
Windows Updateを実行したときに、「更新プログラムをインストールできませんでした」「問題が発生しました」などのメッセージが表示されることがあります。
画面に「KB」から始まる更新プログラムの番号や、「0x800」から始まるエラーコードが表示されると、どのように対処すればよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
Windows Updateのエラーは、インターネット接続の不安定さやCドライブの空き容量不足、一時的なシステムの不調など、比較的簡単な確認で改善する場合があります。
この記事では、特定のKB番号やエラーコードにかかわらず、Windows Updateでエラーが出たときに最初に試したい共通の確認手順を、簡単な方法から順番に解説します。
なお、エラーコードによっては固有の原因や対処法があるため、この記事の方法で改善しない場合は、表示されているKB番号やエラーコードごとの情報も確認してください。
最初にKB番号とエラーコードを確認する
Windows Updateでエラーが出たときは、すぐに設定を変更せず、まず画面に表示されている情報を確認しましょう。
特に確認しておきたいのは、次の2つです。
- KB番号:「KB5121003」のように、KBから始まる更新プログラムの番号
- エラーコード:「0x800f081f」のように、0xから始まる英数字
KB番号は、どの更新プログラムで問題が起きているのかを確認するための番号です。一方、エラーコードは、インストールに失敗した原因を調べる手がかりになります。
同じKB番号の更新でも、パソコンによって表示されるエラーコードが異なる場合があります。そのため、可能であれば両方を控えておきましょう。
エラー画面をスマートフォンで撮影するか、Windowsのスクリーンショット機能で保存しておくと、あとから確認しやすくなります。
Windows Updateの履歴から確認する方法
エラー画面を閉じてしまった場合は、Windows Updateの更新履歴から確認できます。
- 「設定」を開きます。
- 「Windows Update」を選択します。
- 「更新の履歴」をクリックします。
- 「失敗しました」と表示されている更新プログラムを確認します。
更新履歴にはKB番号や失敗した日付が表示されます。エラーコードが確認できない場合でも、KB番号が分かれば、同じ更新で不具合が報告されていないか調べられます。
確認したKB番号やエラーコードは、対処を進める前にメモしておきましょう。
Windows Updateエラーで最初に試したい対処法
KB番号やエラーコードを確認したら、次の対処法を上から順番に試してみましょう。
一時的な通信エラーやWindowsの処理の遅れが原因であれば、難しい設定を変更しなくても改善することがあります。
1.パソコンを再起動する
最初に、作業中のファイルを保存してパソコンを再起動してください。
Windows Updateに必要な処理が途中で止まっていたり、以前の更新が再起動待ちになっていたりすると、新しい更新プログラムを正常にインストールできないことがあります。
再起動後は、次の手順でもう一度更新を確認します。
- 「設定」を開きます。
- 「Windows Update」を選択します。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックします。
なお、「更新しています」などの画面が表示されている間は、処理に時間がかかっていても強制終了しないようにしましょう。
2.インターネット接続を確認する
Windows Updateでは、大きな更新ファイルをダウンロードすることがあります。通信が不安定だと、ダウンロードが途中で止まったり、インストールに必要なファイルを取得できなかったりします。
ブラウザーでWebサイトが正常に開くか確認してください。Wi-Fiが不安定な場合は、次の方法も試してみましょう。
- Wi-Fiを一度オフにしてから再接続する
- ルーターを再起動する
- 可能であれば有線LANで接続する
- 通信が安定している時間帯にやり直す
VPNを使用している場合は、一時的に切断することで更新できる場合もあります。更新が完了したら、必要に応じてVPNを再接続してください。
3.Cドライブの空き容量を確認する
Cドライブの空き容量が不足していると、更新プログラムをダウンロードできても、展開やインストールの途中で失敗することがあります。
空き容量は、次の手順で確認できます。
- 「設定」を開きます。
- 「システム」を選択します。
- 「ストレージ」を開きます。
- 「ローカルディスク(C:)」の空き容量を確認します。
必要な空き容量は更新内容によって異なりますが、余裕がない場合は、ごみ箱や一時ファイルなどを整理してから再度Windows Updateを実行してください。
大切なファイルを慌てて削除する必要はありません。「設定」→「システム」→「ストレージ」→「一時ファイル」から、削除する内容を確認しながら整理しましょう。
4.Windows Updateを一時停止してから再開する
更新プログラムの確認やダウンロードが途中で止まっている場合は、Windows Updateを一度停止してから再開すると、処理がやり直されることがあります。
次の手順で操作してください。
- 「設定」を開きます。
- 「Windows Update」を選択します。
- 「更新の一時停止」で「1週間一時停止する」を選択します。
- パソコンを再起動します。
- もう一度「Windows Update」を開き、「更新の再開」をクリックします。
更新を再開したら、「更新プログラムのチェック」をクリックし、エラーが解消されたか確認してください。
この操作でインストール済みの更新プログラムが削除されることはありません。一時的に更新の確認を止めて、もう一度実行するための方法です。
5.Windows Updateのトラブルシューティングを実行する
Windows 11には、Windows Updateの問題を診断するためのトラブルシューティング機能があります。
すべてのエラーを自動的に修復できるわけではありませんが、更新に必要なサービスや設定の一時的な問題が見つかる場合があります。
次の手順で実行してください。
- 「設定」を開きます。
- 「システム」を選択します。
- 「トラブルシューティング」を開きます。
- 「その他のトラブルシューティングツール」を選択します。
- Windows Updateの横にある「実行する」をクリックします。
- 画面の案内に従って診断を進めます。
診断や修復が完了したらパソコンを再起動し、Windows Updateをもう一度実行してください。
「問題を特定できませんでした」と表示されても、操作によって更新処理が正常に戻る場合があります。表示された診断結果やエラー内容は、念のため控えておきましょう。
6.接続している周辺機器を一時的に取り外す
USBメモリや外付けストレージなどの周辺機器が接続されていると、ドライバーやドライブの認識が影響し、更新に失敗することがあります。
Windows Updateに必要のない周辺機器は、いったん取り外してから更新をやり直してみましょう。
- USBメモリ
- 外付けHDD・SSD
- プリンター
- SDカード
- 使用していないUSB機器
キーボードやマウスなど、操作に必要な機器まで無理に取り外す必要はありません。また、外付けストレージを取り外す場合は、データの読み書きが行われていないことを確認し、「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」から取り外してください。
周辺機器を外した状態でパソコンを再起動し、もう一度Windows Updateを確認します。更新が完了したら、取り外した機器を1台ずつ接続し直してください。
簡単な対処で直らない場合に試す方法
ここまでの方法で改善しない場合は、Windowsのシステムファイルに問題がないか確認します。
ここからは管理者権限でコマンドを実行するため、入力内容をよく確認しながら進めてください。
7.DISMでWindowsのシステムイメージを修復する
Windows Updateに必要なシステムファイルの保存領域が破損していると、更新プログラムのインストールに失敗することがあります。
まずは「DISM」というWindows標準の機能を使って、システムイメージを確認・修復します。
- スタートボタンを右クリックします。
- 「ターミナル(管理者)」を選択します。
- 「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」をクリックします。
- 次のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth処理には時間がかかることがあります。進行状況の数字がしばらく変わらなくても、すぐに画面を閉じたりパソコンの電源を切ったりせず、そのまま待ちましょう。
「復元操作は正常に完了しました」と表示されたら、続けてシステムファイルチェッカーを実行します。
8.システムファイルチェッカーを実行する
システムファイルチェッカーは、Windowsの重要なファイルを調べ、破損しているファイルが見つかった場合に修復する機能です。
DISMの処理が終わったら、同じターミナル画面に次のコマンドを入力し、Enterキーを押してください。
sfc /scannow検証が100%になるまで待ちます。処理が完了すると、検査結果が画面に表示されます。
- 整合性違反を検出しなかった
- 破損したファイルを検出し、正常に修復した
- 一部のファイルを修復できなかった
修復された場合はパソコンを再起動し、「設定」→「Windows Update」から更新をやり直してください。
DISMやシステムファイルチェッカーでエラーが表示された場合は、そのメッセージも控えておきましょう。Windows Updateとは別のシステム修復が必要になることがあります。
9.Microsoft Updateカタログから手動でインストールする
Windows Updateからのインストールだけが失敗する場合は、Microsoft Updateカタログから対象の更新プログラムを手動で入手できることがあります。
最初に確認したKB番号を使って、次の手順で探します。
- Microsoft Updateカタログを開きます。
- 検索欄に「KB5121003」のようなKB番号を入力します。
- 使用しているWindowsのバージョンとシステムの種類に合う更新プログラムを探します。
- 「ダウンロード」をクリックします。
- ダウンロードした更新ファイルを開き、画面の案内に従ってインストールします。
一覧には似た名前の更新プログラムが複数表示されるため、KB番号だけでなく、Windowsのバージョンとシステムの種類も確認してください。
- x64:一般的なIntel・AMD搭載パソコン
- arm64:Arm版Windowsを搭載したパソコン
使用しているシステムの種類は、「設定」→「システム」→「バージョン情報」→「システムの種類」で確認できます。
種類の異なる更新プログラムを選ぶとインストールできません。どれを選べばよいか分からない場合は、無理に手動インストールせず、KB番号やエラーコードごとの情報を確認してください。
それでもWindows Updateエラーが直らない場合
ここまでの方法を試しても更新できない場合は、すべてのエラーに共通する対処だけでは解決できない可能性があります。
同じ「更新できない」という症状でも、エラーコードによって原因は異なります。
| 表示される情報 | 考えられる内容 |
|---|---|
| 特定のKB番号 | その更新プログラム固有の問題や互換性の問題 |
| 0x800fから始まるコード | システムファイルや更新に必要な構成の問題 |
| 0x8024から始まるコード | Windows Updateのサービスや処理に関する問題 |
| 0x8007から始まるコード | ファイル、アクセス権、通信などに関する問題 |
ただし、先頭の文字だけで原因を断定することはできません。表示されたコード全体を確認し、「0x800f081f」のように省略せず検索することが大切です。
KB番号やエラーコード固有の情報を確認する
特定の更新プログラムだけが何度も失敗する場合は、「KB番号+エラーコード」で検索し、同じ問題が報告されていないか確認しましょう。
Windows 11のバージョンや画面に表示されたメッセージも分かると、原因を特定しやすくなります。Microsoftが不具合を確認している場合は、回避策や修正版の更新プログラムが案内されることもあります。
時間を置いてから更新をやり直す
Microsoft側の配信状況や一時的な通信障害によって、Windows Updateが正常に進まないこともあります。
急いで適用する必要がない場合は、数時間から1日ほど時間を置き、パソコンを再起動してからもう一度確認する方法もあります。
ただし、セキュリティ更新には重要な修正が含まれています。エラーが出たまま長期間放置するのではなく、後日あらためて更新できるか確認してください。
Windows Updateのキャッシュ削除は慎重に行う
Windows Updateのエラー対処として、インターネット上では「更新キャッシュの削除」や「Windows Updateサービスのリセット」が紹介されることがあります。
これらの方法で改善する場合もありますが、複数のサービスを停止したり、システムフォルダーを操作したりする必要があります。入力や操作を間違えると、別の問題につながる可能性もあるため、最初に試す方法ではありません。
再起動や空き容量の確認、トラブルシューティング、DISM、システムファイルチェッカーを試しても直らない場合に限り、表示されているエラーコードに合った手順を確認してから行いましょう。
パソコン操作に不慣れな場合は、無理にシステムフォルダーやレジストリを変更せず、パソコンメーカーやMicrosoftのサポートに相談する方が安全です。
業務用パソコンは管理者に確認する
会社や学校などで管理されているパソコンでは、組織の設定によってWindows Updateが制限されている場合があります。
自分で設定を変更したり、更新プログラムを手動でインストールしたりせず、システム管理者や担当部署に確認してください。
業務ソフトや専用機器を使用しているパソコンでは、動作確認が終わるまで特定の更新プログラムを保留していることもあります。
更新前に確認しておきたいこと
Windows Updateのエラーを完全に防ぐことはできませんが、更新前に大切なデータをバックアップしておくと、トラブルが起きたときにも落ち着いて対処できます。
また、デバイスの暗号化やBitLockerが有効になっているパソコンでは、更新後に回復キーの入力を求められることがあります。回復キーがMicrosoftアカウントなどに保存されているか、あらかじめ確認しておくと安心です。
Windows Updateエラーについてよくある質問
更新エラーが出てもパソコンは使えますか?
Windowsが正常に起動し、普段どおり操作できる場合は、すぐにパソコンが使えなくなるとは限りません。
ただし、失敗した更新プログラムにセキュリティ修正が含まれていることもあります。エラーを長期間放置せず、再起動や空き容量の確認など、簡単な対処から試してください。
同じ更新プログラムが何度も失敗するのはなぜですか?
Windows Updateは、インストールに失敗した更新プログラムを自動的に再試行することがあります。
通信の不安定さや空き容量不足などの原因が解消されていなければ、同じKB番号が繰り返し表示され、再び失敗することがあります。
更新履歴でKB番号とエラーコードを確認し、同じ内容で失敗しているか確認しましょう。
エラーが出た更新プログラムは削除した方がよいですか?
インストールに失敗しただけであれば、その更新プログラムは正常に適用されていないため、通常はすぐにアンインストールする必要はありません。
更新履歴に「正しくインストールされました」と表示されたあとに不具合が発生した場合は、再起動や公表されている不具合情報を確認します。
アンインストールは、特定の更新が原因と考えられ、通常の操作に支障が出ている場合の選択肢です。セキュリティ修正も削除されるため、問題がない状態で念のために削除する必要はありません。
まとめ
Windows Updateでエラーが出たときは、まずKB番号と「0x」から始まるエラーコードを控えておきましょう。
パソコンの再起動、インターネット接続、Cドライブの空き容量など、簡単な確認だけで更新できるようになる場合もあります。
改善しない場合は、Windows Updateのトラブルシューティング、DISM、システムファイルチェッカーなどを順番に試してください。Microsoft Updateカタログから、対象の更新プログラムを手動でインストールする方法もあります。
ただし、すべての更新エラーが同じ方法で直るわけではありません。共通の対処法で改善しない場合は、表示されているKB番号とエラーコードに固有の原因や不具合情報を確認しましょう。
更新キャッシュやレジストリ、システム領域の変更は、最初から行う必要はありません。操作に不安がある場合は無理に変更せず、パソコンメーカーやMicrosoftのサポートに相談してください。
