場合は、ハード的な故障やBIOSの設定に問題がある可能性が高いので、メーカーに問い合わせるのもひとつの手です。
【おすすめ記事】