
Windowsアップデートのあと、
「昨日まで普通に使えていたプリンターが突然使えなくなった」
「オフライン表示のままで印刷できない」
「プリンターが見つからない」
そんなトラブルで困っていませんか?
実はWindowsアップデート後は、プリンタードライバーや印刷サービスの不具合によって印刷できなくなることがあります。
ただし、多くの場合は故障ではありません。
この記事では、Windows 11でプリンターが使えなくなったときの原因と対処法を、わかりやすく解説します。
先に結論(最短ルート)
印刷トラブルの多くは、次の“6手順”で解消します。
①PCを再起動(アップデート直後の再構成を完了させる)
②プリンターを再追加(設定 > Bluetooth とデバイス > プリンターとスキャナー で削除→追加/USBは別ポートへ)
③印刷キューをクリア(スプーラー停止→PRINTERSフォルダの中身削除→スプーラー開始)
※この操作は「印刷待ちデータ」を消すだけで、プリンター本体の設定やドライバーまで消えるわけではありません。
④公式ドライバーに入れ直し(機種×Windows 11×64bitが完全一致の最新版をメーカー公式から)
⑤ネットワークの再確認(接続を「プライベート」、ネットワーク探索ON/FWやセキュリティ製品の例外を確認)
⑥“Windowsに既定のプリンターを管理させる”をOFF+「プリンターをオフラインで使用する」を解除
※ ネットワーク機ならプリンターに固定IPを設定し、WSDポート → 標準TCP/IPポートへ切り替えると安定しやすいです(手順は下記)。
よくある症状
- 印刷ボタンを押しても処理が進まない/エラーが出る
- プリンターが「オフライン」表示のまま
- 一覧からプリンターが消えている
- 印刷キューが詰まってキャンセルもできない
- 「ドライバーが見つかりません」と表示される
原因の概要
Windowsアップデート後にプリンターが使えなくなる主な原因は次のとおりです。
・プリンタードライバーが正常に動作していない
・印刷サービス(スプーラー)が停止している
・ネットワーク設定が変更された
・プリンターの接続情報が消えた
・アップデートとの一時的な相性問題
まずは簡単な確認から順番に試していきましょう。
対処法(やさしい順)
1. PC を一度再起動する
アップデート後はバックグラウンドでドライバー再適用・サービス更新が走ります。まずは再起動で状態を整えましょう。
2. プリンターを再接続(削除→追加)
- 設定 > Bluetooth とデバイス > プリンターとスキャナー
- 対象プリンターを選んで「デバイスの削除」
- 「プリンターまたはスキャナーを追加する」から再検索→追加
USB接続は別ポートやケーブル交換も有効。
3. 印刷キューを空にしてスプーラー再起動
管理者のコマンド プロンプトで次を順に実行します。
①スタート→cmd
②→右クリック→管理者として実行
net stop spooler
del /q /f %systemroot%\System32\spool\PRINTERS*.*
net start spooler
「アクセス拒否」が出る場合は、印刷キュー画面をすべて閉じてから再実行。
※少し難しく感じるかもしれませんが、コピー&貼り付けで大丈夫です。
4. プリンタードライバーを“公式サイト版”に入れ直す
- メーカー公式の機種×Windows 11×64bit最新版を使用。
- 一度デバイス マネージャーから「デバイスのアンインストール(ドライバーを削除にチェック)」→再起動→公式インストーラー実行が確実です。
Windows 11が自動で入れる「クラスドライバー(IPP Class / 汎用)」は便利ですが、機能不足や相性で不安定になることがあります。
5. ネットワーク設定を見直す(LAN/Wi-Fiプリンター)
- 設定 > ネットワークとインターネット の接続種別を 「プライベート」 に。
- ネットワークの詳細設定 で ネットワーク探索 をON。
- セキュリティ製品やFWで ファイルとプリンター共有・WS-Discovery をブロックしていないか確認。
- 同一ネットワーク帯(同一VLAN/サブネット)で接続。2.4GHzしか対応しない機種も多いのでWi-Fi帯域にも注意。
6. 「Microsoft Print to PDF」を復旧する
- コントロール パネル > プログラムと機能 > Windows の機能の有効化または無効化 → Microsoft Print to PDF にチェック→OK→再起動
- または 設定 > プリンターとスキャナー で「プリンターが一覧にない場合」から追加
追加でやると効く“安定化テク”
7. 「既定のプリンター」まわりを手動に戻す
- 設定 > Bluetooth とデバイス > プリンターとスキャナー 下部の
「Windows に既定のプリンターの管理を許可する」→OFF - 対象プリンターを開き 「規定として設定」。
- 「プリンターをオフラインで使用する」 にチェックが付いていたら外す。
8. 上級者向け:ネットワークプリンターの接続を安定させる方法
WSDは検出は楽ですが“オフライン誤判定”の原因になりがち。固定IPをプリンター本体に設定した上で、標準TCP/IPポートを作成します。
- コントロール パネル > デバイスとプリンター(または 設定 > プリンターとスキャナー 経由で「プリンターのプロパティ」を開く)
- [ポート]タブ → [ポートの追加]→ 標準TCP/IPポート → プリンターのIPアドレスを指定(IPが分からない場合は、プリンターのネットワーク設定画面/ルーターの接続端末一覧/プリンターの設定レポート印刷で確認できます。)
- 検出後、「SNMP ステータスを有効にする」のチェックを外す(SNMP オフで“オフライン”誤判定を回避できる機種が多い)
これで「WSD-xxxx」ポートではなく「IP_x.x.x.x」ポートで運用できます。
9. トラブルシューティングツールを走らせる(手早い切り分け)
設定 > システム > トラブルシューティング > その他のトラブルシューティング ツール → プリンター → [トラブルシューティング ツールの実行]
10. USB節電の影響を避ける(USB機)
デバイス マネージャー > ユニバーサル シリアル バス コントローラー
各 USB ルート ハブ のプロパティ → [電源の管理]→ 「電力節約のために…オフにできる」のチェックを外す。
省電力でUSBが瞬断→プリンターが“オフライン”になり続けるケースに有効。
それでも直らない場合
A. 問題の更新プログラムを一時的にアンインストール
- 設定 > Windows Update > 更新の履歴 > 更新プログラムのアンインストール
- 直近の累積更新などで不具合が出ている場合はアンインストール → 再起動
- 後日配信の修正更新で再度最新化する
最新の既知問題/回避策は Microsoft の「Windows リリース正常性(Release Health)」で確認できます。
B. システムの復元でアップデート前へ戻す
復元ポイントがある場合は、コントロール パネル > 回復 > システムの復元 から更新前の状態へ戻せます。個人ファイルは基本維持され、ドライバーや設定のみ巻き戻されます。
C. メーカーサポート/別PCでの切り分け
- メーカーの型番ページで最新手順やツールを確認/チャットや電話で相談
- 別PCやスマホの純正アプリから印刷できるか試し、プリンター本体故障を切り分け
予防策(次回から困らないために)
- 更新前に復元ポイントを作成(万一に備える)
- プリンタードライバーは定期的に更新(メーカー公式サイトを定期チェック)
- USBケーブル/Wi-Fi の点検(物理・電波の基本を見直す)
- 仮想プリンターの確認(「Microsoft Print to PDF」が表示されるか時々チェック)
よくある質問
Q. Windowsアップデート後だけ印刷できなくなりました。故障ですか?
いいえ。多くの場合はドライバーや印刷サービスの不具合が原因です。まずは再起動やプリンターの再追加を試してみましょう。
Q. プリンターを削除しても大丈夫ですか?
はい。通常は再追加できます。Wi-Fi設定や本体設定まで消えることはありません。
Q. オフライン表示が消えません
プリンターの電源、Wi-Fi接続、「プリンターをオフラインで使用する」の設定を確認してください。
Q. Windows Updateを削除した方がいいですか?
他の方法で改善しない場合の最終手段として検討しましょう。まずはドライバーの更新や再インストールがおすすめです。
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まとめ
Windowsアップデート後にプリンターが使えなくなっても、故障とは限りません。
まずは
・PCの再起動
・プリンターの再追加
・印刷キューのクリア
・ドライバーの再インストール
を順番に試してみましょう。
それでも改善しない場合は、更新プログラムのアンインストールやシステムの復元も有効です。
慌てて買い替える前に、この記事の手順を一つずつ確認してみてください。
【参考・公式サイト】
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