プリソンスマニュエル 第5話

「つまり、魔物は妹さんの事故と何か関係があるのかもしれない、ってこと?」

「そうかもしれません…あの老人が僕に言っていたんです。『力を使うことが、未来を変えることになるかもしれない』って。だけど、その未来が良いものになるか悪いものになるかはわからない、と。」

あかりはしばらく考え込んでから、決然とした口調で言った。

「それなら、私たちでその未来を良いものにしましょう。このまま放っておいたら、あの魔物はますます強くなって、瞬さんだけじゃなく、周りの人たちまで危険に晒されてしまう。」

「でも、どうやって?」

瞬はあかりの言葉に一瞬希望を見出しつつも、その方法が見つからないことに戸惑っていた。

「まずは、その老人について調べる必要がありそうね。」

あかりは立ち上がり、決意を固めたように言った。

「その老人が何者なのか、そして何故そんな力を瞬さんに与えたのか。その答えが見つかれば、きっと魔物を退ける手がかりが掴めるはずだよ。」

瞬は彼女の提案に少し驚きつつも、納得した。

「確かに、あの老人が鍵を握っているのかもしれない。」

そう言いながら、2人は頷きあった。

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