【2025年版】USBリカバリが失敗する原因と対処法|起動しない時の完全ガイド

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ある日突然、パソコンが起動しなくなり、慌ててUSBリカバリを試してもうまくいかない――そんな経験はありませんか?
特に週明けの出社や出張から戻った直後など、大事なタイミングでパソコンが立ち上がらないと、不安や焦りでいっぱいになります。

私自身も、古いノートPCでUSBからリカバリを試みた際、うまく起動せず何度もやり直した経験があります。
この記事では、USBリカバリが失敗するよくある原因と具体的な解決策、さらに失敗を避けるための事前準備や裏技も含めて、初心者の方にもわかりやすく解説します。


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◆ USBリカバリの基礎知識とよくあるトラブル

USBリカバリとは、USBメモリに作成したインストールメディアや回復ドライブを使ってWindowsを修復・再インストールする方法です。
しかし、以下のような現象に悩まされる方が少なくありません。

  • 作成したUSBが起動しない
  • Windowsのロゴが出るが、その先に進まない
  • 「回復できませんでした」とエラーが表示される
  • USBを差してもパソコンが反応しない

これらの原因は大きく5つに分類できます。


【原因と対処法】USBリカバリが失敗する5つの理由

① USBメディアに問題がある

ありがちな原因

  • USBが物理的に破損している
  • 容量不足や書き込みエラーがある
  • 作成時に途中で失敗している
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対処法

  • 別のUSBメモリで再作成する
  • 公式の「メディア作成ツール」でISOをダウンロードし直す
  • 8GB以上のUSB 3.0対応製品を推奨(信頼性が高い)

💡 補足
USBのフォーマット形式も重要です。
exFATやMac用フォーマットのままでは起動できません。必ず FAT32 または NTFS で作成してください。


② BIOS/UEFIの設定ミス

よくある設定間違い

  • ブート順が間違っていてUSBを読みに行かない
  • Secure Bootが有効のまま
  • 古いPCでLegacy Bootが無効

対処法(手順)

  1. PC起動直後にF2やDelキーでBIOSへ
  2. 「Boot」メニューでUSBを起動優先にする
  3. Secure Bootを無効化
  4. 古いPCならLegacy Bootを有効に
  5. Fast Bootを一時的にオフにする

③ ストレージの異常

起きやすい問題

  • HDD/SSDの故障
  • パーティション破損
  • Windowsの入ったドライブを認識できない

対処法

  • BIOSで「Storage Information」を確認
  • chkdskコマンドでエラーチェック
  • CrystalDiskInfoなどで健康状態を確認

💡 補足
最近のノートPCはSSDがマザーボード直付けのモデルもあり、交換が難しい場合は専門サポートに相談する方が安全です。


④ 回復環境(WinRE)の破損

ありがちな状況

  • 「自動修復に失敗しました」と表示される
  • リカバリ領域が削除されている

対処法

  • 別PCで最新のISOからUSBを作成
  • 回復環境に入れたらコマンドプロンプトで以下を実行
sfc /scannowchkdsk C: /f /rbootrec /fixmbrbootrec /fixbootbootrec /scanosbootrec /rebuildbcd

⑤ BitLockerや周辺機器の影響

意外な落とし穴

  • BitLockerが有効で暗号化されたまま回復を試みて失敗
  • 外部モニターやドッキングステーションが干渉

対処法

  • BitLocker回復キーを事前に確認
  • サブモニターや周辺機器をすべて外す
  • USBポートを変えて試す(USB 2.0ポート推奨)

【実践編】それでも直らない時の対処法

方法1|別のUSBで再作成

ISOを直接USBに書き込まず、いったんPCに保存してから作成すると安定します。

方法2|コマンドプロンプト修復

WinREから「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」で修復コマンドを実行。

方法3|更新プログラムを削除

セーフモードに入れる場合は直近の更新をアンインストール。

方法4|ストレージ交換

物理故障の可能性がある場合は新しいSSD/HDDに交換してクリーンインストール。

方法5|データ復旧を優先

起動できなくてもEaseUS Data Recoveryなどで救出可能。


【最新情報】Windows 11 24H2適用後の不具合

2025年7月以降、以下の報告が増えています。

  • USBブートが途中で止まる
  • 「このPCではWindowsを実行できません」と表示

対処法

  • メディア作成ツール最新版を使う
  • TPMやSecure Bootを一時的に無効化
  • USBポートを変更(背面ポート推奨)

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USBリカバリ前に備えておきたい必需品

リカバリ作業は突然必要になることが多いです。外付けSSDや大容量USBメモリを用意しておくと安心です。


初心者がよく見落とすポイント

  • 回復ドライブとインストールメディアは別物
  • USBフォーマット形式がexFATでは起動できない
  • 起動ポートによって認識されないことがある

不安ならプロのサポートを活用

法人PCやBitLocker有効の環境では、自力対応が難しいケースも多いです。
メーカーやデータ復旧業者に相談する選択肢も持っておきましょう。


まとめ

パソコンのUSBリカバリは「一度失敗したら終わり」ではありません。
むしろ、今回ご紹介したように 原因を一つずつ切り分けることで、ほとんどのケースで復旧の可能性が残されています。

特に多いのは、

  • 作成したUSBメディアの不具合
  • BIOS/UEFIの設定ミス
  • ストレージや回復環境の破損

といった基本的なトラブルです。
一見すると難しそうに見えますが、実際の作業は「USBを作り直す」「ポートを変える」「セキュアブートをオフにする」といった数分でできる操作も多く、初心者の方でも十分対応可能です。

また、近年のWindows 11では 24H2アップデート後のUSB起動不具合 など、最新のバージョン特有のトラブルも確認されています。古い情報だけで判断せず、常に最新の方法をチェックすることも大切です。

もし複数の対処を試しても改善しない場合は、

  • データ復旧を優先する
  • 専門業者に相談する
  • 新しいSSD/HDDを用意してクリーンインストールする

といった選択肢を考えるべき段階です。
大切なことは「焦らないこと」と「無理をしないこと」。誤った操作でデータを失うリスクを避けるためにも、必要に応じてサポートを頼るのが賢明です。


USBリカバリに失敗したからといって「もう復旧できない」とは限りません。
この記事を参考に、冷静に一歩ずつ進めていけば、解決の糸口は必ず見つかります。

👉 あわせて読んでおきたい関連記事もチェックし、日頃から 回復メディアの作成やバックアップ を習慣化しておくと、次回のトラブルに備えられます。

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