Microsoft Teamsで画面共有が真っ黒に!簡単対処法7選を詳しく解説【Windows10/11対応】

Teamsで私だけ真っ黒

会議直前に画面共有したら、相手側には真っ黒…。あの冷や汗、つらいですよね。私も同じ状況を経験したことがありますが、原因の切り分けと設定の見直しで数分で復旧できました。

そこで今回、Windows 10/11 両対応で、Teamsの画面共有が黒くなる(映らない)ときの原因と解決策を、初心者の方にも分かりやすく順番に解説します。

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まずは最短復旧:上から3つ試してください

  1. TeamsのGPU機能を一時停止:Teams右上の「…」→設定 > 一般→「ハードウェア アクセラレーションを無効にする」にチェック→再起動
  2. 共有の選び方を切り替え:「ウィンドウ」共有で真っ黒なら「画面(デスクトップ)全体」共有に変更(または逆)。マルチモニター環境は表示中の画面を確認。
  3. グラフィックドライバーを更新/再起動Win + X → デバイス マネージャー → ディスプレイ アダプターで対象GPUを右クリック→「ドライバーの更新」。改善しない場合はいったん「デバイスの無効化→有効化」またはメーカー最新版へ更新。

よくある原因(症状別の考え方)

Teamsの黒画面は、主に次の要因が重なって起きます。どれか1つでも該当しそうなら、対応する手順から始めましょう。

原因具体例優先手順
GPU/ドライバーの不整合アップデート後に表示系だけ不具合、マルチGPU切替機で発生ハードウェアアクセラレーションOFF / ドライバー更新
Teamsの一時データ不良キャッシュ肥大・破損、設定変更が反映されない完全終了→キャッシュクリア→再起動
共有方式のミスマッチアプリ単体共有だと黒いが、画面全体なら映る(DRM/描画方式差)共有方式の切替
Windows側設定・電源/GPUポリシー省電力GPUで描画、表示スケーリング・HDRの相性グラフィックス設定でTeamsを高パフォーマンス指定
ネットワークの瞬断/遅延共有開始直後だけ黒、解像度切替時に止まる有線/安定回線に切替・再試行

【STEP別】解決方法

Step 1:Teamsを完全終了→再起動

タスクトレイのTeamsアイコンを右クリックして終了し、再度起動して共有を試します。単発のグリッチはこれで解消することがあります。

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Step 2:ハードウェア アクセラレーションを無効化

Teams右上の「…」→設定 > 一般→「ハードウェア アクセラレーションを無効にする」をオン→再起動
(旧Teamsでは同等項目の名称が微妙に異なることがあります。表示が違う場合は「GPU」「ハードウェア」の文言を目安にOFFへ)

💡ポイント:私はこの設定で正常に共有できるようになりました。最短で効くケースが多いです。

Step 3:共有方式を切り替える

「ウィンドウ」共有で黒い→「画面(デスクトップ)全体」へ変更/逆も試す。Edgeや動画プレーヤーなど一部アプリは描画方式の関係で黒画面になりやすいです。
マルチモニターは共有しているのが別画面になっていないかも確認を。

Step 4:Teamsキャッシュをクリア(サインイン情報の確認を)

① Teamsを完全終了

② エクスプローラーのアドレス欄に以下を貼り付け

③ 中のフォルダを削除

④ Teams再起動。

%appdata%\Microsoft\Teams

対象例:Cache / GPUCache / databases / IndexedDB / Local Storage / tmp
※ 新しいTeams(Teams 2.0)の一部データは %LocalAppData%\Microsoft\MSTeams\ 側にもあります。表示に差がある場合はこちらも確認してください。

注意: サインイン状態が解除されることがあります。組織アカウントの場合は認証情報を準備のうえ実施してください。

Step 5:グラフィックドライバーの更新/切り替え

Win + X → デバイス マネージャー → ディスプレイ アダプターで対象GPUを右クリックし、ドライバーの更新(自動)を実行。改善しない場合はメーカー提供の最新版を手動適用。ノートPCの省電力/高性能GPUの自動切替機は、Teamsと共有対象アプリのGPUが揃うように、

設定 > システム > ディスプレイ > グラフィックス

でTeamsを高パフォーマンスに指定するのも有効です。

Step 6:Teams/Windowsを最新に

Teams右上「…」→「更新を確認」。

Windows Updateも適用して再起動してください。24H2/ドライバー更新直後は一時的な相性が出ることがあるため、更新→再起動→共有テストの順で安定化を確認します。

Step 7:再インストール(最後の手段)

「アプリと機能」からMicrosoft Teamsをアンインストール→PC再起動→公式から最新版をインストール。必要に応じて「修復」オプションの実行も検討してください。

追加ポイント(Teams 2.0 / Windows 11 24H2)

新しいTeams(Teams 2.0)ではUIや内部構成が刷新され、設定名やキャッシュの場所が旧Teamsと異なる場合があります。ハードウェアアクセラレーション項目が見当たらないときは、設定内を検索するか、いったん「一般」「通話」「デバイス」など関連タブも確認してください。

Windows 11 24H2環境では、ディスプレイのスケーリング/HDR/可変リフレッシュなどの組み合わせで表示相性が出る例があります。黒画面が続く場合は、一時的にHDRや可変リフレッシュ、アプリごとのスケーリングをオフにして再試行すると改善することがあります。

ネットワークが怪しいときは

共有開始直後にだけ黒くなる・カクつく場合は、Wi-Fiの電波品質や混雑が原因のことも。会議中だけでも有線LANや安定回線へ切り替えると改善します。VPN使用時は一時的にオフで挙動確認を。

まとめ

Teamsの黒画面は「GPUアクセラレーション × 共有方式 × 一時データ」の三点でつまずくことが多いです。

① アクセラレーションOFF

② 共有方式切替

③ キャッシュクリア

の順に進め、必要に応じてドライバー/Windows/Teamsの更新を組み合わせれば、大半のケースは解決します。困ったら上から順に、落ち着いて対処していきましょう。

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