概要
2025年に入り、Windows および Microsoft Office(Outlook 含む)に関する複数の脆弱性が修正対象として公表されました。一部は 悪用される可能性がある深刻度の高い内容とされており、早めの更新が強く推奨されています。
本記事では、
- どんな脆弱性なのか(難しい用語なし)
- 影響を受ける可能性がある環境
- 今すぐできる対策(更新方法)
- 更新できない場合の一時的な回避策
を 一般ユーザー向けにわかりやすくまとめます。

何が起きている?今回の脆弱性のポイント
今回の更新で注目されているのは、主に次の点です。
- Windows OS 自体の脆弱性
- Microsoft Office / Outlook 関連の脆弱性
- メールの受信やファイルのプレビューなど、
普段の操作が攻撃の入口になり得るケース
特に Office / Outlook は業務・私用を問わず使用率が高いため、
「自分は関係ない」と思っている人ほど影響を受けやすいのが特徴です。
影響を受ける可能性がある環境
次のような環境では、必ず確認してください。
- Windows 10 / Windows 11 を使用している
- Microsoft Office(Word / Excel / PowerPoint / Outlook)を使用している
- Outlookでメールを日常的に受信している
- 会社・個人を問わず、PCで添付ファイルを開くことがある
👉 特別な操作をしていなくても影響を受ける可能性がある点が重要です。
脆弱性が悪用されると何が起きる?
今回修正対象となっている脆弱性は、一般的に次のようなリスクが指摘されています。
- 悪意のあるファイルやメールをきっかけに
不正なプログラムが実行される可能性 - PCの情報が外部に送信される
- 最悪の場合、第三者にPCを操作されるリスク
※必ず被害が出るわけではありませんが、更新を怠るほどリスクは高まります。
今すぐできる対策①:Windows Update を確認
手順(Windows 11)
- 設定 を開く
- Windows Update を選択
- 更新プログラムのチェック をクリック
- 利用可能な更新があれば、すべて適用
- 再起動を求められたら必ず再起動
手順(Windows 10)
- 設定 → 更新とセキュリティ
- Windows Update
- 更新プログラムを確認・適用
👉 「あとで再起動」は、脆弱性が修正されないまま使い続ける状態になるので注意してください。
今すぐできる対策②:Office / Outlook の更新確認
Officeの更新は、Windows Updateとは別管理の場合があります。
Office 更新手順(共通)
- Word や Excel を起動
- ファイル → アカウント
- 更新オプション → 今すぐ更新
Outlookを使っている方は、必ずこの更新も確認してください。
すぐ更新できない場合の一時的な注意点
業務都合などですぐ更新できない場合は、一時的に以下を意識してください。
- 不審なメール・添付ファイルは開かない
- 送信元が不明なファイルは特に注意
- Officeの「プレビュー機能」で安易に開かない
- セキュリティソフトを最新状態に保つ
※これはあくまで一時的な回避策です。根本的な対策は 更新のみ です。
追記:更新できたか確認する方法
「更新したつもりだけど、本当に適用されている?」が不安な方は、次の手順で確認できます。
Windows Update の適用状況を確認
- 設定 → Windows Update
- 更新の履歴 を開く
- 「品質更新プログラム」「定義更新プログラム」などに “正常にインストールされました” と出ていればOKです。
ここでエラー(失敗)が並んでいる場合は、再起動不足やダウンロード不良の可能性があります。
いったん「再起動」を優先する
Windowsは「インストール完了」に見えても、再起動が終わるまで修正が反映されないことがあります。
更新後に「再起動が必要です」と表示されていたら、可能なら早めに再起動しましょう。
(業務PCなら、昼休みや終業前のタイミングがおすすめです)
Office が更新されないときの対処(クリックしても進まない場合)
Office更新で「今すぐ更新」を押しても動かない場合、次を試してください。
- Word/Excel/OutlookなどOfficeアプリをすべて終了(タスクマネージャーで残っていないか確認)
- PCを再起動してから、もう一度「今すぐ更新」
- 会社PCの場合、管理者制御(社内ポリシー)で更新が止まっていることもあります。
その場合は自力で無理に進めず、情シス(管理者)に連絡しましょう。
更新を急ぐべき人・少し慎重に進めたい人
今すぐ更新を優先したいケース
- Outlookで大量にメールを受け取る(仕事・学校で使用)
- 添付ファイル(Word/Excel/PDFなど)を日常的に開く
- 共有PC・家族PCなど、利用者が多い端末
少し慎重でもOKなケース(ただし先延ばししすぎない)
- ネット接続が不安定で更新に失敗しやすい
- 直近の更新で不具合が出た経験があり、再起動タイミングを選びたい
→ ただし脆弱性対応は「様子見しすぎ」が危険なので、数日〜1週間以内を目安に適用がおすすめです。
“更新までの間”にやっておくと安全度が上がる習慣
更新が完了するまでは、次の3つだけでも意識するとリスクを下げられます。
- 添付ファイルは即開かず、送信元を確認(社内でも乗っ取りメールはあります)
- Office文書は可能なら OneDrive/SharePoint上で開く(ローカル直開きより安全な場合がある)
- 不審メールは「返信」より先に、件名・差出人・URLのドメインをチェックしましょう
よくある質問(Q&A)
Q. 自動更新をオンにしていれば大丈夫?
→ 基本的にはOKですが、
再起動が保留になっていると適用されていない場合があります。
Q. 個人利用でも狙われる?
→ はい。
近年は 無差別型の攻撃も多く、個人PCも対象になります。
Q. 更新したら不具合が出ない?
→ 可能性はゼロではありませんが、
脆弱性を放置するリスクの方がはるかに高いとされています。
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脆弱性対応は“早めの更新”が基本ですが、仕組みを理解しておくと毎回あわてません。Windows 11の更新やトラブル対策を本で整理しておくのもおすすめです。
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まとめ:今回は「様子見」より「早めの更新」
今回の Windows / Office 脆弱性は、
- 利用者が多い
- 特別な操作をしなくても影響を受ける可能性がある
- 更新で対策できる
という点から、早めの対応が最も安全です。
👉 この記事を読んだら、
まず Windows Update と Office 更新を確認しておきましょう。

