【2025年9月最新】Windows月例更新でSSDが消える?不具合の原因と安全対策まとめ

Graphic for September 2025 Patch Tuesday with a blue Windows 11 background. It shows a calendar marked September 11, an SSD icon, and a yellow warning triangle indicating SSD failure issues.

2025年9月9日現在、日本ではまだ月例更新(Patch Tuesday)は配信されていません。実際の配信は日本時間の9月10日(水)に行われる予定です。
この記事では、配信前に知っておきたい8月の不具合と、9月の更新に備えた安全対策をまとめています。

はじめに

毎月恒例の「Patch Tuesday(パッチチューズデー)」。これはマイクロソフトが毎月第2火曜日(日本時間では水曜未明)に配信するWindowsやOfficeの更新プログラムの総称です。

通常はセキュリティや安定性を高める大切なアップデートですが、2025年9月の配信を前に、8月の更新(KB5063878)を適用した一部の環境でSSDやHDDが突然消える・壊れるという深刻なトラブルが報告されました。

本記事では、これまでの不具合の内容と背景、9月の更新で注目されるポイント、そしてユーザーが取るべき安全対策を詳しく解説します。


KB5063878適用後に何が起きたのか?

8月の累積更新プログラム「KB5063878」をインストールした一部のユーザーから、以下のような事例が多数報告されています。

  • エクスプローラーから SSD/HDDが突然消える
  • ディスクが「RAW」と表示され、中身が読めなくなる
  • データが破損して復旧できないケースも

影響を受けやすい環境

特に Phison製NANDコントローラを搭載したSSD でトラブルが多いとされます。すべてのユーザーに起きるわけではありませんが、海外掲示板やニュースサイトでは被害報告が相次ぎました。

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マイクロソフトの見解

マイクロソフトは「現時点でKB5063878とドライブ故障との直接的な因果関係は確認できていない」とコメント。ただし、タイミングの一致からユーザーの不安は拭えず、SSDメーカーのPhison側も調査を進めていると伝えられています。


なぜPatch Tuesdayが重要なのか?

Patch Tuesdayは単なる更新ではなく、深刻なゼロデイ脆弱性の修正を含むことが多いため、セキュリティ上は極めて重要です。

今回の9月更新では以下が注目されています。

  • Windows 11のセキュリティ修正
  • Microsoft OfficeやSharePointの脆弱性修正
  • Microsoft Teamsで報告されている「接続できません」エラーの解消
  • WUSA(Windows Update Standalone Installer)の更新失敗問題の修正
  • 一部配信ソフト(NDI)の接続切断不具合の改善

セキュリティを守るためには更新が不可欠ですが、安定性に影響が出る可能性がある点も忘れてはいけません。


不具合からPCを守るための対策

1. システムの復元ポイントを作成

更新前に必ず復元ポイントを作成しましょう。これにより、不具合が出てもシステム設定を元に戻せます。

  • [検索] →「復元ポイントの作成」と入力
  • 対象ドライブを選択 → [構成] →「システムの保護を有効にする」
  • [作成] をクリックし、ポイント名を設定

※復元ポイントは個人ファイルは戻せませんが、システム設定やドライバーを元に戻せます。


2. Quick Machine Recovery(QMR)の活用

Windows 11 24H2から導入された新機能で、更新の失敗から高速に復旧できる仕組みです。従来の再インストールより時間も短縮されるため、特に法人環境では有効です。


3. フルバックアップを取る

復元ポイントだけでは不十分です。外付けSSDやUSBドライブに丸ごとバックアップを作成しておくと安心です。

  • 外付けSSDを使えば大容量でも高速に保存可能
  • 定期的にバックアップを検証しておくと確実

👉 この記事の読者には「バックアップが命綱」という点をぜひ強調したいところです。


4. 更新プログラムをアンインストールする方法を知っておく

もし更新直後に起動しなくなった場合は、Windows回復環境(WinRE)からアンインストールが可能です。

  • PCを再起動 → [Shift]を押しながら[再起動] →「トラブルシューティング」
  • [詳細オプション] → [更新プログラムのアンインストール]
  • 最新の「品質更新」または「機能更新」を削除

5. 更新を遅らせる

不安がある場合は、数日〜数週間待ってから適用するのも有効です。

  • Pro/Enterprise版 → 最大35日まで更新を一時停止可能
  • Home版 → 「従量制課金接続」を設定すると自動更新を止めやすい

IT管理者向けのポイント

企業や教育機関では、Patch Tuesday対応はさらにシビアです。

  • テスト環境で検証後に展開する
  • WSUSやIntuneで配信タイミングを制御
  • 更新のロールバック手順をヘルプデスクで共有
  • ハードウェアベンダーの最新情報をチェック

【重要】更新前に必ずバックアップと復元準備を

  • 外付けSSD/USBにフルバックアップを作成(イメージ推奨)。
  • 復元ポイントを作成(「復元ポイントの作成」→システム保護を有効に)。
  • 数日様子見(緊急でなければ適用を数日〜1週間遅らせる)。
  • 不具合時はWinRE →「更新プログラムのアンインストール」で直前の更新を戻す。

※ 2025年8月更新後に一部環境でSSD消失/RAW化の報告あり。9月更新でも事前対策を推奨します。

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更新前に外付けSSDやUSBメモリでバックアップを取っておけば安心です。
万一の不具合でも、大切なデータを守れます。

まとめ

2025年9月のPatch Tuesdayは、セキュリティ強化というメリットの一方で、8月更新のSSDトラブルを引きずり「慎重に適用すべき」という声が広がっています。

  • 更新前に復元ポイントとバックアップを作成する
  • 不具合時に備えてQMRやアンインストール手順を確認しておく
  • 急がない場合は数日遅らせてから適用する

こうした準備をしておけば、安心してPatch Tuesdayを迎えられます。

今回の不具合は必ずしも全ユーザーに起こるわけではありませんが、万一に備えて準備をしておくことが大切です。
「更新は怖いけれど無視はできない」──そんな時こそ、バックアップと様子見で安心してPatch Tuesdayを乗り切りましょう。

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