Windows PCでUSBリカバリーを試しても回復しない時の解決方法【超詳しく解説】

こんちには!管理人です。

さて、週明けにパソコンが起動しなくなって慌てた事ありませんか?

私は以前、古いパソコンを使っていた時に『起動しない』という現象が起きました。

すぐに治るならまだしも、結構時間がかかると

『もぅやだー』

と朝からネガティブになったものでした。

しかし、最近でもまだこのような現象が起こるようで、ご相談を受けたりしています。

一般的にWindows PCが正常に起動しなくなったとき、USBリカバリを試します。

しかし、場合によってはUSBリカバリを実行しても回復しないというのもよくある話です。

そこで今日は、そのようなトラブルに遭遇した際の解決方法を詳しく解説したいと思います!

USBリカバリーが失敗する主な原因

USBリカバリがうまくいかない場合、以下のような原因が考えられます。

1. USBメディア自体の問題

• 作成したUSBリカバリメディアが破損している

• 正しいWindowsのリカバリデータが含まれていない

• USBポートの不具合

という場合は、USB自体の問題で失敗している可能性が高いです。

ブート設定の問題

• BIOS/UEFIの設定が正しくない

• セキュアブートが有効になっていてリカバリがブロックされる

• ブート順序が正しく設定されていない

という場合はブート設定をさわれば直る可能性が高いといえます。

ストレージの問題

• HDD/SSDの故障や物理的損傷

• パーティション情報の破損

• フォーマットエラー

という場合は、ストレージが関係して起動できなくなっている可能性が高いです。

Windowsシステムの問題

• Windowsのリカバリファイルが壊れている

• OSのブートローダーが正常に動作していない

• Windows Updateの失敗によるシステム破損

Windowsのシステムが問題の場合も多くあります。

以下に具体的な確認方法と解決方法を解説しますので、良かったら試してみてください。

具体的な解決方法

方法1:BIOS/UEFIの設定を確認してみましょう。

まず前提に、USBリカバリを成功させるためには、BIOS/UEFIの設定が適切である必要があります。

以下の手順で確認してみましょう。

BIOS/UEFI画面を開く

1. PCの電源を入れ、メーカーのロゴが表示されたらすぐに BIOSキーを押す

(BIOSキーってどこよ!って方のために、一般的な場所を下に書いておきます)

>>一般的なBIOSキーの場所

F2(Dell, ASUS, Acer, Lenovoなど)

F12(一部のLenovo, Dell)

Esc(HPなど)

Delete(自作PCや一部のメーカー)

*以上の場所とは違う場合は、製品番号からネットでBIOSの場所を検索してみてください。

2. BIOS/UEFI画面に入ったら、キーボードやマウスで操作可能です。

USBブートの設定を確認

「Boot」または「Advanced」メニューに移動

「Boot Order(ブート順)」でUSBデバイスを最優先に設定

「Legacy Boot(レガシーブート)」を有効にする(古いPCの場合)

「Secure Boot(セキュアブート)」を無効にする(一部のPCで必要)

設定を保存し(F10キーを押して保存・終了)、PCを再起動してUSBリカバリを試します。

ここまで出来れば、起動できるはずです。

それでも無理な場合、下記の方法を試してみてください。

方法2:別のUSBメディアを試す

もし上記で解説したUSBリカバリがうまく動作しなかった場合、USBメディア自体が破損している可能性もあります。以下の手順を試してください。

別のUSBメモリでリカバリメディアを作成

1. 別のPCでWindowsリカバリメディアを作成

• 公式の「Windows メディア作成ツール」を使用

 ⇨ Microsoft公式サイト(https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10)ここからダウンロードできます。

• USBメモリ(8GB以上)を挿入し、ツールで作成

作成したUSBを使用してリカバリを再試行してみてください!

それでも、それでも無理な場合、下記の方法を試してみてください。

方法3:Windows回復環境(WinRE)を試す

USBリカバリに失敗した場合でも、Windowsの回復環境(WinRE)が利用できるかもしれません。

良かったら試してみて欲しい方法があるのでご説明したいと思います。

1. 回復環境を開く

1. PCの電源を入れて、すぐに「F8」または「Shift + F8」を連打

(Windows 8以降では反応しないことも多々あります。その場合はごめんなさい。)

2. 「自動修復」画面が表示されたら「詳細オプション」を選択

3. 「トラブルシューティング」 → 「詳細オプション」を開く

修復オプションを試す

スタートアップ修復 → Windowsが起動しない場合の自動修復

システムの復元 → 以前の状態に戻す

コマンドプロンプトを使用して手動修復(この方法は『方法4』で解説します)

方法4:コマンドプロンプトを使用して修復

USBリカバリが機能しない場合、コマンドプロンプトを使って手動修復を試します。

1. Windowsの回復環境(WinRE)を開く

1. 「詳細オプション」 → 「コマンドプロンプト」を選択

2. 修復コマンドを実行

① システムファイルの修復

sfc /scannow

Windowsのシステムファイルをスキャンし、破損を修復します。

② ディスクのチェック

chkdsk C: /f /r

Cドライブのエラーを修正。

③ ブートセクターを修復

bootrec /fixmbr

bootrec /fixboot

bootrec /scanos

bootrec /rebuildbcd

Windowsのブート情報を再構築します。

コマンドを入力後、PCを再起動し、正常に動作するか確認してください。

方法5:HDD/SSDの物理的な故障をチェック

HDDやSSDに異常があると、リカバリが成功しません。

しかしHDDやSSDを物理的に触ることは、専門知識もかなり必要になるので、以下の方法は専門の方にお任せする事をお勧めします。が、一応『こういう方法もあるよー』という事は簡単に記載しておきますね。

1. BIOS/UEFIでストレージを確認

BIOS/UEFIに

「Storage Information」や

「Hard Disk Status」

の項目があれば、正常に認識されているか確認しましょう。

>>認識されていない場合、HDD/SSDが故障している可能性あります。

2. 他のPCでチェック

• HDD/SSDを取り外し、他のPCに接続して正常に認識されるか確認する方法もあります。

(しかし、HDD /SSDの取り外しは専門知識も必要になるので、不安な場合は専門業者さんにお任せしましょう。)

3. S.M.A.R.T.情報を確認

• 別のPCで「CrystalDiskInfo」などのツールを使い、HDD/SSDの健康状態をチェックできます。

HDD/SSDが故障している場合、新しいストレージに交換し、Windowsを再インストールする必要があります。

まとめ

USBリカバリが失敗する原因はさまざまですが、以下の順序で解決策を試してください。

1. BIOS/UEFIの設定を確認

2. 別のUSBリカバリメディアを作成

3. Windows回復環境(WinRE)を利用

4. コマンドプロンプトで修復

5. HDD/SSDの状態を確認

もし上記の方法でも改善しない場合は、最終手段としてWindowsのクリーンインストールを検討しましょう。

追加情報

• クリーンインストールを行う場合は、Microsoft公式サイトからISOをダウンロードし、USBインストールメディアを作成する方法もあります。

• データ復旧が必要な場合は、「EaseUS Data Recovery」などのデータ復元ツールを使用するのも一つの手です。

EaseUS Data Recoveryとは?

EaseUS Data Recovery Wizard は、誤って削除したデータや、フォーマット・クラッシュ・ウイルス感染などで消失したデータを復元できるデータ復旧ソフトです。Windows・Macの両方に対応しており、初心者でも簡単に操作できます。

主な特徴

多様なデータ復元:写真、動画、文書、メール、アーカイブなどを復元可能

復元できる状況:削除・フォーマット・OSクラッシュ・ウイルス攻撃・パーティション紛失など

プレビュー機能:復元前にデータの内容を確認できる

無料版・有料版あり:無料版では最大2GBまで復元可能

詳しくは公式サイト(ダウンロードリンク)をご覧ください。

EaseUS Data Recovery Wizard 公式サイト

USBリカバリに失敗した際の対処法として、ぜひこの記事を参考にしてください。

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