
Windows 11で動画や音楽を再生しても、スピーカーやイヤホンから音が出ないことがあります。
音が出ない原因は、音量がミュートになっている、出力先が別の機器に切り替わった、アプリだけ音量が下がっているなど、簡単な設定の場合もあります。一方で、オーディオドライバーやWindowsのサービス、スピーカー本体の不具合が関係していることもあります。
この記事では、Windows 11で音が出ないときに、簡単な確認からドライバーの再設定、故障の切り分けまで順番に解説します。途中で音が戻ったら、そこで作業を止めてください。
- 1 最初に確認すること
- 2 対処法1:音声の出力先を選び直す
- 3 対処法2:特定のアプリだけ音が出ない場合
- 4 対処法3:スピーカーやイヤホンを接続し直す
- 5 対処法4:音声のトラブルシューティングを実行する
- 6 対処法5:オーディオの拡張機能をオフにする
- 7 対処法6:Windowsのオーディオサービスを再起動する
- 8 対処法7:デバイスマネージャーで無効化やエラーを確認する
- 9 対処法8:オーディオドライバーを更新・再インストールする
- 10 対処法9:更新後に発生したならドライバーを元に戻す
- 11 Windows Update後にUSBオーディオだけ音が出ない場合
- 12 それでも直らないときの切り分け方法
- 13 システムの復元や初期化を試す前に
- 14 Windows 11で音が出ないときによくある質問
- 15 まとめ
- 16 おすすめ関連記事
最初に確認すること
まず、次の項目を確認してください。設定が原因なら、ここで解決することがあります。
- タスクバーのスピーカーアイコンがミュートになっていないか
- 音量スライダーが0や小さい値になっていないか
- イヤホンやスピーカーの電源、音量つまみがオフになっていないか
- ケーブルが抜けかけていないか、別の端子に接続していないか
- 音が出ないのは特定のアプリだけか、Windows全体か
特定の動画やWebサイトだけ音が出ない場合は、プレーヤー側がミュートになっていないかも確認しましょう。ほかの動画やWindowsの通知音なども再生し、パソコン全体の問題かどうかを切り分けます。
対処法1:音声の出力先を選び直す
Windows Update後や、イヤホン・モニターを接続した後に、音声の出力先が別の機器へ切り替わることがあります。たとえば、パソコン本体のスピーカーではなく、音が出ないモニターが選ばれていると、音量を上げても聞こえません。
- 「スタート」から「設定」を開きます。
- 「システム」→「サウンド」を選びます。
- 「出力」に表示されている機器から、使いたいスピーカーやイヤホンを選びます。
- 選んだ機器の音量がミュートになっていないか確認します。
タスクバー右側のスピーカーアイコンを選び、音量スライダーの横にある出力先の選択ボタンから切り替える方法もあります。テレビや外部モニターを接続している場合は、モニター側にスピーカーが内蔵されているかも確認してください。
対処法2:特定のアプリだけ音が出ない場合
Windowsの通知音やほかのアプリでは音が出るのに、特定のアプリだけ無音の場合は、音量ミキサーでアプリごとの音量を確認します。
- 「設定」→「システム」→「サウンド」を開きます。
- 「音量ミキサー」を選びます。
- 音が出ないアプリの音量が0になっていないか、ミュートされていないか確認します。
- アプリの「出力デバイス」が、使いたいスピーカーやイヤホンになっているか確認します。
ブラウザーで動画を見ている場合は、タブがミュートされていないか、動画プレーヤー内の音量が0になっていないかも確認してください。
対処法3:スピーカーやイヤホンを接続し直す
外付けスピーカー、USBヘッドセット、イヤホンなどを使っている場合は、接続状態を確認します。
- USB接続の場合は、機器をいったん取り外してから接続し直す
- USBハブ経由なら、パソコン本体のUSB端子へ直接接続する
- マイク端子とヘッドホン端子が分かれている機種では、接続先を間違えていないか確認する
- Bluetooth機器の場合は、接続済みか、音声出力先に選ばれているか確認する
- 可能なら別のイヤホンやスピーカーを接続して、音が出るか試す
接続し直しても改善しない場合は、パソコンを再起動してからもう一度試します。USB機器は、音声を再生しているアプリを閉じてから取り外してください。
対処法4:音声のトラブルシューティングを実行する
Windows 11の「ヘルプを表示」アプリから、音声の自動診断を実行できます。設定やサービスの状態を確認し、問題が見つかった場合は修正方法が表示されます。
- 「スタート」を開き、「ヘルプを表示」と入力してアプリを起動します。
- 検索欄に「オーディオのトラブルシューティング」と入力します。
- 画面の案内に従って診断を進めます。
設定から実行する場合は、「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティング ツール」を開き、「オーディオ」の「実行」を選びます。画面の表示が異なるときは、「ヘルプを表示」アプリから試してください。
対処法5:オーディオの拡張機能をオフにする
音質を調整する拡張機能や空間オーディオが、ドライバーや機器と合わず、音が出なくなる場合があります。設定を一時的にオフにして確認しましょう。
- 「設定」→「システム」→「サウンド」を開きます。
- 「出力」で使用中のスピーカーやイヤホンを選びます。
- 「オーディオの拡張機能」が表示されている場合は「オフ」にします。
- 「空間オーディオ」がオンの場合は、いったんオフにして音を確認します。
項目名や表示場所は、パソコンやオーディオドライバーによって異なります。変更後に改善しなければ、元の設定に戻してください。
対処法6:Windowsのオーディオサービスを再起動する
Windowsの音声を扱うサービスが停止したり、正常に動かなくなったりすると、スピーカーが表示されていても音が出ないことがあります。サービスを再起動して状態を確認します。
- キーボードの「Windows」キーと「R」キーを押します。
- 「ファイル名を指定して実行」に
services.mscと入力し、「OK」を選びます。 - 一覧から「Windows Audio」を探します。
- 右クリックして「再起動」を選びます。
- 「Windows Audio Endpoint Builder」も同じように再起動します。
「再起動」が選べない場合や、サービスがすぐ停止する場合は、無理にスタートアップの種類を変更せず、次のドライバー確認へ進んでください。作業後にパソコンを再起動して音が戻るか確認します。
対処法7:デバイスマネージャーで無効化やエラーを確認する
Windowsがオーディオ機器を認識しているか、デバイスマネージャーで確認します。
- 「スタート」を右クリックし、「デバイス マネージャー」を開きます。
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開します。
- 使用しているスピーカー、オーディオ機器、またはオーディオコントローラーを確認します。
- 下向き矢印のアイコンが付いている場合は、右クリックして「デバイスを有効にする」を選びます。
- サウンド設定側で機器が無効になっている場合もあります。「設定」→「システム」→「サウンド」→「その他のサウンド設定」を開き、「再生」タブに使いたい機器が表示されているか確認してください。機器を右クリックして「有効化」が選べる場合は、有効にしてから「既定のデバイスとして設定」を選びます。
機器が一覧に見つからない場合は、デバイスマネージャー上部の「表示」→「非表示のデバイスの表示」を選びます。その後、「操作」→「ハードウェア変更のスキャン」を実行してください。
デバイス名に黄色い警告マークがある場合は、機器を右クリックして「プロパティ」を開き、「デバイスの状態」に表示されるエラーコードを確認します。コード10などが表示される場合、単なる音量設定ではなく、ドライバーや機器の認識に問題が起きている可能性があります。
対処法8:オーディオドライバーを更新・再インストールする
Windows Updateの後に音が出なくなった場合や、デバイスマネージャーに警告がある場合は、オーディオドライバーの不具合が考えられます。最初に、パソコンメーカーが提供するドライバーの有無を確認します。
メーカー公式のドライバーを確認する
「デバイス名」「パソコンの型番」「オーディオドライバー」などで検索し、パソコンメーカーの公式サポートページを開きます。型番とWindowsのバージョンに合ったドライバーが公開されていれば、メーカーの手順に従ってインストールしてください。
ドライバー配布を装った広告サイトや、出所が分からないドライバー更新ソフトは使わないでください。機種に合わないドライバーを入れると、音が出ない状態が悪化することがあります。
ドライバーを再インストールする
メーカー公式ドライバーを確認しても改善しない場合は、デバイスマネージャーからオーディオ機器を削除し、Windowsに再認識させる方法があります。
- デバイスマネージャーで「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開します。
- 対象のオーディオ機器を右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選びます。
- 「このデバイスのドライバーを削除しようとしました」などのチェック項目が表示された場合、初回はチェックを入れずにアンインストールします。
- 作業中のファイルを保存し、パソコンを再起動します。
- 再起動後に音が出るか確認します。
Windowsは起動時に機器を検出し、ドライバーを再インストールすることがあります。再起動後もオーディオ機器が戻らない場合は、「操作」→「ハードウェア変更のスキャン」を実行し、パソコンメーカーの公式ドライバーをインストールしてください。
「ドライバーを削除する」にチェックを入れると、Windowsが自動で元のドライバーを戻せなくなる場合があります。メーカーのドライバーを先にダウンロードできていないときは、チェックを入れずに進めてください。
対処法9:更新後に発生したならドライバーを元に戻す
Windows Updateやドライバー更新の直後から音が出なくなった場合は、以前のドライバーへ戻すと改善することがあります。
- デバイスマネージャーで対象のオーディオ機器を右クリックします。
- 「プロパティ」→「ドライバー」タブを開きます。
- 「ドライバーを元に戻す」が選べる場合は選択します。
- 画面の案内に従って戻した後、パソコンを再起動します。
「ドライバーを元に戻す」がグレー表示の場合は、以前のドライバーが保存されていないため、この方法は使えません。無理に別のドライバーを探して入れず、パソコンメーカーのサポート情報を確認してください。
Windows Update後にUSBオーディオだけ音が出ない場合
パソコン本体のスピーカーでは音が出るのに、USBスピーカー、USBヘッドセット、USB DACなどだけ音が出ない場合は、USB機器やドライバー固有の問題も考えられます。
2026年11月8日時点のWindows更新では、一部のUSB Audio Class 1.0機器で、コード10や無音などが発生する問題がMicrosoftから案内されています。8チャンネルや3Dオーディオの問題は修正されていますが、症状によっては別の対処が必要です。
該当する更新プログラムや症状、確認手順については、次の記事で詳しく解説しています。
👉Windows Update後にUSBオーディオから音が出ない?KB5124008・コード10の原因と対処法
USBオーディオだけでなく、内蔵スピーカーやイヤホンなど複数の出力機器で音が出ない場合は、Windowsの設定、ドライバー、内蔵オーディオ機能も確認しましょう。
それでも直らないときの切り分け方法
ここまで試しても音が出ない場合は、「パソコン側」「音を出す機器側」「特定のアプリ側」のどこに原因があるかを確認します。
| 確認結果 | 考えられる原因 | 次に試すこと |
|---|---|---|
| 別のアプリでは音が出る | アプリやブラウザーの音量・出力先 | 音量ミキサー、アプリ内のミュート、アプリの再起動を確認 |
| 別のイヤホンなら音が出る | 元のイヤホン、スピーカー、ケーブル | 別の端子や機器で動作確認 |
| USB機器だけ音が出ない | USBポート、USB機器のドライバー、既知の更新不具合 | 本体端子へ直接接続し、更新履歴と機器の認識状態を確認 |
| 内蔵スピーカーも外付け機器も音が出ない | Windowsの音声設定、サービス、ドライバー、内蔵オーディオ | サービス再起動、ドライバー確認、メーカーの診断を実行 |
| 音が出ない機器が別のパソコンでは正常に動作する | 元のパソコンの設定やハードウェア | メーカー診断やサポートへ相談 |
可能であれば、問題のスピーカーやイヤホンを別の機器につないで音が出るか試します。反対に、別の正常なイヤホンを問題のパソコンにつなぐと、機器側とパソコン側を分けて考えやすくなります。
メーカー製パソコンでは、起動時に実行できるハードウェア診断ツールが用意されていることがあります。機種によって起動方法が異なるため、メーカー公式の取扱説明書やサポートページで「ハードウェア診断」「オーディオ診断」を確認してください。
内蔵スピーカーだけ音が出ず、イヤホンでは正常に聞こえる場合は、スピーカー部品や内部ケーブルの故障も考えられます。逆に、外付け機器を含めてすべて音が出ず、デバイスマネージャーにもオーディオ機器が表示されない場合は、パソコンメーカーへの相談を検討してください。
システムの復元や初期化を試す前に
更新やドライバーの変更をきっかけに音が出なくなり、ドライバーを元に戻せない場合は、問題が起きる前の復元ポイントへ戻す方法があります。ただし、復元ポイント作成後にインストールしたアプリやドライバーは削除されることがあるため、実行前に影響を確認してください。
「このPCをリセット」やWindowsの再インストールは、設定やアプリに大きく影響します。音が出ないという理由だけですぐに初期化せず、メーカーのドライバー、ハードウェア診断、サポート窓口を確認してから検討しましょう。
Windows 11で音が出ないときによくある質問
Q.音量アイコンは動くのに音が聞こえません
音量アイコンが動いていても、別の出力機器が選ばれていることがあります。「設定」→「システム」→「サウンド」で、実際に使うスピーカーやイヤホンを選び直してください。アプリだけ無音の場合は音量ミキサーも確認します。
Q.「オーディオ出力デバイスがインストールされていません」と表示されます
オーディオ機器やドライバーをWindowsが認識できていない可能性があります。デバイスマネージャーで機器が無効になっていないか確認し、「非表示のデバイスの表示」と「ハードウェア変更のスキャン」も試してください。改善しない場合は、パソコンメーカーの公式ドライバーを確認します。
Q.Windows Updateをアンインストールすれば直りますか?
更新後の不具合が原因なら改善する場合もありますが、セキュリティ更新を削除すると保護が弱くなる可能性があります。まずドライバーを元に戻す方法や、Microsoftが案内している個別の対処法を確認してください。更新の削除は、対象の不具合と修正状況を確認したうえで検討しましょう。
Q.イヤホンでは聞こえるのに、パソコン本体のスピーカーから音が出ません
本体スピーカーが出力先に選ばれているか確認してください。出力先を選び直しても音が出ず、別のイヤホンでは正常に聞こえる場合は、内蔵スピーカーや内部ケーブルの問題も考えられます。メーカーのハードウェア診断や修理窓口への相談を検討してください。
まとめ
Windows 11で音が出ないときは、まず出力先、音量、アプリごとの音量、ケーブルや接続状態を確認します。それでも直らない場合は、トラブルシューティング、オーディオサービスの再起動、デバイスマネージャーでの認識状態、ドライバーの更新やロールバックを順番に試してください。
別のイヤホンやパソコンで動作を確認すると、機器側とパソコン側のどちらに原因があるか切り分けやすくなります。内蔵スピーカーを含む複数の機器で音が出ない、ドライバーを入れ直してもオーディオ機器が表示されないなどの場合は、パソコンメーカーの診断やサポートを利用しましょう。
【参考】
- Microsoft「Windowsのサウンドまたはオーディオの問題を修正する」
- Microsoft「Windows Update後にオーディオが動作しなくなった場合の対処」
- Microsoft「Windowsでオーディオ出力デバイスが見つからない場合の対処」
