メモ帳・電卓・カメラが突然使えなくなっていませんか?
Windows 11 を使っていて、こんなトラブルに悩まされていないでしょうか。
- 「メモ帳がまったく開かない」「一瞬だけ開いてすぐ閉じる」
- 「電卓が反応しない・真っ白のまま固まる」
- 「カメラアプリが真っ黒で何も映らない」
- 「Snipping Tool や フォトアプリが起動しない・すぐ落ちる」
- 「Microsoft Store アプリ全体がおかしい」
最近の Windows 11(特に 23H2 / 24H2 以降)では、「標準アプリ(=最初から入っているアプリ)が動かなくなる」不具合 が増えています。
この記事では、どうしても直らない場合の“最終手段”まで、順番にわかりやすく解説します。
主な症状と原因のイメージ

まずは、よくあるパターンとざっくりした原因のイメージをつかんでおきましょう。
よくある症状
- メモ帳をクリックしても何も起きない
- 電卓を開くとすぐ閉じる or 固まる
- カメラアプリが真っ暗なまま動かない
- 最近インストールしたアプリの一部だけ動かない
- Microsoft Store アプリもどこかおかしい(起動しない・エラーが出る)
主な原因の例
- Windows Update の不具合・中途半端な適用
- アプリのキャッシュ・設定ファイルが壊れている
- 標準アプリ(UWPアプリ)のインストールが破損している
- カメラなどのプライバシー権限がオフになっている
- 常駐ソフト(セキュリティソフト・チューニングツール等)が干渉している
- ユーザープロファイル自体の不具合
これらを、「簡単なもの → 少し高度なもの」 の順に切り分けていきます。
対処の前に:安全に作業するためのポイント
作業を進める前に、次の点だけ確認しておくと安心です。
- 可能であれば 復元ポイントを作成 しておく
- 管理者アカウントで作業する
- PowerShell のコマンドは コピペして実行 する(手入力はミスの元)
- 途中で不安になったら、そこで止める(無理に全部やらない)
1. まず試したい基本の対処(共通)
Windows を再起動する
シンプルですが、最初に必ず試してほしい 方法です。
- 画面左下(またはタスクバー中央)の 「スタート」ボタン をクリック
- 電源アイコン → 「再起動」 を選択
一時的なエラーであれば、これだけで直ることもあります。
システムファイルをチェック&修復する(SFC / DISM)
Windows本体の重要なファイルが壊れている場合、
標準アプリが正常に動かなくなる ことがあります。
- スタートボタンを右クリック →「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を開く
- 以下のコマンドを順番に実行します。
sfc /scannow完了したら、続けて
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth- 完了したら PC を再起動し、メモ帳や電卓を開けるか確認します。
Windows Update を最新まで適用する
標準アプリの不具合が、後からの更新プログラムで修正される こともよくあります。
- 設定 → 「Windows Update」
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 表示された更新プログラムをすべて適用 → 再起動
- 再起動後、アプリを起動できるか確認します。
2. アプリ別の対処法:メモ帳が開かない場合
タスクバーや検索から起動できるか確認
- スタートメニューの検索に 「メモ帳」 と入力して起動
- それでもダメな場合は、
C:\Windows\notepad.exeから直接ダブルクリックして起動できるか確認します。
notepad.exe から直接起動できる場合は
「アプリ実行エイリアス」やショートカット側の問題の可能性もあります。
アプリのリセット(Windows 11)
- 設定 → 「アプリ」 → 「インストールされているアプリ」
- 検索欄に「メモ帳」または「Notepad」と入力
- メモ帳の右側の「…」 → 「詳細オプション」
- 下の方にある「修復」→ それでもダメなら「リセット」
リセット後、もう一度メモ帳を開けるか確認します。
アプリ実行エイリアスを確認する
一部環境では、「アプリ実行エイリアス」設定が OFF で
notepad コマンドから起動できなくなっていることがあります。
- 設定 → 「アプリ」 → 「アプリ実行エイリアス」
- 「メモ帳(Notepad)」の項目が オン になっているか確認
- オフになっていればオンに切り替えます。
3. アプリ別の対処法:電卓が動かない場合
アプリのリセット(GUI)
- 設定 → 「アプリ」 → 「インストールされているアプリ」
- 検索欄に「電卓」または「Calculator」と入力
- 「詳細オプション」 → 「修復」 → ダメなら「リセット」
これだけで直ることも多いです。
PowerShell で電卓アプリを修復する(少し上級)
- スタートボタンを右クリック → 「ターミナル(管理者)」を開く
- 次のコマンドを入力して Enter
Get-AppxPackage *windowscalculator* | Reset-AppxPackageこれは 電卓アプリを「再インストール」ではなく「修復」するコマンド です。
完了したら PC を再起動し、電卓が使えるか確認します。
4. アプリ別の対処法:カメラアプリが真っ黒な場合
カメラアプリは、権限設定の影響を強く受ける アプリです。
プライバシー設定でカメラ許可を確認
- 設定 → 「プライバシーとセキュリティ」
- 「カメラ」をクリック
- 「このデバイスでのカメラへのアクセスを許可する」が オン か確認
- 「アプリがカメラにアクセスできるようにする」もオン
- 下の一覧で「カメラ」アプリがオンになっているか確認
他アプリがカメラを専有していないか確認
Zoom / Teams / Web会議アプリなどが裏で起動していると、
カメラが“取り合い”状態になり、真っ黒になる ことがあります。
- Zoom・Teams を終了する
- タスクマネージャーで関連プロセスを終了する
- その後、カメラアプリを単独で起動してみる
デバイスマネージャーでカメラを再認識させる
- スタートボタンを右クリック → 「デバイス マネージャー」
- 「カメラ」または「イメージング デバイス」を展開
- 使用しているカメラを右クリック → 「デバイスのアンインストール」
- PC を再起動(自動的に再検出されます)
ドライバー更新の確認
同じく「デバイス マネージャー」でカメラを右クリック →
「ドライバーの更新」→「ドライバーを自動的に検索」。
メーカー製ノート PC の場合は、メーカー公式サイトから、カメラドライバーを入れ直すと改善することもあります。
5. 共通の対処:アプリを「リセット」して動きを直す
Windows 11 の標準アプリは、個別に「リセット」できる ようになっています。
- 設定 → 「アプリ」 → 「インストールされているアプリ」
- 問題のアプリ名(メモ帳/電卓/カメラ/フォト など)で検索
- 「詳細オプション」 → 「修復」→ ダメな場合は「リセット」
※「リセット」を実行すると、そのアプリの設定が初期化されますが、PC全体のデータが消えることはありません。
6. Microsoft Store 周りのトラブルをまとめて対処する
標準アプリの多くは Microsoft Store ベースのアプリ です。
Store側の不調が原因のことも多いため、以下の手順も試してみましょう。
Store キャッシュを削除する(wsreset)
- キーボードで Windowsキー + R を押す
- 「ファイル名を指定して実行」に
wsreset.exeと入力 → Enter
黒いウィンドウが一瞬表示され、その後 Microsoft Store が開けば完了です。
Store アプリの修復(GUI)
- 設定 → 「アプリ」 → 「インストールされているアプリ」
- 検索欄に「Microsoft Store」と入力
- 「詳細オプション」 → 「修復」 → ダメな場合は「リセット」
Store 系アプリをまとめて修復する(上級者向け)
標準アプリ全体の状態がおかしい場合、
次のコマンドで Store アプリをまとめて修復 できます。
- 「ターミナル(管理者)」を開く
- 次のコマンドを実行
Get-AppxPackage -AllUsers | Reset-AppxPackage💡ポイント
「Remove-AppxPackage(削除)」ではなく Reset-AppxPackage(修復)」を使う のが安全です。
実行後は PC を再起動して、アプリが動くか確認してください。
7. セーフモードや新しいユーザーで切り分ける
ここまでやっても直らない場合、「環境全体の問題なのか」「今のユーザーだけの問題なのか」 を切り分けます。
セーフモードで起動して試す
- 設定 → 「システム」 → 「回復」
- 「PC の起動をカスタマイズする」項目で「今すぐ再起動」
- 青い画面で「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」
- 再起動後「4」キーで「セーフモードを有効にする」を選択
- セーフモードでメモ帳・電卓などが起動するか確認
→ セーフモードでは動く場合
常駐ソフトやチューニングツールが干渉している可能性が高いです。
新しいローカルユーザーで確認する
- 設定 → 「アカウント」 → 「家族とその他のユーザー」
- 「その他のユーザーをこのPCに追加」から、新しいローカルアカウントを作成
- そのユーザーでサインインし、メモ帳・電卓・カメラを起動してみる
→ 新しいユーザーでは正常なら、
現在のユーザープロファイルが壊れている 可能性が高いです。
必要に応じて新アカウント側に環境を移行するのも一つの手です。
8. それでもダメな場合の“最後の手段”「上書き修復インストール」
どうしても直らない、複数のアプリがおかしい、という場合は、Windows を「初期化せずに上書き修復」する方法 もあります。
- インストールメディア(または公式ツール)からセットアップを起動
- 「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を選んで再インストール
- Windows 本体を修復しつつ、アプリやデータはそのまま残す
■関連記事はこちら>【完全ガイド】Windowsインストールメディアのくわしい作成方法
まとめ:標準アプリが開かなくても、できることはたくさんある
メモ帳・電卓・カメラなどの標準アプリが開かない原因は、Windows本体・アプリ・権限・ユーザープロファイル などさまざまです。
まずは
①再起動
➁SFC / DISM
③Windows Update
といった基本の対処を試してみましょう。それでもダメなら、
・アプリごとのリセット
・Store のキャッシュ削除・修復
・セーフモードや新しいユーザーでの切り分け
を順番に試し、最後の手段として、上書き修復インストール でWindows 本体を修復する方法もあります。
標準アプリが動かなくなると「もうPCがおかしくなったのかも…」と不安になりますが、多くのケースは今回ご紹介した手順で改善できます。焦らず一つずつ試していき、それでも難しい場合は専門家やサポートに相談しながら、無理なくトラブルを解消していきましょう。
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