— USB作成からインストール/要件回避の注意点・トラブル対処まで完全版 —

Windows 10のサポートが終了した今、
「いまのPCをWindows 11にしたいけれど、ハード要件が厳しい」
「クリーンインストール用のUSBを1本持っておきたい」
という相談がとても増えています。そこで活躍するのが、小さな定番ツールのRufus(ルーファス)です。数MBの実行ファイルだけで、Windows 11 25H2のインストールUSBをサクッと作れます。
さらに、環境によってはTPM 2.0/セキュアブート/RAM要件や、セットアップ時のMicrosoftアカウント必須を緩和するオプションも選べます(※後述の注意点を必ずご確認ください)。
その反面、「どこまでやっていいのか」「やってはいけないライン」も存在します。
この記事では、
- 安全第一での事前準備
- Rufusによる25H2インストールUSBの作成手順
- ハードウェア要件の回避オプションを使うときの考え方
- よくあるトラブルとチェックポイント
を、Windowsに詳しくない方にもわかるよう、順番に整理してご紹介します。
前提と注意点(ここだけは必ず読んでください)
- 配布元はすべて公式から:Rufus本体はRufus公式サイトから、Windows 11のISOはMicrosoft公式から入手します。改変ISOや出所不明のファイルは使わないでください。
- 要件回避は「自己責任」:TPMやセキュアブートなどのチェックを外してインストールしたPCは、Microsoftの想定外の構成になります。将来の更新・サポートが不安定になる可能性がある点を理解しておきましょう(特に業務用PCでは注意)。
- 25H2の位置づけ:Windows 11 25H2(Windows 11 2025 Update)は、2025年時点での最新世代アップデートです。インストール前に、必ずMicrosoft公式の「ダウンロードページ」「更新履歴」「ブログ」などで最新情報を確認してください。
この記事は、Windows 11/10のクリーンインストール経験者〜中級者を想定しつつ、初心者の方にも読みやすいように丁寧めに書いています。細かいところは読み飛ばしてもOKなので、まずは全体像だけつかんでください。
準備するもの
- Windows PC(Rufusを実行する側のPC)
- USBメモリ(8GB以上推奨/できれば16〜32GB)
- Windows 11(25H2)ISOファイル(Microsoft公式のダウンロードページから)
- Rufusの最新版(インストール不要の単体EXE。ポータブル版でも可)
- バックアップ:作業用PCの大事なデータは必ずバックアップしてから作業する
まずそろえたい:インストールUSB用の“最低限セット”
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- 必要に応じてHDMIケーブル(セットアップ時に外部モニターを使う場合) 👉HDMIケーブル一覧を見る
※USB内のデータは作成時に完全消去されます。事前のコピーをお忘れなく。
ステップ1:Rufus と Windows 11 25H2 ISO を入手する
- Rufus
- 公式サイトから最新版(記事執筆時点の安定版)をダウンロードします。▶https://rufus.ie
- インストール型とポータブル型がありますが、.exe 単体のポータブル版で十分です。
- Windows 11(25H2)ISO
- Microsoft公式の「Download Windows 11」ページを開きます。
- エディション選択画面で Windows 11 2025 Update(Version 25H2) を選択し、言語を指定してISOをダウンロードします。
- 25H2の不具合・既知の問題
- インストール前に、Microsoft公式の更新履歴ページやブログで、25H2に関する既知の問題・推奨事項を一度チェックしておきましょう。
ステップ2:USBメモリの選択と基本設定
- 作業用PCにUSBメモリを挿します。
- Rufusを起動します(インストールは不要。ダブルクリックでOK)。
- 画面上部の[デバイス]に、挿したUSBメモリが選ばれていることを確認します。
- [ブートの種類] → [SELECT] ボタンから、ダウンロードしたWindows 11 25H2 ISOを指定します。
- パーティション構成
- 多くの最近のPC → GPT(UEFI) を選択
- かなり古いPC/BIOSのみ → MBR(レガシーBIOS) を選ぶ場合もあります。
- ファイルシステム:
- 通常はNTFSで問題ありません。
- 一部の古いUEFIはFAT32起動しか受け付けない場合があるため、その場合はFAT32+分割などの工夫が必要ですが、まずはデフォルト設定から試すのがおすすめです。
- [開始]を押す前に、USB内のデータがすべて消えることをもう一度確認しておきます。
ポイント
ISOを読み込んだタイミングで、Rufus独自のWindowsセットアップ調整ダイアログ(いわゆるWUEオプション)が表示される場合があります。ここで、後述する「要件回避」「ローカルアカウントの許可」などを選択できますが、環境・バージョンによっては表示されないこともあります。
ステップ3:要件回避オプションの考え方(必要な人だけ)
WUEダイアログが表示された場合、代表的には次のような項目が並びます。
- TPM 2.0 / セキュアブート / 4GB RAM 要件を回避する
- Microsoftアカウント必須を緩和してローカルアカウント作成を許可する
- データ収集(テレメトリ)を最小限にする
おすすめの基本スタンスは次のとおりです。
- Windows 11 対応PCであれば
- 原則として要件回避オプションは使わない(チェックを入れない)。
- Microsoftの想定どおりの構成にしておいた方が、将来のアップデートやサポートが安定しやすくなります。
- 非対応PCで「どうしても25H2を試したい」場合:
- やむを得ないときだけ、必要な項目だけ最小限に回避するようにします。
- 業務用PCや他人のPCでは推奨されません。テスト用・自己責任のサブ機だけに留めるのが安全です。
- そもそもダイアログが出ない場合
- Rufusのバージョン/ISOのエディション・世代(Home/Pro、ARM64版など)によって、表示されるオプションは変わることがあります。
- その場合は標準インストールに近い形で利用する、という意識で進めるとよいです。
技術的には、Rufusはセットアップ用ファイルを一部調整することで、ハードウェア要件チェックの挙動を弱めています。ただし、将来の仕様変更で挙動が変わる可能性があるため、「いつまでも使える裏ワザ」とは考えない方が安全です。
ステップ4:USBの作成を実行する
- 設定内容を確認したら、[開始]ボタンをクリックします。
- 「このデバイスのデータはすべて消去されます」といった警告が表示されるので、内容を読んだうえで[OK]を選択します。
- 進捗バーが100%になるまで待ちます。
- 「完了」または「準備ができました」と表示されたら、[閉じる]でRufusを終了します。
- USBメモリは、タスクトレイから「安全な取り外し」を行ってから抜きます。
ステップ5:USBから起動してクリーンインストールする
ここから先はインストールされる側のPCでの作業です。
- 作成したUSBメモリを、Windows 11 を入れたいPCに挿します。
- PCの電源を入れ、すぐにブートメニューキー(F12 / F8 / Esc / F2 など機種により異なります)を連打して、起動デバイスを選ぶ画面を表示します。
- 起動デバイス一覧から、作成したUSBメモリを選択します。
- Windowsセットアップ画面が表示されたら、言語・キーボードを選択し、[今すぐインストール]をクリックします。
- プロダクトキーは、手元にあればここで入力、後から認証したい場合は「プロダクトキーがありません」を選びます。
- インストールの種類は「カスタム:Windows のみをインストール(クリーンインストール)」を選びます。
- 既存パーティションを削除/作成し、Windowsを入れたいドライブを指定してインストールします。
- コピー→再起動→初期設定(OOBE)が完了したら、デスクトップに到達します。
要件回避オプションを使った場合でも、インストール直後はひとまず標準的な構成で安定動作するかを確認します。ドライバーやアプリの移行は、Windows Updateやメーカーサイトから最新のものを入れてから行うとトラブルが少なくなります。
その場アップグレード(上書きインストール)の注意
- ISOをマウントしてsetup.exeを実行する「その場アップグレード」方式では、Rufusの要件回避が効かない・途中で非対応判定になるケースが報告されています。
- 非対応PCでの移行を試す場合は、クリーンインストール主体で考えた方が結果が安定しやすいです。
25H2に関する補足
- 25H2のISOは、Microsoft公式のダウンロードページから提供されます。名称は「Windows 11 2025 Update」や「Version 25H2」といった表記になります。
- 環境によっては、24H2上に有効化パッケージを適用する形で25H2相当の機能が有効になる場合もあり、提供形態が分かりにくいと感じる方も多いはずです。
- クリーンインストール用のUSBを作るときは、素直に25H2のISOイメージをベースに作成するのがシンプルで安心です。
リスクと“守った方がいいルール”
- サポート・更新の不確実性
- TPMやセキュアブート要件を外した非対応PCでは、将来の累積更新や機能更新が途中でこける・適用対象から外れる可能性があります。
- セキュリティとのトレードオフ
- セキュアブートを無効にしたまま運用するのは、起動プロセスへの攻撃リスクを高めることにつながります。
- 業務PCでは「標準構成+公式手順」が鉄則
- 会社や顧客のPCに対しては、ハード要件を満たした公式サポート構成のみを使う前提で考えましょう。
- ライセンスの整合性
- 既存のWindows 10 / 11 のデジタルライセンスを引き継ぐ場合でも、Home → Pro などエディションをまたいだインストールは認証が通らないことがあります。
最短チェックリスト(ざっと見たい人向け)
▢ Rufus最新版を公式サイトからダウンロードした
▢ Windows 11 25H2 のISOをMicrosoft公式から入手した
▢ 使用するUSBメモリは16GB以上で、中のデータは退避済み
▢ RufusでISOを指定し、GPT/UEFI(一般的な構成)で作成した
▢ 非対応PCの場合だけ、必要最低限の要件回避オプションを選んだ
▢ PCのブートメニューからUSBを選び、クリーンインストールを実行した
▢ 初期設定後にWindows Updateで更新を適用した
▢ 25H2特有の不具合は、Microsoft公式の更新履歴で確認した
うまくいかないときの対処法
USBから起動しない/USBが見えない
- UEFI設定画面でUSBブートを有効化し、必要に応じて起動順の変更を行います。
- Fast Boot(高速起動)を有効にしていると、USBを見に行かないPCもあるため、一時的にオフにして試します。
- セキュアブートの証明書世代(Windows UEFI CA 2023 など)の違いで、USBからの起動に失敗する例も報告されています。UEFIの更新や、一時的なセキュアブート無効化で挙動が変わる場合があります。
WUE(拡張オプション)が出てこない
- Rufusのバージョン、利用しているISO(Home/Pro、x64/ARM64 など)、Windows 11の世代によって、表示されるオプションが異なります。
- 「今回は標準インストールに近いもの」と割り切り、要件回避に依存しない形での運用を検討してください。
上書きアップグレードで「このPCはWindows 11を実行できません」と出る
- その場アップグレードより、クリーンインストール+必要データの再移行の方が通りやすく、トラブルも切り分けやすいです。
USBが「壊れたかも?」と思ったとき
- 他のPCで読み書きできるかを確認します。
- どうしても正常に扱えない場合は、メーカー提供の復旧ツールや、Rufus公式のFAQなどで示されている復旧方法を参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. Rufusのどのバージョンを使えばいいですか?
A. 基本的には、Rufus公式サイトで配布されている最新版を使えばOKです。記事時点のバージョンから細かい挙動が変わることもあるため、画面表示が多少違っていても、流れはほぼ同じと考えてください。
Q2. 要件回避USBは、対応PCでもそのまま使って大丈夫?
A. 技術的にはインストール自体は可能ですが、対応PCでは要件回避オプションをオフにしたUSBを作ることを強くおすすめします(将来のアップデートの安定性のため)。
Q3. セットアップ中にローカルアカウントを作りたいのですが?
A. WUEダイアログにローカルアカウント関連のオプションが出ている場合は、そこで許可を選ぶと手順が楽になります。ただし、表示されるかどうかはRufusとISOの組み合わせに依存します。
Q4. 25H2はいつごろ配信されますか?
A. 一般向けには2025年秋以降に段階的に配信される形が想定されています。企業向けの配布タイミングや展開ポリシーは、Microsoft公式ブログや管理者向けドキュメントの案内を確認してください。
まとめ:安全第一で、最短ルートの移行を
- RufusとWindows 11 25H2 ISOは必ず公式から入手する。
- 対応PCでは要件回避オプションを使わないのが基本。非対応PCで使う場合も、テスト用・自己責任の範囲にとどめる。
- ブートできない/要件エラーになる原因は、UEFI設定・Secure Boot・上書きアップグレードの制限など、ある程度パターンが決まっています。事前に把握しておくと落ち着いて対応できます。
この記事の内容は、執筆時点でのRufus公式サイトやFAQ、Microsoft公式の25H2関連情報をもとに整理しています。将来、新しいバージョンやポリシー変更が出た場合は、まず公式情報を確認し、そのうえで本記事を参考にしていただければ安心です。
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