
Windows Hello PINを忘れてしまい、ログインできなくなっていませんか?
PINを忘れても、ほとんどの場合はパスワードを使って簡単に復旧できます。
この記事では、次のような状況に対応した解決方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
- PINを忘れてサインインできない
- 「PINを忘れた場合」が表示されない
- 確認コードが届かない
【最近増えているトラブル】
- Windows Update後にPINが使えない
- 「このオプションは現在利用できません」と表示
- PIN入力画面が出ない
この場合も本記事の方法で解決できることがあります。
1. まず知っておきたい「PIN」と「パスワード」の違い
まずは、PINコードとMicrosoftアカウントのパスワードの違いを理解しておくと、復旧手順が分かりやすくなります。最初に、PINコードとパスワードの違いを軽く整理しておきましょう。
- パスワード
- Microsoftアカウントの「共通の鍵」
- Outlook や OneDrive、Microsoft 365 などのサービスにも共通
- 長めの英数字を使うことが多い
- PIN(Windows Hello PIN)
- そのPCだけで使う「暗証番号」
- 通常、4桁以上の数字や英数字
- 実際の認証情報はPC内(TPM)に保存されていて、
インターネット経由で盗まれにくい仕組み
つまり、PINは「そのPC専用のロック」であり、PINを忘れても、Microsoftアカウント自体が消えるわけではありません。
2. 【基本】ログイン画面からPINをリセットする手順(Windows 11)
まずは、もっとも一般的なケース、
「Microsoftアカウントのパスワードは覚えている」場合の手順です。
①ログイン画面から「PINを忘れた場合」をクリック
- PCの電源を入れる
- ログイン画面に、
「PIN を入力」や「暗証番号」と表示されている画面が出たら、
PIN入力欄の下にある「PIN を忘れた場合」または「I forgot my PIN」 をクリック- 表示が「サインイン オプション」のアイコンだけの場合は、
アイコン → 「PIN」または「パスワード」 を選び直してみてください。
- 表示が「サインイン オプション」のアイコンだけの場合は、
- 「このPINをリセットしますか?」というような確認画面が表示されるので、
[続行]をクリック
②Microsoftアカウントで本人確認を行う
- Microsoftアカウントの画面が表示されるので、
アカウントのメールアドレスが正しいか確認します。 - パスワードの入力を求められるので、
Microsoftアカウントのパスワードを入力し、[サインイン]を選択。 - セキュリティの設定によっては、
- 登録済みメールアドレスに届くコードの入力
- SMS(電話番号)に届く確認コード
- Microsoft Authenticator アプリでの承認
③新しいPINを設定する
- 本人確認が完了すると、
新しいPINを入力する画面が表示されます。- 「新しいPIN」「PINの確認」の2つの欄に、同じPINを入力します。
- 数字だけでもOKですが、
「英字と記号を含める」にチェックを入れると、
より安全なPINにすることができます。
- [OK]をクリックすると、PINがリセットされ、
次回からは新しいPINでサインインできるようになります。
💡ポイント
- PCは インターネットに接続されている必要があります。
- Wi-Fiアイコンや有線LANのマークが表示されているか確認しましょう。
- 接続されていない場合は、ログイン画面右下からWi-Fiを選んで接続してください。
3. Microsoftアカウントのパスワードも忘れた場合の対処法
「そもそもMicrosoftアカウントのパスワードも覚えていない…」
という場合は、アカウント自体のパスワードリセットが必要です。
この操作は、スマホや別のPCから行うほうが安全でスムーズです。
①スマホや別PCから、パスワードリセットページを開く
- スマホや別のPCでブラウザを開き、
Microsoftのパスワードリセットページにアクセスします。
(「Microsoft パスワード 再設定」で検索すると出てきます) - 「アカウントの回復」画面で、
Microsoftアカウントに使っているメールアドレスを入力します。 - 画像認証(ロボットではないことの確認)を行い、[次へ]をクリック。
②セキュリティ情報で本人確認
- 「確認コードの送信先」を選択します。
- 登録済みメールアドレス
- 登録済み電話番号(SMS)
- Authenticatorアプリ
- 選択した方法で届いたセキュリティコードを入力し、[次へ]。
- 新しいパスワードを設定します。
⚠ 注意
- 登録していたメールアドレスや電話番号にアクセスできない場合、
アカウントの回復には時間がかかることがあります。- 事前に「セキュリティ情報」を複数登録しておくと、
こうしたトラブルを避けやすくなります。
③パスワードをリセットできたら、再度PINリセットへ
パスワードの再設定が完了したら、
最初の手順に戻って、ログイン画面から「PINを忘れた場合」→ 新しいPINを設定します。
4. オフライン(ネットにつながらない)状態で困ったとき
PINリセットやパスワードリセットには、基本的にインターネット接続が必要です。
しかし、以下のようなケースでは、少し工夫が必要になります。
- 自宅のWi-Fiが壊れている / パスワードが分からない
- 有線LANしかなく、今は接続できない
- 出張先・外出先でネット環境がない
「PINを忘れたのにインターネットにつながらない」というケースでも、スマートフォンなどを使えば解決できる場合があります。
①スマホのテザリングで一時的にネット接続する
最も簡単なのは、スマホのテザリング(インターネット共有)を利用する方法です。
- スマホ側でテザリング(インターネット共有)をオンにする
- PCのログイン画面右下のネットワークアイコンをクリック
- スマホのSSID(ネットワーク名)を選び、パスワードを入力
- 一時的にネットにつながった状態で、PINリセットやパスワードリセットを行う
⚠ モバイル回線の通信量に注意
- 動画や大きなアップデートを行うと通信量が増えます。
- 今回は「ログインできるようにする」ことが目的なので、
必要な操作が終わったらテザリングはオフにしておきましょう。
②ローカルアカウントを使っている場合
もし、Microsoftアカウントではなくローカルアカウント(オフラインアカウント)でサインインしていた場合、
- PINのリセットではなく、
- ローカルアカウントのパスワードリセット(セキュリティ質問 など)
が必要になることがあります。
この場合は、ログイン画面に表示されるヒントや「パスワードを忘れた場合」のリンクを確認してみてください。
≫【Windowsパスワード忘れた】ログインできない時のまず試したい安全な対処法
5. どうしてもサインインできない場合の最終手段
ここまでの方法を試しても、
- Microsoftアカウントの情報が分からない
- セキュリティ情報(メール・電話)にもアクセスできない
- ログイン画面からPINリセットもできない
といった場合、Windowsを初期化(再インストール)するという選択肢もあります。
① 初期化するとどうなる?
- Cドライブ上のアプリや設定は消える
- データを保持するかどうかは、画面の案内で選択
- Microsoftアカウント自体は消えないが、
そのPCは「初期状態」に近い形でやり直しになる
⚠ 重要な注意事項
- ログイン不能の状態での初期化は、
データが失われるリスクが高いです。- 写真・書類などをどうしても残したい場合は、
専門業者レベルの対応が必要になることもあります。
②事前に「回復ドライブ」や「バックアップ」を作っておくと安心
「もしもの時」に備えて、
- 外付けSSD / HDD に定期的にバックアップ
- USBメモリに回復ドライブを作成
- OneDriveなどのクラウドストレージに重要なファイルを保存
といった日頃の備えがあると、ログイントラブルが起きても被害を最小限に抑えられます。特に、ログイン不能やPC故障の際、バックアップがあるかどうかで復旧率が大きく変わります。
Windowsの重要データは外付けSSDへ保存しておくと安全です。
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今後、PINやパスワードを忘れにくくするための設定
最後に、同じトラブルを繰り返さないための「予防策」をまとめておきます。
①セキュリティ情報を必ず複数登録しておく
Microsoftアカウントの「セキュリティ」ページから、
- 予備のメールアドレス
- 予備の電話番号(SMS)
- Authenticator アプリ
など、複数の連絡先(セキュリティ情報)を登録しておきましょう。
どれか1つを失っても、
別の手段で本人確認ができるようにしておくのがポイントです。
②PIN以外のサインイン方法も用意しておく
Windows Hello では、以下のようなサインイン方法も用意されています。
- 顔認証(対応カメラが必要)
- 指紋認証(対応センサーが必要)
- セキュリティキー(物理キー)
- 従来のパスワード
PINに加えて 複数のサインイン方法を有効化しておくと、
どれか1つを忘れても、別の方法でログインできます。
③安全な「パスワード管理」の仕組みを作る
メモ帳やノートにパスワードを書き残すのは、
紛失・盗難のリスクがあります。
代わりに、
- パスワード管理ソフト(パスワードマネージャー)
- EdgeやChromeのパスワード保存機能
などを活用し、強力なパスワードを「覚える」のではなく「管理する」
発想に切り替えていくと、安全性が高まります。
まとめ:Windows Hello PINを忘れても、落ち着いて順番に対処すればOK
Windows Hello PINを忘れてログインできなくなっても、ほとんどの場合は落ち着いて対処すれば問題ありません。
まず知っておきたいのは、PINはPC専用の暗証番号であり、忘れてもアカウント自体が消えるわけではないという点です。
対処の基本は以下の通りです。
- ログイン画面の「PINを忘れた場合」から操作を開始
- Microsoftアカウントのパスワードで本人確認を行う
- 新しいPINを再設定することでログイン可能になる
また、Microsoftアカウントのパスワードを忘れてしまった場合でも、別のスマートフォンやPCからパスワードリセットページにアクセスすれば再設定できます。
インターネット接続がない場合は、スマホのテザリングを利用することで一時的に解決できることもあります。
それでもログインできない場合は、初期化や再インストールといった方法もありますが、データ消失のリスクがあるため慎重に判断することが重要です。
今後の対策としては、
- セキュリティ情報を複数登録しておく
- PIN以外のサインイン方法(パスワード・顔認証など)を準備する
- 定期的にバックアップを取る
といった対策をしておくと安心です。
「PINを忘れてしまった…」という状況は決して珍しいものではありません。
一つひとつの手順を落ち着いて進めていけば、多くの場合は問題なく元の状態に戻すことができます。

