
Windows 11の新しいバージョン「26H2」が公開され、
「もう更新したほうがいいのかな」
「不具合が心配だから、少し待ちたい」
と迷っている方もいるのではないでしょうか。
毎日使うパソコンほど、更新後にいつものソフトが使えなくなるのは困りますよね。
結論からいうと、Windows Updateに26H2が表示されていて、必要な準備ができている方は、時間に余裕のある日に更新を検討できます。一方、仕事で使うソフトの対応状況がわからない方や、大切な作業を控えている方は、先に確認を済ませましょう。
ただし、現在使っているWindowsのバージョンによって、更新を考えるタイミングは異なります。
この記事では、26H2への更新を判断するためのポイントと、更新前に確認しておきたいことをやさしく解説します。
※この記事は2026年10月3日午前に確認したMicrosoft公式情報をもとにしています。配信状況や既知の問題、修正状況は、その後変わる場合があります。
Windows 11 26H2は「公開されたから今日中に更新」する必要がある?
Microsoftは2026年9月29日、Windows 11 26H2の提供開始を発表しました。対象となる24H2・25H2のパソコンへ、段階的に配信されます。
Microsoftは対象デバイスの更新を推奨していますが、公開された日にすべての方が同じタイミングで更新するという仕組みではありません。Windows Experience Blog
この記事では、「自分のパソコンに案内が出ているか」「使っているソフトに問題はないか」「更新後に確認する時間があるか」を、判断の目安にします。
なお、Windows Updateに表示されていても、個別のソフトや周辺機器まで含めて、必ず問題なく動くことを保証するものではありません。
更新を検討しやすい人・先に確認したい人
| パソコンの状況 | 判断の目安 |
|---|---|
| Windows Updateに26H2が表示され、バックアップとソフトの対応確認が済んでいる | 時間に余裕のある日に更新を検討する |
| 会計ソフト・業務ソフト・専用機器を使っている | メーカーや管理担当者の案内を先に確認する |
| 今日、締め切りやオンライン会議がある | 大切な作業を終えてから更新する |
| 大切なデータのバックアップがない | バックアップを先に済ませる |
| すでに起動不良や更新エラーが起きている | 現在の問題を確認してから更新を判断する |
| 24H2のHome・Proを使っている | サポート終了が近いため、移行の準備を早めに進める |
| 会社・学校が管理するパソコンを使っている | 管理担当者の指示に従う |
これは、パソコンの使い方に合わせた実用上の目安です。「この条件なら絶対に安全」という判定ではありません。
24H2と25H2では、更新を考えるタイミングが違う
今のバージョンがわからない方は、まず[Windowsのバージョンを確認する方法 ]で確認してみてください。
24H2のHome・Proを使っている場合
Windows 11 24H2のHome・Proは、2026年10月13日(Microsoftの案内日付)にサポート終了を迎えます。終了後は、このバージョン向けの通常のセキュリティ更新が提供されなくなります。
そのため、「26H2が不安だから、24H2のまま何か月も様子を見る」という判断はおすすめしにくい状況です。
大切なのは、サポートされているバージョンへ移行する準備を進めることです。移行先は26H2だけに限りません。使っているソフトや周辺機器の対応状況と、Windows Updateに表示される案内を確認しましょう。
26H2が表示されなくても、25H2への更新が案内されている場合は、対応状況を確認したうえで移行を検討できます。どちらも表示されない場合や、互換性に関するメッセージがある場合は、無理に手動導入せず、パソコンメーカーや管理担当者へ確認してください。
なお、Enterprise・EducationなどはHome・Proとサポート期間が異なります。会社のパソコンでは、管理担当者へ相談しましょう。
25H2のHome・Proを使っている場合
25H2のHome・Proは、2026年10月3日時点でサポート期間内です。
そのため、仕事で使うソフトの確認やバックアップを済ませるために、更新時期を調整する余地があります。
ただし、様子を見る間も、現在のバージョン向けのセキュリティ更新は続けることが大切です。
26H2への移行時期を調整することと、Windowsの更新をすべて止めることは、分けて考えましょう。
更新前に確認したい5つのこと
1.大切なデータのバックアップを取る
更新前に、失いたくないデータを別の場所にも保存しておきましょう。
- 写真や動画
- Word・Excelなどの書類
- デスクトップやダウンロードフォルダーにある大切なファイル
- 会計ソフトや業務ソフトのデータ
外付けの保存機器や、利用しているクラウドサービスなどを使い、必要なファイルが保存されているか確認します。
OneDriveなどを使っていても、すべてのフォルダーが自動的に保存されているとは限りません。保存先と同期状況を確かめておくと安心です。
会計ソフトなどは、ソフト内の専用バックアップ機能やメーカーの手順を利用してください。
2.BitLockerの回復キーを確認する
BitLockerや「デバイスの暗号化」を使っている場合は、回復キーを確認しておきましょう。
回復キーは、暗号化されたドライブを通常の方法で開けなくなったときに必要になる、48桁の数字です。
Microsoftアカウントや、会社・学校の管理先に保存されている場合があります。必要になったとき、別の端末などから確認できるかを、更新前に確かめておくことが大切です。
これは26H2への更新で必ず回復キーが求められるという意味ではありません。万一の起動トラブルに備えるための確認です。
会社のパソコンでは、管理担当者に確認してください。
3.いつも使うソフトと周辺機器の対応状況を確認する
仕事で使うパソコンでは、Windowsだけでなく、ソフトや周辺機器も確認しましょう。
- 会計ソフト・給与ソフト・業務システム
- VPNや会社指定のセキュリティソフト
- プリンター・スキャナー
- ICカードリーダーなどの専用機器
メーカーの「対応OS」「Windows 11 26H2への対応」「重要なお知らせ」などを確認します。
特に、「Windows 11対応」とだけ書かれている場合は、26H2での動作確認まで済んでいるか、判断できないことがあります。
重要な業務で使うものは、提供元の案内を確認してから進めると安心です。
4.電源・空き容量・作業時間を確保する
ノートパソコンは電源につなぎ、必要なファイルを保存して、作業中のソフトを閉じてから更新しましょう。
空き容量が少ない場合は、先に確認してください。ただし、容量を増やそうとして、必要なファイルや用途のわからないシステムファイルを削除しないようにしましょう。
26H2の更新が短時間で終わる場合でも、更新後にはソフトや周辺機器を確認する時間が必要です。
会議の直前や出かける直前を避け、落ち着いて確認できる日に進めることをおすすめします。
5.公式情報とメーカーのお知らせを確認する
更新前には、Windows 11 「バージョン26H2の既知の問題と通知」と、パソコン・ソフトのメーカーのお知らせを確認しましょう。【Microsoft 26H2の公式ページ】
SNSで「更新したら動かなくなった」という投稿を見ても、同じ問題がすべてのパソコンに起こるとは限りません。
反対に、ほかの方が問題なく更新できていても、自分の環境で必ず同じ結果になるとは限りません。
対象のバージョン、ソフト、機器、症状が自分に当てはまるかを確認することが大切です。
Microsoftは、一部のUSBオーディオ機器、特定の会社・仮想デスクトップ環境に関する問題に加え、AC-3(Dolby Digital)音声の処理を必要とする一部のアプリが、起動できない・突然終了するといった問題も案内しています。
これらには、24H2・25H2も影響対象に含まれています。26H2への更新を待てば、すべての問題を避けられるという意味ではありません。 現在のバージョンでも、使用しているアプリや機器が対象に当てはまるか確認しましょう。
各問題の対象環境と修正状況は、次の記事にまとめています。更新前の確認にお役立てください。
👉Windows 11 26H2の既知の不具合・対象環境・修正状況まとめ
26H2が表示されないときは、急いで手動更新するべき?
26H2が表示されないだけで、パソコンが故障しているとは限りません。
Microsoftは段階的に配信を進め、互換性の問題が確認されたデバイスでは、更新を一時的に保留する場合があると説明しています。
そのため、表示されない理由を確認しないまま、別の方法で更新を急ぐことはおすすめしません。
配信を待ってよいのか、対応状況の確認が必要なのかを判断しましょう。24H2のHome・Proでサポート終了が近づいている場合は、そのまま放置せず、メーカーや管理担当者へ相談してください。
更新方法や、26H2が表示されない理由は、次の記事で詳しく解説しています。
→ Windows 11 26H2が正式公開!24H2・25H2からの更新方法と表示されない理由
更新が短時間で終わるなら、不具合の心配はない?
対象となる24H2・25H2から26H2への更新には、「有効化パッケージ」という小さな更新プログラムが使われます。
共通の基盤を利用するため、従来の大きなOS更新より短時間で移行できる仕組みです。
ただし、更新にかかる時間が短いことと、すべてのソフトや周辺機器で問題が起きないことは別です。
「小さい更新だからバックアップはいらない」と考えず、必要な準備を済ませてから進めましょう。
更新後は、いつもの使い方で動作を確認しよう
更新が終わったら、普段使っている機能をひと通り確認します。
- インターネットに接続できるか
- よく使うソフトが起動するか
- 必要なファイルを開けるか
- 印刷やスキャンができるか
- 音声やカメラを使えるか
- 仕事用のVPNや共有フォルダーへ接続できるか
会計ソフトなどでは、データが開けるかだけでなく、必要に応じて保存や出力も確認しましょう。
不具合が起きた場合は、症状、エラーメッセージ、更新日時を記録しておくと、問い合わせの際に役立ちます。
慌てて初期化する前に、Microsoftやメーカーの案内を確認してください。
以前の状態へ戻す方法は更新方式やパソコンの状態によって異なるため、「必ず簡単に戻せる」と考えず、事前のバックアップを大切にしましょう。
よくある質問
数日待てば、必ず安全に更新できますか?
何日待てば必ず安全になる、という決まった期間はありません。
日数だけで判断するより、自分のパソコンや使用ソフトに関係する問題がないか、メーカーの対応確認が進んでいるかを確認しましょう。
24H2のHome・Proを使っている場合は、サポート終了時期も踏まえて準備を進めてください。
今のパソコンに不具合があります。26H2に更新すれば直りますか?
26H2へ更新すれば、現在の問題がすべて直るとは限りません。
起動不良や更新エラーなどが出ている場合は、まず症状と原因を確認しましょう。問題を抱えたまま更新を重ねると、原因の切り分けが難しくなることがあります。
会社のパソコンに26H2が表示されたら、更新してよいですか?
会社や学校が管理するパソコンでは、管理担当者の指示に従ってください。
業務ソフトの検証や、組織内で決められた更新時期がある場合があります。
まとめ|今のバージョンと使い方に合わせて、更新の準備をしよう
Windows 11 26H2への更新は、今のバージョンと、パソコンの使い方に合わせて判断しましょう。
- Windows Updateに案内が出ていて、準備が済んでいる方は、時間に余裕のある日に更新を検討する
- 仕事用ソフトや専用機器を使う方は、メーカーの対応状況を先に確認する
- 24H2のHome・Proを使う方は、サポート終了を踏まえて移行の準備を進める
- 更新前には、大切なデータとBitLocker回復キーを確認する
新しいバージョンが出ると、早く更新したい気持ちと、不安な気持ちの両方が出てきますよね。
大切なのは、自分のパソコンで必要な準備を済ませることです。いつもの作業を安心して続けられるよう、確認しながら進めていきましょう。
参考にした公式情報
- Microsoft:Windows 11 2026 Updateの提供について
- Microsoft:Windows 11の対応バージョンと更新提供終了日
- Microsoft:BitLocker回復キーのバックアップ
- Microsoft:Windowsの回復オプション
- Microsoft:Windows release health

